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HENTAI CAMERA MAN♡ Interview

HENTAI CAMERA MAN♡ Interview


世界中を旅し続け出会い結成された予測不能直感ヘンタイスクワットサウンドを放つ”ヘンタイカメラマン”。彼らの溜まり場でもあり作業場でもシルクスクリーン工房”epic ink”に突撃潜入!ジャパニーズヒップホップシーンを常に引っ張り盛り上げ続けるラッパー”YOU THE ROCK”も突如インタビューに乱入参戦!?ヘンタイカメラは今日も作動中です!


HENTAI CAMERA MAN♡ インタビュー

—–こちらシルクスクリーン工房”epic ink”からお送りしております。よろしくどうぞー!そもそもなぜ名前がヘンタイカメラ?

アキラ(以下 A) : 昔放浪癖があってブラジルのサンパウロのリベルダージにいたんですよ。それでブラジルで音楽を作り始めて。

—–そのブラジル行く前は音楽は?

A : ほとんどやってなかった。エレクトーンとかちょっとやってた位。ずっとスケートボードやってた。

—–なぜそれでまたブラジルへ?

A : それがねーアメリカに飽きてインドに行って、『お!インドちょー楽しいじゃん』ってなってまたインドに帰ってくる事をインドに約束して日本に帰って来たら日本でパラノって(笑)。

—–パラノって(笑)。

A : それでロスにいた頃の先輩に、『ブラジルが一番いいから』って。それで地球の反対側だし興味もあったからブラジルがいいかなーって思って行ってみたんですよ。そこからずっと7年位行き続けたかな。

—–7年?それは住んでたって事ですか?

A : 一回ブラジルに行ってその時はもう日本に帰りたくなくて。最初にブラジル行った時は帰りのチケット捨てて(笑)。コロンビア行ってボリビア行ってアルゼンチン行って。でもチケットも捨てちゃったし金も無いと。で、なんとか金を工面してヨーロッパに渡ってスペインとかイタリアとかにいて、でもスウェーデンにはずっといた。それで何回目かのブラジルにいる時に、リベルダージっていう日本人タウンがあるんだけど、その下にフワサンパウルって道があってその下にAOYAGIさんっていうアパートがあって。そこの一番上に住ませて貰ってて。

—–凄い展開が早い(笑)。

A : そうそう(笑)。その時は結構メンタル的にやばかったし音楽でも始めたいなって思ってたんだけど、前の年にヨーロッパで機材を買ってて全部ブラジルに送ってあったんだよね。それでブラジルで音楽を作り始めたんだけど、エレクトロミュージックって言ってもどうやって作るのか全然わからなくて。そしたら日本人好きのド変態なアンドレアルビスっていうブラジル人がいたんだけど、そいつがブラジルのそういうエレクトロとかの有名な学校を出てて。

—–その人はDJ?

A : DJになりたいけど音楽のロジックを知ってたり機材の使い方が分かる感じの奴で。それでそいつが俺らのスタジオに来る度に女のケツを盗撮してくるんだよね。ケツだから!ケツ!ブラジルっぽいでしょ?(笑)

—–はははは!

A : 毎回毎回色んな女のケツのビデオを見せられると(笑)。一応アンドレから色々教えて貰って自分達で曲とかも作ってたんだけど、『チーム名なんだ?』ってなった流れで、『チーム名とか無いけどヘンタイカメラマンじゃん。俺たち!』って。『俺は違うけど、アンドレ!お前はヘンタイカメラマン!』っていう事でヘンタイカメラマンになっちゃったんですよ(笑)。

—–滅茶苦茶ですね(笑)。

A : メンバーにヘンタイカメラマンがいたっていうだけで(笑)。

—–一応アンドレはその当時メンバーだったわけですね?

A : メンバーだったんだけど最終的には俺がいない時に俺のシンセとかも売っちゃって。金も全然送って来ないみたいな。『もうこいつはどうしようも無い!』ってなって結構落ち込んで。

—–その時のメンバーにはNobuくんもいたのかな?

