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特集:Barbie Skunk – supported by SRH (後編 /インタビュー)

[2012/08/30]

特集:Barbie Skunk – supported by SRH

PROFILE OF |Barbie Skunk|

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特集:Barbie Skunk – supported by SRH

—–それでストリップクラブに通って踊り始めたんだけど、それ以外は何をしてたのかな?

やっぱり音楽がやりたかったからバンドのメンバーを探したりとか、後はモデルをやってたかな。まさかアメリカでモデルなんて出来るとは思ってなかったんだけどね。

—–モデルのスタートは?そもそも何だったの?

最初はLAでお金を盗まれてトラブった時に出会った女の子のカメラマンの友達に撮って貰ったのがきっかけで。

—–それからちゃんとモデルとして紙面にも出るようになったわけだけどどんな仕事をした?

DGAFでしょ。それとKOTTONMOUTH KINGSのミュージックビデオにも入れて貰って。それとSICK WORLDっていうMOWERのメンバーがやってるブランドとか。KOTTONMOUTH QUEENもやらせて貰ったり。後はローカルなアンダーグラウンドなブランドとかかな。

—–割と西海岸特有な感じが多いのかな?それで、その位の頃はバンドはやっていなかったんだよね?

LAではメンバーのオーディションをしたりとかはしてたけどなかなかメンバーに恵まれなくてライブするまでは至っていないかな。そんな事してるうちにモデルの方が忙しくなってき出したんだけど、モデルをやってれば顔も広くなるし人と繋がるじゃない?興味持ってくれる人達も増えて来るかなって思いながらもモデルの方もがんばってやって。ストリップで踊って(笑)。

—–結構そうしたら音楽的にはくすぶってた感じなのかな?

そう。結構フラストレーションも溜まってて。

—–なるほど。それでハワイにその後移ったわけだけど?

2008年にLAでバブルが弾けて。経済が悪くなると結局娯楽だったり音楽のシーンがどんどん状況が悪くなってきて。まー色々ありまして(笑)

—–色々あったわけですな?

うん(笑)その頃住んでた所は一階が友達のHIPHOP系のスタジオかなんかでもう常にベース音がグルグル回ってて。ストリップして帰って来てまた家で音楽ガンガンで(笑)さすがに音楽好きでもこれはきつい!って位な毎日で。ってそれだけが理由じゃないんだけど。とにかくその家も凄かった。警察とか来たらとっ捕まるんじゃないかなって言う様な位爆音だったし出入りしてる人達も普通に銃を持ってるような人達だったし(笑)

—–それは壮絶(笑)

どっかのストリッパーのお姉ちゃん連れて来て毎晩パーティーしてたり。下に降りていったらピザの空き箱とかヘネシーのボトルとかもそこら中に散らばってて。最初は片づけてたんだけど段々アホらしくなってきて。で、スタジオだから電気代がハンパ無くて、皆払えなくなって電気止まって。電気止まったらみんなスタジオに来なくなって、おいおい私は住んでてシャワー浴びたいだけど?みたいな感じで(笑)。庭には犬が置いてかれ…可哀想だから私が世話してあげたりで、もうとにかく家がグチャグチャで。それ以外でも物凄い物語がたくさんあるの(笑)これ全部話出来たら本当に凄い事になっちゃうかもって位。本当に無理だから(笑)

—–うちのサイトでも無理かな(笑)

私の誕生日会が外であって。さっき話したカメラマンの友達が送ってくれたんだけど、家の前にパトカー20台位停まってて友達ドン引きで(笑)

—–え、それはなんで?

家に来てたカップルが大げんかで殴り合いになったとかで(笑)もう本当に嫌(笑)近所ではあの家は確実に噂になってたと思うしSWATみたいな人もなんか来てたし、ヘリコプターとかも来てたし(笑)送って貰ってた時ヘリコプターが見えてて、まさかウチじゃないよね?って思ってたらウチだった!みたいな(笑)あとは~

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—–まだ出て来るね~(笑)

うん(笑)その家に出入りしてたHIPHOP系の人達がとにかく悪くて。ハリウッドにVIPERってクラブがあって貸し切ってイベントやった時も結局ギャング抗争みたいになって中止みたいな。

—–さすがにそういう現場にはいないんでしょ?

私は一回もその人達のライブには行かなかったかな。結構家の事で怒ってたし(笑)ラップとかも、『ヘネシー飲んで~リムジン乗り回して~』なんて歌ってるけど、テメーのヘネシー片づけてんの私なんだけどっ!(怒)みたいなね。その前に家賃払いやがれ!って(笑)ずっと文句は言ってたんだけど、結局その人達に言っても聞いて貰えないし。

—–まー聞く耳持たずだよね。

それでまー色々あって、なんだかんだLAを離れてハワイに行った感じかな。

—–それがいつ頃の話?

それが3年前位の話。

—–色々あってハワイに渡ったわけだけど、どんな生活を送ってるの?

まずはハワイに移ってからモデルの大きな話を貰って。NO FEARってブランドなんだけど。MMAっていう大きな格闘技のエキスポが毎年あるんだけど、それでNO FEARが一番大きなブースを出してて。そこでメインのモデルをやらせて貰ったのね。そのお陰で結構また色々話がたくさん来だして。ファッションショーとかも、RUNWAYを歩いて見たかったから3回位出させて貰ったし。いい経験になったかな~。

—–TATTOO雑誌も掲載されたりしてなかった?

