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ID (The Addictions) Interview

[2016/12/19]

ID (The Addictions) Interview


元ハイロウズのドラマー”大島”とベーシスト”調”の最強リズム隊と、スーパーロックな女性ギタリスト”ゴンガーシホ(MUCH-YO)”、更にはドレッドロックス・ファンキーギタリスト”ID(The Cavemans)”によって結成された新バンド『The Addictions』。今回は初のボーカルチャレンジとなったID氏に、結成のきっかけとなったバイクの話などをお聞きしました。共通の遊びからスタートしたこのバンドの今後の動向に要注目です!


ID (The Addictions) インタビュー

—–新しいバンド『The Addictions』というバンドを結成したという事ですが、その前にIDさんは今バンドを幾つやってるんですか?

今現在メインで活動しているのが『The Cavemans』で、ハードコアバンドの『MGT』に所属。今はそれだけですね。今回立ち上がったのがこのThe Addictions。

—–そのきっかけというのは?

元々は、MOTOAddicts(モトアディクツ)っていうバイク雑誌で2ヶ月に1回音楽に絡んだコラムを書いてて。テーマを決めてオススメ音源を紹介する内容で。まぁ音楽とバイクの融合ですね。

—–IDさんはバイクにも乗ってますけど、その2輪雑誌でコラムを書くきっかけは?

そのモトアディクツの編集長が昔、俺がやってたバンド『ID & the galaxys』をライブハウスでよく観てたみたいで。それで、俺がサーキットに遊びに行った時にその編集長に話かけて貰って仲良くなったのがきっかけ。

—–そのコラムは一人で書いてるんですか?

仲の良い女性ギタリストのゴンガーシホと後はモトアディクツの編集長の3人で。ゴンガーもバイクレースのmotoGPが大好きなのね。結果的にはゴンガーがThe Addictionsのメンバーの中心人物にもなるんだけどね。その流れでバイクと音楽を融合させるイベントをライブハウスでやり始めたの。バイク好きにも色々な音楽をもっと聴いて欲しいなって思いも込めて。

ゴンガーシホ(The Addictions)

—–お!熱いですね!

でしょ?そのイベントはとにかくバイクが好きなミュージシャンにコピーバンドやセッションバンドでもいいから出演して貰って、国内外で活躍してるライダーも呼んで、交流を図ろうと。そこでゴンガーが、『私は大好きなドラマーとやりたい』って言い出して大島賢治さんを呼んだのよ。

—–元ハイロウズの。

そう(笑)。大島さんもスクーター乗るからっていう理由で(笑)。

—–またまた熱いですね(笑)。

そしてイベントの2回目に今度は元ハイロウズのベース、調さんを呼んだのね。

—–おっと(笑)。

おっとでしょ(笑)。そのイベントの打ち上げの席で、『バンドでもやっちゃう??』って話になって酔っ払った勢いで、The Addcitionsを結成したと。

The Addictions 大島The Addictions 調

—–もの凄い流れですね(笑)。

そうでしょ!しかもその打ち上げの場でゴンガーの携帯電話から大島さんが元ハイロウズのマネージャーさんにメールして、『俺と調君とIDとゴンガーでバンドやるからよろしく!!』って宣言したら、その4.5ヶ月後にNACK 5のラジオ出演を決めてきたのよ(笑)。

—–その時点で曲などは?

当然なくて(笑)。ラジオの出演は決まってるし、そのラジオ番組のイベントのライブも決めてくるしで大慌てで(笑)。

—–それっていつ位の話ですか?

ラジオが8月出演でライブが9月最初。バンド結成の飲みがあったのは5月とかだったかな。。。

—–ボーカルがいませんよね?

ボーカル俺なんだよ(笑)。

—–ええ?(笑)

なんか勢いかな?(笑)。一番年下だからかな?(笑)。

ID (The Addictions)

—–ボーカルは割りと初ですよね?

前にID & the galaxysってバンドでボーカルはやってたんだけどちゃんとやるのは初めて(笑)。

—–まさかの(笑)。

とりあえず曲を書き始めて。

—–ギターと歌で?

そうね。プロツールスで作ったのを調さんに投げて歌詞を書いてもらったり、大島さんにミックスしてもらったり(笑)。

—–また物凄いメンバーの間で曲が行き来してますね。

本当だよね~(笑)。その大島さんがミックスしてくれたデモ曲をラジオで流しちゃうみたいな。

—–ラジオはどうだったんですか?

そのラジオの人も前代未聞だって(笑)。デモ音源を持ってくるなんてって(笑)。しかも曲が足りなかったからエマニエル坊やのシティコネクションって曲をゴンガーが歌ってカバーしたのもラジオで流したんだ。

—–それもデモ音源ですよね?

うん。もちろんデモ音源(笑)。

—–それは前代未聞かもですね。ちなみに音はどんな感じのバンドなんですか?

