CD HATA × HYPOCRITE コラボレーション・インタビュー〔大阪 ALZAR クラブカルチャーに関して〕

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［2018/08/27］

サイケデリックジャムバンドDachamboのシンセサイザー奏者であり、テクノDJ、また様々なユニットでも活躍しているCD HATAと、大阪発のファッションブランドHYPOCRITEのコラボレーションによるタオルとTシャツのリリースが発表された。

HYPOCRITE onlinestore
https://hypocriteonlinestore.com

CD HATA × HYPOCRITE コラボレーションタオル

CD HATA × HYPOCRITE コラボレーション Tシャツ

CD HATA × HYPOCRITE コラボレーション・インタビュー

—–　今回どういった経緯でコラボレーションすることになったんですか。

CD HATA : おれDJやってる時に凄い汗かくんですよ(笑)。DJ終わるとヘッドホンのフカフカから絞れるくらい(笑)。三ヶ月に一回くらいヘッドホンを壊してて、そりゃそうだよね、それだけ汗を吸ってれば(笑)。でもヘッドホン使わないわけにはいかないし。ある時、首にタオル巻いとけばタオルが汗を吸ってくれるから大丈夫だってことに気がついて。でも白いタオルとかを首に巻いてDJやってるとなんかアレだし、カッコイイのが欲しいなと思ってて。今年の春に渋谷clubasiaのイベントに出たんだけど、その時に出店してたのがHYPOCRITEで、いいなと思って、そんな悩み相談をしながらタオル作って欲しいって話をしたんだよね。

HYPOCRITE : 2014年にこのブランドを立ち上げて、大阪のバンド“それでも尚、未来に媚びる”とコラボレーションしてきたり、今年の3月にはVans Warped Tour Japan 2018＠幕張メッセに出店したりしてきたんですけど、CD HATAさんから話しを頂いて是非やりましょうという流れになりました。

—– ブランド名であるHYPOCRITEというのは、どういう意味なんですか。

HYPOCRITE : 偽善者って意味なんですけど、善と悪、人間にも表と裏ってあるじゃないですか。もともと高校生の時にパリコレをテレビで見て、ジョン・ガリアーノのメッセージ性の強いアート的な洋服に影響されたっていうのはありますね。

CD HATA : HYPOくんは、もともと大阪で生まれ育ったの？

HYPOCRITE : 生まれは福岡です。

CD HATA : 福岡いい所だよね。天神とか街には色々あるし、ちょっと行けば海も山もあるし、食べ物も美味しい！

HYPOCRITE : ファッション的にも福岡って、ブランドが東京に1号店を出して、次に大阪とかではなく福岡に2店舗目を作るってケースが結構あるんですよ。福岡は都会的な部分もありますよね。

CD HATA : やっぱり親富孝通り近辺で遊んでたの？

HYPOCRITE : そうですね。その頃はHIPHOPやパンクが好きだったんですけど、クラブもKieth Flackや、今は無くなってしまったBASEとかで遊んでましたね。

CD HATA : 大阪に移ってきた時の印象はどうだった？

HYPOCRITE : 東京にはブランドもいっぱいあるし、かっこいいものもいっぱいあると思うんですけど、大阪の方が個性的というか、かっこつけすぎていないかっこよさみたいなものはありますよね。関西人ってかっこつけてるものに対して、わらけてしまうというか、かっこいい中でも面白さみたいなものがかならず入っているというか。

CD HATA : そういう感覚おれも好きだなぁ！東京のイベントで会ってから連絡とりあって、今度おれが大阪のALZARにDJやりに行くから、その時にALZARでミーティングしようって話になったんだよね。CD HATAもHYPOCRITEも“H”が入ってるから、それを絡めたデザインとかいいかもね？とか話しながら。

HYPOCRITE : そのアイデアをもらい、互いのロゴをバラバラにはめ込んだアルファベットBOXをデザインしました。タオルはモノクロでシンプルに仕上げ、Tシャツは一つ一つのBOXにデジタルサウンドとナイトクラブ感を醸し出すグラッフィックでフルカラープリントにしています。

CD HATA × HYPOCRITE コラボレーション

CD HATA : HYPOくんはALZARにも遊びにきてたりしてた？

HYPOCRITE : 来てましたよ。ALZARの下にあるRooftop Bar OO(ルーフトップバーウー)だったり、アメ村にあるDROPだったり、西心斎橋で遊ぶことが多いですね。

—–　(そこへALZARでサウンドシステムの管理などをしているHisada氏が登場)

