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「CHITTODEN – Pray for Kyushu」リリースインタビュー

[2016/07/11]

「CHITTODEN - Pray for Kyushu」リリースインタビュー

DO SHOCK BOOZE主催のダンスミュージックレーベルTOTEM TRAXXから「CHITTODEN – Pray for Kyushu」がリリースされた。
これは、ちーっとでん(熊本弁で”少しでも”)被災地の力になりたいという強い意志の集合体として制作された、2枚組(天と地)のコンピレーション・アルバムである。

そこで今回は、この音源に参加しているCD HATA、FUNKY GONG、SUGIURUMN、DRUNKEN KONG、DO SHOCK BOOZEが集まり、このアルバムのこと、そしてダンスミュージックシーンに関して語り合った。
まずはそれぞれが出会った時のことから話がスタートしています。


「CHITTODEN – Pray for Kyushu」リリースインタビュー

CD HATA : ではまずは音楽レーベルであるTOTEM TRAXXの事を改めて教えて下さい。

DO SHOCK BOOZE : 立ち上げたのは6年前ですから2010年ですね。

CD HATA : レーベル立ち上げの前からパーティーとして「TOTEM」をやってたよね?

DO SHOCK BOOZE : そうですね、今は無き芝浦のCube326でパーティー主導としてあったものを自分たちなりに進化させたイメージですね。活動していたバンド活動の拠点を故郷である熊本から東京に移していったのですが、同時にDJやクラブミュージックの制作にも傾倒していたんです。

その後、バンド解散をきっかけに1人での創作活動により一層没頭していきました。既にパワフルなクラブシーンが健在していた東京で、何をすればいいかを考えたとき、レーベルを通じて自分のやりたい方向性を明確にしたいなと思い、一旦Cube326でのパーティーが落ち着いた2010年にレーベルを立ち上げました。

CD HATA : 僕と知り合ったのはその頃だよね?

DO SHOCK BOOZE : はい、HATAさんにも大変お世話になりました!懐かしいですね。

CD HATA : そうそう!「TOTEM」にはCD HATAで何回か出たもんね。FUNKY GONGとは、DachamboがCube326でLiveをやった時にDJをやっていて。それが一番最初の出会いのような気がする。

FUNKY GONG : 改めて振り返るとずいぶん昔の事に思えてくるね。

CD HATA : DRUNKEN KONGとDO SHOCK BOOZEとの出会いは?

KYOKO(Drunken Kong) : AIRでやっていたPLUS TOKYOですね。

D.singh(Drunken Kong) : そうですね、3年ほど前です。

DO SHOCK BOOZE : 今回の”CHITTODEN”にも参加してくれた、Shin Nishimuraさんのレーベルパーティーなんですが、その前から名前は知っていて、楽曲もチェックしてたよ。

KYOKO(Drunken Kong) : “DRUNKEN KONG”を結成したのが4年前で。それまではお互い別々に活動してたんですよ。

D.singh(Drunken Kong) : 結成してまだ間もない頃、Shin Nishimuraさんと出会い、それからPLUS Recordsからもリリースするようになりました。同時にPLUS TOKYOに出演するようになり、そこでDO SHOCK BOOZEと出会った、という経緯ですね。

CD HATA : SUGIURUMNとはいつくらいに出会ったの?

SUGIURUMN : ちょくちょく会っていたよね。

DO SHOCK BOOZE : そうですね。clubasiaで開催していたTOTEMのレーベルナイトに出演した頂いた事もありました。

FUNKY GONG : あの時のSUGIさんのセットはほんとカッコ良かった!!楽屋でガン踊りしてたよ。

一同 : 楽屋かいっ!?(笑)

CD HATA : FUNKY GONGとは熊本時代から知り合いだったの?

DO SHOCK BOOZE : 熊本のDjangoという名門ライブハウスがあって、僕がまだ高校生の頃、FUNKY GONGが店長兼PAを担当されていたんですよ。その頃の熊本のシーンは過激なバンドが多くて。全身入れ墨みたいなかな~りイカつい方が多かったです(笑)

FUNKY GONG : 熊本は当時、ハードコアパンクのシーンが凄く盛り上がってたんだよね。僕はそのバイオレンスなムードがあまり好きになれなくて…。ちょうどその頃、結成していたバンドでメジャーレーベルからデビューの話もあったのですが、同時にDJ TSUYOSHIのJOUJOUKAにスカウトされ、いきなりヨーロッパツアーみたいな。そこから、どっぷりクラブミュージックですね。

CD HATA : SUGIURUMNも元々バンドをやってたよね?

