DJ KRUSH インタビュー
Profile of |DJ KRUSH|
プロデューサー、リミキサー、DJとして国際的な活動を展開しながら、映画、ドラマ、CM音楽制作など幅広く活躍。東西南北、海も超えて世界中の現場を渡り歩いて来たDJ KRUSHが待望のソロアルバム『Butterfly Effect』を完成させた。およそ11年ぶりとなる力作を携えてのワールドツアーも直前に控えた最中に貴重なお話を伺う事ができた。
DJ KRUSH Interview
—–今回アルバムとしてのリリースは11年ぶりになるんですよね。
そうですね。その間に配信は10曲位やったんだけどアルバムとしてのリリースは11年、
(時間の経過は)早いね。そう11年ぶりですね。
—–今作の構想はどれくらい前からあったのですか?
アルバムを出そう出そうとは思ってたんだけど、デジタル(配信)の時代に移行して販売形態も含め色々考えることがありました。11年前はCDとアナログを出していれば良かったんだけど今はそうじゃない。時代にあった作品を作るということを考えると中々進められなかったですね。だから2012年のマンスリーの配信は、色々模索した中での作品だったんだけど、やはり配信だけだと伝わり方が弱いというか、世界中のファンに届かない・・っていうのが判って、それでアナログ、CD+配信+ワールドツアーも行う・・っていう昔のやり方に戻した感じですね。そこからは2年ぐらいかな。
—–そうすると今作に関しては曲が溜まったから出そうというのではなくて、まっさらからアルバムを作ると決めて制作された形ですよね。
そうです!!特に今回は世界中でアナログが復活してきているのでそこをメインに考えられたというか。そうなるとコンセプトを決めて、ゲストを考えて、ジャケットは誰にお願いするかとか・・。特に音色にはこだわりたかった。コンセプトが決まってからは早かったです。そこから一気に曲を作り始めた感じですね。
—–今ゲストのお話しが少しあったのですが、KRUSHさんはこれまでも色々な方とフィーチャリングをされているので全く違和感はないんですけど、ふと思ったのが、ひとつのアルバムにフィーチャリング6名って結構多いのかなっていう印象も受けたのですが。
そうだね。考えてみたら多いですね。でもそのうち2曲はインストなんでバランス的には問題ないかな・・と思います。
—–今回の人選はコンセプトが先にあった中でそれを表現するのにこの6名だったという感じなのですか?それとももっと単純にとにかくこの方達とやりたかったといった感じですか?
大枠で言うと僕はインストも出すじゃないですか、それでインストは言葉はのってないけど、あれは僕の言葉で、それとは違う人間が持つ喉から出る声とか魂的なものをやっぱり自分のアルバムには入れて対比をしたいっていうのが常にあって、それでコンセプトを考えた時に今回どういう人が合うかなみたいな感じでチョイスしてオファーしていってOKになった形ですね。
—–フィーチャリングって当然色々な面白さがあると思うんですけど、実際制作をすると難しさも出てくるのかなと思うのですがどうでしょうか?
そうですね。そこが意外と面白い所なのかも知れないけど、僕がそのフィーチャリングを誰とやるっていうのが決まっていて、僕がその人の事を想像してその人の音を聴いたりとかして、創造しながら作るのですが、でもやっぱり自分自身をいれなきゃいけない訳じゃないですか、それで相手のフィーチャリングのゲストの良さも引き出したいし、コンセプトにも合せたいしといった部分ではやっぱりそこは考えますよね。
—–音楽に限らずコラボレーション全般に言える事だと思うのですが、お互いの良さが出なければ、出す意味がないって言ったらちょっと言葉悪いですけど。
そうだね。
—–そうすると結構突き詰めていかなければならない中で6名もいらっしゃると時間的に思い通りにいかない部分もあったんじゃないですか?
でも今回は凄くみんな前向きに、それで時代が便利になったよね。昔は送ったりとかさ、ニューヨークの現地まで行ったり、ニューヨークのスタジオで撮らなければいけなかったりしたからさ。今はファイルで送れるし、今回のメンツに関してはみんな凄いスムーズに、みんな大人だし、やんちゃ坊主はいなかったんで(笑)大人の対応をみんなしてくれたね。まあギリはギリだったんだけど、これヤバイなぁって事はなかったですね。
—–KRUSHさんは以前からわりと新しいことにチャレンジしていくみたいな印象があるのですが、今回そういった面で新たに取り入れていった事って何かありますか?
