HAKAIHAYABUSA – INTERVIEW
Profile of |HAKAIHAYABUSA|
2013年1月30日遂にメジャーからデビュー・ミニアルバム”As Always”のリリースが決定したHAKAIHAYABUSAのメンバーからKZ(Guitar and Vocal),Moby(Bass and chorus),Wack(Guitar and chorus)にお話を伺いました。
—–まずは簡単にバンドの結成から追って行きたいのですが。現在オリジナルメンバーがKZだけという事でいいんですね?
KZ (以下K):そうですね。結成したのが2002年と記憶しております。
—–結成して10年~11年位な感じですね?メンバーチェンジは多々あったと思うんですけどその流れを簡単に教えて貰えますか?
K : ドラムのNORIが割と初期の頃に入って、ベースのMOBYが加入その後WACKって感じですね。
—–なるほど。それで今回のミニアルバムが現メンバーでの初音源になるわけですね?
K : オムニバスを除くとそういう事になります。
—–前回のアルバムの”KOE”を出したのがいつでしたっけ?
K : 2年前ですね。
—–そのアルバムにはMOBYはレコーディング参加してるんですよね?
MOBY (以下 M) : ですね。3年前に加入してその年の秋に”KOE”のレコーディングをしてリリースが暮れだったかな。
—–という事はWACKが入ってから現メンバーでの初セルフ音源と言う事で。改めましておめでとうございます(笑)
一同 :ありがとうございます(笑)
—–早速音源の曲を聴かせて頂きましたが、現在の編成になって曲はどんな割合でどんな風に書いてるんですか?
K : 今回は結構な割合でMOBYが作ってますね。
—–KZも基本は曲を書いたりはするんですよね?
K : うん。でも最近はMOBYの書く曲が調子いい(笑)
—–基本はこの2人で書く事が多い?
K : 今まではそうだったんですけど、今後はWACKも入ってくるのかなという感じはしてますね。
—–今回のアルバムでもかなりWACK色が入って来てますよね?バリエーションが増えたというか。
M :広がった感はかなりあると思いますね。
—–早速曲を追ってみようかと思うんですけど、最初に気になったのが5曲目の”U.E.WO”なんですけど聞いた瞬間『おお!きたー!』って素直に思ってしまって意外性を感じましたが。当時のミクスチャーのバンド311を思わせるようなね。
WACK (以下 W) :出だしの頭がKZで、そこから発展しようという事でサビがMOBYで、僕がAとかBとか作って出来たような感じですね。
M :WACKが組み合わせて作った感じですね。
K : 編曲WACKみたいな。
—–なるほど。これがですねー新しいHAKAIのキーになるというかバンドっぽさが増したというか。とにかく一番気になってしまって。
K : 結構当時のミクスチャーなんかが好きな人には気にいって貰えるかなって思いますね~。
—–確かに確かに。そのミクスチャー世代もそうなんですけど、新しい若い子にも新鮮に聴こえるんじゃないかと思ってHAKAIの新境地かと。ちなみにこういうのってスタジオでジャムするんですか?
K : これはねー。家でアコギと歌だけを録音してメールでメンバーに渡して。それをバンドでスタジオで料理みたいな。
W : 4時間位で作ったかな。
—–メールというツールを使った上でのセッションみたいな(笑)
M :メールは使うけど作り方は至ってアナログ(笑)”U.E.WO”に関してはレコーディング中にもう一曲増やそうって事になって。レコーディングの限られた時間内で作ったね。レックしながら作った感じはするよね。
—–今回時間に追われた上でこの完成度なので、ちゃんと作り込んだ別のこういう曲も今後聞いてみたいなって思いましたね。結構狙って作ったの?
W : アッパーな曲が足りないから欲しいねっていう事になりまして。HAKAIなりのアッパーってどんなだろうと思いながら。
K : 結構パンク系の2ビートに頼りがちな所を違う表現は出来ないかなって思って作ったらああいう311のようなちょっと明るくて汗をかける感じの曲になりましたね。
—–この曲ってもしかして唯一ギターが歪んでる?
W : そうですね。他はほとんどクリーンなので。
—–今回のミニアルバムの音が今までに比べて全体的に締まった上にバリエーションが凄く多く感じるんですけど、やっぱりWACK加入後4人になって色々変わりました?
