LA ART
[2012/05/18]
LAの街の構造は非常にシンプルだ。
LAダウンタウンを除けば、街の全体はその主要都市に比べ低く、その分空が高く広く、海が近く感じられる。
空の青と海の青と街のグレーと、
この2色だけで成り立っている様に思われる退屈な色彩の街全体の中で、
一際目に飛び込んで来るのが、
壁面に描かれたグラフィックアート。
いつの日からかアーティスト達は、あらゆる所で自らの作品を描き残し、かき消され、そしてまた上書きしてを繰り返してきたんだ。
昔そこにあった空き地に、ビルがいつの間にか建設されている様に、そこにあったビルが、いつの間にか取り壊されている様に。
そこにあった絵はいつの間にか消え、いつの間にか現れる事はもはや日常茶飯事。
我々は何も知らない。
いつ?
誰が?
どこで?
何の為に?
何かのメッセージかもしれないし、特別な思いがあるかもしれないし、全く意味はないのかもしれない。 が、確実に言える事は、
それはあなたと我々の自己満足の共有と共感。これらのアートピースが心地良いか不愉快かはあなた次第。
アートなのか落書きなのかはあなた次第。
灰色と青が混沌とする街LA。
流れる景色の中に色彩と息を感じた時。
きっとそこにはARTという名のメッセージが存在するであろう。
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