『光るグラフィック展2』2019年2月22日(金)~3月28日(木)at 銀座 クリエイションギャラリーG8
現実と仮想の境界がなくなってゆく中で、オリジナルの所在はどこにあるのか、グラフィックはどのように存在するかを体験する、続・「光る」グラフィック展。
2014年2月に開催した「光るグラフィック展」は、紙からデジタルへと、作品を鑑賞するメディアが変わりつつある中で、15組のグラフィックデザイナー、デジタルクリエイターの作品を同じサイズの光るモニターで展示し、クリエイターの多様な表現やアプローチをご紹介しました。
今回の「光るグラフィック展2」では、ギャラリー内を、実空間(フィジカル)と3D空間(デジタル・バーチャル)で構成し、両方の空間で同じ作家の作品を鑑賞いただく体験をする展覧会です。
実空間では、ポスター、絵画、写真、映像などの作品を展示し、3D空間では、空間も作品もデジタル化された(発光している)状態でご覧いただきます。
デジタル技術の進化やインターネット環境の変化により、現実と仮想の境界がなくなってゆく中で、「オリジナル」の所在はどこにあるのか、現実空間と仮想空間のそれぞれに置かれたとき、グラフィックはどのように存在するか、体験していただく展覧会にしたいと考えております。
『光るグラフィック展2』
“Illuminating Graphics 2”
【日程】
2019年2月22日(金)~3月28日(木)
11:00a.m.-7:00p.m. 日曜・祝日休館
【参加作家】
藍嘉比沙耶
exonemo
大島智子
葛西薫
亀倉雄策
カワイハルナ
北川一成
groovisions
小山泰介
佐藤晃一
Joe Hamilton
鈴木哲生
谷口暁彦
永井一正
永田康祐
Nejc Prah
長谷川踏太
原田郁
UCNV
【料金】
入場無料
【オープニングパーティー】
2019年2月22日(金) 7:00p.m.-8:30p.m.
どなたでもご参加いただけます。
【トークイベント】
会期中、トークイベントを予定しています。
決まり次第、ギャラリーのWEBサイトにてご案内いたします。
【会場】
クリエイションギャラリーG8
〒104-8001 東京都中央区銀座8-4-17 リクルートGINZA8ビル1F
TEL 03-6835-2260
http://rcc.recruit.co.jp/
【前回開催の「光るグラフィック展」】
http://rcc.recruit.co.jp/g8/exhibition/g8_exh_201402/g8_exh_201402.html
企画にあたって
2014年に「光るグラフィック展」という展覧会を開催しました。 これは、グラフィックデザイナーとデジタルクリエイターに、モニターまたはライトボックスを使って同じサイズ、発光しているという共通フォーマットで作品を制作してもらい、区別なく展示するというものでした。
「光るグラフィック展2」では、実空間と仮想空間にフォーカスした展示を考えています。 ギャラリー内に我々がセレクトまたは制作依頼をしたポスター、絵画、写真、映像などの作品を展示し、全く同じ展示空間を3D空間上にも作り、実空間と3D空間の両方で同じ作品を鑑賞してもらいます。 3D空間の鑑賞システムは、作家の谷口暁彦さんに協力していただきます。
近年、現実とネットの境界は更に希薄になり、その主従関係も曖昧になりました。 それに伴い、作品のオリジナルの考え方も作家ごとに設定されるようになり、必ずしも実空間に存在するものをオリジナルとはしない作品も増えてきました。 多様であることは良いことですが、異なったフォーマットを同等に評価することの難しさも手伝って、互いの関係性が希薄になりはじめているように思います。
私のようなデジタルメディアを中心として扱う者にとって、グラフィックデザインの関心は視覚表現にあり、それを支えるシステムや構造にクリエイションがあるようなデジタル作品を評価することは、難しいと考えていました。 しかし対話を通じて感じたことは、表現の問題設定の高度さであったり、視覚情報から様々なことを読み取る能力など、自分の未熟さを知る機会になりました。
その学びから直感することは、それぞれのジャンルが設定した評価軸で表現を進化させていっても、多様なクリエイションは生まれないということです。 それは、ポスター、デジタルサイネージ、ウェブなど表示されるメディアの特性を考慮しながら緻密に設計された作品も、一つのビジュアルが持つインパクトが様々なメディアを軽々と通貫してしまうような作品も、両方が同時に存在している状態が理想的な多様さだと考えるからです。
Posted in ALL ENTRY, EVENT, EVENT INFO, RECOMMEND |