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LafLife インタビュー

[2018/05/18]

LafLife インタビュー

DAN、OOgによる2MCラップクルー「LafLife」が、『Sons of the Sun & nomad 7 Inch Remixes』を2018年5月25日(金)にリリース。異彩と言われる中にたたずむ実直さと遊び心。2人のコンビネーションの根底にある繋がること、そして繋げること。それを支えるレーベル、ALL GREEN LABELの存在はいかようにも変えがたい。目指すべき行く末は拡散と振り幅をより一層際立たせ、共存の極地へと誘う。それぞれのルーツに加え、自らが主宰するパーティー『JUNXION』のことなども含め話しを伺った。


LafLife インタビュー

・DAN(以下:D)
・OOg(以下:O)

—– まずは二人の年齢から伺ってもよろしいでしょうか?

D : 今27歳で今年28になります。

—– LafLifeとしての活動はいつ位からになるんですか?

D : 2015年からなので3年位経ちました。

—– それ以前というのはそれぞれ活動されていたのですか? 2人が出会ったきっかけなども気になるのですが。

D : 20歳位のときに渋谷のパーティーで出会ったんですけど、それ以降、ソロでの活動もやりながら、タイミングでDAN & OOgって名前で数年間一緒にやっていた中で、2015年にALL GREEN LABELが結成された時にLafLifeって名前に改めた感じですね。

O : 僕たち2人とも九州の出身で僕が福岡で彼が長崎なんですけど、その時のパーティーのオーガナイザーも九州の人間でそいつが呼んでくれたパーティーで同じ歳って事もあって親しくなって遊ぶようになりましたね。

D : そのオーガナイザーは結構近い仲間を繋げてくれるハブ的な役割をやってくれていて、そこで繋げてもらった感じですね。

—– 出会ってすぐに意気投合したんですか?

O : 出会ったのはその東京のパーティーなんですけど元々は福岡で活動していまして、その頃にお互い住んでいた家が超近くて、その頃はまだ知り合ってなかったんですけど、そういう話しをするうちに一気に意気投合しましたね。

—– そこからライブなど活動自体を一緒にするようになるまでには何かきっかけみたいなのってあったんですか?

O : ほんとに自然の流れで、よくライブも交互でやることが多かったので一緒にやっても良いんじゃないかと思ってやり出したら、その後まとめてブッキングされる事もあったりして、名前は後から付いた感じでしたね。

D :そこで周りのみんなになんか名前つけてよって言われて、DAN & OOgより定着するんじゃないかと思ってLafLifeって名前を付けました。

—– LafLifeは、表現の仕方はラップだけど、そこまでヒップホップに固執してないのかなっていうイメージが少しあるのですが、2人共元々ヒップホップが好きだったんですよね?

D : 普段はすごいヒップホップが好きなんですけど、そこからほんとに音楽の核心のような部分をDJの力で知れて自分の中ではすごい広がっていってますね。

O : それは周りのDJの影響だったり、遊んでいたクラブの雰囲気だったりするところが大きくて、そこで色んな音楽が好きになりました。

—– ヒップホップに関しては元々どういった部分から興味を持っていったんですか?

D : 僕は元々ニューヨークのグラフィティシーンから入ったんですよ。テレビで流れているヒップホップがグラフィティと関係があるんだって事
が後から繋がって、アメリカのヒップホップにどっぷりでしたね。

O : 僕はありきたりなんですけど、幼馴染が教えてくれた、RIP SLYMEとかKICK THE CAN CREWとかの日本語ラップを聴いて、早口で歌う音楽があるんだっていう感動から興味を持って、いつか自分でもラップしたいなってずっと思ってました。

—– 二人が出会って話をした時に音楽的な接点というのはあったんですか?