そうですね、今回は11年経っていて、新しいものを吐き出そうというよりも今まで養ってきたもの、11年経っているからやっぱり新しいものをみせるのも良いのかも知れないけど、まず、KRUSH帰ってきたよ的な、だから逆にちょっと戻っていて、90年っぽい音やテイストが多少入れば良いかなって思って意識しながら作ったので新しいものはあまり考えなかったね。 出尽くしてるでしょ。新しい音なんて(笑)
—–確かにそうですね(笑)
逆に演歌歌うかって話になっちゃうんで(笑)
まあ、そういう感じだったね、これ作ったときは。
—–いわゆる原点回帰的な部分があるという事ですね。
それで前作からちょうど11年という事で、i-Tunesのストアができたのが2004年でYou tubeができたのが2005年なので、ちょうど10年11年なんですが、
ああ、そうだ。
—–そうなんですよ、それでそういったデジタル配信が普及した事で制作として変わった面って、先ほどのフィーチャリングとかでのやりやすさ以外で何かありますか?
そうですね、それこそクリックすればすぐ45秒とか聴ける時代になっちゃっているし、昔はそういうの無かったし、あと1曲づつ別個に買えるっていうのも昔は無かったし、凄い変わったと思いますね。それも凄いスピードで変わってしまったよね。
—–それでも今作を聴いた感想としてはKRUSHさんの色と、もちろんフィーチャリングの方の色を出しながらもアルバム全体を通して1曲になっているっていう印象を受けました。
僕も作っている時にバタフライ・エフェクトっていうコンセプトに基づいてフィーチャリングのみんなに投げかけているし、それで彼らが感じてくれたバタフライ・エフェクトというものが言葉の中に詰まっているし、僕は僕でそれありきでインストを作っていったから、それが全部まとまった時にひとつのラインにぴしっと納まっていれば僕はOKかなと思っていて、なかなか僕が自分で作っているから客観的な判断ができないっていうのはあるんだけど、そう言ってもらえるならそういう匂いはしているのかなと。それプラス11年ぶりだけどKRUSHちゃんとここにいるじゃん!! っていうのが大切だったかな。
—–今回はLPとCDと配信でのリリースとなる訳ですが、人によってはそれぞれの音質の違いを言う方もいらっしゃると思うのですが、その辺りの意識はどうでしたか?
もの凄い意識しますね。僕はやっぱりアナログ世代でクラブで凄いシステムでドンって出た時にどれだけローが出て、どれだけみんなを飲み込むかという位の勢いでMIXとかやっていますから、出音に関しては凄く重要だし、その最終母体、CDだったり、アナログだったり、音質は重要ですね。今はMP3もあるし、だから本音を言うとやっぱりスタジオで根詰めて時間かけてやってるんで、なるべくみんなに良い音で聴いてもらおうと思って、そこはやっぱり拘りたいし、今回MIXはハルスタジオの三好さんという方がやってくれたんですけど、僕のアルバムは”漸-ZEN-“とかもやってくれていて凄い信頼ができる人で、その人の協力もあって凄く良い音になっていると僕は思います。
—–それでアルバムとしてなかなかリリースできなかったのはやっぱりこの時代に伴うパッケージが配信だったりに移行したことが大きかったのですか?
色々な要素がありますよね。こんな時代だから音楽が使い捨てになっちゃっているし、その中で出してもっていう迷いもあったし、他に仕事的な問題もあるし、契約とかもどうしようかとか、それで気が付いたらあっという間に(時間が)経っていたっていう。でもその間に海外行ったりとか現場が多かったから新しい曲作ったり、まだ出ていないやつを現場で流したりとかやっていましたね。
—–実際、今回リリースを決めて、現状はこのLPとCDとi-Tunesというのがベストっていう感じですか?
そうですね、現状はねぇ。あと、ストリーミング? あれもどうかと思うけどさ(笑)こんな事言っちゃいけないんだけど(笑)
—–配信がここまで普及した事に関してKRUSHさんはどのように捉えていますか?