SUGIURUMN : うん、Vocal&Guitarをやっていたよ。シャーラタンズの前座もやったり。

CD HATA : マジすか!?シャーラタンズよく聴いていたなー!

CD HATA : TOTEM TRAXXはどういうコンセプトでやっているの?

DO SHOCK BOOZE : ネイティブアメリカンの文明や思想の影響もあると思うんですけど、超自然的崇拝というか、簡単に言うと「不思議な絆」をイメージに掲げています。動物と人間だったり、植物と動物だったり、DJとオーディエンスの関係だったり、あるいは種の異なる動物同士の愛らしい不思議な絆だったり。

あと例えば、トーテミズムの考え方って、同じトーテムを持つ部族同士で結婚する事は推奨されていないんです。必ず違う部族と結婚しないと絆として認められない、という考え方があって。そうやって輪を広げていくというのが根付いているんです。そういうのが美しいなと。あと、響きも好きだなと。でもよくトッテムって言われるんです。トーテムなんですけどね(笑)

一同 : (笑)

「CHITTODEN - Pray for Kyushu」リリースインタビュー

FUNKY GONG : じゃあ、今回の”CHITTODEN”も絆という意味で繋がる部分を感じますね。

CD HATA : うんうん、このアルバムを作って同じ場所に集まって、こうやって話をするというね、普段あまりない機会を持てたとも思うし。

KYOKO(Drunken Kong) : こういう日本人同志が中心となった音楽コンピレーション・アルバムって世の中にもっと増えてもいいですよね。

FUNKY GONG : 僕もそれは強く感じます。海外のアーティストなんかは未発表トラックを皆で持ち合っていて、そういうのってすごく横の繋がりを大切にしているんだなと。だからベルリンのシーンやUKのシーンやNYのシーンなど確固たるシーンとして成長して来れたんだと思う。

KYOKO(Drunken Kong) : 間違いないですね。

FUNKY GONG : だから今回のアルバムみたいに、日本人同士が繋がって、こういうシーンを作っていく事はすごく有意義な事だと思いますね。

DO SHOCK BOOZE : Drunken Kongは去年3ヶ月スペインに行ってましたね。やっぱり横の繋がりを感じましたか?

KYOKO(Drunken Kong) : かなり強いですね。

D.singh(Drunken Kong) : 拠点はマドリッドでした。友達がいたのでその人の家に泊まって。そこからDJする街に行ったりタイミングをみてパーティーに行ったりして色々動き回っていました。

CD HATA : バスクは?

KYOKO(Drunken Kong) : 行きました。美味しいご飯が食べたくて(笑)。

CD HATA : 美味しいよね、僕もバスクは行ったことあって。美食の街だね。

D.Singh(Drunken Kong) : そうなんです、フランスに近いからフランス料理とスペイン料理がミックスされたような、和食に近いこだわった感じでした。

KYOKO(Drunken Kong) : バスクはスペインとフランスが混ざっているような感じなんです。バスク地方の事をスパニッシュはスペインだって言っていて。フランス人はフランスだって言っていて。でもバスクの人は国だって言っているんです。

DO SHOCK BOOZE : バスクカントリーだよね。

D.singh(Drunken Kong) : そう、バスクの旗を街に掲げて、「バスクはスペインじゃないから!」っていうスタンスが強かったですね。

CD HATA : バスクの人にどこ出身?って聞くと、必ず「バスクカントリー」って答えるもんね。

KYOKO(Drunken Kong) : ツアーの最後の方は、美味しい物を食べようツアーになってました(笑)

CD HATA : ツアーの醍醐味の1つはそれだもんね。

KYOKO(Drunken Kong) : ほんと、美味しい食べ物と美味しいワイン。横の繋がりの話に戻るんですけど、サイケデリック・トランスのDJをやっていた時にイスラエルに住んでいた事があるんです。そこでは毎日人のスタジオに誰かしら集まるんです。そこで出来たループを皆が持ち帰るんです。だからサンプル音源を国中が共有してて。何で日本にはそういうのが無いんだろうって思います。