D : どっちかというとルーツは全然違ったんですけど、逆にそこがお互い魅力的に見えたのかもしれないです。

O : 最初の印象として、DANは僕の好きなトラックメーカーのビートを使ってライブをやったりしてたので、フィーリングは合いそうだなって思いましたね。

—– 色々共通した部分もありつつ、お互いがない物を持っていたってことですね。

D : そうですね。そこは大きかったと思います。

—– 実際にLafLifeって名前になったことで変わっていった部分って何かありますか?

O : やはり個人の名前よりLafLifeって名前が先行で人伝えに色々な人の噂になっていったりとか、少しは箔がついたのかなって思います。

D : イメージというか、LafLifeはこういうパーティーをやっているんだなっていう部分とかで定着しやすくなった気はしますね。

—– 2015年にLafLife名義になって、その1年後にはもう1stアルバムをリリースしているんですよね。

D : DAN & OOgのころから楽曲自体は結構あったので、それをまたリミックスみたいな形でビートを提供してもらったりとか、既存の楽曲に手を加えたりもして、そこに新しく作った曲を加えてアルバムは完成しました。

—– 今ライブなんかでは、その1stアルバムが軸としてある感じですか?

D : そうですね。でも最近は2ndアルバムに向けてまた新しい曲も増えてきていて、そういうのも少しづつ入れていっています。

LafLife インタビューLafLife インタビュー

—– その中で今回は7インチのリリースといいう事で、やっぱり7インチという事にこだわった理由っていうのが色々あるんですよね?

O : やっぱりレコードでプレイするDJを日頃から一番近くで見ているので、レコードでリリースする大事さっていうのは自分の中ですごい持っていて、物としても将来残るみんなに愛されるものを作りたいなっていうのがありますね。

D : 時代の流れには逆行していることだと思うんですけど、自分らは周りにすごいお世話になっているんで、色々恩返しをしたいんですよね。それで周りのDJはすごいレコードにこだわっているんで、なるべく良い音質で物として周りに配れたらなって思います。そういう近いDJに届けたいっていう想いと、もちろん遠いリスナーにも届いて、なるべく末永く聴いてもらえたらなって思います。

O : A面の『Sons of the Sun』って曲は2015年に僕がソロのEPをリリースした時にフィーチャリング DANっていう表記でアップしていたんですけど、その曲にリミックスが出て、さらにその後にまた他の人間のフィーチャリングでさらにトークボックスが入るっていう、どんどん曲自体が一緒に成長していっている中で今回7インチとして出せたので良かったです。

—– 『Sons of the Sun』に関しては今回新たに録り直した感じなんですね。

D : そこもいきさつがあって、実は自分らの音を作ってくれたエンジンアの仲間が死んでしまって、データも失われてしまったんですよ。そいつともこの曲は絶対リリースしようって約束してたので、その約束を果たすという意味でも今回自分らのけじめというか先に進むためのひとつの区切りでもあります。

—– 色々な事や想いを経てのリリースなんですね。

D : そうですね。だから自分らでもすごい思い入れのある楽曲ですね。

—– そして今回もALL GREEN LABELからのリリースとなる訳ですが、このレーベルの存在はLafLifeにとってもやはり大きなものになっていますか?

D : 完全に自分らのインディペンデントレーベルって感じで最強のチームフォーメーションを取れていると思います。各々の動きもすごいまとまっているようでバラバラというか、みんな自分の求めているものがある中でまとまりが出ているのはすごい事だと思います。自分がやりたい事をやればやるほどALL GREEN LABEL自体も盛り上がっていってますね。

—– 他のDJ陣とかは制作に関する意見を言ってくれたりもするんですか?

