CULTURE.ART.MUSIC.LOCAL.EGO = SCENE

-特集- STOMPIN’ BIRD live report and interview

[2012/06/20]

-特集- STOMPIN' BIRD live report and interview

PROFILE OF |STOMPIN’ BIRD|


-特集- STOMPIN' BIRD live report and interview

TOM from STOMPIN’ BIRD インタビュー

—–先日のワンマンライブ、お疲れ様でした!

お疲れ様でした!

—–最初に聞きたかったのですが。あのワンマンはどんなタイミングだったんですか?

実はなんのタイミングでも無くて(笑)。でも2年位前から自分達発信で、演奏時間長めのツーマンとかで東名阪をツアーとかしたいなとは思っていまして。

—–それはこの間出したRADIOTSとのスプリットも関係してくるんですか?

もちろんRADIOTSもそうなんですけど、ここ何年もジャンル的に物凄い振り幅の大きいタイバンが多くて。それイコール見てくれるお客さんも色々な振り幅があって。それこそ見た目が怖そうなモヒカンのPUNXだったり、いわゆるメロディック好きのKIDSだったり。それで今ワンマンをやったらどこまでの人達が来てくれて、それが混ざったらどうなるのかな?って思って。

—–前ワンマンやったのが六年前?

そうですね。その時はツアーファイナルで一応リリースタイミングで。たくさんの人達が来てくれましたね。

—–そもそも、この話も物凄く聞きたかったんですけど。どういう経緯で”RADIOTS”とスプリットを出したんですか?

それこそ”LowCalBall”っていうイベントがきっかけで繋がって。それまではYOSHIYA君が在籍していたBAND”SOBUT”でも一緒にやった事なくて。

—–あーなるほど。もう15年位STOMPIN’ BIRDを見続けてる(笑)勝手な僕のイメージなのですが、STOMPIN’ BIRDって日本一が付く位凄くマイペースであまり目立った事もしない、実は攻めてるけど良い意味で保守的バンドっていうイメージで。逆にRADIOTSは、見た目も楽曲も派手でオシャレで、活動も攻め続けてる硬派なイメージで。この2バンドがスプリットって、僕の中で物凄い大ニュースで(笑)。

確かに(笑)。なんというか、ライブにかけてるテンション的な所とかモチベーション的な部分が物凄く近くて。バンドやってる時間もお互い長いから、色々な部分が削ぎ落とされてるのかもしれないし。それで、出会ってからの仲良くなる速度が尋常じゃなくて(笑)。とてつもないスピードで仲良くなって(笑)。やっぱり音楽的な部分も凄く好きだし。

—–この2バンドが混じり合ったから物凄く第三者的に興奮して(笑)。キター!みたいな。

やっぱりスプリットやるってなった時に、もちろん同じシーンで同じジャンルのバンドと出す事も一つの手なんですけど、RADIOTSとだったら意外性が一番程良く出せそうだったし、お互い違う場所へ飛ばして合える彼らとスプリット出すのが、物凄く意味があるのかなって思って。YOSHIYA君の思い付きで、スプリットやっちゃおうよ!みたいな。ノリでなんて言いつつも断る理由がまったく見つからなかったですね。

—–正直本当にびっくりした(笑)。と、同時に外見とかは全く正反対なイメージだけど、音楽に対するスタンスで繋がってるっていう部分が凄く硬派でカッコ良いと思いますね。

それは嬉しいですね。

—–その流れもありつつ、今回のワンマンなわけですけど。さっきも言ったように、18年活動して今回のワンマンが2回目っていう部分からも物凄く地道な活動をしながら、背伸びをしないイメージがあって。今回はシェルターという200人ちょっとの規模のライブハウスでしたよね?例えばもう少し大きめの箱だったりっていう事も考えられたと思うんですけど、そこのこだわりみたいな部分はあるんですか?

東京でそもそもあまり企画もやった事なくて。それで2回目のワンマンを東京でってなった時に、まず下北沢シェルターで納得出来るイベントをやりたくて。昔からお客さんとしても通ってた箱だし。そこでなんとか背伸びして大きい箱でやるっていうんじゃなくて、ちゃんと順を追いたくて。18年かかってますけど(笑)。

-特集- STOMPIN' BIRD live report and interview

—–企画もあまり大きな所でしないですよね?