FUNKY GONG : 僕もそれ、すごい感じる。テクニックの共有というよりも、自分の物は自分のものっていう感じだよね。それは日本は島国で鎖国していてそういうお国柄っていうのがあるんでしょうね。

SUGIURUMN : BASS WORKSを始めたのはまさにそれで。クラブで会う皆と音楽をシェアしていなかった。そこで仮にRemixをやってもらったりすると、関係性がもう一歩前進する。パーティーってコミュニティの1つの形。どんなパーティーでも友達が来てくれないパーティーはパーティーじゃなくてイベントだと思う。パーティーに来た友達が面白かったから次回友達を連れてくる。っていうのがパーティーだと思う。そのコミュニティの中でクオリティを上げてシェアするしかない。日本はそこら辺の感覚が後進国。視野が狭い。シャレがきいていないというか、ユーモアがないというか。

CD HATA : そうだね。

SUGIURUMN : みんな本当はユーモアあるんだけど、それをうまく表現できていない。それを突き詰めると結局コミュニティに行き着く。

CD HATA : 外人とか本気で遊んでるもんね。日本人の遊び方って何となくお淑やか。たまに壊れている人いるけど、海外ではそれがデフォルトだもんね(笑)

一同 : (笑)

DO SHOCK BOOZE : BASS WORKS RECORDINGSの3周年パーティーは盛り上がりましたよね。

SUGIURUMN : 800人以上入ったよ。ローカルのアーティストだけだよ。スーパースター無しで。大坂でのパーティーは関西のアーティストだけ。それぞれ自分のパーティーをやっていたりしてそれぞれのコミュニティがあって、それが一つに集まった結果。自分たちがやりたかった事だったので、3年間やってきて一つの形になったというのはスマッシュだった。23時の時点で350人位入っていたから。大坂でそんなの中々聞かない。すっと行列できていたし、どのフロアもいい感じだった。大坂はすごく可能性を感じる。何でかっていうと大坂は変わってないだけなんだよね。東京は、東北大震災を機に何かが変わったっていう感じはしている。だからこそ何かをやらなくちゃいけないなと思い、レーベルを始めた。大坂にはHATAさんにも来ていただいた。

CD HATA : そうそう、たまたまレコーディングで大坂に行っていた。23時くらいの時点で、「夜中の3時とかの感覚だな!」って感じで盛り上がっていた(笑)

SUGIURUMN : あれはベロンベロンになるよね(笑)

FUNKY GONG : そうか、大坂は大きな地震とかきていないから変わっていなくてバイブスをキープできているのかもね。

SUGIURUMN : でも風営法の問題があった、関西は。

CD HATA : 深夜営業は全然できなかったもんね。

DO SHOCK BOOZE : そういえば、FUNKY GONGは一昨日まで熊本に帰っていたんですよね。実際に故郷に帰ってみてどうでしたか?

FUNKY GONG : 故郷なのでね、ぶっちゃけめげそうになりました。熊本空港に着く前に飛行機からみる風景がね。ブルーシートの屋根がいっぱいあって。家の基本って屋根じゃないですか。屋根が壊れているってけっこうヤバくて。実家も含めてそうなんですけど。熊本の為に何かしようと気持ちがあったのに、無力感に包まれました。だけど全力でDJやるしかないと思いパーティーに挑んだのですが、以外とダンスフロアの方が元気で、逆に僕が勇気づけられました(笑)

CD HATA : 勇気づけに行ったのに?(笑)

FUNKY GONG : そう、熊本のみんなはタフだなって思いました。さっきのSUGIさんの話にも繋がるんですけど、クオリティをもっと上げていって、シャレの効いた良い音楽を作って恩返しをしたいなって思います。

CD HATA : 僕らがやれる事って、とにかく楽しい事を提供して楽しんでもらうっていうのが一番だからね。

「CHITTODEN - Pray for Kyushu」 リリースインタビュー

SUGIURUMN : やっぱりチャリティーのやり方も1つの表現だと思うから、東北の震災の時はTomomi Ukumoriと一緒にチャリティーシングル、”Kidz Be Ambitious”をリリースしたんだよね。その売上で家族を亡くしてしまった子供たちが避難してる施設に「スラムダンク」と「ワンピース」全巻をプレゼントして。そういうやり方も、なんか洒落がきいてる感じだし。

一同 : うんうん、確かに!!