やっぱりそういうニーズがあったんでしょうね。便利だし、世界中繋がっているから、ちょっと検索かければ色々な曲が出てくるし、各段に昔より色々な音楽をすぐ聴けるようになっているし、手に入るんだけど、質っていうか、「えっ、面白いのある?」っていう、みんな聴き過ぎちゃっているからさ、ちょっとやそっとじゃビックリもしないだろうしさ。
だからそういうものが溢れすぎちゃっていても便利は便利なんだけどね。若い人たちは安く買えたりするのかもしれないけど、難しいねぇ。
—–手段としては面白いけど、出回っている内容としては簡単に手に入るだけに難しい部分があるという事ですね。
そうですね。だから逆にどんどんどんどんそれをぶち壊すだけの、アーティストも良い音楽を作らなければならないと思うし、多少こうグッと壁は上がっているんだろうね。だから聴く側も上げていかないととは思いますね。 でもまあ聴く側も目的が違いますからね。
—–そうですね、みんなそれぞれですからね。
うん、彼女にフラレて聴く人もいれば、なんかコレを聴いて人生やる気になったり助けられりって奴もいたりとか色々ですから、難しいですね。
—–制作期間中も現場でのライブはそのまま入られていた感じですか?
減らしてはいたけど、やっぱり現場を入れないとストレスも溜まるし、ちょくちょくは入れてましたね。制作しながらぽつんぽつんと。
—–抽象的な質問になってしまうんですけど、ライブの時に意識的に気を付けている事って何かありますか?
やっぱ1時間、1時間半頼まれて、その中で自分なりの映像というかストーリーがあって、一本の映画を観終わった的な感じのものを音として吐き出せたら良いなとは思っていつもやっていますね。
—–音以外の演出も気になされたりするのですか?
音以外というと?
—–例えば2012年のフジロックの時、柵前にカメラマンが入る予定だったんですが、KRUSHさんの時だけステージの前から火が出るんで、柵前で写真撮ってはいけませんって言われたんですよ。あぶないんで(笑)あれはご自身で提案された事なんですか?
(笑)いや、あれは俺聞いてなかったんですよ。
—–あっそうなんですか?
俺がびっくりしたんだから(笑)結構熱いんだなって。
あれは聞いてなかったですね。
—–そうだったんですね。あの演出は特殊だったと思うんですが、通常のデコレーションだったり、照明とかはどうですか?
あっ、そういう事ですね。海外にツアーに行った時はやっぱりその照明さんに言いますね。最初低いところからいくんで派手目にしないで全体的にダークな感じにしてくれとか、後半でちょっとあげていくので、まあその辺の感覚はお任せします・・みたいな。そうすると結構やる気になってくれて自由にいつもの感じの感性でやってくださいって言うと逆に良い感じでやってくれるんですよね。でもイメージは伝えますね。海外は特に。日本はもう分かっている人が多いから、どんな曲をかけるか。
—–日本と海外の現場で決定的に違うと感じる事って何かありますか?
今はでも、日本は昔シャイだシャイだって言われていたけど、今はみんなそうでもなくて海外並みって比べるのもおかしいけど、みんなが踊っているから踊るじゃなくて、踊りたければ踊るよみたいな人が凄く増えてきているし、ちゃんと自分の定規を持っている人達が増えているんで昔よりは凄く良くなっていると思いますね。
—–海外のライブで困った事っていうのはないですか?
現場自体はないですよ。音があればもう、音と冷えたビールがあればバッチリなんで、言葉はいらないんで、ただ空港行っての食事とかがやっぱりキツイなっていうのはありますね。
—–食事は慣れる人とそうでない人とわかれますからね。
そうだね。若けりゃいいんだけど、もうダメだね(笑)
—–機材は今、ラップトップを持って行かれている感じですよね?
そうですね。今はセラートでやっていますね。
—–ちなみに海外だけではないんですけど、特に海外に持って行くときのバックアップってどうしていますか?
かけている音源は外付けのハードディスクでやっていて、その予備を一台もう一個持って行くんだけど、本体のノートは予備はなくて、一応マネージャーがMacを持っているからインストールしておいてもらって急遽の時は、でも今まで一度もそういう事故はないね。
—–でもそれって結構恐くないですか?
恐いんだけど、もう変えられないよね。アナログって言ったってね…。もちろんアナログの良さはあるんだけど、デジタルはデジタルの良さがあるしそれでセットを組んでいるんで、それであと、俺にとってもっと重要なのは真ん中にあるミキサーで、それは2台とも持ち込んで入る、それじゃないと100パーセント良いものはできないんで。後、アメリカの911のテロ以降、荷物制限もうるさくなったんで、アナログ2ケース、クレート3ケースとか持って行くとメッチャ金取られるし、そういうのもあって何年か前にセラートに変えたんですよね。アナログだと盗まれちゃったりとかもあったんでね。でも恐いっちゃ恐いよね。ハードディスク(笑)
—–今回またワールドツアーで色々行かれるんですよね。
そうですね。9月の終わりから10月の頭にアメリカツアー第一弾をやって、その後、ロシア、ヨーロッパ方面、それで日本も入ってきてアジア、それで来年またアメリカやって、またヨーロッパも入ってくるのかな。そこはまだ定かじゃないけど。
—–アジアっていうのはどの辺りに行かれるんですか?