ぶっちゃけるとイベンターを通すのが面倒っていうのもありますね。18年間自分達でずっとやってきちゃってるから慣れていないっていうか。

—–でも、実際のライブも18年経ってもあのライブのクオリティーとテンションって、やはり自分達で背伸びしないで活動してる結果なのかな?って凄く思いましたね。

単純に活動を止めていないからっていうのもあるかもしれないですね。バンドとしてはどんどん上手くなりたいし、かといってテンションは下げたくないしっていう感じですね。

—–今までドラマーは何度か変わったりしてますけど、バンドが止まりそうになったりとか、止まるんじゃないか?みたいな不安とかそういうのは無かったんですか?

例えば、メンバーの家庭の事情だったりで、月一回、変な話半年に一回しか出来ないバンドになったとしても、そこに辞める理由が無ければ辞めないし。ただ運良く今は活動は出来てるんですけど、丸一カ月ツアーに行くぞ!ってなったら時間的にも厳しかったりするし。でも、そこの部分はメンバーも皆納得してバランスをとって活動してるので。辞めるっていう決定的な選択肢がないだけで。

—–18年もやってればシーンも入れ替わるし、色々な別でのリリースの話とか、言ってしまえばメジャーの話だってあったと思うんですけど、やぱりずっとD.I.Yでやってれば大変な部分もありますよね?

さすがにこの間のワンマンの時は、マネージャーみたいな存在が欲しかったですね(笑)。ヘロヘロな状態でライブハウスの清算をして、打ち上げの準備をして。これはマネージャーは欲しいかもってさすがに思いましたね(笑)。でも、スタッフ、マネージャーとかたくさん居てもやれる事って一緒だと思うし。ライブなんかでもメンバー以上にスタッフが多い割に、転換に時間がかかったりとかっていうのを見ると、自分達で出来る事はしたいなと。無駄を省いているだけなんですけどね。

—–で、自分達の首を絞めてると(笑)。

そうそう(笑)。

—–でももう一人、ずっと離れずに付いてくれてるCREWもいますしね?10年ところの話じゃない位長く手伝ってくれてますしね?

俺らも一緒にい過ぎて分からなくなってる部分もあると思うんですけど、いなくなったら物凄くテンパってしまうと思う。

—–それで、ライブ会場見て思ったのが客層の幅が物凄く広くて、年齢もそうだし、いわゆる見た目のギャップだったり。一時期の客層と全然変わった感じはしますよね?

18年内に何サイクルあったんだろう?(笑)って位入れ替わったり、ずっといてくれる人が居たり。

—–なんかストンピンは、その時期その時期でシーンを盛り上げていたバンドと必ず交流があったり、支持されたり、大きな会場に呼ばれたりっていうイメージがあるのですが?

チラチラ顔を出させて貰いましたね(笑)。

—–そういう活動の結果がこの間のシェルターでの客層で更に男子が多かった感じはしますよね?

あー、男子が多いってやっぱり嬉しいし重要だと思ってて。女の子がダメだってわけでは無くて。

—–純粋に男女だと、やっぱり例えば見た目が好きだからバンドが好きになるとか、やっぱり男女間の感情は少しでも発生する可能性はあるけど、男バンドの男の客は純粋に同性から見てカッコいい!ってなるからやっぱり嬉しい部分はありますよね?

本当に単純に言えば、自分が男だから、男に愛されてるっていう、男に愛されてる男(笑)って純粋にカッコいいじゃんっていう部分はありますね。後は、キャーキャー言われるよりは、オーオー言われてる方が純粋に気持ちが良いし好き(笑)。

—–久しぶりになんか、勢いのある男子をライブハウスで見た感じはしたし、それと同時にOL風の女子だったり、大学生風の人だったり、年齢幅もかなり大きかったですよね?