DO SHOCK BOOZE : こういう時だからこそそういうユーモアって大切ですよね。

SUGIURUMN : 実際、お金をあげちゃうと分配するのも大変だろうし、結局スタッフの人たちの慰安旅行代とかになっちゃう場合もあるっていうからさ。もちろんそれもそれで全然いいんだけど、自分たちのやりたかった事とはちょっと違ったっていうだけで。
もともと漫画が大好きっていうのもあるけど(笑)

一同 : (笑)

FUNKY GONG : やっぱりこういう状況の時に笑わせてくれるっていうのは本当に凄いことだと思うな。エンターテイナーとして、例えばお笑い芸人さんとかね。
今回の九州地震に対しては自分はなんだか物凄く”無力感”を感じてしまってね….。「ギターば持ってっていっちょ弾き語りでんするばい!」っていうのも何か違和感を抱いてしまったり(笑)「それ大丈夫か?!」みたいな。

一同 : そこはファンキーゴングでしょ(笑)

DO SHOCK BOOZE : 今回の熊本震災コンピレーションアルバム「CHITTODEN」の売上収益は熊本の地元の後輩からも強い薦めもあって赤十字社に寄付しようと考えてましたが作戦変更しようかな。

SUGIURUMN : 赤十字社って怪しいよ!

DO SHOCK BOOZE : 赤十字社は平等に分配するための単なる窓口として機能してるとしてもネガティブな情報は払拭できてないですよね。

SUGIURUMN : 公園とかにトーテムポール立てちゃえばいいじゃん(笑)

一同 : ありだね(笑)

FUNKY GONG : 僕も熊本の後輩たちに相談してみますよ。

KYOKO(Drunken Kong) : うんうん、素敵だと思います!

CD HATA : しかしながら良いアルバムになったね。

DO SHOCK BOOZE : とにかく元気が出る曲ばかりで!(笑)
Drunken Kongと特に親交が深いスペインのDaytona Team & Senmoveも率先して楽曲を送ってきてくれたりして嬉しい限りです。しかも曲名が「 Japan Never Fall 」!
イタリアからはレーベルメイトでもあり何度か来日公演も行なっているWHITESQUAREも「Aria」という新曲で参加してくれました。

FUNKY GONG : そうやって海外からも賛同して頂いて本当に有難いですよね。熊本県出身としても心から感謝します。

KYOKO(Drunken Kong) : 実は相方のD.Singhも?

D.Singh(Drunken Kong) : そう!母親が熊本なんですよ。

FUNKY GONG : え?!ほんとに?だから毛深いのか!(笑)

一同 : んなわけあるかい(笑)

CD HATA : 住んだことはあるの?

D.Singh(Drunken Kong) : 僕自身は住んだことはないんですが遠い親戚なんかは今も熊本に住んでて。だからこういう時に何か自分に出来ることはないかなって考えてた、正にその時に、DO SHOCK BOOZEから今回の提案が来て。それで、音楽を創ることで少しでも被災地の役に立ちたいなと。不思議なくらいそのタイミングがぴったりとシンクロしてましたよね。

DO SHOCK BOOZE : それでまた元気をもらったっていうか、勇気づけられちゃって。音楽を1つの曲として形にするっていうプロセスは簡単ではないことだと思うんですよ。でも、比べることは出来ないけど被災地の方たちはもっと様々な状況下の中で大変。九州とは遠く離れている東京で、今出来ることをやりたいと純粋に思ったのがきっかけですかね。

こんな悲しい状況の中で、周りが思う評価や反応なんてどうでもよくって、「しない善よりする偽善」でやってやろうじゃないかと思ったんですよね。

SUGIURUMN : KYOKOちゃん、今、姿勢がいいからお母さんみたいな顔になってるよ(笑)

一同 : (笑)