D : 逆にこっちから聞く場合もあって、そういう時はすごいみんな意見をくれたりして有難いですね。

O : DJとしてもみんなプロフェッショナルなんですごい信頼しています。

—– 意見を取り入れる取り入れないは別として、関係値として例えどんな意見であれ絶対良かれと思って言ってくれているっていう前提があるのは大きいですよね。

D : そうですね。思ったことはお互い包み隠さず言える関係性ではありますね。

—– そうするとLafLifeとしての活動計画、方向性やテーマなどはほぼ2人で決めていっている感じなんですね。

D : 全体的に2人で決めて迷ったら相談することが多いですね。

O : この間も野外でやるイベントをどんな場所でやろうかって相談したらSach Leeが面白い場所を紹介してくれたりしましたね。

D : あとはみんなそれぞれのスキルに長けているので、自分らがすごい不得意なデザイン関係なんかも、近くで心の通じ合っている人間が「ここをこうしたい」て言ったらその通りにやってくれるんで本当に有難いです。

—– PVなどの映像に関しても毎回作ってくれる方がいるんですか?

O : 良くしてくれるディレクターの友達は何人かいますね。

—– そこは結構ディレクターの方に委ねる部分が大きいんですか?

D : わりと話し合ったりもして、イメージがある作品に関してはこっちから提示する時もありますね。

—– 『Sons of the Sun』に関してはどんな感じだったんですか?

D : とりあえずロケーションが先に決まっていて、去年の8月に新島でMOSSGREENが主宰している『TEN’S ISLAND』っていうイベントのタイミングで撮ったんですけど、ある程度イメージも出来ていたので当日現地でパパパっと撮影もすませてくれて良い仕事をしてもらいました。

LafLife インタビューLafLife インタビュー

—– あと、LafLifeとしては、パーティーを作るという部分もかなり重要視しているんですよね?

D : そうですね。パーティーは気づいたらやっていた感じなんですけど、楽曲を作ったりするだけじゃ飽き足らずというか、パフォーマンスをするだけじゃなくて、自分たちでパーティー作りからやりたいっていう想いは最初の頃からあったんじゃないかなっていうのは今になって思いますね。最初は箱の人からお願いされて「じゃあやってみようか」って感じで始めたんですけど、実際にやってみると「こんなに楽しいんだ!」って事が分かって、今では自分らを繋ぐすごく大きな要素になっていますね。

—– 実際に主宰している『JUNXION』に関して、会場もOrgan Barとclubasiaと様々な野外という規模も雰囲気も違う場所でそれぞれ開催されていて、この辺りのテーマとか住み分けみたいなものって何かあるんですか?

D :場所によってコンセプトを分けるようにしていて、Organ Barは割と下の世代をフックアップしていくようなイベントにして、clubasiaは旬な面子を集めて、野外は色々な場所でもっとやっていって、その野外の場所にあったコンセプトで毎回タイトルも変えながらやっていけたらなって思っています。

O : ヒップホップの野外イベントっていうのがあまりないんで、ヒップホップを中心に、でもせっかく外なので、いつもクラブでやるのとプラスアルファの要素を加えてやれたらなっていう挑戦的なニュアンスもありますね。

—– 野外でやる良さを挙げるとしたらどんな部分になりますか?

D : 限界がないというか遮る物もないのでマインド的にもすごい解放的になりますね。あと個人的に生まれ育ったのが長崎なので海沿いでライブするのはすごい好きです。

O : 曲とかも「これ外でやりたいな」っていう曲を中心に出来るので、そういうのも楽しいですね。

—– 逆にクラブ、ライブハウスとかでやる利点はどういった部分ですか?

O : やっぱり音響だったりシステムがすごい整っているので、当たり前が充実してるなって思いますね。あと、僕たちと遊んでくれるお客さんはまだ外よりはクラブの方が多いんですよね。

D : そこは徐々に育てていくというか、クラブでやると朝の時間とかクローズの時間とかが決められているけど、野外だとそこはもっと自由に自分らの裁量でいけるんでそれも野外の良いところなのかなって。壁もないし、制限時間もないし、ほんとに解放して遊べるのでそこは続けていきたいですね。

—– あとは、自分たちより若い世代をフックアップするという部分で、実際にLafLifeより若い世代で良いアーティストって周りに結構いるんですか?