A : もういたね!それでアンドレは今はコメディアンになってるよ(笑)。英語でコメディして結構成功してるみたい(笑)。

—–(笑)!この話自体がかなりコメディー(笑)。ここでNobu君登場ですが、なぜNobu君はブラジルに?一緒に行ったんですか?

Nobu(以下 N) : その時はユニバーサルパレードっていうフェスがあって色んな日本人の友達と行ってて。アキラが機材を持ってきてたから音楽を作ろうってなったのかな。そのAOYAGIさんのアパートにアキラが一番上に住んでて、俺とか他の日本人の友達は下に住んでて。

A : AOYAGiさんリスペクト!

—–割とバックパッカーが泊まるような?

N : バックパッカーというか。

A : バックパッカーを超えた沈没しちゃった人達(笑)。パスポート捨てて寿司屋で働いてたりとか。下の階のおじいちゃんは、60歳とか70歳で20年とか住んでて俺らの大先輩。そういう人達が住んでる。

N : 日本人を助けてくれる人っていうのがAOYAGIさん。

A : サンパウロのゲトーエリア。世界を代表するグラフィックアーティストなんかはその辺りで育ってる。その時代のブラジルは凄かったと思う。ワールドカップとかオリンピックが7年後10年後とかに決定して、経済もうなぎ登りでバブリーな時代。今はもう普通になっちゃったけどアートが爆発した凄い良い時代にいたんだよね。

—–という事は10年位前?

A : うん。それ位。

—–そうなると2人が初めて会ったのがブラジル?

N : いや、それがヨーロッパで。俺も結構フラフラして2006年位にはオーストリアに拠点を置いて。それでOZORAで初めてアキラに会って。

—–簡単に言うと世界中をフラフラしてた2人がヨーロッパで出会ったと。フラフラっていう言い方は適してないかもですが(笑)。

A : いや、フラフラですよ(笑)。何がやりたいかなんにも分かって無いんだもん。ただ快楽を求めてるだけ(笑)。

—–でも結構そういう放浪系で音楽やる人って、ギターを弾いて歩いたり、ディジュだったり、太鼓叩いたりみたいな人が多くないですか?エレクトロというよりかもう少し土臭い音というか?

A : あー!そんな真面目じゃないですもん(笑)。でもやりましたよ色々!インドに居る時は駅前で太鼓叩いたり。で、日本に帰って来て駅前で太鼓叩いてるから(笑)。日本の地元の奴らに『ドヒッピーなの?』って聞かれたり。なんでも試してはみたんだよね。ディジュもやったし。カジッただけだけど。

—–なるほど(笑)。そんな中なぜ打ち込み音楽にたどり着いたんですか?

N : 俺は一番最初2006年にヨーロッパに行く前はオーバーステイでイスラエルに住んでて。

—–凄いね!イスラエルにもいたの?(笑)

N : いたいた(笑)。それでヨーロッパでも友達が色々出来てその中の一人で「プロフェッサー」っていう人がキューベースを教えてくれて。そもそも90年代からトランスパーティーとかずっと行ってたしそろそろ自分で好きな音楽を自分で作ってみようかなって思って初めてPCにソフトを入れたのがきっかけ。

—–クラブ音楽やダンスミュージックって色々あると思うけど割りと4つ打ちみたいなのが元々好きだったの?

A : 16歳位の時ヒップホップが凄い流行ってからヒップホップのレコードとか買ってたの。で、高校入った初めての文化祭で1年生が体育館でヒップヒップのイベントをやるってなったから文化祭の一週間前にかーちゃんに、『頼むからターンテーブル買って!とりあえず目立ちたいの!』って(笑)。それからヒップホップのDJはやってた。ピザ屋のバイトしながら結構毎週クラブ通ってましたよ。

—–アキラ君のルーツはその辺りなんだ?

A : 「さんピンCAMP」とかにも影響受けたし、R&Bだったりヒップホップ、ブレイクビーツ。周りにブレイクダンスをやってる奴もいたし、グラフィティーをやってるのもいたし、それの延長線上でスケートは大好きで。ストリートカルチャー全般。

—–この間初めてライブを見てヒップホップの影響は凄く感じました。今自分達がやってる音ってどういう風に言葉で表現する?