最初の俺のイメージは、ストーナーロックみたいな感じのブリブリに歪んだ音でリフ物でいけたらいいなって思ってたんだけど、先輩2人とゴンガーの意見を聞いた上でなんとなく8ビートのロックした感じになってるかな?。よくわからないや。。。なんだろう、KISSみたいな感じの曲かな?(笑)。

—–ギター2人いますしね。

そうそう、やっぱギタリスト2人いるならユニゾンしたいよね。まぁ今回はギターボーカルだから、『ポール・スタンレーみたいになれるんだったらいいかな』っていうイメージでやり始めた。俺、胸毛もあるし(笑)。

—–楽曲を作ってるのがIDさんでバンドを動かしてるのがゴンガーさんで、大島さんと調さんがドンと構えてるっていうイメージですかね。

大島さんが裏でしっかりまとめてくれるって感じかな。大事なところでビシッと判断してくれるし。調さんは歌詞担当&俺の癒し担当。もしかしたら大島さんと調さんがバンドを組むのはハイロウズ以来なんじゃないかな。

—–そしてIDさんがボーカル(笑)。

そういう事(笑)。でも、こういうチャンスってなかなか無いと思うしさ、先輩たちのすごいところ沢山吸収したいなーと。

—–結局ライブは乗り切ったんですか?

3~4曲位オリジナルで後はカバーで乗り切った(笑)。一番最初のライブはエツヨエメラルドちゃんていうシンガーに参加してもらって彼女の曲も数曲やったんだ。彼女は可愛いしユーチューバーで人気もあるからね。俺みたいな汚いやつの横には花が必要でしょ!

The Addictions

初ライブだというのにゲストボーカルにエツヨエメラルドさん。
早速作ったTシャツはバンドTらしくないデザインが好評。ライブ会場で購入できます。


—–メンバーでは無いんですよね?

そうだよ。メンバーじゃないよ。いきなり一発目から助っ人入れて助けてもらいました(笑)。とにかく初っ端のライブって凄く新鮮で良い汗掻いちゃうよね(笑)。

—–緊張感がいつもと違う感じはしますよね。

やっぱステージの真ん中って一番観られるよね?! カッコいいステージを見せたいし、だから久しぶりに部屋でギター持って鏡見ながら練習したよ(笑)。もちろんポールスタンレーみたいに上半身裸で(笑)。まぁライブでは胸毛披露しないけど(笑)。

—–(笑)!バンドでのリハは?

以外にみんな忙しいから。リハはライブ前に一発入るみたいなイメージかな。そんな感じなのにTシャツを早速作って売ってみたり(笑)。

—–おお!さすがですね(笑)。百戦錬磨のメンバーとスタジオとかで音をバーンと出した時の感覚ってどうでした?

正直リズム隊がしっかりしてると何をやっててもいいんだなっていうか。マジで最高に気分いいよ。大島さんからは、『腹から声出せよ』って言われるけどね(笑)。

—–日本のトップクラスのリズム隊ですよね。

ですよねー!俺もボーカリストって役割だとそりゃーまだまだなわけで、先輩たちからイカす、アドバイスやアイデアをもらえるんだ。今まで考えた事も無かった事に気づいたりして。先輩たち3人はそうそうたるアーティストと共演したりして経験値が半端ないのね。そこから何か盗めたらいいなっと思うし、逆に少しでも先輩たちに刺激を与える事が出来たらっていうか、与えたいっていう気持ちは凄くあるよ。

The Addictions - アー写はなんと前代未聞のメンバー全員がガン寝!

The Addictions – アー写はなんと前代未聞のメンバー全員がガン寝!


—–勝手なイメージですけど、なんかバンドを組んだ時の一から作り上げる初期衝動みたいな感じがバンド内にありそうですよね。どうなっていくか分からないワクワク感というか。

そうだね!俺は初期衝動みたいなものはすごく感じるよ。先輩たちはどうなのかわからないけれど、少なくとも俺には物凄い刺激になってるし、本当にバンドって楽しいなって。改めてこのメンバーを揃えたゴンガーってすげーよ(笑)。

—–元マネージャーも押さえちゃうし(笑)。

どこに向かって行くんだよって(笑)。

—–(笑)。その近い将来の向かう先ですが。とりあえずライブやりながら音源といった感じですかね?

そうだねー音源作成はしてみたいな、それと元々モトアディクツっていうバイク雑誌から始まってるバンドだからバイク関係にはどんどん絡んで行きたいな。ライブの一つ目標として夏の鈴鹿8時間耐久レースの前夜祭に出る!みたいな。

—–夏フェスとかじゃなくてそっちですね(笑)。

熱いでしょ?(笑)ちょっと今までのバイクと音楽の関連性をこのバンドでぶち壊していけたらいいな。


Interviewed by Kenichi Kono


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