中国とかインドネシアとか、もちろん日本も入ってくるんだけどね。
—–最近、インドネシアとかタイとかもヒップホップなんかが盛り上がって来ているなんて話も聞くんですが中国はどんな感じですか?何か肌で感じる事ってありますか?
中国はこの間も行って来たんですよ。北京と上海と3か所くらいだったかな。ちゃんとお客さんものってくれるし、僕は通常のチャートに上がっているようなベタベタのヒップホップはかけないので、結構アングラものが好きなので、その辺のものをかけるんだけど、どういうものをかけるかっていうのは中国のファンの人達もみんな知っているから、逆にそういうコアなのをかけないと怒られる的な、だから中国はもう何度も行っているから全然問題ないよね。
—–そうなんですね。中国は最近も音楽の規制に関してニュースが出たりしていましたけど、実際の現場はそんな感じではないんですね。
なかったですね。ふつうにかけてましたね。
そうだよね、今色々大変ですもんね。
—–今、ちょっと中国でのツアーは難しいんじゃないかみたいな意見もありますもんね。
うん、7月に行ったんですけど、南京と上海と北京。でも俺、中国は何回か行ってるから、たぶん大丈夫なのかな(笑)
—–ニュースとかだけだと規制だったり、反日感情が高まっているとか、そういうイメージが先行していますよね。
南京は特に昔、色々あったから日本人は歴史的に行きづらいって場所だけど、でも行って(LIVEを)やって、僕としては音楽はそれをあんまり一緒にしたくないし、たぶん来ている人達はそれを解ってくれていて凄い良かったよとか言ってくれているんだろうなって思うんで。なんかそういう人達もいるってことだよね。そういう政治レベルとは一緒にしたくないって事だよね。
—–そうですよね。それでも昔初めて行ったときの反応っていうのは今とはまた違ったものだったんじゃないですか?
そうだね、最初行った時は、やっぱ俺の場合、特殊じゃない?! バリバリ王道のヒップホップではないんで、なんかちょっとダークなものをかけたりするから、最初はちょっとビックリしていたかな。でも本当に聴いてくれているファンの人はどういう音が好きだとか、どういう音をアルバムでやっているとか解っているから。でも看板だけでDJ KRUSHって奴がいるんでちょっと見に行こうぜみたいな奴らは、「え、こういう音かけるんだ」とか「なんでマドンナかけないの?」みたいに思っている奴はいたかも知れないね。
—–そこから認知度が上がるとともに色々変化していった感じですか?
そうですね。こういう音楽をやっているアジア人がいるんだなって事で共感してくれている人もいっぱいいるし、あと、北京だったかな、強烈なファンもいて、ライブハウスみたいな所でやったんだけど、そこのプロモーターがどうしても会いたいって言う奴がいるって言うから、せっかくだから楽屋に入れてあげたら、すげぇでっかい大型の旅行バックを持っていて、それを開けたら全部俺のグッズが入っていて、なんか俺が見たことのないコピーみたいなのもあって、おお、さすが中国だなって(笑)これ俺知らないぞ、海賊盤かいみたいな(笑)それに全部サインしてあげたりとか、そういうのを度重ねてきているから、2回目か3回目位にはこっちのやっている事を解ってきているし、それに刺激されてデモテープを作って来て渡されたりとか。
—–じゃあ、プレイヤー自体も増えて来ているんですね。
うん、なんか刺激されて我々的な音を作っている連中もいるし、そういう菌をKRUSH菌を撒いてきた感じですかね。
—–そうなんですね。日本の現場の方でもお客さんの反応が良くなってきているって、先ほどおっしゃってましたけど、最近はクラブ以外でもローカルのフェスなんかも増えて来ていると思うのですがその辺りはどのように見ていますか?
世界中ですごく色々なフェスがあるし、僕も過去にヨーロッパでこじんまりしたフェスに出た事もあるし、大型なフェスに出た時もあるけど、日本でそういったのが増えるというのはすごく良いと思うし、それだけ音が広がっていけば良いと思うし、僕なんかも出たいですよね。大小関係なくね。
—–今はオーガナイザー自体も大手のプロモーターだけじゃなくて、個人規模だったり、アーティストが主宰したりと多様化して面白くなってきていると思うのですが、それでも海外のフェスなんかと比べるとまだまだ違いはありますか?