M :俺は家で曲とかアイデアを作る時に、3人の時よりも、ああいうのも出来るこういうのも出来るって色々想像しながら作れるというか。KZがギターを置いても成立する曲が書けるし、歌に専念しながら違ったリズムのギターを弾いて貰えたりするから。ギターソロにしてもそうなんだけど、全てにおいて横に縦に広がりましたね。
—–バンドとしてのバリエーションが増えましたよね。
M :後はキャラクター的にもね(笑)かわいらしいキャラね(笑)
—–そのおねーキャラはいつからなの?(笑)元々こんなおねーじゃなかったよね?
K : 全然全然(笑)むしろ真逆だったんだけど。
—–元々FAITHっていう硬派なメロディックバンドやってたわけですよね?
W : あの頃はツンツンしてましたね(笑)
—–気が付いたらおねーキャラになってたんでどうしたんだろうって思って(笑)それで話は戻しますが。。。(笑)KZはどう?WACKに関して。おねーキャラ以外で(笑)
K : (笑)全くMOBYと一緒で。ギターの技術は間違いないし。ムードメーカー的な部分で凄く助かってますね。3人だと2対1に分かれる所、4人だと中立もあるし間を取ったりも出来てバランス良く話が進むので。
—–初期の頃は特殊だったですからね(笑)
K : そうそう特殊特殊(笑)
—–バンドらしさは凄く出てきましたね。ちなみにPVとなる押し曲は?
K : 一曲目の”いつものMUSIC”です。
—–これはオムニバスに収録されてますよね?
K : ONE BIG FAMILYというオムニバス用に前にレコーディングしてて。それの再レコーディングになります。
—–PVはどこで?
M :辻堂で。家の庭みたいな所でガーデンパーティー風に。子供達とかも出て来て結構いい雰囲気で曲にも合ってていい感じですよ。
K : 思ってた以上に良かったですね。
—–ちなみに歌詞って今は誰が書いてるんですか?
K : 曲を作ってるのが割とMOBYだったりするから、イメージとかもあるし割とMOBYが多いですね。
—–なるほどなるほど。曲と歌詞は同時進行?
M :歌詞に関しては俺でもKZでもどっちでも構わないかなって思ってるんですけど、曲を作る段階で風景とかは結構イメージする方だからそれに合わせて歌詞を書いていく事が多いですね。
—–ちなみに曲を書いてるMOBYの押しのオススメ曲はありますか?
M :やっぱり2曲目の”ONE BIG FAMILY”ですかね。これは大阪のONE BIG FAMILYっていうレーベルとSUNSET BUSってバンドでベースを弾いてるSATO-BOYに向けて書いた曲ですね。いつも曲を書く時にKZを思い浮かべたりするんだけど、この時はSATO-BOYの酔っぱらったベロベロな姿が思い浮かんで(笑)で、メロディーにONE BIG FAMILYって付けたら調度はまったから、これで行こうって。しかも今回タイミングが良い事にもLONG BEACH DUB ALL STARSのOPIEも参加して貰えて。
—–あ、この曲にOPIEが参加したんですね。これ以上にないシチュエーションじゃないですか。奇跡ですね。
M :あれはkenken(当インタビュアー)が主催してくれた代官山のUNITでOPIEと一緒にやったその翌日にちょうど良いタイミングで俺らがレコーディングに入ってて、そこにSATO-BOYにOPIEを連れてきて貰ってっていう全てのタイミングが合った奇跡ですね。
—–まさにFAMILYなタイミングで出来も良いし言う事なしですね。結構HAKAIはイベントの”LowCalBall”だったりライブハウスの”THE GAME”だったりの事を綴った曲とか書いてますよね?
K : 自分達が伝えたいメッセージっていうのがポジティブな内容が多いので。その時に好きな人とか好きな物とかをイメージして思い浮かべて作ると、すんなり曲が出来て来るというか。身近な事から歌うと思いも込めやすいし。
M :素直に言葉が出て来るよね。
—–なるほど。ちなみにこの最後の6曲目の”天使の休日”というタイトルが気になってますが。こういうタイトルは珍しいですね?
K : そうですね。久宝留理子の”天使のなんちゃら”※から30年※経ちまして、一周回って2013年そろそろ解禁してもええんちゃうんかと。
W : 天使の休息ね(笑)
※ちなみに正解は久松史奈で”天使の休息”です。
※ちなみに正解は1992年発売。オリコン最高10位です。
一同 : (爆笑)
—–天使系解禁ですか?(笑)
K : 天使の休日系?(笑)
—–やっと解禁ですか?
K : 常にフレッシュでいたいから(笑)
—–なんの事だか分からないですけど(笑)
K : 真面目に答えますと(笑)アコースティック・ギターとベースとドラムのリムショットと歌のシンプルな感じの曲ですね。割とアウトロ的な。映画でいう字のエンドロールが上から流れてくるような。
—–歌詞は日本語で?
