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SEUN KUTI & EGYPT 80@FUJI ROCK FESTIVAL ’12 LIVE REPORT

SEUN KUTI & EGYPT 80@FUJI ROCK FESTIVAL ’12 LIVE REPORT

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SEUN KUTI & EGYPT 80@FUJI ROCK FESTIVAL ’12

SEUN KUTI & EGYPT 80
2012年7月28日(土) @ FUJI ROCK FESTIVAL ’12

アフロビートの創始者にて黒人解放運動家でもあったナイジェリアのフェラ・クティの末っ子シェウン・クティ。フェラ・クティの精神と共にあるバンド「EGYPT 80」を継承し、現在アフロビートの本質を最も受け継ぎ全世界で目まぐるしい活躍を見せるSEUN KUTI & EGYPT 80として脚光をあびている。

フジロックへは2009年に続き2度目の出演。
昨年はブライアン・イーノ、ジョン・レイノルズ そして、シェウン・クティによる共同プロデュースによるアルバム『怒りのアフリカより:RISE』をリリースし朝霧JAMへの出演も果した。今年のフジロックでは2日目昼過ぎのGREEN STAGEに登場。強い日差しの中、2時間という長丁場のステージで会場中をジャジーでファンキーなサウンド、独特なリズム、グルーヴで包み込んだ。

序盤はまったりと心地よいリズムの中セッションが繰り広げられ、笑顔でゆったりとシェウン・クティが登場すると会場の熱も徐々にヒートアップしていく。シェウンはサックスの演奏とボーカルを交互に続けアフロビートの真髄を全身に纏っていた。 バックバンドのEGYPT 80やダンサーも炎天下にも関わらず終止楽しそうに振舞う感じが無理強いせずに聴き手に伝わり全てに波長があっていく。木陰でまどろむ者も長時間踊り狂う者も満足で夢見心地に魅了されたことであろう。

抜群の安定感を見せるブラスセッションを含めたバンドの中にあって中盤から終盤にかけてシェウンは上半身裸になりコール&レスポンスなども多々繰る返すとダンサーの踊りも徐々に激しさを増しさらなる躍動感と興奮をもたらしていた。

問答無用に楽しく無意識に体が揺らされてしまう。
レゲエにしろ、アフロビートにしろこういった音楽が世界的に広まった背景にはどうしても政治的要因がついてまわる。権力に屈しない姿勢と一貫した信念はきっと彼らにも受け継がれているだろう。それは必然でとても重要な事だと思うし忘れてはならない歴史がそこにはあるのだが、彼らが奏でる音、雰囲気、弾むようなリズミカルさや土臭さも交えたソウルフルな色彩は全てを凌駕し、純粋にただただ心地よく音楽の魅力に溢れた演奏であった。
自然と音楽と人間が共生しているような爽快でまったりした感覚が味わい深かった。

そんなSEUN KUTI & EGYPT 80ですが、11月には初の単独による来日公演も決定している。
格調高さが匂い立つアフロビートが今度はライブハウスでどのような色を放つのか楽しみでしょうがない。



Report by KISHIMOTO

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