イギリスとかではもの凄いデカいフェスなんかも経験しましたけど、日本も音楽の歴史があるけど、向こうはちょっと層が違うというか、そこの文化がありますからね。DJとかでもそれでちゃんと生活して職業として食えている人達が大勢いると思うんで、その理解する土壌が違うというか、なんかお父さん、お母さん達も一緒になってのっているみたいな。「俺も若い時聴いていたぜ、こういうの」みたいな。そういうのは日本と微妙に違う所があるのかな。
—–KRUSHさんはグラストンベリーとかコーチェラとかの大きいフェスも経験されていると思うのですが、そういったみんなが知っているフェス以外で、日本人はきっと誰も知らないだろうけど、これは凄いなって思った印象に残っているフェスってどんなのがありましたか?
フランスだったかな、なんか毎年そこの小さな街ぐるみでやっていて、街のお母さん達が厨房で料理を作っていて俺たちはそこの賄いを食ってDJをやるみたいな。それで日本人からひとり来ているぞ・・みたいな(笑)スタッフはおじさんだったりするんだけど、ちゃんと聴いてくれて、サービスで昔のロックなんかをかけてあげると、おじいちゃんなんかも踊っていたりとか、なんかあまり壁がないっていうか、そういう小さな良い雰囲気のあたたかいフェスはいっぱいありますよ。 知らないだろうな。日本人これっていうのがあるんですよ。すごい田舎の方だったりとか、フランスとイギリスはそういうフェスがたくさんあるんですよ。
—–日本も最近ちょっとづつそういった匂いのあるフェスも出てきていると思うので、より一層広がっていって欲しいですね。
そうですね!
—–今後の予定としてはワールドツアーに向けて準備をされている感じですよね。
後、今月の18日にVISIONでリリースパーティーがあるので、なんと5時間セットなので、もうどうしようかなって思っているんですけど、その準備をしていますね。
—–KRUSHさんの今までの最長セットで何時間だったんですか?
7時間ですかね。お客さんが入りの7時間ですね。
—–それはどこでやられた時ですか?
昔のリッキドルームですね。あと20周年記念の時も長いのやったんですけど、その時は後半戦なんか指つってるからね。フェーダーなんかも動かせられないみたいな、ひどかったですね。後、腰が痛くなっちゃうんで次の日寝込みましたね。慣れないから(笑)
—–今回はそれが5時間という事で。
腹筋からはじめてますね(笑)
—–それは大事ですね(笑)
ちなみにツアー以降の予定はさすがにまだ決めっていないですよね?
とりあえずツアーで制作をしている暇もないだろうし、毎日移動していますからね。それである程度時間ができたら次に向けてどう動こうかなと、制作なのかわからないですが、今回のアルバムの反応を聞きつつ次の動きを考えるのはそれからですね。
—–オフはない感じですね?
ないですね(笑)家にいてもやる事あるからね。
—–普通に出かけられたりはしないんですか?
たまに出るけどね、でも頭がもうそっちにあるから集中できないんだよね。だから毎晩酒飲み過ぎちゃうんだね(笑)
—–(笑)家でも飲みながらやるんですか?
うん、晩酌は毎晩する。でもねもう飲んじゃうとダメだね、集中力が、若い時はちょっと上がったんだけど今はもう。
—–プレイ中はどうですか?
プレイ中は平気!飲んじゃう。でも飲み過ぎると手数が少なくなっちゃうけどね(笑)
だからその辺は自分で調整しないとね。
—–そうなんですね(笑)では最後になりますがファンの方にメッセージをお願いします。
11年ぶりなので是非皆さん聴いて頂きたいと思います。新しい世代も騙されたと思って(笑)DJ KRUSHを味わってもらえれば良いかと思っています。日本人のラッパーもBOSSも入っているんでそれもちょっとチェックしてみてください。
—–KRUSHさんから見たBOSSさんの凄い所ってどんな所ですか?
