特集:飯田LOCAL part1 supported by LAF / 山下尚之 (SHOVEL WOOD~kustom forniture service~)
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長野飯田ローカルの木々に囲まれたオーガニックな環境で、木を切り刻み木を運び木に触れ木を表現する山下氏。ここ山奥から発信される愛情たっぷりな木々の作品と山下氏のインタビューです。お楽しみ下さい
山下尚之(木工職人) interview
—–出身はどちらになりますか?
長野県長野市ですね。
—–KUSTOM FORNITIREという事ですがこれを分かりやすく説明して頂けますか?
木を加工したりして作品を作り上げる木工職人ですね。
:主に無垢材を使い家具、建具、などの木工品を製作してます。
—–元々長野市出身でここ飯田に越してきたのは?
広くてお手頃で良さそうな作業場を探してていたらここ飯田に辿り着きまして。一発で気に入ってここに決めましたね。
—–元々ここは何の建物だったんですか?
住居は元々宿泊施設だったところを借りて、木工の工場は居抜きで借りてます。土地は300坪くらいあります。
—–周りは360度山に囲まれていて、下には川が流れてて最高に良い環境ですよね?
もう見た時に一発で気に入って即決でした。
—–元々は長野市でも工場を持っていたんですか?
いや、こっちに来て足りないものを揃えた感じです。職業訓練校で木工を学んで、、、
—–車の整備からなぜ木工へ?
車をいじってる時から木の箱を作ったりしてて、面白いなって思ったりもしてたんですけど、車とは違って木の”素材”があれば一から創り上げれるのがいいなって思いまして。
—–今は何年位やってるんですか?
今は8年やってますね。今37歳なので20代後半位からはじめた感じですね。
—–でも結構思いっきりましたよね。車から木って聞いた感じですとかけ離れたイメージがありますし。
結構でも似てる部分もありまして。基本的な創作するっていう面だったり、カスタムするっていう面では近いかなとは思いますね。
—–個人的にもバイク乗ったり、そういうカルチャーは好きだと思うんですけど、何かこの木工と車のカスタムとの接点など意識したりはしてるんですか?
そうですね。デザインなども棺桶をモチーフにしてみたり、カスタムカルチャーでおなじみのピンストを描いて貰ったり、こんなのがあったらいいなっていうのは常に考えてはいますね。
—–確かにあの棺桶のタンスを見た時に凄く車文化を感じで衝撃を受けました。こういう作品などは基本どこで手に入るんでしょうか?
細かい小物類などは基本お店に卸したりはしてますけど、HPなども今は特にないので、大きな家具などは発注を受けたり展示会で販売などしてますね。
—–先ほどバイクも拝見させて頂きましたがバイクは何を所有してるんですか?
83年のFLHと55年のトライアンフですね。それとVESPAも持ってますね。
ショベルウッド名前になってる83年FLHと 55年トライアンフT110ですね。それとvespaも好きでもってます。
—–55年のトライアンフはいい味出してますよね。HOTRODSHOWなどのそういうバイク・車のイベントなどは行ったりするんですか?
そうですね、県外のイベントなども好きで行ったりしますけど、この木工の仕事と直接リンクを張って何かをしてるという事はあまりないですね。
—–それは敢えてしてないってわけではなくて?
いや、むしろ絡めて何かしたいなとは常に思ってはいるんですけどなかなか繋がりがないというのもありまして。
—–ああいう木にピンストの様なテイストは結構あるものなんですか?
いや~そんなにはないと思うんですけど昔の家具で、カントリー家具などでピンストのような感じではないですけど、絵が描いてあったり文字がかいてあったり 、木製のドアや看板にサインペイントが描いてあるのはあります。
棺桶のタンスのように漆塗りで木目をしっかり出したものにピンストを描いているようなのはあまりないかもしれないです。
—–あのピンストとのコラボはありそうでないですよね。ちなみに加工した後の余った木なんかはどうしてるんですか?
基本は冬に向けてとっておいて薪にしてストーブにつかいます。
—–いいですねそういうの(笑)山ならではな感じで。根本的な事なんですけど、その木はどこから来てるんですか?
ここ長野という山が多い土地柄色々な木があるので、それを丸太の状態で原木で買ってきて好きな様に工場で加工する感じですね。
—–という事はマグロの解体?(笑)みたいにここで製材してるって事なんですね?
そうなんです(笑)丸太の状態で買ってくると中が濡れてますので、好きな厚さに切った後も2~3年から4年は乾燥させて寝かせてから使いますね。最初は既に製材された素材を使ってたんですけど、なんかそれだと面白くないなって思いまして。それで機械を揃えてって感じですね。
—–それは知りませんでした。その使用してる木は基本は長野産なんですか?
ほとんど長野か隣の岐阜ですね。出来上った作品を見ると、栗の木だったりっていうのは見て分かりますね。
—–ちなみに創る時に何かイメージがあるんですか?
基本は簡単な落書きの様な製図を描いて、材料を見てどれ位のボリュームになるかなとか計算するんですけど、もちろん途中イメージと変わる事もあるんですけど、そんな時は変わった物が出来上る事もありますし。でもだいたいはイメージ通りに出来上りますね。
—–偶然変わった物が出来るってなんかいいですよね。あのけん玉とかいいですよね。ああいう、なんか変わった物とか可能性が今後もありそうな感じしますよね。
そうですね。あのけん玉は基本の加工されたけん玉に目と口をカットして色を塗っただけなんですけど、良い感じにはまりましたね。
—–海外からの旅行者などにも気に入って貰えそうですね。
そうですね。お土産屋さんなどにも置いたりしてるんですけど、結構海外の人が買ってくれたりします。
—–実は個人的にあのロボットがずっと気になってまして(笑)ちょっと病んだ感じが凄く可愛らしいし、なんかちょっと古臭いイメージのある木工の常識をちょっと壊した感じがしてかなり好きです。
やっぱり好きに色々と面白いものをどんどん作っていきたいですね。
—–意外と木とってあまりコラボしてるイメージないですし、こういうストリートシーンにまだ定着していないですよね。皮とかシルバーを扱える人がいても木を扱える人って少ないと思うので物凄く可能性を感じますよね?
そうですね。色々挑戦したいですし何かあればなんでも言って欲しいです。
—–斬新で新たな発見をする事が出来ました。今日はありがとうございました。
SHOVEL WOOD
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山下尚之
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