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LOW IQ 01 – 8th Album『TWENTY ONE』リリース・インタビュー

LOW IQ 01 - 8th Album『TWENTY ONE』リリース・インタビュー

1stソロアルバム「MASTER LOW」のリリースから20年。アニバーサリーイヤーとなるLOW IQ 01が最高傑作と呼び声高い8作目のフルアルバム「TWENTY ONE」を完成させた。常にライブ感を重視し卓越したメロディーと鼓動漲るビートを響かせてきた中で、今尚進化を続けるその原動力、スピリッツの根底を紐解く。


LOW IQ 01 Interview

—– まずは20周年を迎えて率直に心境、今想うことって何かありますか?

はじめた当初は20年続くとは考えてもいなかったから、もう20年もやってるんだなぁーって。

—– 振り返って考えてみたりすることもあるんですか?

そう考えちゃうと長かったかなと思うところもあるし、でもあっと言う間だったかな。ここ5年くらいは特にあっと言う間でしたね。

—– それは充実しているからこそスピーディーに過ぎて行ったという事ですか?

そうですね。充実しているという事もあるし、後はやっぱり年齢的なものもありますかね。周りの速度が早くなるっていう(笑)

—– 年齢と共に時間軸が早まってもリリースに関しては割とコンスタントに行っている印象があります。そういったサイクル的な部分は意識されているんですか?

いつも割と「あっ、出来ちゃった」って感じなんですよね。そういう風に出来たから出すって感じなんですけど、今作は20周年ということでここでアルバム1枚出せたら良いなっていうのは多少思っていました。20周年ならでは破壊力のあるお祭りのようなアルバムが出せたら良いなって。

—– 20周年ということは当然意識した中で、今作のテーマや大事にしたかったことって何かありますか?

やっぱり、よりライブ感を出すって事ですね。

—– その上で、LOW IQ 01の真骨頂といえばビートとメロディーだと思うのですが、その部分ご自身としてのこだわりもかなり強いんですよね? 

まさしく今言って頂いたビートとメロディーがどんぴしゃで一番のこだわりですね。それがすべてを物語っているのかなって思います。それプラス、20周年でただ音源を出すだけじゃなく、これを引き下げてライブをやることによって、みんながどれだけ盛り上がってくれて、一緒に歌ってくれたりするのか。そういう光景を目に浮かべながら作った感じですね。だからこれは本当にライブをすごい意識しています。

—– 今作に限らず元々ビートとメロディーにこだわるようになったのもそういったライブで盛り上がることを意識してだったんですか?

そうですね。ここで盛り上がらないでどこで盛り上がるんだっていうくらいの気持ちで。元々パンクロックが大好きだったので、楽器をはじめた中学生くらいのときはそういうライブがやりたいなっていう願いがあって、それが今でも続いているんですよね。ソロになって20周年だけど、楽器を弾くようになってからは35年くらい経つから、それはすごい幸せなことだなって思いますね。

—– 聴いてる人、観ている人も意識されてのことなのですね。

口ずさんでくれたり、歌ってくれたりしたらすごく良いなって思いますね。

—– ビートとメロディーという部分をもう少し紐解くと、ベーシストとして気持ち良いところとボーカリストとして気持ち良いところをバランス良く掴んでいっているのかなって勝手に解釈しています。

それはやっぱりありますね。これ以上速くてもダメだし、これ以上遅くてもダメだしってところだったり、歌っていて気持ち良い、なおかつ乗れる、みんなが暴れられるっていう感じですね。

—– でもこれだけ長い期間ずっとやっていて、常に新しいメロディーって浮かぶものですか?

ですよね。そこが一番悩みの種かな。やっぱり音楽って楽器もそうだし、音数って限られているので、もちろん自分が作っているのと似てしまう曲っていうのも出て来てしまうので、でもそれをなるべく出来ないように、被らないように、だからそれを一回分解していくんですよ。それを知らずにやってしまうとやっぱり同じことをやってしまうんですよ。前にもこれやったなって。だから一回全部リセットして、ぶっ壊してみて、そこから組み立てるみたいな感じのことをしていますね。

—– 風呂場でふとした時に浮かんだとか、そういういう気楽なもんじゃないんですね。

最初の母体はそれで良いと思うんですよ。でもその風呂場で自然に出たってことはたぶん一回やっているっていうことなので、でも出るってことはそういう曲を作りたいってことでもあるので、そこから仕上げていくのに、今まで歌っていない、メロディーだけでもダメ出し、譜割りも変えなきゃダメだし、ここで突っ込んで歌うのか、もっと後ろにもっていくのかとか、色々考えてみたりすると前作と違うまた新しいものを生み出すっていうことに繋がっていきますね。

でも僕の場合結構アルバムごとに曲調が違うからそういったところで実は被らなかったりはするんですよね。ずっと同じ感じでやってしまうと絶対似てる曲はできてしまうと思うんですけど、20年やってきてすごく好き勝手やらせてもらっているので、生みの悩みっていうのはあまりないんですよね。例えばSKAをやったりとか色々なテイストがあるので、そこで味付けがまるっきり違う料理になるっていう考えもあるんで、そういう面であまり被らなかったり、曲で悩んだりしなくて済んでる部分はあるのかなと思います。

—– 今作では重くはなり過ぎないようにしているんだろうなって思う中で、ヘビーメタルのようなリフが飛び出したりもしていますよね。

そうですね。今までにないヘビーさとか、速弾きとか、20周年を迎えて新しいLOW IQ 01を見せれたらなと思いますね。なんていうか、イメージはデビュー作みたいな感じなんですよね。

—– 原点回帰的な捉え方ですか?