A : ヘンカメサウンドでしょ!他の人達とやってる事は基本変わらないんだけどクラブから家に帰る時に聴こえる道中の音とか目を瞑ってる時に、『これ全部音楽に聴こえない?』っていう。それを音にしてるだけ。

N : 生活音楽みたいな(笑)。

—–なるほど(笑)。だから駅のBGMをサンプリングしたり。

A : ああいうのって全部音楽だから。ああいう駅のBGMの裏で電車が、『ガタンゴトン』って鳴ってるわけだから。気づく人は気づくんだけどそういうのをぼやかして表現するというか。

—–サンプリングもかなり幅が広そう。

A : 60年代とか80年代とかの音楽を切って張って。俺的には音楽を作るっていうかコラージュをしてる感覚に近いのかな。

—–実は凄くシンプルだよね?

A : シンプルシンプル!

—–でもそのシンプルをカッコ良く表現するって凄く難しい。ヘンタイカメラは凄くシンプルなんですけど、ちゃんとフロアーが求めているツボを分かってる上に、安定感ある厚みと上に乗せたサンプリングの遊びに凄く衝撃を受けましたよ。

A : それはね~。それはね~とか言っちゃうけど(笑)。そのユーモアは、変態東京で育って世界中周って変態ブラジルに行ってイスラエルとかでも感覚的に学んだ「アゲルところはアゲル」「気持ちいい所は気持ち良く」っていうような正直な部分は正直で良いっていうね。その正直な感覚と東京とかカオスティックな感覚が混ざってるなからのかな。ただそれをグチャグチャで終わらせないで、イスラエルとかブラジルで培った「正直にアゲル」っていうのは音に出てると思います。

N : パーティーで音を聴いた人がその次の日に電車で仕事に行く時とかに、「やばい。。仕事大変だよ~」ってなると思うんだけど、そういう時にああいう俺たちがサンプルした電車の音とかを実際に駅で聴いてパーティーを思い出したりして音楽で元気になるって人もいると思う。

A : そうだね。応援歌なんだよね。山の手線のサンプリングなんかは電車に乗って通勤する人への応援歌。「ダリ~~この音~」って思ってた人に、「実は生活の中にある愛着ある音だ」って事に気づいて貰えたらなっていう感じ。

—–まさかヘンカメから応援歌というポジティブな言葉が出てくるとは思わなかった(笑)。

A : いやいやいや~実際ちょ~ポジティブなんです!(笑)

HENTAI CAMERA MAN♡ Interview

—–しかしそれだけ各国を周ってると色々な音を聴いてそうですよね。

A : その時のハイな気分とかチルな気分とかで変わってくるけど、電子音も好きだし民族系の音楽も好きだし。アフリカの音楽とかモロッコとかアラブとかの音楽もそう。そういった意味では色々なところへ旅が出来て色々な音楽が聴けて良かったなとは思いますね。しかも思い出に残ってるし。

N : それぞれの国の特徴を持った音楽があって、ヨーロッパの山の方に行ったらアルプスの音楽があってその音が山に響いて自然のエフェクトになってっていうね。

A : あの時にあの場所で感じたのが今まだ残ってて、『このドライな環境だったらこんな音かな』、『これなら砂漠でいけるねー』とか勝手にイメージ。湿度とか環境とかを考えた上でのサウンドのチョイスね。

N : 乾いた砂漠でねっとりした熱帯雨林みたいな音は合わないだろうし、砂漠だったらパーンって抜ける音じゃないと響きが違うし。

A : 特にトランスミュージックってクラブミュージックっていうよりは外で聴く音だと思うから、音もちゃんと外での抜けを意識して設定してるし、クラブ内でのトランスミュージックだったらもっとテクノみたいにローベースでの音設定にした方が綺麗に聴こえるっていう風な結論に最近たどり着いたんだけど。クラブ内では風が無いし音が流れていかないからね。

N : そういう意味では海外の方が選べるかな。同じアーティストを森の中で聴くのと、クラブで聴くのとでは自分の好みが環境で変わってきちゃう。

A : クラブとかで、『このDJは外で聴いたら絶対にもっと抜けるのに』ってがっかりする事もある。

—–そういう海外の環境での制作活動のエピソードなんかもありますか?