「CHITTODEN - Pray for Kyushu」リリースインタビュー

CD HATA : 僕もね、DJやダチャンボで、福岡の次に熊本県にはお世話になってて、今回DO SHOCK BOOZEから提案をもらった時にどの曲にしようかなって考えてたんだよね。ちょうどその頃、ベリーダンサーのNATACHAさんと色んなイベントで共演することがあって彼女のダンスに合う曲を制作してたからそれを提供させてもらったんだよね。

DO SHOCK BOOZE : アルバムの1曲目にピッタリでしたよ。こういうのって、その見返りを相手に求めたりするんじゃなくて、少しでも力になりたいという気持ちを行動としてそっと手を差し伸ばしてあげることが粋だし、何よりもスマートかなって思うんです。熊本弁で「ち~っとでん(少しでも)」。

SUGIURUMN : それ絶対言おうと思ったことでしょ??(笑)

一同 : あーー!!(爆笑)

DO SHOCK BOOZE : いやいや、これは言わないと(笑)

FUNKY GONG : でもやっぱりこうやって国内中心のアーティストが集結出来てアルバムが完成したっていうのが単純に素敵だよね。

SUGIURUMN : このアルバム「CHITTODEN」のアートワークで”くまモン”使うのもありだったよね。

DO SHOCK BOOZE : そりゃ申請してみましたよー。企画書なんかも作成したりして。でも残念ながらお断りされたんですよね。

KYOKO(Drunken Kong) : それはクラブミュージックだからダメだったのかな?

DO SHOCK BOOZE : 海外販売には地域制限があるのと、「こういうジャンルのものはちょっと…って」(笑)

一同 : えーーっ!

FUNKY GONG : 熊本市長の大西さん、元バンドマンなのに…。
熊本は何気に敷居が高いですからね。

SUGIURUMN : いやーでもさすが林くん、動植物だよ。次は音楽差別のチャリティーやらないとだね(笑)

「CHITTODEN - Pray for Kyushu」 リリースインタビュー

FUNKY GONG : 最近、大丈夫かなと想う事の1つとして、人工知能 (AI) の開発があるんですよ。例えば、囲碁で世界トップクラスの人がコンピューターと勝負して負けちゃったとかいう話を聞くと、え!?人間大丈夫かよーって。我々がやっているダンスミュージックなどの音楽は「第六感」的なものがすごく関与してると思ってて、例えばそんな未知な感覚を人工知能 (AI)のようなマシンがどうやって受信するの?っていうか、それってちゃんと解明されてるんですか!?って。こんなことばかり言ってるとまたSUGIさんに「固いよ!」って言われちゃうかもしれないですけど(笑)

SUGIURUMN : ハハハハ!むしろもうちょっと固くお願いします(笑)

一同 : (爆笑)

「CHITTODEN - Pray for Kyushu」 リリースインタビュー

FUNKY GONG : DJはインタラクティブというか言語に近いものがあると思ってるのでこういう音楽表現が今後、見直されてくるきっかけになると考えてます。

CD HATA : そうだよね。人がそもそもなぜ感動するのか? という事も解明されてないくらいだからね。音楽によって感動したり、ダンスミュージックでアガる気持ち良いポイントとか色々あるけど、それだけじゃないじゃない。

SUGIURUMN : 確かにあるよね、みんな曲も作るけど、その中で「やべー、このキックめっちゃかっけー!」とか。でも、その「めっちゃかっこいい」って一体なんなんだ??って(笑)その根拠ってなんなんだ?みたいな。

一同 : あるあるある!(笑)

CD HATA : 確かに上手で技術的にも凄いバンドやミュージシャンって沢山いるけど、なぜか特に感動はしないなーとかね。

KYOKO(Drunken Kong) : やっぱり「心」ですよね。

FUNKY GONG : うん、こういうのはね、なかなか機械には分からない事だと思いますよ。

KYOKO(Drunken Kong) : アニメや映画である未来の話の中でも、ロボットが音楽を聴いて涙を流すっていう描画ってあんまりないですしね。遠い未来の事は分からないけど、人間独特の感情表現は守りたいという願いもあります。

DO SHOCK BOOZE : 手に汗を握る興奮とか冷や汗とかね。

CD HATA : そこもある意味ユーモアじゃない?(笑)