K : 日本語ですね。結構日本語のチョイスがいつもギリギリのところでやってるので。ダサイとカッコいいの境目の選択が難しいですね。一応スローな曲は日本詞っていうのがある程度確立されてるんですけど、さっき話した”U.E.WO”みたいなアッパーな曲はやっぱり日本詞が上手く乗らなかったり。
—–ちなみにこのアルバムタイトルは?”As Always”という事ですが、これをチョイスした経緯を教えて貰えますか?
M :Alwaysっていうのがキーワードであって。それで色々な案があったんだけどこの”As Always”が一番しっくりきたんので、これ!って選びましたね。
—–いつも通りのって事ですね。いつもの感じでっていうね。HAKAIっぽいですね。
K : 何か困ったら都合良く”As Always”で(笑)
—–お話を戻しますが(笑)今回は要所要所で鍵盤が入ったり、他の楽器が入ってますけどこれはどういういきさつで?
M :3曲目の”nanana”っていう曲でパーカッションと鍵盤、”ONE BIG FAMILY”では管楽器ととスクラッチを入れたくて。それで岐阜の”STAB 4 REASON AND THE STYLES”のAZUさんにパーカッション、いわきの”seven beach DUBTASTE”の787にサックスを頼みまして。スクラッチはノリの友達のYUKIって人にお願いした感じです。
—–もう一回まとめると?
M :”ONE BIG FAMILY”には787の管楽器とYUKIのスクラッチ。”nanana”にはAZUさんのパーカッションと787の鍵盤ですね。
—–787は鍵盤もやるんですね?ベースも弾くし、割とマルチな感じですね。
M :彼的には鍵盤は普段弾かないから謙遜してたんですけど、俺はこういう音を分かってる人にお願いしたくて。それで実際弾いて貰ったら凄く良くて。物凄くセンスがありますね。
—–なるほどなるほど。それで後残ったのが”Come with us”になりますが。この際全曲お話を聞いてしまいましょう。これはどんなSTORYが?
M :これは特にね。。。
一同 : (爆笑)
—–それでは困ります(笑)
M :これも俺が作ったんですけど、最初のベースのフレーズが凄く気にいってて。柔らかい感じで進んでいきながらサビで合唱出来たらいいなって感じの曲です。NORIが結構気にいってくれて、『やろーっ!』って。スカでもレゲエでもなんでもないんですけど、良い感じの曲ですね。
—–As Always的なね?
K : なんでもAs Alwaysやな(笑)
—–ちなみにレコーディングってどうやって組み立てていくんですか?
M :基本は最初にベースとドラムを録って、その時にガイドでギターを弾いて貰って後でギターを録り直したりする感じですかね。WACKのギターソロを聴くのが楽しかったかな。ドンドン変わっていくから。
—–割とその場のノリでフレーズ弾く感じ?
W : 決めないですね~。
—–この人出来る子だからね(笑)
K : 出来る出来る。良いフレーズ弾くよ。
W : 今回は自分の機材は使わずにほとんどの機材は借り物で。ギターはL’s TRUSTさんに借りました。ギターの歪みなんかもほんまに薄いオーバードライブでやりたくて。
—–自分的には納得がいった?
W : う~~ん。振り返ったら全部録り直したいですね。。。技術的に(笑)でも薄い歪みの中ではがんばったかなと。
—–まーでもレコーディングは生ものだし、なかなか納得いくラインが難しいですよ。どこで折り合いをつけるかみたいな。セルフプロデュースの場合、誰がOKサインを基本出すの?
M :まーその時々ですね。俺が弾いてる時はWACKだったり。結構各自が多いのかな?細かいニュアンスとかは各自にしか分からないし、WACKが『もう一回』って言っても、『え?なんでもう一回なん?』みたいなのいっぱいある(笑)NORIとの時は、『どうだったん?』って聞いてOKであればそのテイクでいく感じかな。
—–まー自己満足ですよね。完全にセルフプロデュースってなるとなかなか自己判断が難しかったり。
M :あとはエンジニアの赤羽江さんに聞いたりとか。10 FEETとかG Freak Factoryとかやってる方なんですけど。今回はじめて一緒に仕事させて貰いまして、凄くやりやすくて良かったですね。
W : 正直リズムとかも、僕らに聞かれても『ええんちゃう?』としか言えないし。気持ちが良いか良くないかみたいな部分なんで。
—–後はもう各自のダイナミクスとか、音の粒だったり弾いた感触だったりになるのかな。第三者には絶対分からないような。
M :基本うちのバンドはあまり細かく繊細になる人がいないんで(笑)結局は自分次第ですね。ここ直さないと後で絶対に後悔するから!って(笑)
—–レコーディングって好き?