やっぱ奴にしか持っていない世界観、それに尽きるんじゃないかな。詩もそうだし、考え方もそうだし、ヒップホップに対する想い、やっぱ奴ならではの個性を持っているから。俺もそういう個性的なMCって「こいつ何を考えて何を言うんだろう」ってすごい興味があるから、それで彼の詩を聴いた時にすごい本を読んでいるみたいだったから。
—–すぅーって惹きこまれる感じですよね。
そう!それでこっちも作る気力が湧いてくるわけ、こいつのだったら映像が浮かんでくるからこういう音だよねって。そういうラッパーだったら湧いてくるよね。今更、金だ女だって言われても全然湧いてこないけど、なんかそういう要素があるから毎回毎回刺激してくれるかな。それで今回やった曲も結構お互いに年を重ねて色々な人生経験を積んでの久々の1曲だから面白いものができたのかなと思いますね。
リリース情報
ファン待望の約11年ぶりとなる”DJ KRUSH”のオリジナルアルバム『バタフライ・エフェクト』が遂に完成!!
今、地球上で起こっている、天変地異、そして人間自身が引き起こす様々な出来事。良しにつけ悪しきにつけ、ほんの少しの初期条件の違いが時間の経過とともに大きな違いになって私達の前に現れる。
勿論それは、悪い事だけとは限らない。複雑に影響を及ぼしあいながら、これから先、待ち受けている未来を・・それぞれの「バタフライ・エフェクト」をゲストと共にDJ KRUSHが表現していく。この秋、Deepな音色が乾いた空間に鳴り響く!!
DJ KRUSH
『Butterfly Effect』
LP:2015.09.26 Release
CD:2015.10.28 Release
【LP】2LP(LIMITED PRESS)
A1. Probability
A2. Strange Light feat. Free the Robots
B1. Coruscation
B2. My Light feat. Yasmine Hamdan
B3. Nostalgia feat. 新垣隆
C1. Missing Link
C2. Song of the Haze
C3. Sbayi One feat. Crosby Bolani
D1. Everything and Nothing feat. Divine Styler
D2. Future Correction
D3. Living in the Future feat. tha BOSS [THA BLUE HERB]
VinDig135 ¥3,600+tax
Es・U・Es Corporation / Vinyl Digital GmbH
(※2015年09月18日(金)RELEASE PARTY @ 渋谷VISIONにて先行発売)
【CD】
01. Nostalgia feat. 新垣隆
02. Strange Light feat. Free the Robots
03. Probability
04. Everything and Nothing feat. Divine Styler
05. Song of the Haze
06. Sbayi One feat. Crosby Bolani
07. Missing Link
08. Coruscation
09. My Light feat. Yasmine Hamdan
10. Living in the Future feat. tha BOSS [THA BLUE HERB]
11. Future Correction
Es81-2015 ¥2,778+tax
Es・U・Es Corporation
【アルバム参加アーティスト】
・新垣隆
・Divine Styler
・rosby “Cross”Bolani
・Yasmine Hamdan
・Free the Robots
・tha BOSS a.k.a. BOSS THE MC / ILL-BOSSTINO (THA BLUE HERB)
+ DJ KRUSH インスト楽曲5曲を含む全11曲を収録
Facebook特設ページ
https://www.facebook.com/pages/DJ-KRUSH-New-Album-Butterfly-Effect/654028091399997
リリースパーティー開催決定!
DJ KRUSH New Album ”Butterfly Effect” Release Party
2015年9月18日 (Fri)
@ SOUND MUSEUM VISION
OPEN 23:00¥3000 ADV (e+ LINK )
¥3500 DOOR
別途1D¥600オーダー
*アナログ先行販売あり
DJ KRUSHが自身のリリースパーティでスペシャルなOPEN to LASTを敢行
永いキャリアを通じて世界中のオーディエンスを歓喜させ、ここVISIONでも圧巻のプレイスキルで何度も奇跡の瞬間を創ってきたDJ KRUSHが、ファン待望のニューアルバム「Butterfly Effect」を発表。そのリリースパーティが、この夜開催される。注目はもちろん、DJ KRUSH本人が披露するスペシャルなロングセットだろう。祝福に駆けつけるシークレットゲストにも、大いに期待したい。
http://www.vision-tokyo.com/event/dj-krush-new-album-butterfly-effect-release-party
DJ KRUSH『Butterfly Effect』
MORE INFORMATION
DJ KRUSH Official Website
http://www.sus81.jp/djkrush/
DJ KRUSH New Album 『Butterfly Effect』FACEBOOK特設ページ
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DJ KRUSH OFFICIAL YOUTUBE
https://www.youtube.com/channel/UCka1P4ltsB9twnC3W1HiDDw
DJ KRUSH OFFICIAL SoundCloud
https://soundcloud.com/dj-krush-official
DJ KRUSH OFFICIAL Twitter
https://twitter.com/djkrushofficial
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