A : 12年前位に南スペインのアンダルシアに辿り着いたんだけど、そこのヒッピーにシアラネバタの奥のヒッピーコミニュティーの事を教えて貰ったの。そこはさ、電気も到底無くて湧き水を毎日汲みに行くようなところで、世界25ヶ国以上の人が暮らす村で。まさにユウトピア。世界一のパン屋さんもあれば、チムラ工房とかそこら辺に麻もちらほら。みんな好きな芸術とか園芸とかを思いのままに時を過ごしているような場所で。それで村の中心部にTIPPYがあって毎晩そこで音楽ジャム会みたいなのが開かれて、フードはフリー。ただめしだよ!信じられなかった!

—–普通に旅してたら出会えない環境。

A : そうなんです。そこは強制的にしなきゃいけない仕事とかなくて、各自で農業している。みんなで寄せ合って晩飯もあるし旅人ウェルカムな場所で。村の下の方に日本人のカップルがいて、自分の親の世代なんだけど凄く遊んでくれたし色々教えてくれたし良くしてくれたんですよ。その彼らがいた場所に小屋を立てて、すぐにモロッコへ移ってケタマっていう山で3ヶ月農業のバイトをしてそこでお金を貯めてソーラーパネルとモニタースピーカーを買って!

—–あ、電気が無いからソーラーパネル?

A : そうそう!直ぐに小屋に備え付けてそこで音と共に篭ってた。まさに精神と時の部屋!

—–なんかもう映画とか小説の世界。

A : それとはまた真逆の世界なんだけど、IBIZAにいた事もあって、機材を全部持ち込んでポルチィナックスに篭って制作(笑)。スウェーデンのsoulshinobiとrish no studioでも影響を受けてますよ。

—–日本の制作環境はどう?

A : 今は羽田の近くの工場エリアに制作場所があって、こぼれ日差し込んできて、隣の小学校から聞える子供の声とか工場のミニマル音とかノイズとか飛行機の音が聞えてきてここもいい環境。まさに人間音。実際環境はさまざまだと思うし、それよりもやる気だったり、思いだったりは場所なんか関係ないんだと思いますよ。どんな場所でも生まれてくるし出てくる。

—–きっと今までの海外での経験なんかが染み付いてて今居る環境としっかりシンクロするんでしょうね!ちなみに基本音の制作は自分達でサンプリングですか?

A : YOUTUBEとか色々なところから拾って来てるかな。最近は、こうやって活動して知り合いが増えると面白い先輩とかが、『これとかどう?』って送ってくる(笑)。だからみんなの音ですよ。自分が歩いてる時にいいなって思った音とか。八木節とかのサンプリングも、「切腹ピストルズ」が大好きでファンで。この場を借りて言いたいんだけど(笑)、切腹ピストルズさんのライブを観て凄い衝撃を受けてファンになって。だったらそのトランスバージョンを作ってみようみたいな感じで作ったんです。日本の音ネタだからキックはドーンって心臓を突くような音にしてそれにサイケデリックとかアシッド要素を入れただけ。ドラエモンのサンプルの間にシンセ入れてとか。

—–なるほど(笑)。でも海外生活が長くて、言い方悪いんですけど「外国カブレ」になる人も多い中、しっかりと八木節みたいな和の部分も尊重して表現していますよね?

