Day and Buffalo ニューアルバム『Shadow Heaven』音源、小説、フリーペーパーという3つの表現でリリース。

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Day and Buffalo ニューアルバム『Shadow Heaven』音源、小説、フリーペーパーという3つの表現でリリース。

［2017/10/19］

Day and Buffalo
『Shadow Heaven』

今作は音楽、小説、フリーペーパーという3つの手法を用い表現。連動するそのすべてを無料公開という形で発表する。

それは、風の音が響く2月のなかび。THIRTY THREE RECORD協力のもとアイスクリームスタジオと銘打たれた倉庫内のスタジオでの一夜から物語は動きだした。

Day and Buffalo一行はこの日、次作に向けてのスタジオ見学と、お酒を入れながらの軽いセッションを予定していた。その中で、THIRTY THREE RECORDのスタッフと初顔合わせを行い、この場所で何かを見出せたらと考えていた。

その何かとは、バンドにとっての新たな側面であったり、バイタリティ、そして楽しさや高揚感といった純粋なる感情やポジティブな要素。

どうやら彼らにとってこの場所でそれらを感じとることに多くの時間は必要なかったようだ。

Day and BuffaloとTHIRTY THREE RECORD。初めて相成った両者が最初の打ち合わせで出した答えは『今夜、一枚のアルバムを作ろう』ということであった。

予定調和にあらず突如始まったレコーディングは、ノイズ、アンビエントをテーマにそれぞれがインスピレーションを煌めかせ、実際に8つの収録曲のうちのほぼ全てを一夜で手掛け録り終えることとなった。曲によっては歌詞も含め数十分で制作からRECまでを終えたものもあったほど、その引き出しは突出していた。

そして、さもこうなることを予見したかのごとく、この日バンドと同行していたVJ：守屋最愛子氏が光で表現した異質な世界を、フォトグラファー：藤井夏樹氏がそれを撮影したことでこの作品の本筋はより強固なものとなった。幻想的かつ前衛的なその世界はフリーペーパーとして余すことなく表現されている。楽で美で異、質感にもこだわったこのフリーペーパーは全64ページで構成され、その他にもバンドを取り巻く様々なエッセンスが詰まっている。

さらに、この一夜の出来事から連想されたフィクションをバンドメンバー、森達希が書き下ろした全11話からなる短編小説も完成。現在のバンドが持っている世界観の片鱗をまた別の角度から引きずりこむようにスリリングな展開を見せる。実際の音源やライブを知ることでより深く感情移入できるであろうサイエンスヒューマンストーリー。

そして、本作のリリースパーティーを兼ねたイベントの開催も決定している。
2017年11月2日（木）会場は下北沢 BasementBar、タイトルは『Nostalgia』
出演者に笹口騒音&ニューオリンピックス、くふき、俚謡山脈を迎え新たなドラマを築く。また、この日は『大好きで捨てられない穴の開いた服orボロボロor10年選手の服』というドレスコードが設けられているので、みんなのたたずまい、過去から始まる今、そしてこれからの可能性を大いに感じていただきたい。

Day and Buffalo ニューアルバム『Shadow Heaven』本作の音源はSoundCloudで、小説はsyosetu.comで、そしてフリーペーパーは11/2(木)に行われるイベント『Nostalgia』にて限定配布される。

これまで往々にして姿を変えてきた、Day and Buffaloにあり、史上最も妖艶で謎めきつつもレジスタンスに魅力する。この姿を見失わないように、遮らないように。

text by KISHIMOTO