CYCLE MODE international 2016 ＠幕張メッセ 1～4ホール (2016.11.04,05,06) ～REPORT～

CULTURE.ART.MUSIC.LOCAL.EGO = SCENE

［2016/12/04］

人類史上最もオーソドックスで革新的な人力実用車【自転車】低コスト、ローエネルギーといった魅力から世界中に広く普及したその移動手段は、昨今、技術の追求と改良、乗り手の多様化に伴い新たな領域に突入した。

総展示台数1000台以上、日本最大級の自転車イベント『CYCLE MODE international 2016』が2016年11月4日、5日、6日の3日間に渡り、幕張メッセ 1～4ホールで行われた。スポーツ自転車、ロードバイクの展示はもちろんの事、現在のニーズに合わせた折り畳み自転車、電動自転車、さらにはウェア、シューズ、ヘルメットなどの関連アイテム、アウトドア用品やメンテナンス用品、カスタムパーツなどを含め多くのメーカー、ブランドなどが一堂に集結した。

会場内はそういった出展ブースに加え、試乗会、トークショーなどの様々な企画、町おこしさながらの地方自治体のブースや飲食エリアなども賑わいを見せた。さらに周辺屋外フィールドではデモンストレーションを兼ねたロードレースも催され、その迫力、疾走感を間近で体感する事ができた。

ビギナーからライトユーザー、ヘビーユーザーに至るまで老若男女が楽しめるボリュームとコンテンツを兼ね備えたサイクルイベント。
アスリートワークショップ、ヴィンテージBIKEマーケット、MY BIKEベストカスタム、デジタルギアゾーン/セキュリティコーナー、ハンドメイドバイシクルコレクション、e-BIKE EXPO、シックスホイールスタイル、ジテンシャ×旅フェア、WORKING BIKE PROJECT、ウィーラースクールキッズ、試乗レッスンコーナー、インドアバイクトライアル、パンプトラック試乗コース、ショップスタッフ向けSBMチャレンジ講座、試乗・試着スタンプラリー、プレゼントキャンペーンといった参加型コンテンツの充実。メインステージではグランツール16大会連続出場“鉄人”アダム・ハンセン、日本ロードレース界の歴史を次々と塗り替え続けている新城幸也、TVアニメ『弱虫ペダル NEW GENERATION』の声優や作者の渡辺航氏を筆頭に3日間様々なターゲットに向けてのトークイベントはそれぞれに見どころを示していた。

レースに参加する者、新製品に興味がある者、トークイベントが目的の者、声優さんや著名人の出演はまた違った角度からの集客を実現していたと思うし、全体的に想像していた以上にお子さんを連れた家族や、若い女性、わりと年配の夫婦、外国人の方なんかも多く来場していたのが印象的で、一過性のブームでは無しえないほどの幅広い層に取り囲まれている現状を垣間見る事ができた。

多くの者にとって最も身近で最も親しみのある乗り物【自転車】その中で今、ロードバイク、スポーツ自転車はどこまでの市民権を得たのだろう？多くの者にとって自転車は身近な乗り物とは言え、いわゆるロードバイク、スポーツ自転車となればまだまだ高価なものも多数存在するし、誰しもが気軽に手を出せるイメージではない部分は少なからず残っている。それでも昨今都心部などでも特にレースに参加するわけじゃない街乗りやツーリングを主とするライトユーザーが多数存在している実情を見るとカジュアルに楽しめる生活のパートナーでもあるのだろう。

『CYCLE MODE international 2016』レース、趣味、実用状況、職業などによって自転車の利用頻度、活用方法はそれぞれに異なる中で、その楽しみ方、関わり方、追求の仕方はそれぞれに無限にあるんだという事を実感できるイベントでもあった。