A : 聴覚カブレなんですよ俺たち(笑)。実際海外のアーティストはカッコいいなって思うし、海外っぽい音を追求するアーティストもいると思うんだけど、実際自分がかっこいいなって思う先輩のアーティストとかは自分の国をレペゼンしてるんだよね。それはどの国のかっこいいって思えるアーティストもちゃんと自分の国をレペゼンしてる。だから17年とか海外に住んでて思ったのが、まず自分達が生まれた国をレペゼンしたり極めないとって思ったの。日本に帰って来て「橋の下世界音楽祭」行ったりして凄く影響受けたし、日本のやってる音楽と世界のやってる音楽って全然違うし、日本の祭りなんかはずっとトランス状態じゃない?そういった感覚と今まで海外で体感してきた感覚が上手く混ざればいいかなって思う。

—–昔からの伝統的な日本の和な要素とか、現在の都会で実際鳴っている山の手線の音とかそういうミックスがかなり良いですよね。

A : 結構みんな恥ずかしいらしいよ?ああいう山の手線の音を入れたりとか誰でも考え付くとは思うんだけど、実際音で使ったりするとポップになり過ぎたりちゃったりするし。でもなんか、『そんなのどーでも良くない?』って思っちゃったの。それなら全部それでやっちゃえばいいかなって。

—–そういう遊びがアキラくんのヒップホップのサンプリングの遊び部分なんだろうね?

A : そうそう!好きな先輩のヒップホップの音とか聴いて育ったから。

—–4つ打ち系のダンスではあまり無いなんか新鮮な感覚。自分達的には一緒にやる音楽のジャンルとかは全然気にしないんですか?

A : 全然気にしてない!自分達の音楽のバックグランドもそこまで広くはないし、そういう違うジャンルの音楽を聴いて勉強になったり影響受けたりするので。どんなアマチュアのアーティストでもいつも自分達より凄いなって思うし、繊細な奴らばっかりだから本当に全員から影響受けまくり。なので「THE天国畑JAPON」とかにもギターのサンプリングお願いしたり、そういう他ジャンルのフィールドでやってる人達とも波長が合ってきてる所なんですよ今。この間エイジアでも天国畑のoppyのギターをサンプリングをした曲をかけたし、ドラムのサンプリングとかもサンプルされた音を使うんじゃなくて、ちゃんとハイハットの「チンチンチン」って音も実際サンプリングして取り入れてるし、そうするとドラムワークとかも覚えていってリズム感とかも出てくるし、音楽性的にもドンドン厚みが出るから色々なアーティストとこれからはもっとやっていきたいですね。

—–色々なジャンルがある中で、ジャンルの枠を超えちゃったアーティストって結果的に色々なジャンルの人達同士で交流して混ざっていますよね。

A : そこまで来ると音楽の世界だよね。基本はテクノの4つ打ちって早いか遅いか、ウネウネさせるかお洒落なサウンドにするかとか色々分かれてくると思うんだけど、4つ打ちだったら4拍子3拍子、ジャズだったらもっと複雑になってくるし、そこを考え出すと音楽のことをもっと考えるようになるからジャンルとかじゃなくなって来るんだと思う。

—–実際ジャンルレスでパーティーもしてますよね?

A : もう一人のアートワーク担当のメンバーのRYOくんは元々ハードコアが好きで、そのRYOくんが元々ハードコアやってて今はテクノをやってる「BLACKSHEEP」を紹介してくれて、そこから一緒にやるようになって。ヘンカメがパーティーするってなった時も、そのBLACKSHEEPとかサイケのバンドが出たり、民族系の音楽やってるアーティストとかも混ざり始めて。そうやって遊んでるうちにYOU THE ROCKにそこで出会ったり。そのうちジャンルレスな総合的なイベントが出来るようになってきて、高円寺のドムスタって所でやってるんだけどレゲーとかヒップホップとかハードコアとかグチャグチャなイベントになってる。でもそのアイデアとかって結構ブラジルから来てるんだよね。ブラジルのバブル時期は一個のクラブで3~4種類のいろんなジャンルがいろんな部屋で楽しめるみたいな。

N : 好きな音楽のジャンルが違うけど友達同士でみんなで遊びに行けるクラブがあるみたいなのがブラジル結構多いから。

A : 一個のジャンルに絞ってやるイベントもそれはそれでコアでかっこいいんだけど、そういうクラブがあってもいいんじゃないかな?っていうノリで自分達はヘンカメのイベントをやってるんだよね。

—–なるほどね。海外でたくさんのアーティストを観て来てると思うんだけど、実際日本のアーティストってどういう印象?

