ソー・ソウエン 小内光 二人展「(あなた以外の全てが見える)(I see all but you)」2022年1月15日(土)~1月25日(火)at 銀座 蔦屋書店 GINZA ATRIUM
気鋭の若手アーティスト ソー・ソウエンと詩人・小内光による二人展「(あなた以外の全てが見える)(I see all but you)」を1月15日(土)より開催。
ソー・ソウエンは、福岡を拠点に、平面やパフォーマンスなど、“自己・他者性・身体”をテーマにした作品を発表。
小内光(おさないひかり)は、東京を拠点に、詩やテキストの執筆と並行して、土を焚火で焼き締めた立体作品を制作、発表してきました。
本展は、学生時代から小内の作品を読み込んでいたというソーが、「銀座の会場に“大きな弱さ”を持ち込みたい」という思いで小内に声をかけ、二人展として開催することになりました。
それぞれ異なる素材・手法・形態で表現活動をする両名は、開催にあたり、発表されることのない、作品の下書きや未完成原稿、制作日記などを交換し合うことを決め、約一年間にわたって対話をかさねてきました。
やがて、「私」と「身体」、「私」と「あなた」といった関係性の境界に存在するものに着目。 会場では、作品/空間の関係を身体的に問う展示空間を作り上げます。
ソーは、右手と左手の動きをシンクロさせて描くパステル作品のほか、漂白剤を用いて作家の身体を布にトレースした作品や、初となる映像作品を発表。
小内は、本展のために制作した新作詩集『宝石の展望台から湖が見える』を発表。 会場では先行発売を行います。
ソー・ソウエン 小内光 二人展「(あなた以外の全てが見える)(I see all but you)」
【日程】
2022年1月15日(土)~1月25日(火)
時間|11:00~20:00
【会場】
銀座 蔦屋書店 GINZA ATRIUM(イベントスペース)
(東京都中央区銀座6-10-1 GINZA SIX 6F)
【料金】
入場無料
【主催】
銀座 蔦屋書店
【販売について】
●作品販売
銀座 蔦屋書店店頭にて販売いたします。
店頭|2022年1月15日(土)11:00~
※一部作品はプレセールスで完売している可能性があります。
●小内光 新作詩集『宝石の展望台から湖が見える』銀座 蔦屋書店先行販売
価格|2,700円+税
体裁|頁数:176頁/製本:上製本/判型:116×170mm
設計|明津
部数|1000部
【特設ページ】
https://store.tsite.jp/ginza/blog/art/24113-1402591227.html
見間違いや思い込み、誰に何を伝え何を伝えないのかという選択は、この地球上で生きて他人と関わろうとしている限り全ての人に起こり続けています。 他者を理解することが本質的に不可能だとしても、しかしここにいる「その人」が何を考え、持ち上げられた手が何をしようとしているのか、開かれた口が何を語ろうとしているのかを知りたいと強く願うことは、理解できる/できないという区分けとは全く別の、見晴らしのよい場所へ私たちを導きます。
作品もまた、そこに現れた時点で何者とも混ざり合うことはありません。 それは作者であっても同じです。 私たちがこの展覧会のために続けてきた対話や交換が、完結したフィクションである作品に実際にどのような影響を与えたかを確かめることはできません。
触れれば崩れてしまうパステルや、漂白され痛んだ布、署名のない⻩色い本、大きな食堂テーブル、焦げついた陶器のオブジェといったマテリアルは確かに空間に同時に存在しています。 タイトルで切り分けられた作品と作品の間にあるもの、テキストには書かれなかったもの、それらは果たして本当に目には見えないのでしょうか?
そして目に見えなければ、誰かと共有できなければ、それらは確かにあったとは言えないのでしょうか?
私たちがそこにいるとき、常に触れ合う境界には《私》でも《あなた》でもない存在があります。
ここでは水の中を泳ぐ魚のように、その境界の移り変わりを肌で感じていただくことができればと願っています。
あったことやなかったことは冷たい水みたいに完全に混ざりあって注がれている
そこで飼う魚のようなわたしのことを考える 冷たい水のようなわたし以外のことを考える
(小内光『宝石の展望台から湖が見える』より)
ソー・ソウエン 小内光
ソー・ソウエン(Soh Souen)
1995年福岡県生まれ。 北九州市在住。
自己や身体の流動性を主なテーマに、絵画・インスタレーション・パフォーマンスなどを手がける。 主な展覧会に「ささやかな叫び」(The mass、東京)、「We will sea – Sara Milio and Soh Souen」(虚屯、福岡)など多数。
小内光(おさないひかり)
1993年新潟県生まれ。 東京都在住。
記憶や夢、思い出が持つ永続性(半分永遠)と、肉体に訪れる寿命との関係をテーマに詩やテキスト、立体作品を制作している。 第18回中原中也賞最終候補(後藤ユニ名義)。 主な著作に『300 年のヒント』『わたしの虹色の手足、わたしの虹色の楽器』、またそれぞれ同名の展覧会がある。
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