FUJI ROCK FESTIVAL ’17 ~フジロック3日目~ (2017.07.30) REPORT
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~2017年フジロックフェスティバル3日目~
3日目の朝も雨。正確にいうと曇り時々雨のち曇り。いつでも雨が降り出しそうな空。初日で長靴の片方が崩壊し、2日目は足にビニールを巻き壊れた長くつを履いて大失敗しトレッキングシューズに履き替え、そのトレッキングシューズは既に泥だらけ。もう履いていくアイテムが長靴片方しか無い、、、とトレッキングシューズの中に手を突っ込み濡れ具合を確認。
全然濡れてない、、、
この場を借りて宣伝。恐るべしSILASのトレッキングシューズ。1UPした気分でございます。
~小雨の天空の城「DAY DREAMING」へ~
一気に元気が出てきたところで、本日の1発目は苗場の天空の城「DAY DREAMING」へ。苗場の避暑地。フジのドリームランド。呼び方は毎年変わります。そう。ドラゴンドラに乗っていくアレですね。一番のお気に入りの場所です。こんな雨の日は、ゴンドラに向かう急な丘が滑りやすいので注意しましょう。
小雨が降り霧が少し立ち込める神秘的な天空では、「DJ YOGURT」がテンポ120辺りの心地良いビートを徐々に上げながら湿った空気へ送り込む。雨の日の野外のDJサウンドは、雨に吸収された音が上から降ってきて、四方八方から音を感じれるから好きだ。DJ YOGURTの音にしばし体を動かす。このDAY DREAMINGは天気次第で表情が変わるからどんな時でも楽しめる絶好調なスポット。毎年欠かせません。
~対照的な「LOVE PSYCHEDELICO」と「戸川純 WITH VAMPILLIA」~
ライブ以外でも見たい場所などもあるし、体調に合わせて(ある意味気分に合わせて)見たいアーティストが変わったりもするので基本最終日はいつも無理のないスケジュール組をします。オアシスエリアでは、新しいDJブースが組まれていて、ここは屋根もあるので雨宿りにも最適。この辺りは前に比べて凄く開放的になりましたね。微妙な小さな変化も毎年の楽しみの1つでもあります。
天空の城から戻った一同(基本一人ですが、、)は、「LOVE PSYCHEDELICO」を目指しFIELD OF HEAVENへ移動。カラッカラの青空の下ビール片手に見てみたいイメージの「LOVE PSYCHEDELICO」のライブが意外としっとりしていたのは雨のせい?と思いながら次の「戸川純 WITH VAMPILLIA」のライブ会場Cafe de Parisへ。戸川純とCafe de Paris。この組み合わせだけでもなんだかニヤリとしてしまいますが、会場外まで溢れんばかりの人。とてつもない爆発力の持ったバンドでした。今度は是非開放的な野外で見てみたいものです。
~やっぱ低音なんだよなー。「BONOBO」と「LORDE」~
2017年のフジロックフェスティバルも終盤。奥の方(Cafe de Parisエリア)の予定もすべて終わり、後は白緑緑赤(笑)という割と接近線なので気持ち的にも楽。IPHONEのアプリケーション曰く、土曜日は28,789歩登った階数29階。日曜日は22,257歩登った階数44階。普段の生活でだいたい7,000歩位なので、結構歩いてますよね?皆さんどれ位歩いているのかちょっと興味あります。
そういえば今年はなぜか、
『やっぱ低音なんだよなー』
と何度も呟やきました。その1つがホワイトステージで見た「BONOBO」のライブセット。こういうアーティストはもはやジャンル分けが難しいジャンルレスに当てはまるわけですが、簡単に言ってしまえば良質なポップなわけです。何が良質かって、トラックなわけですね。トラックの中でも特に低音。良い感じで腹の下辺りを震わせてくれます。こういうアーティストは何時間ぶっ続けで聴いていても常に心地良い。そしてその後にグリーンステージで見た「LORDE」。若干20歳にして、バシバシ低音を響かせる貫禄のあるステージ。何度も『ありがとう』と言っていた健気な彼女の姿が印象的でした。
~良質な低音の後は爽快なギターの歪み~
今年はどういうわけかロック系(もはやロックとは何か?みたいな議論になりそうですが、、)のライブをあまり選択しませんでしたので、自然と体がギターの歪を求めて、、向かった先はレッドマーキーの「THE STRYPES」。低音も最高だけど、ギターのあのカッティング感とかかき鳴らし感、シンバルのワシャワシャ感がぴったりと体にフィット。ああいうライブを見るとバンドをやりたくなってしまいますね。まさしくザ、バンド!気分爽快な時間でした。
ところで、レッドマーキーの屋根の下では椅子は使用禁止となっていますが、まだまだたくさんの人が折り畳み式チェアーを使い座っていましたね。結構危ないです。確かに今年は雨が多かったので気持ちは分かりますが、座っている人につまづく人を何度も見ました。来年はもう少し改善されたらみんなが気持ち良く遊べるでしょう。
~ラスボス!「BJÖRK(ビョーク)」の登場~
ビョークはビョーク。彼女がどんなステージを魅せたとしても、その表現した事、実験的な事、全てがビョーク。2013年に見たビョークは、エンターテイメント性の強い一種のミュージカルのような要素が強く、宝箱を覗いたようなキラキラした物だった。そんな印象のまま見た2017年。セットリストは2015年にリリースしたアルバム「Vulnicura」からの楽曲を中心に、往年の代表曲も盛り込みながらも要らない物を削ぎ落したようなシンプルでありエネルギーに溢れたステージであった。火山の噴火をスローモーションで見ているような感覚。2013年のBJÖRKを知っている人にとっては、きっと好き嫌いが分かれるのであろうけど、昆虫の映像なども含め良い意味でトラウマになるライブでした。
~「水曜日のカンパネラ」中毒~
2017年、個人的な大トリはレッドマーキーにて「水曜日のカンパネラ」。LORDE~BJÖRKの女性ボーカルの流れの完結にもなるわけですが、日本のアーティストのレベルの高さを目の当たりにしました。終始今回自分の中でポイントとなっていた低音。彼女のトラックの低音もしっかりとレッドマーキー内に響き渡り、どんなにポップな楽曲もヒップでエッジーでイケて(うん、変な表現。でも適切)ました。帰り路は「桃太郎」が頭の中をグルグル。ちょっと中毒になりそうな変態要素を持ったアーティストです。
~2017年フジロックフェスティバルを振り返って~
オフィシャルでも書いてありましたが、ゴミはゴミ箱へ。これどんな場所でも常識。自分で食べた物に対して最低限のマナーは守りましょう。日本は世界に誇れるクリーンなフェスが開催できる国です。最後まで全員が気持ち良く過ごせるフェスであって欲しいです。
では、また来年お会いしましょう!
FUJI ROCK FESTIVAL ’17 REPORT
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~フジロック フォトギャラリー~ (photo by kenji nishida)FUJI ROCK FESTIVAL ’17 LIVE PHOTO
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