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クラウドファンディング『消えゆく伝統楽器・筑前琵琶。今こそ立ち上げよう。琵琶再生の新たな場を。』2020年6月15日(火)まで

[2020/05/12]

クラウドファンディング『消えゆく伝統楽器・筑前琵琶。今こそ立ち上げよう。琵琶再生の新たな場を。』2020年6月15日(火)23:59まで

消えゆく伝統楽器・筑前琵琶。今こそ立ち上げよう。琵琶再生の新たな場を

楽器・筑前琵琶が危機に瀕しています。今、楽器を作れる職人は、私ドリアーノ・スリス、たった一人。イタリア出身、72歳。後継者のメドはたっていません。このままでは筑前琵琶の伝統は死に絶えます。早急に琵琶づくりの受け皿を——。その役割を担おうというのが「琵琶館」構想です。伝えたいことはいっぱいあります。

琵琶職人への道 —— 私の場合

私が日本に来て、はや45年になりました。普段はイタリア会館・福岡 を主宰して、イタリア語を教えたりイタリア文化を紹介したりしています。

来日した翌年、運命的な出会いがありました。先に触れた吉塚元三郎先生 との出会いです。最初に彼を訪ねたとき、昔はたくさん琵琶職人がいたが、今は自分一人で弟子はいない、と言われました。それを聞いて私は「ぼくに教えてくれませんか」と言いました。先生は私の目をじっと見て「明日、来い」。この一言で私の人生は変わった のです。

その時は来日して日も浅く、私の日本語は追いつきません。先生は「バッテンクサ」とか「イキヨッタイ」といった博多弁をよく使うのですが、家に帰って辞書を引いても出てきません。実は長い間、私は鋸のことを「ノコッタイ」と思っていたほどです。

「琵琶館」というところ

 筑前琵琶づくりの再興を担う場を、私たちは、あえて大きく「琵琶館 」と名づけました。琵琶という楽器や音楽をもっと知ってほしいという願いもありますが、何より筑前琵琶の製作を守っていきたい 、と同時にその技術で他の種類の琵琶の修復 もできるようにしたい。そんな場を目指しています。

教えるのは私一人 ですから,同時に多くの人を相手にするというわけにはいきません。少人数 でもお互い心の通った学びの場をぜひ実現したいと考えています。まず、琵琶全体を製作することから始めましょう。製作ができれば、修復はそれほど難しいことではありません。もちろん琵琶づくりだけに限りません。ゆくゆくは、演奏や語り、歴史なども学べる場にしたい、と構想をふくらませています。

この「琵琶館」をつくるために必要な経費は、家賃や敷金など場所を確保・維持するための資金、それに日々の運営経費などが中心になります。講師(私)や材料、大工道具、作業台などはすべて揃っています。何とか皆さんのお助けをいただいて、筑前琵琶再生 の新たなスタートが切れれば、と念願しています。

最後に

これまで、琵琶づくりといえば、職人に「弟子入り 」するという方法がとられてきました。徒弟制度です。しかし、それは今日ちょっと難しいでしょう。だから今回のプロジェクトは、現代における職人育成の新たな試みでもあるのです。

楽器としての筑前琵琶は今や「絶滅危惧種 」と言われています。でも、希望は捨てません。皆さんのご協力をいただいて、ぜひとも「ドリアーノ琵琶プロジェクト」を実現させたいものです。よろしくお願いします。


ドリアーノ琵琶プロジェクトスケジュール

2020年4月17日 クラウドファンディング開始
2020年6月15日 クラウドファンディング終了
2020年10月「琵琶館」をオープン予定
秋中 福岡にて「よみがえる琵琶 ドリアーノ・スリス修復琵琶展」開催予定

【クラウドファンディング募集期間】
2020年6月15日(火)まで
https://camp-fire.jp/projects/236151/


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