APOLLO 18@FUJI ROCK FESTIVAL ’11 LIVE REPORT
APOLLO 18
2011年7月31日(日) @ FUJI ROCK FESTIVAL ’11
RED MARQUEE 11:30~
最初に三日目のラインナップを見た時、この”APOLLO 18″に目が行ってしまった。僕達の馴染みの”APOLLO 18″は宇宙に飛び立つロケットの映画の話。実際アポロは17号までしか計画が実施されなかった。アポロ18号は映画内での架空のロケットの話である。さて、その”APOLLO 18″とはどんなバンド?フジロックフェスティバル内のレッドマーキーと呼ばれる宇宙で彼らを見てみる事にした。
とその前に。今、何かと日本で話題の韓国。アイドル、映画、ドラマ、そしてその他?において日本に無差別に輸入され、新たな旋風を巻き起こし、定着しつつある。このバンド”APOLLO 18″も韓国のバンドであるという事にも注目したい。僕がこの時間帯にこのバンドを選んだ理由はただ一つ。フジロックフェスティバルが観衆に見せたい韓国のバンドとはどんなバンドなのか?
僕は三日目からのフジロック参戦。到着した時点では雨。全体を見渡した限りSTART前のこのレッドマーキーはある意味雨宿り的な役割を果たしているという事を直ぐに察知する。屋根が付いている会場で一番大きいのがここレッドマーキーだからだ。
しかし、隣のグリーンステージで”YOUR SONG IS GOOD”が始まるとオーディエンスは雨宿りを終えグリーンステージに移動。という間に”APOLLO 18″スタート。
敢えて、前知識ゼロで音源も一切聞かないで臨んだこのバンド。ギタードラムベースのシンプルな3ピース構成にも関わらず音が分厚い!にも関わらず透明感があってなんだか神秘的。グランジ、ロック、ポストハードコア、プログレ。。。これらの要素が絶妙にミックスされていて、静と動の楽曲にしっかりと感情を込めて演奏、叫んでいる為一切機械的な空気を感じない。
無重力で時が止まった濃く蒼い宇宙の中を、全力で稼働している宇宙船が走り抜けている感じ。浮遊感のある宇宙とは対照的に、宇宙船は熱を上げて全力疾走。
このバンドが”APOLLO 18″と呼ばれている理由が妙に納得出来た。
最初人が少なかったこのレッドマーキーも徐々に人が集まりはじめ、隣のグリーンステージのバンドが終わって急いで見に来た人、雨宿りで戻って来た人、次のバンド待ちの人、この際そこに居た理由など関係ない。このテント内で行われている宇宙旅行に皆確実に惹き付けられていた。少なくとも僕はそうだった。
さて。最初の質問に戻ってみよう。
フジロックフェスティバルが観衆に見せたい韓国のバンドとはどんなバンドなのか?
日々メディアで見る一般的な韓国の音楽とは程遠い、リアルなロックスピリッツを持った土臭いバンド。何がリアルって人の価値観によって変わるわけだけど、一度ライブを見てみて欲しい。これも韓国の音楽。あれも韓国の音楽。新たな発見をするはずだ。
だって”APOLLO 18″。新たな宇宙の旅なんだし。
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