SUGIURUMN : そういえば電気グルーヴの曲でさ、「かっこいいジャンパー」の歌詞で、「かっこいいを思える基準で何だ?」っていうのがあるんだけど、キックの音作ってる時、それよく思い出すんだよね。(笑)

FUNKY GONG : ロボットって「感じる」ってことに対してはどうなんですかね。僕は映画の中では「燃えよドラゴン」が一番好きなんですど、ブルー・スリーの名セリフ「Don’t think. FEEL!」ですよ。Don’t think. FEEL!の世界。サウンドトラックもかっこいいので皆さん是非聴いてみて下さい!(笑)

DO SHOCK BOOZE : そっちの宣伝ですか(笑)

FUNKY GONG : 今回のアルバムで、せっかく皆さんにお集まり頂いたので、日本のシーンを今以上に盛り上げられる様な布石にしていきたいですね!

KYOKO(Drunken Kong) : うん、これを機に日本におけるダンスミュージックの価値をもっともっと上げていきたいですよね。

DO SHOCK BOOZE : 差別も無くなってほしいよね…。

SUGIURUMN : プレゼンテーションも大事だよー。だって、熊本出身で熊本のチャリティーでドウショクブツっていう名前で音楽やってて「くまモン」使えないってあり得ないじゃん(笑)あともう一つね、もしFUNKY GONGがDRUNKEN KONGとフィーチャリングするとしたら、その時は”DRUNKEN GONG(ドランケンゴング)”でお願いします(笑)

一同 : 絶対言うと思った!(爆笑)

「CHITTODEN - Pray for Kyushu」リリースインタビュー

普段なかなかクラブでしか会えないメンツが、このコンピレーション・アルバムをきっかけに、こうして集まり語り合うことで一つの絆が生まれ、時間のかかる復興に対しても末永い思いが届くことを祈る。
「CHITTODEN – Pray for Kyushu」 是非チェックして欲しい。


Photo by YEARTH
撮影協力 aoyama TENT

リリース情報

熊本地震コンピレーション・アルバム「CHITTODEN – Pray for Kyushu」

全22曲収録の2枚組(天と地)熊本地震コンピレーション・アルバム「CHITTODEN – Pray for Kyushu」が発売開始となりました。
オンラインミュージックストア、Beatport、Apple iTunes、Wasabeat、Juno、Amazon、Bandcampなどの主要配信サイトでもお買い求め頂けます。ぜひ特設サイトもご覧頂き、強い絆で結ばれた我々の音楽を聴いてみて下さい。
http://totemtraxx.com/chittoden/

熊本地震コンピレーション・アルバム「CHITTODEN – Pray for Kyushu」(2枚組 全22曲)
2016年5月23日先行発売。
2016年6月27日一般発売

「CHITTODEN - heaven side

「CHITTODEN – heaven side」
01 CD HATA Dance of the Holy Land
02 DO SHOCK BOOZE HIPPO DANCE
03 SUGIURUMN One Things
04 Sakiko Osawa Minimax Game
05 KOYASU niversal Wave Function
06 Whitesquare Aria
07 Takaaki Tsuchiya Link
08 DJ RS No One
09 SS Synthasm Aftershock
10 Saekicks MUSIC
11 DO SHOCK BOOZEWARRIORS feat.J.A.K.A.M.

ダウンロード販売
TTDG54 ¥1.500
レーベル: Totem Traxx
収録時間: 1:15:36


「CHITTODEN - heaven side

「CHITTODEN – earth side」
01 OSAMU M Santa Monica
02 FUNKY GONG feat.nallowbed Babylon
03 Shin Nishimura Club UK
04 DRUNKEN KONG Music
05 OMB10 Meter
06 Basara-ZA Get Naked
07 Phan Persie VEDA
08 DJ M.A.XMENTAL HOUSE
09 Daytona Team & Senmove Japan Never Fall
10 DO SHOCK BOOZE with 藤枝伸介 Solar Sequencer
11 Satoshi Imano Light House

ダウンロード販売
TTDG55 ¥1.500
レーベル: Totem Traxx
収録時間: 1:22:06

少しでも(ちーっとでん)力になれますよう願いを込めて。


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