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ATARI TEENAGE RIOT@FUJI ROCK FESTIVAL ’11 LIVE REPORT

ATARI TEENAGE RIOT@FUJI ROCK FESTIVAL ’11ATARI TEENAGE RIOT@FUJI ROCK FESTIVAL ’11

Profile of |FUJI ROCK FESTIVAL|

ATARI TEENAGE RIOT
2011年7月31日(日) @ FUJI ROCK FESTIVAL ’11

この日最終日のレッドマーキーのトリは天才革命児Alec Empire率いるATARI TEENAGE RIOT!約10年前にMCのCarl Crackが急死。活動休止を余儀なくされていたが昨年5月見事に復活。そしてフジロック再登場という流れである事もあって、開演前の会場はもちろんテンションマックスでいて、なんだか良い意味で危険な臭いがプンプンしている。フーリガンでもないし、デモでもないし、ただそれに近い物凄く高いボルテージを感じた。ATRの旗を振り回し登場前からオーディエンス集団のベクトルが一つとなってステージだけに集中する。何かが起こる!となぜか物凄く胸の高鳴りと共に緊張感が走る。人のライブを見る前に緊張したのは初めてだ。鳥肌とは違う何か新しいエネルギーが体内から出てきそう。

そして。。
拡声器を持ったALECが登場し続いてNic Endo、CX KIDTRONiKが登場!1曲目の昨年リリースされた新曲”Activate”で、ATRという名の暴動が始まった。デジタルハードコアと呼ばれるこのバンド。先ほど登場した”envy”もハードコアというジャンルにカテゴライズされがちだが、どちらもハードコアという枠だけで括りつける事の出来ない揺るぎない思想を持った発信者達の集団なのだ。そしてその思想をフォローするオーディエンスはこの時ばかりは信者となって皇帝を神として仰ぐ。この”envy”からの流れは最高に興奮する。

会場内はカオス化。

何度も何度もメンバーが客席になだれ込み、自由自在に前後左右に動き回る。”Shadow Identity”の8ビートだって踊る為のリズムではない。暴れ叫び、内に秘められた行き場の無いエネルギーを解放するのだ!彼らが発するドイツの政治的な背景、戦争、カルチャー。。。国は違っても現在この国日本でも起きている政治的危機、不安、原発問題などとオーディエンスが重ね合わせているようだった。革命。まさしく、内に秘められた革命心を解放する時なのだ!

そのカオスが彼らの代表曲”Into The Death”で一つになった!

Into the Death! GO! GO!

ステージに向け拳を突き上げる。その拳の間を縫って人が人の上を転がる姿こそが、会場という一つの個体から飛び出してくるエネルギーそのものなのだ。そしてついにレッドマーキーで革命が起きる。

ACTION!!!!!!!!!

It’s time to live and it’s time to die!

生きるか死ぬかは俺達次第。今こそ革命を起こす時が来たのだ!

革命、暴動、デモ。何をする事がこの国に合っているのかは分からない。ただ、何かアクションを起こす。今の日本にはそれが必要なのだ。

ちょっと聞き取り難かったがALECが言った。

危険と言われる今こそ日本でLIVEをする時なんだ!

このMCが少しでも会場にいた人に届いていた事を祈る。そしてあの場で感じた衝撃が、普段の生活に戻ってもどこか脳みその隅の方で常に沸点ギリギリで生きている事を願う。

音楽というフィルターを通して、自己を表現するミュージシャンをアーティストと呼ぶ。僕はやっぱりこういうアーティスト/表現者達が好きだ。演奏する事は一つの手段。ATRの持つ思想/信念は確実に日本のオーディエンスには届いたと思う。後は、そのアクションを近くの人に伝え届けるのがあの場にいた人の役目。小さな事でも構わない。それぞれの今しなければいけないアクションを起こそう。彼らはそれを伝えに日本に来たわけだから!

Report by kenichi kono

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