20th Anniversary FUJI ROCK FESTIVAL ’16 ~フジロック事前展望スペシャル DAY3~
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20周年、あの年に生まれた赤子も成人を迎えるまでの月日が経過してきたという事か。今年のフジロックは中学生以下は保護者同伴に限り入場無料となっているので世代を超えての微笑ましい光景がより一層拡がりをみせる事だろう。保護者の方は大変な部分もあると思うけど、周りの人達も含めて自然の中という事での危機意識、混雑した状況下での気持ちの余裕など穏やかな心を持って望みたい。フジロックは元々クリーンなフェスだし助け合いの精神も宿っているので、あとは天候にも恵まれてみんなが気持ち良く過ごせたら嬉しいですね。
さて、事前展望スペシャル今回はDAY3です。
注目アーティストはまたまた海外勢中心の選定となってしまいましたが参考までに是非ご覧頂けたらと思います。
20th Anniversary FUJI ROCK FESTIVAL’16
2016年7/22(金)23(土)24(日)新潟県 湯沢町 苗場スキー場
時間:9:00 開場 11:00 開演 23:00 終演予定
-入場券-
【2次先行販売(受付中〜6/3まで)】
1日券 ¥18,000
2日券 ¥34,000
3日通し券 ¥39,800
【一般発売(6/4~)】
1日券 ¥19,000
2日券 ¥36,000
3日通し券 ¥43,000
今年は販売時期によって入場券の料金が変わります。
また、中学生以下は保護者同伴に限り入場無料となります。
オフィシャルサイト
http://www.fujirockfestival.com
~フジロック事前展望スペシャル DAY3~ : 7/24(日)
フジロック20周年、3日間の大トリを飾るのはこのバンドしかいないでしょう【RED HOT CHILI PEPPERS】
フジロックへの出演は今回で4回目だが、その回数以上にフジロックの節目にレッチリ有ってくらい重要所でヘッドライナーを務めてきたイメージがあります。イコール、今日の日本でのフェス文化の定着をはじめあらゆるシーンの根底に彼らの存在があるのではないでしょうか。それは同時に向こう何十年、何百年先まで繋がる未来へも通ずる、「バンドはこうあるべき」というひとつの形を示し続けていると思う。やる気があるのかないのか解らないときもたまにあるし、偉大なるおふざけも含めて気がつくとなんだかすべてが魅力的に写ってしまう。今回バンドは6月に11作目となるニューアルバム『The Getaway』をリリースし新章に突入しての来日となる。まだまだガンガンいってもらいましょう!それと、もう「ジョン・フルシアンテはいないのか~」と口に出す事は禁句にしましょう(笑)
カリフォルニアの心地よい風を感じさせてくれそうなアーティストがここにも、【BEN HARPER & THE INNOCENT CRIMINALS】あのジャック・ジョンソンの才能を見出した張本人ですね。ロック、フォーク、ブルース、ゴスペル、レゲエなどあらゆるルーツ・ミュージックへの敬愛と鋭い感性で独自の世界を築くシンガーソングライター。シンプルの中にあらゆる要素が詰まったサウンドは歩き疲れた身体を潤すように全身に沁みわたるだろう。
【ERNEST RANGLIN & FRIENDS】こちらは、かのボブマーリー先輩のギターにおけるお師匠さんだそうです。スカやレゲエの誕生と発展に関わり、ジャマイカが誇る世界最高峰のギタリストとして今なお現役としてステージに君臨する姿は尊敬以上の感情と共に「世界にはまだこんな方がいるのか」と胸を打たれるわけだが、残念なことに今年、60年にも及ぶツアー生活に終止符を打つとの事。その中で第1級のメンバーを集めた限られたショーの1つとしてフジロックの出演を選んでくれた。是が非でもこの雄姿は目に焼き付けたい。
【MARK ERNESTUS’ NDAGGA RHYTHM FORCE】はアフリカン・ビートと未来的サウンドの融合。
ベルリンを代表するレコード・ストア兼ディストリビューターHard Waxのオーナーであり、ミニマル・テクノ、ミニマル・ダブにおいて最大の影響力を持つプロデューサー、Mark Ernestus (Basic Channel, Rhythm & Sound) と西アフリカ・セネガルのカオラックのサバール・ドラムの伝承者達によるコラボレーション。メンバーはジャズ、ソウル、ラテン、ロック等の影響を受けたセネガルやガンビアのポピュラー・ダンス・ミュージックを代表するミュージシャンやヴォーカリストによって構成されている。
世界中からカルト的支持を集める【DJ HARVEY】快楽のみに捉われない感情をコントロールしその場を掌握するリヴィング・レジェンド。それは全てのDJの頂点と崇められるほどにキャリアを積み重ね、影響を与えてきた。確固たる核心を保ちつつも自在にアプローチを変え、現場感溢れる自由な選曲を最大の武器とし、そのフロアにはハウスはもとより、ノンジャンルにロック・テイストを強める事もディスコさながらのダンスミュージックを響かせることも。単純に踊らせるという事以上に、訪れた者の記憶中枢を刺激する重層的構造は一見の価値あり。
話題が話題になりまた話題となる。2011年にマイケルジャクソンの”Smooth Criminal”のカバーをyoutubeにアップし一躍時の人となった【2CELLOS】2本のチェロでロックする超絶・情熱のパフォーマンス。現在はその他にもAC/DCの”Highway To Hell”、”Back in Black” ニルヴァーナの”Smells Like Teen Spirit”、ガンズの”Welcome To The Jungle”、レッチリの”Californication”、コールドプレイの”Viva La Vida”などなど、名だたる名曲のカバーも披露している。オリジナル楽曲も含めてどういったセットリストになるかはよく解ってないんだけど、とにかく「絶対盛り上がるやつ」という事だけは言っておきたい。
そして今回最後に紹介するのは【KAMASI WASHINGTON】従来のジャズの既成概念を真っ向から飛び越える卓越したサックス奏者。昨年、フライング・ロータス制作総指揮のもとリリースされたアルバム”The Epic”が各地のアワードを賑わしインパクトを残したLAジャズ最重要プレイヤー。日本でも昨年ブルーノートでの公演を成功に収めるなどすでに折り紙つきのわけだが、今度はこのビッグフェスでどれほどのイマジネーションを膨らませるのか、よりモダンに迫力を持って展開される壮大なるイノヴェイターから溢れ出る感性と怒涛のサックス・ブロウに注目。
という事で、今年のフジロック事前展望スペシャルは3回にわたり全21組の注目アーティストをご紹介させて頂いたのですが、初回に先述したようにまだ全てのラインナップも出揃っていない状況ですので、これから楽しみは尽きないですね。 この段階で日程的に開催まで1か月以上ありますが、チケットのお買い求めだけは早め早めがおすすめです。その理由は単純明快、早く買った方が安いからです!!! 現在は2次先行販売中という事で通常よりも安い値段で購入可能ですのでお見逃しなく(6/3まで)。
20周年、ここに至るまで継続は力なりなんて言葉で片づけられるほど生半可なものではなかったかも知れないけど、「このフェスが日本にあって良かった」そう思っている人はたくさんいて、大袈裟ではなく心のよりどころにしている人も大勢います。お客さんにもひとつひとつのドラマがあって、現地に行く人も、なんなら行かない人すら気にしている(行けないからあえて気にしないようにしている人も含む)。こんなイベントなかなかないですよね!
フジロックフェスティバル、今年も夏の話題を提供してくれてありがとうございます。
あとはより多くの方と現地で乾杯なり握手なりできたら幸いでございます。