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KZ (MINOS,HAKAIHAYABUSA,VDX)インタビュー

[2016/11/15]

KZ (MINOS,HAKAIHAYABUSA,VDX)インタビュー


常にストリートシーンにアンテナを張り続けるHAKAIHAYABUSA、VDXのKZが、独特なセンスと個性をプンプン漂わせるアパレルブランド『MINOS』を立ち上げた。ポップでありハードコア。そして90年代というキーワード。幡ヶ谷のコーヒー屋さんMEMでの肩の力を抜いたインタビューとなりました。


KZ Interview

—–最近新しいブランドを始めたようですが、今日はそのブランド”MINOS”についてお話しましょう。最初、牛のデザインが印象的だったんだけど、名前の由来は?

名前ね(笑)。これを言ったらブランドのイメージが崩れてしまうからあまり言いたくないんだけど、ミノが好きっていうね。

KZ (MINOS,HAKAIHAYABUSA,VDX)インタビュー

—–ミノ?あのお肉のホルモンのミノ?

そうですそうです(笑)。世界で一番好きな食い物がホルモンのミノなんですよ。

—–なるほど。だから牛(笑)。

そういう事です(笑)。でもあまりにもアパレルの名前とは程遠いイメージだから、Most Important New OneSの略っていう別の由来もある(笑)。あっちのミノにいかないように(笑)。

—–無理やりこじ付け(笑)。

そもそもは、今HAKAIHAYABUSAとVDXってバンドをやってて、もう一つバンドをするとしたら、The Muffsみたいなイカレタ女の子が歌って冴えない男が演奏してるようなバンドを組みたいなってずっと思ってて。そのバンドをやる時はTHE MINOSって言う名前でやろうと思ってたわけです。

—–それがブランド名で使われたと。

新しくブランド立ち上げる時に名前を考えてて、3つ目のバンドも無理っぽいからMINOS使っちゃえみたいな(笑)。

—–全然服と関連性が無い名前ってところがKZらしいですね(笑)。

でしょ?(笑)それでその3つ目のバンドっていう夢も捨て切れずに、架空のTHE MINOSってバンドを作ってバンドのイラストを作成してTシャツにしたのがこれ。

—–架空で作っちゃった!(笑)

しかも、友達のミュージシャンに声をかけて音と映像を作ってしまったという。

—–架空だけど実際に音も映像もあるわけですな?新しい!

なんか他でも誰かがやってたような気がするんだけど(笑)でもとりあえず一曲だけ曲書いて映像もYoutubeで見れますよ。



—–昔そういうのがあったような気がするけど、でも最近はあまり聞かないですよね。

基本90年代のカルチャーとかの中で生きてるから、今の世代の若い子にしてみたら新しいかも。

—–ちなみに実際演奏したメンバーは?

ボーカルがjungles!!!のIKUMIちゃん、ベースがHAKAIHAYABUSAのMoby、ギターがVDX / PINKLOOPのmacd.でドラムがSECRET 7 LINEのTakeshi。一回音出して見たかった好きなミュージシャンを集めてみました。

—–凄い90年代(笑)

結構回りの評判も良くて是非聴いて欲しいですね。

—–このTシャツ買ったらCDが付いてくるってわけでは?

ない(笑)。そこまで出来たら詰めが完璧だったね(笑)。

—–しかもこのデザインはコラボなんですよね?

大阪のうめもとさんっていうアーティストとのコラボなんだけど、最初インスタで発見して純粋にファンになって。それでツアーかなんかの帰りにHAKAIHAYABUSAのメンバーとかと、『アー写とか描いて貰ったら面白いかもね!』って話になってDMしてみたんですね。そしたら直ぐに返事が来て描いてくれて。その後大阪でライブに来てくれて初対面した流れで今回お願いしました。お互い活動してるシーンも違うし何かまた新しい事が生まれればいいかなっていう想いもありますね。

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—–海外の匂いがプンプンするデザインですよね。

90年代シアトルっていうかSUB POPというかね。

—–90年だなキーワードが何度か出て来ておりますね。実際KZが手掛けるブランドとしてはSilly Goodに続き2回目になるわけだけど、このMINOSはどんなイメージでどんなコンセプトがあるんですか?