ALZARのことも少し聞かせてもらってもいいですか。

HYPOCRITE : ALZARは、2017年5月にオープンしたんですが、2014年ごろからオーナーと前店長がアムステルダムの名門クラブCloserやベルリンのTresorを見てきて、そういうクラブを日本にも作ろうというコンセプトで始りました。本当は自分達で壁を剥がしたりしながら内装も作っていきたかったんですが、風営法の許可をとるにあたって行政書士に相談した所、専門家を入れた方がいいだろうという話になり建築事務所に依頼しました。でもオーナーが細かく内装のたたき台を作り、雰囲気のいい空間ができあがりましたね。

ALZAR

CD HATA : Hisadaくんもベルリンに行ってたよね。

Hisada : はい。世界最高峰のテクノクラブのBerghainと、場所は移りましたが東西ドイツ統一の頃からあるTresorには行ったことがあります。

CD HATA : Berghainには行ったって話きいてたけど、Tresorにも行ったんだ！Tresorはどうだった？

Hisada : 細い通路を通っていくと、入り口があってTresorマスターみたいな人が3人くらい鎮座してるんですよ。よく来たな！みたいな感じで。その両サイドにトイレがあって、その奥にキャパだいたい1000人くらいのTresorのフロアがあります。通路にストロボやブラックライトなど光の演出もあってワクワク感がありますね。上にもフロアがあって、そっちはハウスよりの音がかかっているんですけど、バーも綺麗で人も多くいましたね。

CD HATA : Berghainはやっぱり凄い？

Hisada : 入場するのが世界一難しいと言われているんですが、まずボディーチェックがあって、ドネーションなんですけどお金払って、大きいクロークと売店があるエントランスがあって、階段を上がるとBerghainのフロアがあり、また階段をあがるとガラスに面した陽の光がうっすら入るPanorama Barがあります。そこからさらに上に行くとサンドイッチ、アイスクリームも売っているチルアウトスペースがあります。朝だけあけるフロアもあったり、トータルで4つぐらいフロアがあるのかな。Berghainのフロアは1000人くらいで、全体が迷路化している感じも面白かったです。

CD HATA : ドイツってテクノの国じゃん。って凄いステレオタイプな言い方だけど(笑)。街中でもそんな感じはするものなの？

Hisada : 観光として社会的に認められている部分もありますし、年配の人でも若者がクラブで遊ぶということがスタンダードなことっていう認識がありますよね。

CD HATA : Hisadaくんは生まれは大阪？

Hisada : はい。吹田です。NOONの前身DOWNの頃から遊びにいっていたりしました。大阪って2010年ごろから2016年ごろまで、風営法のことがあったり、震災があって外タレのキャンセルが続いたりして、ハコカルチャーが野外に向かっていた時期があったと思うんですよ。その前にEDMが出てくる前のエレクトロハウスとかが流行っていたころかな、ONZIEMEもあって、BAYSIDE JENNYもあったりして、マカオもまだあって。それが2010年ごろからエネルギーが野外の方向に行きはじめた気がします。公園を借りたり、ゲリラ的にやったり。トランスはもともと野外が強かったですけど。その後、EDMが出てきて、大阪って東心斎橋と西心斎橋に分かれるんですけど、東心斎橋側のクラブは集客に関しても事業戦略としてしっかりたてて、その波に乗っていきましたね。

CD HATA : さっきも西心斎橋と東心斎橋の話してたとこ。CIRCUSとかは西心斎橋だ。ALZARは心斎橋からかなり南の方にあるよね。

Hisada : ALZARは西心斎橋の最南端ですかね。

CD HATA : ALZARはとにかく音がいい！

ALZAR ALZAR

Hisada : HIRANYA ACCESSの藤田晃司さんが音響システムを組んでくれて、僕が管理をしています。定期的に藤田晃司さんが来てくれてメンテナンスをしてもらってます。

CD HATA : DJブース内の音も良くて、気持ち良くDJができるんだよね！

CD HATA

Hisada : DJブース内もサブウーファーが鳴るようになっています。まだ構想段階なんですけど、下にあるRooftop Bar OO(ルーフトップバーウー)のテラスからALZARに繋がるようになれば更に遊び方が広がるかなと思っています。

CD HATA : それいいね！相当楽しく遊べそう！HYPOCRITEは、今後どうしたいとかの展開ってある？

HYPOCRITE : 年に2回、展示会を開催しているんですが、今まで大阪だけで開催していたんですが、東京でも開催していこうと思っています。それからファッションビルなどで期間限定のショップをやらないかという話もきています。

CD HATA : 年に何回かは大阪行ってるけど、まだまだ面白いこともいっぱいありそうだな！

—–　CD HATAさん、HYPOCRITEさん、ALZARのHisadaさん、今日はありがとうごいました。