G.RINA インタビュー
Profile of |G.RINA|
活動を控えていた5年の間に母として新たな生命を宿し、よりナチュラルでよりリアルでよりライブなアーティストになり新作『Lotta Love』と共にシーンに舞い戻って来たG.RINA。時が経っても環境が変わっても決して褪せない音楽に対する情熱、そして子供達に対する愛情などを感じる事が出来るインタビューです。
G.RINA Interview
——まず始めにお聞きしたいんですけど、地元ってどちらになるんですか?
幼少から思春期は東京の二子玉川です。
——音楽を始めたきっかけなどを教えて貰ってもいいですか?
19歳とか20歳の頃にDJを始めたのがきっかけなんですけど、周りにDJをやっている先輩や友達がいて、教えてもらいながら機材を買って始めました。
——どんなジャンルですか?
HIPHOPとHOUSE、両方のレコードなどを買いつつ、古いレコードも同時に掘っていました。色々混ぜてプレイしてたんですけど基本はブラックミュージックですね。
——クラブで遊んだりもしてたんですか?
そうですね。CAVEとかYELLOWとかよく遊びに行ってたかな。自分でDJするようになってからは、イベントをやっていたりDJさせてもらう機会が多かった渋谷ROOM、三宿のWEBとか青山MIXあたりには思い出が多いです。
——どういった経緯で歌を歌いだしたんですか?
最初HIPHOPのインストのトラックに歌を乗せたりしていて、古いレコードとかも結構増えてきたので、サンプラーを買って自分でHIPHOPのトラックを作って歌うようになったのがスタートです。
——ちなみに歌いだしてどれ位ですか?
2003年にファーストを出したので、間の休みが5年位あるんですけど12年位になります。ただDJは、その休んでた5年の間もできるだけやっていました。
——今回新しいアルバムが5年ぶりという事ですが、空いてしまった理由などは教えて貰えますか?
出産が一番の理由ですね。あまり現場にも行けなかったのもあったり制作も時間が限られてしまったので物理的に出来なかったんです。
——結構女性アーティストで出産をして音楽活動を辞めてしまう人もいると思うんですが、出産してまた時間が経ってこうして現場に戻ってくるモチベーションってなんだと思いますか?
出産直前までDJはやってて、いまは二人子供がいるんですけど一人目と二人目の間もDJはしてて。ミックスCDもリリースしてたんですが、ただアルバムまで作る為の集中出来る時間が無かったというのはありました。でも辞めるとかそういう事は全然考えた事が無くて。
——ほとんど家で作業する感じなんですかね?
もともと宅録で作っているので、子育てしながら夜中とか休みの日に作業って感じですね。
——出産後と出産前の音楽に対する感覚って変わりました?
物理的に制作出来る時間が少なくなったので、かえって制作活動をしたい気持ちは強くなりました。
——諦めるパターンもありそうですよね?
確かに子供が産まれる前はすきなだけ音楽のことを考えてたのに、こんなにも時間がなくなるってことは想像以上で。子供達が寝てからしか制作活動はできないので、とりあえず寝る時間を削りながら。でもこのまま朝まで眠りたい…と思うことも、毎晩のようにあります(笑)。
——ただでさえ子育てをするだけでも大変な中、苦労もまた人一倍だと思います。
アルバム制作中は、結構朦朧としていました(笑)。子育ては楽しいし奥も深い、それだけで時間が過ぎたとしても充実を感じることはできると思うんです。でも子供が成長して時間が経った時に、一緒に遊んだり過ごしたりする時間だけじゃなくて、自分が仕事をしている背中を見せたいっていうのが凄くあって。自分がこんなに夢中になる事があるっていうのを間接的に見て貰うことで、彼らの夢も応援出来たらいいなっていうか。
——母の背中を見て育つって感じですね(笑)。今お子さんはお幾つですか?
2歳と4歳です。
——結構夜に起きてきたりしないですか?
