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KIZUNARI TOUR 2012 『2012年3月25日(日) 東京都渋谷区』 at 渋谷THE GAME Report

[2012/04/16]

KIZUNARI TOUR 2012 『2012年3月25日(日) 東京都渋谷区』 at 渋谷THE GAME Report

Profile of |KIZUNARI|

KIZUNARI TOUR 2012
『2012年3月25日(日) 東京都渋谷区』

【場所】
渋谷THE GAME

【アーティスト】
HAKAIHAYABUSA
◆ACROBAT ATHLETE(郡山)
CHANGE UP
FLY
KMC
NO GAIN
◆太華
堤 晋一

【DJ】
DJ MORICAWA
◆DJ KINGCOBRA
◆DJ TAKA
◆DJ KOCHANG

【MC】
MOJA

【live paint】
TAKUYA.Y

先日の東北3日間から少し時間は空きましたが、本日”KIZUNARI TOUR 2012″のツアーファイナルin渋谷。ツアー最終日は残念ながら北九州のDJ CO-CO氏は欠席。その代わりにRUDIE’SからDJ TAKA氏とCO.BRA SURFからDJ KINGCOBRA氏そしてDRAGNETからDJ KOCHANG氏が参戦。それぞれ特徴のあるDJで会場を盛り上げていました。

今回この渋谷公演に関しては”THE GAME”の希望で会場使用料が無料。全てのチケット代が東北ライブハウス無料の経費に当てる事が出来る事もあってほとんどの方々、いつもゲスト等で入ってる方々も、ゲストでは無くしっかりとエントランスを払っての入場。このイベントに対する理解力と意思がしっかりと確認出来て、その結果全体的にとても明るく締まったイベントになったのではないでしょうか?

DJ TAKAの緩急ある選曲から始まり、翌日仙台のZEPPで大きなイベントがあるにも関わらず参戦してくれた石巻出身の”FLY”からバンドがスタート。その後今回東京だけの参戦だが、メンバーがサーフィン好きで海をこよなく愛する”NO GAIN”が登場。当然この原発問題は彼らにとっても他人事では無い。そんな思いが伝わってくるステージでした。

そして郡山と石巻にもしっかり遊びに来てくれたXL男のDJ KOCHANGのDJに挟まれる様な形で登場した”ACROBAT ATHLETE”from 郡山。彼らはいわきと郡山を経て東京も参戦。男気溢れるライブで初めて見た人にもかなり印象的なステージだったのではないだろうか。

そしていよいよ石巻を無念の病欠キャンセルする事になってしまった”堤 晋一”の登場。彼も震災後常にメッセージを発信し続け、自らも何度も現地入り。そんな彼から発するメディアに対する熱い思いは会場にいた人が涙する程深く強烈な物でした。これからも彼の動きや発言には注目ですね。そんな彼のライブの余韻の中で始まったメタルサーファーDJ”KINGCOBRA”の選曲で、会場のアルコール度は更にUP。そして千葉代表自称日本一のパーティーバンド”CHNAGE UP”の登場。このKINGCOBRA同様彼らも昨年の母体となったイベント”KIZUNA”に参戦し東北でも郡山に出演。堤とはまた180度違ったアプローチで会場全体を笑顔に包み込んでいました。

と、イベントはまだまだ終わりません。”DJ MORICAWA”のいつも以上にメッセージ性の強い選曲で会場中随所で拳が上がり、やはり独特な空気感を放つヒューマンビートボックスの”太華”のライブでは、なんとHAKAIHAYABUSAのドラマーNORIが呼ばれ夢の競演。太華氏の素晴らしい所はこういう他のアーティストをしっかりと活かししっかりと魅せる事が出来る。相当なステージを粉している彼だからこそ出来る”LIVE”である。いや~最高ですね。毎回ドキドキしてしまいます。

そんな盛り上がったステージの後、”スタッツ”のビートがDJブースから放たれ始め、フロアーの視線は皆DJブースの方へ。普段は大人しいがshowとなると100パーセントの自分を出そうとする彼のビートはやはり心地よい。そんな中背中の方でこっちを見ろと言わんばかりに登場したラッパー”KMC”。このイベントの凄い所はこういう他ジャンルでもしっかりと各自が自分の持ち味を出してフロアーが物凄く盛り上がる事。PUNKバンドの後にMETALDJ、そしてSKAだってヒューマンビートボックスだってHIPHOPだって一切関係ないのだ。そんな”KMC”がしっかりとKIZUNAとTSUNAGARIをフロアーにBOMBした後、DJ CO-CO扮するMORICAWAの登場。今回渋谷公演に参加出来なかった彼の為の会場にいない彼へのちょっとしたサプライズ(笑)普段彼がかける曲を代わりにMORICAWAがPLAY。その間に彼の地元の小倉で行ったチャリティーイベントの模様を編集したMOVIEを会場で流すと所々で歓声が。こうして南の遠い地からでも応援してくれる人がいるという事を改めて感じました。皆心の中でありがとうを言ったに違いありません。ありがとう。

しかしMOVIEはまだまだ終わりません。トリのHAKAIHAYABUSAの前にこれまたちょっとしたサプライズ。今回東北3箇所を同行したカメラマンの”すーさん”が編集した3日間のショートロードムービーを放映。寝ないで入り時間ギリギリまで編集してた彼の魂の作品に正直僕も最後は涙しましたね。それは僕だけじゃなかったはずです。そんな思い出とあの3日間を整理しようとしていたところに最後の大トリ”HAKAIHAYABUSA”が登場。
たった3日間の東北ツアーで人間的にもバンドクオリティー的にも格段と力を付けた彼らのライブは、その以前のただ純粋にお馬鹿でハッピーで楽しいだけの彼らのステージとは遥かに違った、物凄く濃いバイブスを放つライブでした。もちろん代表曲”KOE”では会場中大合唱。この歌詞をあの時の状況と重ね合わす人もたくさんいたのではないでしょうか?

全てが
全てが
夢で現実

どう説明すればどう解釈すればいいのか分からない事が昨年3月11日に起こりました。自然の猛威によるこの惨劇は、後には人間の手によって作られたある”モノ”により世界中の脅威になり、当然今でもたくさんの問題を抱えている事は言うまでもありません。

その”モノ”を使用して電力を使用してる我々に、もしかしたら反対や意見を言う権利はないのかもしれませんが、矛盾しててもそれでもメッセージを発信し続ける事の大切さをイベントを通して感じました。

一人一人出来る事が限られてる中、年に一度だけでも同じベクトルを持って仲間が集まれば、それが少しでも力となり助けとなれば最高じゃないですか。

まさしく”絆”と”繋がり”の2つの言葉通り、日本列島が一本線となったイベントだったのではないでしょうか?

また来年、開催できる事を強く強く願いたいと思います。

このイベントに関わってくれた全ての人に感謝の気持ちを込めまして
BIG RESPECT!

Report by kenichi kono

KIZUNARI TOUR2012 REPORT
| 3月9日(福島県いわき市) | 3月10日(福島県郡山市) | 3月11日(宮城県石巻市) | 3月25日(東京都渋谷区) |


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