M :う~~ん。。。結構好きかな。正解の無い物を作る作業だから、一個の正解が出来た時に、これが正解じゃないな~とか考えたりするのが楽しかったり。
—–ある程度自分達でもやりたい事とかイメージとかは出来てると思うし、経験値もあるしそんなに苦戦しないのでは?
M :そうですね。環境も凄く良かったし、メジャーっていう緊張感はありつつも、やんわりした感じで自由に出来て良かったですね。
W : NORIなんかは最初は緊張してたみたいなんですけど、最終的には飯の心配ばかりしてましたね(笑)
K : リズム隊は先に録ってしまえば楽だしね(笑)一番ボーカルが最後までだし大変やね(笑)
—–確かに確かに(笑)さてもう2013年ですが。リリース目前で2013年はどんな年になりそうですか?
K : とりあえずはリリースしてライブして。次の音源に向けて曲も貯めたいしって感じですかね~。
M :常に曲を作っていたいっていうのはありますね。
W : 今までが緩すぎたからね(笑)
—–まーでも2011年2012年はメンバー変わった後で模索してた感じはあったのかもしれないですね。今年は本腰を入れて貰って(笑)
M :本腰の入れ方が分からんけどなー(笑)
—–確かに本腰が似合わない気もしますが(笑)
K : As Alwaysやね(笑)
—–でたっ。困った時のAs Always(笑)
K : まーでも全部パラレルやね。ライブも曲作りも同時進行で手を抜かず。
M :そうやね。
—–それとリリースINFOとして、今回のCDを買うと何か特典が付いてくるという事ですが。
K : BLACK FLYSとseedleSsとCRIMIEのバンダナがどれか一枚付いてきますね。
W : レコード屋さんでは中身が分からなくなっていて、各ブランドを扱ってるお店で買うと中身が分かるみたいですね。FLYSのバンダナが欲しかったら取り扱い店へ行けば付いてきます。
—–某アイドル作戦みたいな?(笑)NORIちゃんを殴っていい券とか(笑)
K : それやったら体がもたんな(笑)
M :ノリやったら直ぐ殴り返すやろ(笑)
—–ちなみにバンドとしてのこういうアパレルやサブカルチャーとの関わりというのは?
K : 好きの延長線上でこうやってアパレルブランドの人達とも知り合えて嬉しい限りですね。
—–ちなみにWACKは昔スケートもやってたよね?最近は?
W : 最近は怪我が怖かったりで全然やってないですよ。
—–確かに指一本折れたらギター弾けないですしね。
W : だからドンドン太っていくんですよ(笑)
K : ムキムキだったのに(笑)
—–おねーキャラになって(笑)MOBYはやらないの?
M :スケートはやらないんですけど、サーフィンは前に教えて貰ったけど全然行く時間なくて。でもほんまにやりたいんで今年の目標かな。
—–KZは?
K : ありきたりだけどネットサーフィンで(笑)
—–それって使い回しのネタ?(笑)NORIは?
W : お酒担当。というよりグルメ担当ですかね(笑)
—–なるほど(笑)でも結構スケートやサーフシーンからも支持を受けてますよね。
M :嬉しい限りです。
—–ではそろそろ締めな感じですけど。何か他にINFOはありますか?
W :2月9日(土)に代官山のUNITでリリースパーティーがありますね。ここで新しい物販も販売しますのでお楽しみに。
—–楽しみですね。では最後にKZに締めて貰いましょう。
K : 結局はAs Alwaysやね(笑)
—–(笑)ありがとうございました!
HAKAIHAYABUSA 『As Always』
2013.01.30 Release
UNIVERSAL MUSIC JAPANNAYUTAWAVE RECORDS
1. いつものmusic
2. ONE BIG FAMILY
3. nanana
4. Come with us
5. U・E・WO
6. 天使の休日
品番(親品番:UPCH29129、PRON1001
子品番:UPZX20038、PRZX60001)
HAKAIHAYABUSA「As Always」RELEASE PARTY
2013.2.9 sat @代官山UNIT
OPEN 17:00 START 17:30ADV ¥2800, DOOR ¥3300
*LIVE ACTS*
HAKAIHAYABUSA
THE CHERRY COKE$
SUNSET BUS
STOCKMAN
[Lコード:75003]
チケットぴあ
[Pコード:190-000] e+
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