前のブランドは、自分のブランドと言いながらもチームで動いてたし、自分の希望とかイメージが反映されない事もあったりして。、今回は完全に一人で立ち上げて、根本的には服に対する考えは変わらないんだけど、『自分がこの服を着て生活したい』っていう事を提案したいっていうね。音楽とファッションっていうのは常に連動してるから。

—–KZの生き様そのものですね。

そんな大そうな事じゃないけど、一つの生き方の提案っていうか。バンドをずっと続けながらでも泥水啜ってなんとかやっていけるよっていうのを、年寄りながら若い子達にも見て欲しいというかね。

—–年齢はあんまり関係ないとは思うけど、KZ位の世代のミュージシャンがこうやって新たに自分で仕掛ける行動力とかポテンシャルって、若い世代だけじゃなくて同年代とかにも確実に良い影響を与えてると思うし元気にすると思いますよ。

そう言って貰えるとありがたいね(笑)。

—–人徳もあるし、生命力が強い。

ゴキブリかって(笑)。でも本当に周りに凄く助けられてる。後は、なんとか出来るって思ってる自分に期待して、どんどん先に行動しちゃってるから、自分自身にもプレッシャーになってるし、ある意味変な自信もあるんだと思う。

—–バンドっていう看板もしょってるしね。

まさしく。バンドのお陰でこうやって出来てる部分もあるわけだし、泥酔して下手なライブやったらブランドが逆プロモーションにもなっちゃうから(笑)。更に気は引き締まるというか。特にフロントマンだしね。

—–ちなみにデザインのアイデアも基本KZ本人が?

うん。音楽をやってる人も一緒だと思うんだけど、こういう曲が聴きたいっていう発想から曲を作ったりするのが根本にあると思うのね。服も同じで、こういうデザインがあったら着たいなっていう発想から、パロディー物だったり色々なアイデアが出てくる。

—–最初この牛のデザインを見た時、凄くシンプルでスタイリッシュで、良い意味でちょっと驚きました。

バンドのお客さんはHAKAIHAYABUSAのイメージがあるから、西海岸的な物を好むだろうし求めてるかもしれないけど、実は結構シンプルな服とかデザインが好き。

—–なんというかKZの刺青が高円寺のようなストリート感を出しつつ、服は代官山にあっても全然違和感ないような。そのGAPが、実はポップに仕上がってる。

そうそう見た目と違ってポップなのが結構好きみたい。それもやっぱり90年代のちょっと素朴で馬鹿っぽいポップになるのかな。

—–パンチが利きすぎない洒落の利いた感じですよね。では最後に今後ですが。バンドはもちろん新たなブランドと共にガシガシ活動していく感じになりそうですね?

もうほんとコレしかないし出来ないから。お金って部分だけじゃなくて、常にちょっとでもバブリーで脂の乗り切った状態でいたいし、ハカイだってまだまだ色んなチャンスとか可能性もあると思うし、VDXだってまだまだこれからだし、楽しみではありますね。激熱新作 ” TROPI CAL HOLIDAY ” COLLECTIONも出たばかりなので是非チェックしてみてくださいー!

KZ (MINOS,HAKAIHAYABUSA,VDX)インタビュー


Interviewed by Kenichi Kono

MORE INFORMATION

MINOS Web Site
http://www.minoswear.com/

HAKAIHAYABUSA Web Site
http://www.hakaihayabusa.com/

VDX Web Site
http://www.ziggzaggrecord.com/

ZIGGZAGG RECORD Web Site
http://www.ziggzaggrecord.com/


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