しますします!(笑)。夜中に起きて来て『なんでママ隣にいないのー?』って(笑)。車で一緒に移動する事も多くて車内で自分の曲をかけたりするので彼らはいつもわたしの歌を熱唱しています。『これは~~だね!』みたいな事も言ってきますし、先日りんご音楽祭に連れていった時も凄く楽しんでくれて、しかもそれから『ママ!お仕事がんばってね』って子供ながらに理解をし始めているのを見ると連れていって良かったなーって。
——素敵な話しですね!そんな多忙な中、制作活動をしているわけですが、ちなみに、RINAさんはどういうカテゴリーのアーティストになるんですか?
シンガーソングビートメイカーと自分では言ってます。
——要するに自分でトラックを作ってそれに歌を乗せるって事ですよね?意外とそういうアーティストって少ないですよね?
あまりいないかもしれないですけど、HIPHOPとかでトラックを自分で作って自分でセルフプロデュースしているラッパーの感覚に近いかもしれないですね。
——ああ、なるほど!
他のアーティストに曲とか歌詞を提供するのも、楽しくやっています。
——自分以外のアーティストに作ったりしていると、どうやって曲を振り分けていくんですか?
曲作りは自分で弾きながら歌って作ります。誰かと競演しようかなって思ってる曲やひとの為に書く曲はそのアーティストの個性などを考えながら作りますね。
——制作のインスピレーションなどはどんな時ですか?
すべてパソコンの前に座ってから。普段の生活の中で作ったりするとなんか忘れちゃうのが嫌なんですね(笑)。なので直ぐに録音出来る環境でなるべく考えたい。歌詞は思いついたらアイフォンで入力しますけど、曲は基本パソコンの前でですね。
——それを子育ての間にずっと夜な夜なやってたわけですね(笑)。それで、今回5年ぶりにアルバムリリースをしますが、このアルバムリリースの構想はいつ位から持ち上がったんですか?
制作を開始したのが半年前位だったかな?確か2014年の9月位にそういう話が持ち上がったんだったと思います。
——かなり最近ですね!きっかけはなんだったんですか?
その2014年の9月位にSETSUZOKUっていうイベントをやってる西堀くんが『ライブやりましょうよ』って言ってくれて。でも5年ぶりのライブだって事もあるので、『ちゃんと音源を制作してリリースしてがいいよね』みたいな話をしつつも具体的な話しになるのに少し間が空いてしまって。結局きちんと取り組んだ制作期間は3、4ヶ月だったと思います。。
——でも半年って!子育て主婦業もしながらって凄い!
締め切りとかリリース出来る環境が決まっていればワーッと作っちゃうタイプですね(笑)。逆に締め切りがないと延々と作業してます(笑)。
——でも基本ミュージシャンってそうですよね(笑)。終わりが見えないというか。。
ずーっと作業しちゃいますね(笑)。
——自分の中で終了ラインってあります?
もっと作り込みたいって思っても時間が決まっていれば、その締め切りまでにどこまで持っていくかというか。歌詞は特に最後の最後まで練り直したりして、ぎりぎりまで歌い直したりすることがあります。
——この半年で全11曲ですが、ゲストアーティストさんとのフィーチャリングも含めてって事ですよね?
トラックとかは元々出来てたのもありますけど、この半年はゲストアーティストさんとのやり取りに時間をかけましたね。音を投げて戻って来てって作業をするとどうしても時間がかかってしまうので。
——今回は「やけのはら」「PUNPEE」「LUVRAW」「tofubeats」の4名のゲストアーティストをフィーチャリングしてますが、彼らを選択したきっかけなどは?
PUNPEEくんだけは今回初の絡みになるんですけど、各アーティストさんのイベントに呼んで貰ったり、作品でも競演したりと普段から色々と交流がありつつ、アルバムの構想に合う方々をお誘いしました。
——色々なアーティストと交流はあると思うのですが、この4名は割と自分のイメージに合った?
縁があったっていうのもありますし、結構みなさんHIPHOP畑のアーティストなんですけど雑食なんですね。そういう部分が好きですし、あとみなさんトラックを自分でも作るアーティストなのでやり取りも凄くやり易かったですね。今回はPUNPEEくんとtofuくんはトラックにもアイデアを出してくれたので、音の投げ合い作業は凄く楽しかったですよ。
——そのtofuさんサイドの音源でのフィーチャリングも以前してましたよね?