やっぱり18年もやってるから昔から来てくれてる人とかも30歳超えてたり、ライブに来る頻度も減ったりはしてるけど、今回ワンマンだから行くっていう人もたくさんいたし、もちろん毎回来てくれる人もいるし。

—–あの会場の空気感は歴史あるバンドにしか出せないですよね。しかも会場にいた人の7割位がストンピンTシャツだったし。歴代Tシャツ博物館みたいになってましたよね?(笑)

そうそう(笑)。狙い澄ませてかなり古いTシャツ着てくれた人とか、俺こんな古いの着てるぜ!みたいなアピールしてくれるのは見てても凄く楽しくて。

—–出演した事もないサマソニTとかを着てるお客さんもいましたね。で、本人はドロップキックマーフィーズみたいな(笑)。

そうそう。なぜか何も考えずにあれを着てた(笑)。サマソニTとかは逆に、こういう所の音楽層にも届いてるんだって思うと嬉しいですね。

—–確かに!それで話は戻りますが、バンドの運営はほぼ自分達でやってるわけですが。このスタンスはこれからも崩さない?

崩さないっていうか、崩れないと思う。その都度人に物を頼む事をしよう、何かを人に任せる事も大切だぞって思うけど出来ない(笑)。

—–遠目から見て、焦りとか感じないしだから長くやっていけるのかもしれないですよね?

自分達のペースは保ててるかな。

—–あ、動いてる動いてる!大丈夫大丈夫(笑)みたいな安心感は常にありますね。と言いつつも実はこの変なタイミングのワンマンに解散発表とかするんじゃ?って少し不安になったりもしてましたよ。

ははは(笑)。あ、でも改めて考えたら、この謎のタイミングで俺もちょっと思って。あれ?急にワンマンって重大発表あるパターンに思われてるかな?(笑)って。だから前日にツイッターで『明日はストンピンバードから重大な発表が。。。。。ありません』って(笑)。安心して来てくれー!みたいな。

—–らしいっちゃーらいしよね(笑)。それでシェルターワンマンが終わり。今後はどんな展開を?

今後は、まー自分達ペースだけど、7月にSPREADと名古屋で2マンをやって。その2ヵ月後に横須賀のかぼちゃ屋で企画して。かぼちゃ屋はやっぱり好きな箱だし要所要所でやっていきたいですね。ホームはFADだけど、かぼちゃ屋が戻れる場所っていうか。本当のルーツというか。

—–それで音源のリリースが?

デモCDの3曲入りが、ライブ会場と仲の良いショップ何か所かと、INDIESMUSIC.COMで買える感じですね。

-特集- STOMPIN' BIRD live report and interview

—–あと2年で20年ですけど。どうする?(笑)

あまり意外とアニバーサリー的なのに興味ないというか…

—–でも20年の節目はやってもいいんじゃない?(笑)。あ、でもやらない方がストンピンっぽいかな…

20年ってなんか重み出ちゃわない?(笑)。この人達若いんだか年取ってんだか分からないみたいな謎の人達でいたいから。

—–まーでも、バンドってこんなに楽しいんだよ?的な。20年もやる位楽しいんだよ的な。

逆に他のバンドが辞めれないきっかけつくってたりして(笑)。

—–確かに(笑)。

あの人達辞めないから全然辞めれないみたいな(笑)。

—–ボムファクトリーとかも20年超えて長いし。

ガーリックボーイズとか。ラフィンノーズとかも長いし、根強いですね。やっぱりお客さんが年を取ってもみんなライブに来てますよね。俺らはとてつも無く好きだから、バンドを続けてるだけであって、続ける事が偉いとかじゃなくて、辞める理由が無い。メンバーにも恵まれてるって凄く思う。

—–確かにメンバーに恵まれてるっていうのは、長く続けるのには重要な部分ですよね。さて、そろそろお時間ですが。気が付いたらあっと言う間(笑)。積る話もありつつ、最後になりましたが。何かありますか?って最後にコメント貰うのなぜか苦手で(笑)。月並み過ぎて…

じゃーライブに遊びに来てくださいっ。で(笑)

—–あ、じゃーそれで(笑)。今日はありがとうございました!

interview/report by kenichi kono
Photo by H.and.A


Pages: 1 2 3


Posted in ALL ENTRY, INTERVIEW, REPORT, STOMPIN' BIRD, Yasumasa“H.and.A”Handa |