海鳴 uminari アートフェスティバル 2013/10/12(sat) 13(sun) at 田原市谷の口 ほうべの森キャンプ場 REPORT
毎週末の様に日本全国で行われている大小さまざまなイベントと興行とパーティーと。その規模感はピンからキリまでで、目的ももちろんそのイベントによって違ってくるわけだし、どんなイベントに行きたいかはその時の気分やムードにもよる事は確か。
お金をかけてお金のかかった興行に遊びに行って、思った以上に退屈な時もあれば、その逆でとても豪華で非現実的な気分にさせて貰える事もある。そのイベントに1億円掛けたところで、企画者のハート次第でその興行が心地良いかどうかが決まると言っても過言ではない思う。結局はイベントの大小に関わらず、人の心と手によって生み出される手作りなわけだから。
そんな最低限の予算と人の手と心で作られているとてもローカルなイベントがこのUMINARI。本当に何もない畑道を抜けたちょっと切り開けた広場にそのUMINARI村はあった。なんていうか、余ほど鈍感な人じゃなければすぐにここが物凄く平和な空気が流れているという事に気が付くと思う。
平和な空気って一体何?って感じかもしれないけど、それはきっと純粋で汚れの無い心地の良い空気感なんだと勝手にそう解釈した。例えばここにいる人全員がお金を儲ける為に集まっていたら、こういう空気感は生まれないと思う。要するにそういう事なんだと思う。
体を通り抜ける心地良い風が海から吹き抜け、その風を追って丘へ行くとそこからは普段東京の雑踏で毎日を過ごす僕達からしてみたら一切見た事もない絶景が一望出来るわけだから。いつもあるはずのビルや人や車やゴミや罪や絶望なんかが、一面海と砂浜と空と。。。そんな景色を見た瞬間、ここは楽園なんじゃないかなとさえ思った。
極端に人がたくさん集まるわけでもないし、全ての行程が完璧に進むわけではないし、足りない事ももちろんたくさんあるし、でもそれ以上にわざわざ東京から遊びに来ても満たされる事がたくさんあって、むしろ完璧にシナリオが出来過ぎているイベントなんかよりずっと心が満たされるわけです。やっぱり心の篭った手作りは、物だってイベントだって音楽だって全て共通で心が満タンになるって事なんですよ。そんな手作りの良さを再認識出来た一日でした。
こんなローカルなイベントがきっとまだまだ全国各地にがたくさんあるだろうし、もっともっと色々な人に知って貰うべきだと思う。来年はこの満天の星空の下で友人達とローカルの人々と語り合いたいです。
Photo By Maxime
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