CHE SUDAKA@FUJI ROCK FESTIVAL ’12 LIVE REPORT
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CHE SUDAKA
2012年7月28日(土) @ FUJI ROCK FESTIVAL ’12
今回のフジロックで最大の注目とその期待にたがわぬパフォーマンスを披露したCHE SUDAKAはこのORANGE COURTで前の時間帯にONDA VAGAが作った一体感と興奮をより充実したものに昇華させた。
彼らの歴史はスパニッシュギターを担当するLEO CHE SUDAKAがアルゼンチンで活動を開始し、その後スペインのバルセロナに移住しストリートの不法滞在者達と結成した所から始まった。日々食べていく為にストリートや電車の中でプレイを続け身につけた臨機応変かつ懐の深いパワーは刺激的かつもの凄いエナジーを発生させていた。 ユニークな風情、賑やかなで軽快に転がるようなメロディックなサウンドにラテンの味付けとパンキッシュな演奏は圧倒的な光彩を放ち熱を帯びつつも風通しの良い爽快さがそこにはあった。
昨年はこのORANGE COURTで同じくスペインのOBRINT PASのライブでとてつもない楽しさを喰らわされたわけだけど、今年もそのスペインで現在最も絶大な人気と勢いを誇り、レベル・ミュージックの継承者との呼び声高いCHE SUDAKAの存在感とアンサンブルを堪能できたことを幸運だと感じている。
ミスターお祭り男、LEOは甘美で情熱的なスパニッシュギターを、THE CLASHのTeeをクールに着こなし様々なテイストをもつ楽曲でも安定した演奏をみせるベースのSEBASTIAN、乾いたフレーズや繊細なカッティングといった面でも実力を魅せたギターのJOTAはコーラス面でもバンド全体に好影響をもたらし、鍵盤奏者のCHEKOは序盤アーコディオンを中盤以降はキーボードで親しみやすいメロディーを叙情的に激しく奏でた。
そしてその音にメインボーカルのKACHAFAZは圧倒的なパワーで疾駆するビートに魂を注ぎ込んだ。ボーカル自体は曲により入れ替わったりみんなでシンガロングする事も多かったが常に変動するステージと徹底したキャッチーなリフやメロディー&コーラスに加えオーディエンスを掌握することに長けたMCでコール&レスポンスの歓声が徐々に確実に大きいものなっていったのも印象的だった。
日本語で『お腹空いた』ってフレーズを繰り返す楽曲や自らのバンド名『チェ・スダカ』を連呼するなど特に解かりやすい楽曲での盛り上がりは際立っていたし、全体的にはスペイン語なので多くの者がその歌詞の意味までを理解する事はできなかったと思うがレベルミュージックがもつ多くのメッセージも兼ね備えていたのではないかと思う。
そして、やっぱりお祭りにはこういったテンションと愛嬌をもったバンドが似合うし、必然的に楽しくなりますね!ワールドミュージックの中にレゲエやロックそしてラテンの血が掻き立てる、親しみやすく骨っぽいCHE SUDAKAを多くの人にお薦めしたい。
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