D : 気づいたら年下の方が多いんじゃないかってくらい良いアーティストはいますね。

O : 周りを見渡すと自分が一番年上なんじゃないかって時もよくありますね。あとは同世代もすごく多くて、僕は90年生まれなんですけど、同世代のアーティストだけでパーティーがまかなえるくらい多いですね。だから年上の世代から年下の世代までその壁を取っ払って好きな音楽でみんな一緒に遊べたら一番良いかなって。こいつは気持ちですげえ良い音楽やってるんだなって奴から誘っていけたらと思っています。

D : それで僕らも刺激を受けているし、そこから自分らがハブになって、上の世代の人と若いDJとかも繋げてお互いの刺激になったらすごい面白いと思うので、そういう取り組みも増やしていきたいですね。コミュニティとかジャンルを混ぜるっていう事がJUNXIONのテーマにあるので、そこは徹底するというかちゃんとキープしていきつつ多方面で広げていけたらと思います。

—– 今後そういったパーティーや活動を続けていく中で、さらに目指すべき展望などってありますか?

D : 海外にも自分らのパーティーを持っていって、世界的に拡げていくのが最終的な目標のような気がします。あとは、できれば社会的に貢献したいなっていうのが自分らの中ではあるので、恵まれていない、例えば障害者の方の施設に行って、音楽をやるきっかけを与えてその人達が自分の人生の中に音楽を取り入れてそれが励みになったりしたら良いなと思うので、将来的にはそういうこともやっていきたいです。子供もすごい好きなので、今やっているパーティーも将来的には家族で来れるようにどんどん広げていきたいです。最近自分らの仲間にも子供ができたりしつつ、自分らも成長してるなって感じてるんで、パーティーも一緒に成長できたら良いと思います。

O : そういった繋がりからまた行ける場所とかも増えていくだろうし、ひとりひとりとちゃんと繋がってからツアーとかも周っていきたいですね。

—– その他、これを見ている方にメッセージをお願いします。

D : ほんとに自分らから音楽とかラップを取ったら何も残らない、箸にも棒にも掛からない存在なので、そういう自分らを救ってくれた広い目で見たカルチャーとかに恩返しできたらそれが自分らの本望だと思います。なのでまずは作品を聴いてもらえたらすごく嬉しいです。

O : LafLifeチェックお願いします!!!


Interviewed by KISHIMOTO

リリース情報

laflife

LafLife
『Sons of the Sun & nomad 7 Inch Remixes』
2018.05.25 Release

ALL GREEN LABELからの第7弾リリースはLafLifeが過去に発表した代表曲のリミックスバージョンを収録した史上初の7インチ。

A面には2017年にPVが発表され、既にフロアアンセムと化している”Sons of the Sun ~matatabi remix”を待望のシングルカット。

B面には2017年に発表されたOOgの”Space Lounge”より、”nomad ~alto remix”を収録。200枚限定生産。

[Side A] Sons of the Sun
~matatabi remix~
feat. Matzuda Hiromu

[Side B] nomad ~alto remix~

AGL0007 ¥ 1,500+tax

https://agl.official.ec/items/11136707


Sons of the Sun (ft. Matzuda Hiromu) / LafLife


ライブ情報

JUNXION 11


JUNXION 11

【日程】
2018.5.25 (Fri)
23:00-5:00

【会場】
clubasia

【料金】
ADV ¥2500/1d
DAY ¥3000/1d

【出演】
[LIVE] B.D. ×RYOZO OBAYASHI ×BOOT-TONDEL -BAND SET-
COCKROACHEEE’z
MULBE
Jinmenusagi × Sweet William
Itto
サトウユウヤ
人化イルミネーション
LafLife
POD
Jonee Blanco

[BEAT LIVE] CRAM
Aru-2
tajima hal
Devin Morrison
Matatabi
Alto

[DJ] BLACKMOOD
Fitz Ambro$e
MIYA
HIPHOPMAN
SHINGEN
SMILY
FAME
MICCO
MOSSGREEN
Sach Lee

[FOOD] ハイサイカフェ


MORE INFORMATION

ALL GREEN LABEL Official Website
https://agl.tokyo/


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