ハワイで撮った写真をFACEBOOKで見た雑誌社が連絡くれてそれをその雑誌で掲載して貰ったんだけど、それは12ページ特集で結構凄かったかな。

—–色々露出してますな?それで音楽活動の方は?

ハワイでバンドをはじめたんだけど、それがカバーバンドだったのね。NationalProductってバンドの人と仲良くなって、確かその時ALL TIME LOWがハワイに来てたからライブを一緒に観に行って。そのライブ後にALL TIME LOWのベーシストとかと遊んでて、いい感じのカバーバンドが演奏してるBARがあるから行こうってなったのかな。それでそのバンドの人と話してたんだけど。私がバンドやりたいって言ったら、曲作るから一緒にやろうよ!ってなって。その代わりに、カバーバンドのボーカルも不足してるからこっちも手伝ってって交換条件みたいに言われたから、一所懸命10曲位英語の曲を必死に覚えてヘルプで歌ってたのね。で、オリジナルの方の一曲を作ってる段階でバンド内が揉め始め…4人メンバーが抜けちゃったの。

—–なんか海外バンドでありがちな…(笑)

そうそう。それで、そのバンド自体もBARとの契約が残ってたし、演奏しないといけないから新しいメンバーを入れたんだけどそのメンバーの音があまり好きじゃなくて。ジャンル違いというか。人は凄くいいんだけどね。それで辞めちゃった。

—–それで今は特にバンドはやっていないの?

今は特にやっていないかな。LA在住の友達がLAに戻って来たらオーソドックスなPUNKバンドでもやろうよって言われたけど、なんかこの年でPUNKバンド始めてもな~みたいな
感じはするし(笑)楽しく趣味としてだったらいいんだけどね。

—–実際今はどんな事したいの?

私はやっぱり音楽だったりファッションだったりエンターテイメントな事がしたいから。それはしっかりと仕事にしたいから。それがしっかり固まった上で趣味としてやるんだったらいいんだけど、そのPUNKバンドをやる為にLAに戻る勢いは今はないかな。私が25才とかだったら有りえたかもしれないけど。

—–音楽だったらどんなのやりたいの?

やっぱりヘビーモダンな感じのKORNとかDEFTONESとかは昔から大好きだから。大人でも聞けるけどヘビーっていうか。最近は黒人さんでも聴けるようなベースの利いたロックは好きかも?PERFECT CIRCLEとかになるのかな。PUNK ROCKも楽しいけど、歌詞とかの面を考えるとちょっと違うかな。音楽は自分の心と繋がっていないと嫌だから。実際自分が思ってる事とか行動してる事を言わないとねっていう。それと感じるのは言葉の壁はやっぱり大きいかな。ボキャブラリーとか言い回しとか全然違うし、韻を踏む言葉を知ってるよね。25歳でアメリカ来て、アクセントとか発音もやっぱり限界があって。

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—–なるほど。で、今はハワイにいるんだけど。今後どうしたい?

今それが色々考えてる所で。年齢的にも30歳を超えているし、このまま自由に好きな事をやっていくのか、やっぱり子供を持つっていう幸せもあると思うし。だから凄く曲がり角になるのかな。

—–でもバービーって、なかなか日本人にはない女子パワーを持ってると思うのね。なんていうか堂々としてて、恥じないで、ダメな部分も含めてしっかり見せてるというか。

ちょっと馬鹿なんだけどね(笑)

—–でも、その馬鹿な部分もしっかり見せるでしょ?そういう力強さとか大胆さっていう女性のアイコンでいて欲しいなって思うのね。それが音楽なのか物書きなのかモデルなのか分からないんだけど。お母さんとしてかもしれないんだけど、常に発信していて欲しいなって思うんだよね。

結婚して子供を産んでも何かをしたいっていうのはもちろんある。

—–子供がもし出来てお母さんになったら、そのお母さんになったバービーも魅力的だと思うから、そういう部分も含めて見たいなって思う。そういうバービーを見て勇気を与えられる人もたくさんいると思うし。

メッセージとか貰ったりすると凄くうれしいし。私みたいに強い女になりたいって言われると凄く嬉しい。落ちこぼれでも好きな事を没頭してやってればいつか花開くみたいなブルーハーツ的な存在にはなりたいかも(笑)お金とか無くてもどう生きるかは自分次第だぜ、みたいなね。

—–なるほどなるほど。

確かに私も落ち込む事はあるのね。アメリカに住んでれば、お金の心配とかも常にあるし。それでもなんとかがんばってやっていけば、何かを手に入れる事が出来るっていう事を伝えられればって思う。それは男女問わずね。なんとかなるさみたいなね。目の前にある事をとにかく必死にこなしてなんでもやればいいじゃんって。

—–LAに戻るとは考えてないの?

行ったり来たり出来たらいいかなって思ってるけど、ハワイでも色々な知り合いとかコネクションも増えてきたし。だからハワイを拠点にして、日本に行ったりLA行ったり出来るかなとか思ったり。LAに住んでると、結構日本とのコンタクトも疎かになる部分もあるし。

—–今までも迷いながら生きて来て、きっとタイミングで色々変わってくると思うから、バービーだし自ずと見えて来る気がする。もう2時間位話してるね、そういえば(笑)そろそろまとめましょうか。何か最後に言いたい事ある?

これからどんな展開になって行くかわからないけど、ずっとかわらないのは、みんなの応援や、メッセージが私のパワーです。なるべくガッカリさせないように努力していくのでこれからもよろしくお願いします!




Interview by kenichi kono
photo by Orlando Benedicto
http://orlandobenedicto.com/

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