美学校・ギグメンタ2016 この都市で目が覚めて 2016年7月16日(土)~7月26日(火)at 西日暮里 HIGURE 17-15 cas
テーマは変動する都市の様相
我々の身体や根源的な情動がいかなる振る舞いを見せるのかを考察するグループ展
本展では都市をキーワードにメディアの異なる4名のアーティストが集結。近年個展を中心に精力的に活動するOJUN。「NEW RECYCLE®」という一環したテーマの元に作品制作に留まらず数々のプロジェクトの企画も行う藤元明。クライマーという技能を活かし、サイトスペシフィックな作品を制作する菊地良太。まるで有機的に増殖する都市のような造形作品で注目も高まる久野彩子。それぞれが挑む新作にも注目です。
人間、交通、情報、紙幣、様々なものが止まる事を知らずに動き続ける都市。
建ち並ぶビルは列島を覆う山脈であり、張り巡らされた交通網やインターネットは水脈が如く絶え間ない循環を生む。野を駆け回る事ができない私たちは不幸なのだろうか?いや、これが私たちにとっての“新しい自然”である。
表象としてではなくありのままに現前する都市という環境に対し、私たちはいかに振る舞うのだろうか。その情動的な作用/反作用に目を凝らす。
美学校・ギグメンタ2016 展示企画
この都市で目が覚めて
会期:2016 年7 月16 日(土)〜7 月26 日(火)[休廊日なし]
時間:13:00〜20:00
会場:HIGURE 17-15 cas
東京都荒川区西日暮里3-17-15
【出展】
OJUN
藤元明
菊地良太
久野彩子
【キュレーター】
青木彬
主催:美学校・ギグメンタ実行委員会
助成:公益財団法人
朝日新聞文化財団
協力:HIGURE 17-15 cus
レセプションパーティー
参加アーティストやキュレーターを交えたレセプションを開催したします。
日時:17 日(日)19:00~
会場:HIGURE 17-15 cas
若手からベテランまで近年精力的に活動する作家達が集結
OJUN は「飛び立つ鳩に、驚く私」(ミヅマアートギャラリー、2016)、「O JUN 展 まんまんちゃん、あん」(国際芸術センター青森・2016)、「O JUN―描く児」(府中市美術館・2013)など個展をはじめ数々の展覧会に参加。藤元明は個展やアートフェアへの出展だけでなく、着工前の空き店舗など都市に現れる隙間を活用するアートプロジェクト「ソノアイダ」を主催するほか、先日本格始動を迎えた京浜島の新たなアートファクトリーBUCKLE KOBOへの参加など、作品制作に留まらない幅広く活動中。菊地良太は大学院在籍時より多くの展覧会への参加を重ね、近年では写真作品だけでなくインスタレーションなどさらに表現の幅を広げる注目の若手アーティストです。さらに久野彩子は「Art in the Office 2016 CCC AWARDS 展」への入選をはじめ、その有機的な作品群は確かな評価を獲得しています。
“都市という新しい自然”
本展のキーワードとなる“新しい自然”とは小説家日野啓三によるエッセイ「都市という新しい自然」に触発されたテーマであり、2020 年の東京オリンピックに向けたものばかりでなくとも、常にめまぐるしく変動する都市の姿は現代の人々にとっては生まれた時から接している当たり前のものでしょう。奥深い山が身を隠す場所となったように、巨大なマンションの一室は同じような不透明さをもって私たちの生活に鎮座しています。慣れ親しむ現代の都市を表象としてではなく、ありのままに現前する環境ととらえることで見過ごしていた私たちの生活や、根源的な情動が見えてくるのではないでしょうか。公式HP:http://gigmenta.com/
Twitter:https://twitter.com/gigmenta
Facebook:https://www.facebook.com/gigmenta
OJUN
1956 東京都生まれ。
1980 東京芸術大学美術学部油画科卒業。
1982 東京芸術大学大学院美術研究科油画専攻修士修了。
2007 文化庁芸術家在外派遣研修員としてアルゼンチン・ブエノスアイレス滞在。近年の主な展示に「O JUN 展 まんまんちゃん、あん」(国際芸術センター青森・2016)、「O JUN−順光品々−」(void+・2016)、「DOMANI・明日展・PLUS」(アーツ千代田3331・2016)、「O JUN―描く児」(府中市美術館・2013)など。
藤元明
1975 年東京生まれ。東京藝術大学卒業。1999 年コミュニケーションリサーチセンター FABRICA(イタリア)に在籍後、東京藝術大学大学院を修了。「NEW RECYCLE®」をテーマとして、社会、環境などで起こる人の制御出来ない現象を作品として可視化している。絵画・オブジェクト・映像・インスタレーションなど様々な手法で展示やプロジェクトを展開。都市の隙間を活用するアートプロジェクト「ソノ アイダ」を主催。主な展示に「HEYDAY NOW」(COURTYARD HIROO・2015)、「Negentoropy」(HAGISO・2014)など。
菊地良太
1981 年千葉県生まれ。クライマーは岩の前で身体を駆使して登るだけではなく、岩の中にある凸凹を見つめ、細かな割れ目やポイントを探しラインを見つけ出す。10 代の頃より行うクライミングの、そういった物の見方や探し方を制作に取り入れ、郊外の見慣れた風景や忘れ去られてしまっているものに対して生まれる新しいラインを探る。主な展示に「AT ART UWAJIMA S ITUATIONALLY」 (2013)、「SIDE CORE – TOKYO WALKMAN –」(hiromiyoshii roppongi・2015)など。
久野彩子
1983 年東京都生まれ。2008 年、武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科金工専攻卒業。2010年、東京藝術大学大学院美術研究科工芸専攻(鋳金)修士課程修了。目に入った都市空間の様々な要素を切り取って再構築し、蝋で形をつくり、ロストワックス鋳造技法を用いてシルバーや真鍮、ブロンズ等の金属に置きかえて作品を制作している。主な展示に「記憶の輪郭」(NANATASU GALLERY・2016)、「侵蝕」(3331GALLERY・2015)などがある。
キュレーター:青木彬
1989 年生まれ。東京都出身。首都大学東京インダストリアルアートコース(芸術学研究室)卒業。在学中に「ひののんフィクション」「川俣正TokyoInProgress」などのアートプロジェクトの企画・運営に携わる。メインストリーム/オルタナティブを問わず、横断的な表現活動の支援を目指す。これまでの企画に「『未来へ号』で行く清里現代美術館バスツアー!」、「うえむら個展 ここは阿佐ヶ谷」などがある。現在はTAV GALLERY のキュレーターとしても活動中。また墨田区にてオルタナティブ・スペースspiid を主催。
美学校・ギグメンタとは
「ギグメンタ」(「GIGMENTA」)は、長年に渡って様々な表現者を輩出してきた「美学校」が中心となって開催するアートプログラムです。
開催地となる東京は、めまぐるしく新陳代謝が起こる場所であり、時代の如何に拘わらず常に多様という言葉で括られます。「ギグメンタ」では、東京で起こるその新陳代謝から新たなムーブメントや潮流の芽となる企画者やアーティストを集め、一過的であるからこそ魅力的な企画の数々を開催(=「GIG」)、それを一つのパッケージ(=「DOCUMENT」)として提示します。1969 年創立以来オルタナティブな道をひた走ってきた美学校が、様々なレイヤーからお送りする2016 年の『今、ここ』を目撃ください。
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