私が自分の制作ができなかった時期に、tofuくんの作品で「No.1」って曲にフィーチャリングで招いて貰ったんですね。それが色々な新しい人に聴いて貰えて。それでtofuくんには凄く感謝している部分もあって『なにか曲でお返ししたいなって』思って。対になる曲というかアンサーソング的な意味合いで「愛のまぼろし」を作って今度はtofuくんにフィーチャリングをお願いしました。結構プロデューサーとしてお願いするアーティストさんも多いと思うんですけど私はtofuくんはシンガーとしても魅力的だと思っていたので。
——ちなみにこの曲はMVにもなってますね。
今回もその「No.1」で撮影してくれた監督さんにお願いして、リリックとかも含め映像でもアンサー的な作品になってますね。「No.1」は人気のある曲なので、アンサーとして受け入れてもらえるかしらと思いながらも、今回の「愛のまぼろし」は「NO.1」にも通じる王道な感じを意識しながら作りました。好評っぽいのでホっとしています(笑)。
——もう既に音源は発売となっていますが、そもそもの音源を作ろうと思ったきっかけのライブが12月にありますよね?
12月2日にあります。今回は全くトラックを使わずにフルバンドでライブをやろうと思っていて、アルバムのゲストアーティストにも出て頂く予定です。
——生バンドでライブの経験は今まであるんですか?
はい。でもメンバーや組み合わせすべてがフレッシュなので緊張感もあり、凄く楽しみでもあり。
——トラックで音源を作ってライブは生っていうのは拘りか何かあるんですか?
さっきも少しお話したんですけど、このアルバムを作るきっかけがライブやりましょうっていう提案だったのもありますし、今回のアルバムのサブテーマというか、架空のバンド”ミッドナイトサン”っていうバンドが奏でる音楽っていうイメージで打ち込んだっていうのがあるんですね。アルバムのドラムや自分の弾いている部分は打ち込みなんですが、ギターやシンセはプレイヤーの弾いたものを入れたりしているので。
——音源に詰め込まれた架空バンドを実現させちゃうっていうテーマはまたライブで違った側面が見れていいですよね。ちなみにどんな楽器陣がライブに出演しますか?
ドラムとギターとベースとキーボードが中心で曲によってはホーンが入ったりゲストアーティストが入ったり。あとダンサーも3人踊って貰う予定です。場所が恵比寿のNOSで”SETSUZOKU”っていうイベントでのレコ発になります。他にもDJやVJなども入るので、単純にレコ発ライブっていうイメージでは無くてもっとトータルで一夜のパーティーという感じで楽しんで頂けたらいいなと。
——では最後に一言お願いします!
今回のアルバムは、豪華なゲストアーティストに参加して頂いてますし、色々なアプローチの曲を1曲目から11曲目までの流れで楽しんで頂けるように作りました。アルバムを聴いてアルバム全体の世界観を感じて欲しいですし、そのアルバムを再現する以上に生きたライブをしたいと思っていますので、是非リリースパーティーにも遊びに来て欲しいです!
——ライブがどうなるか非常に楽しみですね。今日はありがとうございました!
ありがとうございました!
Interviewed by Kenichi Kono
LIVE INFO
遂に5年振りとなる待望のニュー・アルバム「Lotta Love」をリリースした”G.RINAのリリースパーティー”を-Culture Party-SETSUZOKUプレゼンツで開催決定!
当日は「G.RINA & MIDNIGHT SUN」としてフルバンドセットでのパフォーマンスを披露!アルバムに参加した全アーティスト、更に豪華ゲスト達が集結!
会場であるNOS EBISUが持つ極上な雰囲気とSETSUZOKUのイベントスタイルの中でおこなわれるG.RINA「Lotta Love」リリースパーティーをお見逃しなく!!