A : 凄いと思う。例えば高円寺のライブハウスでハードコアバンドを観てブッとばされる。ハードコアに日本的なオタクな要素が入って来たりして、『なんじゃこれはー!』って(笑)。あの破壊力って凄いと思う。ライブイベント行くと毎度やられる。ヒップホップも音楽性が凄く高いなって思うし良いDJをいっぱい見させて貰ってます。

—–日本のシーンも含め今の音楽シーンをどう感じてますか?

N : 昔に比べたら選べるようになってきてると思う。インターネットで自分の好きな音楽だけ集められるとか、サウンドクラウドでジャンプして別の音楽が聴けるとか、そういう意味ではピラミッドが逆さにドンドンなって受け側の口が多くなってきているって事なのかなって。そもそも上も下も無い。ピラミッドの上だからって何なのかな?って。ピラミッドを逆さにしたら世の中も逆さになるんじゃないかなって。

—–ピラミッドが平らになってくれば、色んなアーティストとかにもチャンスがもっと生まれますよね。

N : 逆さにして独楽みたいにグルグル回さないと(笑)。

—–確かに!

N : 音楽だけじゃなくても世の中もそうなんじゃないかなって。何かそういう風にして変える方向を見つけることで一個人の生活の中での意識も変わってくるだろうし。

—–そうなるとアンダーグラウンドもオーバーグラウンドも垣根が無くなって来てますよね。どんなジャンルでも。

A : 俺たちはアンダーグラウンドもオーバーグラウンドも関係ないかな今は。どっちみち超ドアングラだし(笑)。そういう次元でやっていないっていうかね。日本のこのシーンにいる状況がまだ一年生みたいなもんなんだけど、上の方にいる凄い存在の先輩DJとかもみんなフラットでびっくりしてる。そういう人達って凄く理解出来る音楽をやってるよね。

—–そもそも自分達が活動している基盤とかシーンがあれば色々な冒険とかしても説得力ありますよね。ヘンタイカメラもなんかそういう可能性が凄く見えるアーティストだと思いますよ。

N : ヘンタイカメラ作動中だから(笑)。

A : 休憩中は休憩中のステッカーあるから(笑)。

—–今は作動中ね(笑)。ちなみに音源は?

A : 音源はまだ。むしろサンプリングしまくってるから出せるのかな?みたいな(笑)。でもこの前スリランカのレーベルから出したり、八木節とかはブラジルのレーベルから今度出るしちょくちょくリリースはしてるけど、まとまってきたらそのうちかな。

—–もちろん今後は海外でも活動はしたいんだよね?

A : ヘンカメやる前とか日本に帰ってくる前は、スリランカでやったりボリビアでやったり地域密着型のアングラローカルパーティーでDJをしてたりはしてて。今でもそういうローカルの連中とはガッチリ繋がってるしそういうローカルの連中が大きなフェスとかの裏方だったり。後はもうインシャラだね。流れに乗って。

—–無理せずタイミングとかもあるしね。

A : 自分達から海外に音源を送ったりとかはしてないかな。まだそんなレベルにも達してないと思うし、基礎をまずは付けた方がいいと思ってる。

—–ちなみにロゴなどのアートワークもかなり拘りが見えますよね?

A : それは一緒にインドに行ってたもう一人のメンバーのRYOくんのお陰!前にインドで色々あった時に、『コーヒーショップをやるしかない!』ってなった時があって「ワンダーランド25」っていうコーヒーショップをやってたのね。その時に「25」っていうのがヒマラヤから降りてきて落書きしながらイメージが出来あがったりして。NOBUくんと俺とRYOくんの3人の個性が混ざり合ってヘンカメは成立してる。

—–今日のインタビュー会場となった「epic ink」でもシルクスクリーンでTシャツを刷ったりしてますね?

A : インドでのコーヒーショップを閉めて東京に帰って来た時位だから2011年位から通い出したかなー。そのコーヒーシップで働いてたコアラとかHIROSHIさんに教えて貰った。まだ世田谷の若林にあった頃だったよ。それで毎週のようにそこで集まって溜ったりミーティングするようになって。なんか中学の頃にステンシルして友達に売りつけてたのを思い出す(笑)。知る人ぞ知る色のスポット!

