LIBROが楽曲を手掛けた京都府北部のPRムービー『京都府北部 移住者たちの24時間』が公開。
福知山市、舞鶴市、綾部市、宮津市、京丹後市、伊根町及び与謝野町の京都府北部7市町で構成する「京都府北部地域連携都市圏形成推進協議会」が、京都府北部を移住や定住にふさわしい圏域として、「地域ブランド」を確立することにより、本圏域の人材の確保や地域振興につなげるため、実際に移住された方に焦点を当てたイメージムービー、たんたんターン「京都府北部 移住者たちの24時間」を公開した。
楽曲を手掛けたのは、シーンの黎明期から活動を展開しているアーティストであり、日本のヒップホップを代表するトラック・メイカー/ラッパーであるLIBRO。
映像は、実際に7つの市町に移住した7人(家族)の1日を描くドキュメンタリー・ムービー。「リズム」を編集テーマに、中学を卒業して漁師の道に進み、美しい舟屋の町で仲間とともに生きる16歳の少年、海辺の日本家屋で地場食材を使ったタイ料理店を営むオーナーシェフ、農・猟・自然体験提供などを組み合わせて働き、緑に囲まれて暮らす家族、結婚と共に移り住んだ里山で、アート・プロジェクトを展開している美術家、育った土地の魅力を再発見し、Uターンをして織物工房を継いだ経営者、ドローンを操縦するカメラマンやリノベーションに取り組む建築士など多様な人々との関わりを広げる移住コンシェルジュ、インターネットで情報を発信し、世界からお客さんが集うゲストハウスのオーナーといった、多彩な人々のリアルな暮らしが描かれます。
波のさざめきや鳥の声、機織る音など、この地の生活を彩る多様な「リズム」が、LIBROの手によるオリジナル楽曲とともに奏でられます。
京都府北部UIターンプロジェクト ~たんたんターン~
「京都府北部 移住者たちの24時間」
【製作スタッフ】
クリエイティブディレクター/コピーライター:山田聰(博報堂)
プロデューサー:松田光平(AOI Pro)
プロダクションマネージャー:手芝望未(AOI Pro)
監督:志真健太郎(BABEL LABEL)
撮影:佐藤匡
照明:吉松恒太
録音・ミキサー:吉方淳二
編集:磯部今日平(ダダビ)
音楽:LIBRO(ヒップホップミュージシャン)
ロゴマークデザイン:白木彩智
ロゴマークイラスト:イシワタマリ(福知山市在住)
参加クリエイター・コメント
特に冒頭の田中さんや、移住された方々が持っている展望と7つの市町の懐の深さを感じる素晴らしい映像でした。悠久の流れの中で決して急がないけれど淀みのない心持ちが詰まっているような、日本らしい情緒に触れさせていただきました。その感覚を音に反映できたらと思い、今回この音楽が生まれました。
撮影自体が幸せな時間になるほど、素晴らしい景色と素晴らしい人々との出会いの連続でした。移住するということは、ライフスタイルを選ぶことなのだと知りました。京都北部7つの市街は本当に静かで、自分のたてる音が普段よりも、よく聴こえた気がします。自分自身と向き合える場所なのだなという、その印象が今回の映像の企画に繋がっていきました。LIBROさんの素晴らしい音楽に共に、生活の息遣いを観ていただけると幸いです
ワークショップに参加いただいた皆さまから、この地域の魅力として「豊かな自然と共にある暮らし」や「本物感」「多様性」「余白」「柔軟さ」などのキーワードがあげられました。そこで、このエリアの海、山、空、そして暮らしが同居している風景のイラストと、質感やさまざまな色のニュアンス、重なりや奥行き、広がりを感じさせるカラーとを、地元在住の美術家・イラストレーターであるイシワタマリ氏とともに開発。両者を組み合わせて、ロゴデザインとして完成させました。
移住したての新婚当初は戸惑いも多かった私ですが、5年経った今ではこのあたりの地域の魅力のとりこです。今回ふだんの生活圏を少し俯瞰し、周辺7市町の方々と肩を並べてお話することができ、私にとっての「このあたり」がさらに広がる嬉しい機会となりました。
冬のはじまりの空のグレー。厳しくも豊かな自然に囲まれ、人が人を大切にし合える距離感。「たんたんターン」という言葉から連想される、「淡々」とした奥深い暮らしのリズム・・・。
お話し合いの中で出てきた言葉や色を元に制作したロゴイラストです。風土や習慣も多様な広い地域ですが、ゆるやかにイメージを共有しつつお互いの違いを楽しみ、暮らしの魅力を内へも外へも発信していくきっかけになればと願っています。
はじまったばかりのこのプロジェクトは、「7つの市町が持つ豊かな価値を、圏域外に生きる方に知っていただくため、魅力的なかたちに編集し、発信していきたい」という想いで、さまざまな人々の力を掛け合わせて進められています。
地域に働き暮らす方々が持つ地域ならではの視点(ウチの視点)に、それぞれ異なるクリエイターやメディアの視点(ソトの視点)を組み合わせて「編集」し、ブランドを構築していこうという試み。ご協力いただいているすべての皆さまに御礼申し上げます。
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