-Culture Party-
SETSUZOKU Presents
G.RINA”Lotta Love”Release Party
Suported by TOWER RECORDS
2015/12/02 (Wed) @ NOS EBISU
OPEN / END 19:00~24:00
Admission
※立見 ¥3,000 (1D)
※着席 (45席限定) ¥3,000 + ご飲食代 (¥2000)「ステージの近距離でご覧になりたい方にお勧めです。」
特典
※着席・立ち見のお客様に先着順でG.RINAからのおたより & スペシャル音源「Midnight Sun feat. ZEN-LA-ROCK」をプレゼント。
※特典はお帰りの際、入り口にてDLパスワードをお渡し致します。
予約受付はNOS EBISUオフィシャルHP予約フォームにて先着順でお受け致します。
http://nos-ebisu.com/contact/
お名前、電話番号、予約人数、最後に「G.RINAリリパ希望」と必ず明記の上、お申し込みください。当日券もご用意する予定でおりますが、規定人数に達した場合は販売しない場合がございますので予めご了承下さい。
【PARTY LINEUP】
-LIVE-
G.RINA & MIDNIGHT SUN
MIDNIGHT SUN
guitar:KASHIF (PPP)
keyboard:Ig-arashi
Bass:厚海義朗 (藤井洋平 & TVSCOT / cero)
drums:光永渉 (cero / Alfred Beach Sandai)
trumpet:高橋一 (思い出野郎Aチーム)
Baritone Sax:増田薫 (思い出野郎Aチーム)
Dancer:Yacheemi (餓鬼レンジャー) / FUMI / NAMImonroe
-GUEST-
tofubeats
PUNPEE
やけのはら
LUVRAW
-DJ-
DJ JIN (RHYMESTER)
MAL (PART2STYLE)
やけのはら
-MC-
ZEN-LA-ROCK
VJ:VIDEOGRAM (Tajif・RTR・de-sheevo) / Kazuki Homma
Photographer:Tsuneo Koga
Flyer Artwork:Oumi Futagami
Shooting & Editing:Do.Stock Works
主催・企画・制作:SETSUZOKU LLC / Melody And Riddim
特別協力:TOWER RECORDS / NOS EBISU
注意事項
※着席のお客様はメニューから¥2,000以上のご飲食をお願いしております。
※着席のお客様はスタッフがお席まで誘導、ご飲食に関してご説明致します。
※当日は安全上の理由により喫煙はバーカウンター・入り口デッキのみとなります。
Infomation:NOS EBISU
http://nos-ebisu.com
〒150-0022
東京都渋谷区恵比寿南 コンツェ恵比寿B1
TEL:03-5773-1724
リリース情報
tofubeats「No.1 feat.G.RINA」のアンサーソングも収録。フィーメールシンガーソングビートメイカー G.RINA
5年ぶりとなるニューアルバムが完成!
国籍ジャンルなど多様性そのものをルーツに、歌唱/ 作詞・作曲/ 演奏/ ビートメイクを自ら手がける国内屈指のフィーメールシンガーソング・ビートメイカー兼DJ であるG.RINA がtofubeats、やけのはら、PUNPEE、LUVRAW、KASHIFら豪華ゲストを招いた、約5年ぶりとなるニューアルバムを2015年10月21日(水)にタワーレコードのレーベルよりリリースする事が決定した。
80’s /ダンスクラシックス/ブギーファンクやヒップホップなどの影響を、彼女なりに昇華させたポップでハイセンスな最先端ダンスミュージックがここに完成!!透明で繊細な歌声、艶やかな文学的詩世界、万華鏡のようなサウンド。
リードトラック「愛のまぼろし」は【tofubeats「No.1 feat G.RINA」】のアンサーソングとして話題必至なのは間違いない1曲!!
G.RINA
『Lotta Love』
2015.10.21 Release
01. ミッドナイトサン
02. 音に抱かれて
03. Kamakura
04. 黄昏のメモリーレーン feat. やけのはら
05. Virtual Intimacy
06. いま何時
07. Back In Love (Music) feat. PUNPEE
08. Sweet Juicy Luv feat. LUVRAW
09. 空蝉 ~Twilight Long Walk~
10. 愛のまぼろし feat. tofubeats
11.Life
TRJC-1047 ¥2,000+tax
G.RINA 『Lotta Love』Medley Music Video
G.RINA – 愛のまぼろし feat. tofubeats Music Video
MORE INFO
■G.RINA Official Website
http://melodyandriddim.tumblr.com/
■Twitter
https://twitter.com/djsenorina
■FACEBOOK
https://www.facebook.com/grinalottalove1021
■SoundCloud
https://soundcloud.com/g-rina
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