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—–確かに凄い数のインクと過去の作品ですね!それで、今後はどんなイメージで活動を?

A : 今後はどうなんだろ?毎日今やってる事を続けるだけですよね。でもそのまま素直にやっていこうと思う。音楽を通じて色々な人と話が出来るようになってきたし、この間もエイジアのパーティーで友達の「Doppelgenger」の新ユニット「THEUS」が次の出番だったんだけど俺たちの最後の曲に飛び込んで参加して来て凄い事になってた。『おいおいおい!こんな音楽聴いたことねー!』って。『なんか変なのが出来上がってきてる!』って(笑)。自分の目の前で周りの仲間とかとの化学反応を目の当たりにすると凄く刺激になる。そういう繰り返しなのかな。

※ ここでYOU THE ROCKがインタビューに乱入。

YOU THE ROCK(以下 Y) : マイクチェックワンツーワンツー!ニジューゴ ニジューゴ ゼッコウチョウ!ゼッコウチョー!という事で始まりましたゼッコウチョウ。これがヘンタイカメラの新入生というか新ウェポンというかファイナルウェポンになるのか!実験ばっかしているユーちゃんアニキことYOU THE ROCK ON ザ マイク!

—–テンションマックスですね!よろしくお願いします!最近ヘンタイカメラのライブでマイクを握っているみたいですが、ヘンタイカメラとの出会いを教えて貰えますか?

Y : ヘンタイカメラのアキラとかリョーちゃんに最初に会ったのは4年位前かな?

A : 2012年位ですよね?

Y : そうそう2012年の秋辺りの蒲田でやった「GET FUNKY」っていうパーティーだったよね。そこでアキラが物販を出してて俺もポップアップストアーをやってメーキングマニーしてたんだけど、そこでヘンタイカメラもいてステッカーとか物々交換してって感じだったよね。俺たちは自分たちでオリジナルプリントで物を作ってるところでも意気投合して。

A : で、その後目黒のタンタン麺屋で会って、『また会いましたね!』みたいな感じだったんだけどその次の週も違うラーメン屋でラーメン食ってたら隣でYOUさんも食ってて(笑)。『あれー?』って(笑)。2週連続でラーメン屋で会ってから連絡取るようになって。

Y : 確かあの時は、アキラが刷ったばかりのTシャツをくれたんだったよな。それから沖縄行ったり旅したり、なんかバックパッカー的な感じでシェアハウスに泊まったりっていうのを一緒にしたんだけどそんなの今まで経験した事なくて。この人達お昼でも太鼓叩くから、『うるせー!』って言うと2秒位静かになってまた叩き出すんだよね(笑)。

—–なんだか想像付きますね(笑)。でも年齢やキャリア更にはジャンルも違うと思うんですけど、最初から溶け込めたんですか?

Y : うん。最初っから壁とかないよ。アキラタメ口だし(笑)。でもそれが逆に俺にとっては付き合いやすいし(笑)。

A : 最近敬語覚えてきましたよ(笑)。

Y : お前の変なメールも慣れたよ(笑)。

—–音の部分での絡みなども自然だったんですか?

Y : 最初は俺としてもおっかなびっくりやってた部分はあるんだけど、日本語の言霊っていうのを伝えたい中でラップって結構長かったりで結局、『お前何が言いたいんだ?』っていうパターンあるじゃん?でも『ゼッコウチョウ!ゼッコウチョウ!ゼッコウチョウ!』みたいなこれだけ伝えたいっていうのって俺にとっては言葉だし、声は楽器だからそれをみんな受け止めてくれて、『あ、待ってたんだ!』って(笑)。

—–アキラ君も相当影響受けたんじゃない?

