『恋せよ乙女!パープルーム大学と梅津庸一の構想画』2017年6月1日(木)-18日(日) at ワタリウム美術館
パープルーム大学開校!
SNSを通じて全国から集まった若者が共同生活を営む私塾パープルーム予備校は、ネット空間から絵画空間、批評空間までを行き来する古さと新しさをあわせ持つ美術の共同体「パープルーム」の活動拠点です。本展は数百点に及ぶ様々なタイプの作品やその副産物、関連資料によってパープルームを網羅的に紹介します。また通常の展覧会と異なり、会期中はパープルームの作家たちが会場で生活し、何かを生み出したり、突発的なレクチャーが催されたりと絶え間なく何かが起こり続けます。ワタリウム美術館がパープルーム大学と化す二週間。
恋せよ乙女!パープルーム大学と梅津庸一の構想画
【会期】
2017年6月1日(木)-18日(日)
休館日: 月曜日
【開館時間】
11 時より 20 時まで(毎週水曜日は 21 時まで延長)
【料金】
入館料: 大人 1,000円 / 学生 (25歳以下) 800円 / 小・中学生 500円 / 70歳以上 700円
ペア券: 大人2人 1,600円 / 学生2人 1,200円
【出展作家】
小林椋
鋤柄ふくみ
予定と卵
坂本夏子
フナイタケヒコ
三瀬夏之介
泰平
宮下大輔
urauny
平山昌尚
3回目のゲルゲル祭
qp
梅津庸一
超エッチ+
小宮麻吏奈
リスカちゃん
荒木悠
村田冬実
KOURYOU
-パープルーム予備校生-
安藤裕美
アラン
智輝
【展示内容】
4階
梅津庸一 個 展「 視 神 経 と 鏡 」
梅津庸一の自画像や映像作品「春に向けてのエクササイズ」など
3階
パープルーム 「パープルームの蟻塚」
様々な感覚を要求してくる空間
2階
パープルーム 「パープルームとは構想画である」
絵画作品とパープルーム関連資料と生活空間と教室
地下
パープルーム 「恋と蒙古斑と4室の装飾画」
壁面を神殿のような佇まいで埋め尽くすパープルームの装飾画。
【info】
※開校イベントや特別授業も開催。詳細は特設ページを確認ください。
恋せよ乙女!パープルーム大学と梅津庸一の構想画特設ページ
http://www.parplume.jp/tennji/tokusetu20174.html
【主催/会場】
ワタリウム美術館
〒150-0001 東京都渋谷区神宮前3-7-6 Tel:03-3402-3001 Fax:03-3405-7714
http://www.watarium.co.jp
梅津庸一そしてパープルーム
新しい絵画様式や表現形式を提出すべき芸術院が破綻してしまった現在、梅津庸一は絵画を舞台に他者を自らに憑依させ美術という制度が生起した地点を生き直す。しかし、それは本気なのかそれとも近代の偶像を嘲笑しているか判別し難い。
また、自宅でパープルーム予備校と呼ばれる私塾を開きSNSなどを介して全国から若者を集め、共同生活を営みながら美術と共同体の新しい形を模索している。梅津が数年間老人介護施設の夜勤の職員として働きながら練り上げたパープルーム予備校は単なる美術の実験場ではなく家族やジェンダー、老いという問題に立ち入っている。
そんなパープルームがワタリウム美術館を2週間占拠し、「パープルーム大学」を開校する。パープルーム大学とは展覧会場、学校、アトリエ、生活空間を兼ねる場である。
かつて黒田清輝は日本に「構想画」という概念を根付かせようとしたがあまり上手くいかなかった。そもそも構想画という語に対応する概念が西洋には存在するのかすらあやしい。今、構想画があり得るとすればそれは一点の達成としてではなく出自や生息地の違うものたちの生態系の緩やかな連帯や継ぎ目を含めた地勢図としてバラバラなまま統合され出現する。
パープルームとは構想画である。
『パープルーム』
2013年に誕生した絵画に特化した美術の共同体。神奈川県相模原市にある私塾「パープルーム予備校」をその活動拠点とし、そこには多くの入塾希望者、作家や批評家、研究者などが訪れる。ウェブサイト「パープルームHP」、移動式の画廊「パープルームギャラリー」、機関誌の役割を果たす「パープルームペーパー」、関連施設の「ゼリー状のパープルーム容器」、「パープルームプーポンポン」他に「パープルームクッキング」、「パープルミーティング」など。パープルームとは様々な水準の活動、事柄をまとめあげ横断する運動体の総称である。パープルームという語の由来は諸説あり、外光派(紫派)の部屋、バーチャルな馬、地球物理学のスーパープルームなど、未だに謎に包まれている。
パープルームHP: http://www.parplume.jp
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