A : ベーシックなパンチラインとなる曲を作るっていうのもYOUさんから教わったし、山の手線の曲とかも毎回進化はするんだけど、そのパンチラインっていう部分を持つって事はYOUさんから影響受けたよね。パンチラインって言葉自体がヒップホップだし。

Y : 俺にとっても新しい事をやりたいと思ってたからこの出会いは凄い面白かった。特に俺の事をDJで呼んでくれた時もアキラが、『いつも通りやったらいつもと同じで面白くないじゃん』って言ったのが俺に響いて。

A : YOUちゃんがテクノのDJをやると凄い面白い!最初の1分位はグチャグチャなんだけど30分とかやってると自分の船を打ち上げちゃう。テクノの人はしないようなミックスをYOUちゃんの感覚でやるともうワケが分からなくて物凄い。フェーダーをガタガタってガンガンやったりっていうのが音楽として成立しちゃうから音楽的センスが凄いなって。そういう所からインスピレーションが凄く沸く。

—–YOUさんにとっても新しいチャレンジなわけですね!

Y : 俺も普通にブレイクビーツとかサンプリングとか好きだし、レコード2枚掛けとかのバックトラックの上で歌う「16小節8小節サビ16小節8小節で2回サビ」で、『みんな声出して~いぇ~い!』みたいなのを20年以上やってるからもっと新しい事に挑戦したくて、それこそ羽田のレペゼンのみんなに関しては一番上にはヤン富田さんみたいな凄い人がいて、その人達とも知り合える機会があって、今最終の弟子になってるんだけど、そこでも修行しつつ、自分で言うのも照れくさいんだけど、トランスとかサイケデリックみたいな音をバックにマイクで煽るユニットもあまりいない中で俺みたいなガッツリライブのMCで盛り上げられるラッパーが新しい事をやってて、好きな時にラップしたり、ずっと同じフレーズをリフレインしたりとか、エフェクトで飛ばしたりとか、それとアキラの指示待ちとかアイコンタクト待ちとかで。。。

A : で、いつも暴走するから!(笑)。

Y : 暴走モードに突入するんだけども(笑)、そんな感じでレイブやギグをやってきて今の俺たちのヘンカメのチームがあって、今年もまたやらかす程度にやらかしていくんで!やらかして行く事は確実なんだけど、まー安全に!

A : 安全に(笑)

Y : そうそう健全に生きていくっていうね(笑)。

—–(笑)。今までこういう感じの4つ打ちベースのダンス系と絡む事はあったんですか?

Y : 前にブライアント番組やってたし、ハバネロとか知り合いなんだけどここまで一緒に遊んでくれる奴っていなくて、ああいう暴走もするんだけどアキラはいつも細かく毎回のテーマも決めるし、ファイリングされた物じゃなくて毎回新曲を作って持ってくるんだよね。そこに俺はまた指示を出されたり、『歌ってくれ』って言われたり。今年は楽曲を作って日本でドロップするよりは海外目指してね。あんまり日本のシーンだけに限らずワールドワイドに伸び伸びやるのが俺たちのスタイル。ピースに。

—–今年はさらに一緒に色々と期待出来そうですね?

Y : 天国畑とのジョイントとかもあるし、結構現場が重なるんだよね。どんどん西麻布とか渋谷よりも西荻とかあっちよりになってる。

A : YOUさんの流れ的には最高です。色んなジャンルと絡んでやっぱ歩いてますよ(笑)。

Y : 俺は長野の出身で白馬とかでヒップホップやりながら後輩とかみんな友達でパーティーしてたけどそこよりもまた新しい感じで「RE:BIRTH」とかも連れてって貰ってあれはあれで凄いからね!

A : あの時の映像とか観るんだけどやっぱモッテってるよね。RE:BIRTHは凄いギグだったよね!

Y : アツかったねーあれは。なかなかヒップホップのフェスでああいうノリないから。怖くない人が怖い格好してたりするのもうおじさんだから疲れてるから(笑)もっとピースで柔らかくてデコとかも凄いしご飯も充実してるしね(笑)。これからも面白い機材とか導入して音を作っていくし今年も旅を色々したいのでみなさまからのオファー待っております!事故無くがんばっていきます!

A : 自然に安全に!

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HENTAI CAMERA MAN♡ Website
http://hentai25works.blogspot.jp/


Interviewed by Kenichi Kono


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