原点でもここまで速い曲だったり、ヘビーなことはやったことがなかったんですよね。パブリックイメージとしてはSUPER STUPIDのときのイメージもあるので、原点回帰と思われるかもしれないですけど、意外にメロディックパンクっていうのを口に出しっていうのは初めてのことなので、それがよりメロディックで、よりスピーディーでってことで原点じゃなくて、新たなって感じで捉えていますね。

LOW IQ 01 - 8th Album『TWENTY ONE』リリース・インタビュー

—– 曲もさることながらリリックの部分は周りを客観的に見ているような内容が印象的だったのですが、今ご自身が思っていることを綴っている感じですか?

もちろん自分にも向けているし、僕の音楽を聴いてくれている人って老若男女って感じですごい幅広いと思うので、どの人にも解るような偏らないようなメッセージかなって感じはしています。

—– 少し変な質問になってしまうんですけど、元々歌詞にはメッセージというものがあった方が良いと思っていましたか?

昔は、それこそバンドを始めたばっかりの頃は、インストバンドでも良いのかなって思っていたんですけど、やっぱり歌が好きなんですよね。そのことに気が付いてからなんですけど、それでも最初の頃は歌にメロディーを乗せるのっていうのもどうなのかなって思っていて、やっぱり吐き出してなんぼだと思ったから。だからメロディーはパンクに乗せるのはどうなのかなって思っていたんですけど、でもセックスピストルズとかクラッシュとかを聴いてもみんなポップだし、ハードコアでもポップなものもあるし、そういうのを色々考えて歌っているうちにメッセージっていうのはすごく大事なんだなって、パンクが好きだったらまさにそうだと思うんです。パンクってこと自体がメッセージですからね。

—– 表現者としても伝えたいことがまだまだたくさんあるってことですね。

そうですね。テレビを見たりなんかしていても、ネットを見たりなんかしても、良いニュースばっかりじゃないじゃないですか? それでなんでこういうことが起こるんだろうとか考えたりすると、色々な発想が出てきますね。ふざけないで欲しいなって思ったりとか、ちょっと自分勝手なんじゃないって思ったりすることも多くて、モラルとかってどうなっちゃってるの? 自分だけ良ければ良いの?とか、そういうところに怒りを覚えたりしますね。

—– それを吐き出していっているわけですね。

ポップにね!辛いんだか甘いんだか分からないっていう(笑)
結構メッセージはピリっとしてる感じだと思うんですけど、メロディーがスウィートなので、スウィートっていう言い方も変なんだけど、すごく甘さと辛さが混ざって、ピリ甘辛って感じで、バランスは良いかなと(笑)

—– 改めて歌詞を見て気づくことも大事ですもんね。

笑いながら泣くみたいな感じですね。

—– そして実際にアルバムが完成してオフィシャルでは自画自賛と言っても過言ではない、「良いアルバムができた」ということコメントがありましたが、ここでいう良い悪いの基準ってどういった部分になってきますか?

自分が納得できるかできないか、GOを出せるか出せないかってことですよね。少しでも「ん?」って首を傾げているところがあるならそれは未完成だと思うんで、これも欲張りな発言になってしまうかもしれないけど、やっぱり120%で行きたいなっていうのはありますよね。

—– ちなみにご自身の作品ではない場合の良い悪いの解釈は少し変わってきますか? 以前に音楽は「好きか嫌いか、カッコ良いかカッコ悪いか」っていうことでしか判断しないって言っていたのが印象に残っているのですが、その場合の良い悪いの判断基準を少し具体的に教えてください。

簡単に言うと響くか響かないかってことなんじゃないですかね。もちろん色々な音楽があるし、一回目じゃ気付かなかったこともあったりするんですけど、映画とかでも一回じゃ解らなかったって、ラーメン屋でもこのラーメン屋3回目から美味くなったぞみたいな例外もあるんだけど、一番良いのは出会いがしらに食って「美味い!」っていうのが正直一番良いよね。カッコ良く言うとファーストインプレッション。出会ったときに好きって感じる感覚ですね。ただそれは音楽の良い悪いってことではなくてあくまでも自分の好みですね。

—– 普段良い音楽に出会えたなっていうのはどういった時が多いですか?

実は普段あまり他の人の音楽は聴かないんですよね。だからライブだったり友達がDJでかけたりとかが多かったりしますね。

ある日突然、自分は聴く側じゃなくて制作者側へなっている自分がいて、特にソロになってからはその意識は強くて、聴いていて楽しいよりも作っていて楽しい方になっちゃっいましたね。楽器を弾いていたりするのが楽しいので、本当に聴いている音楽って友達とか身内の音楽ばっかりですね。

—– 長く続けるにはそれくらいの割りきりみたいなものが必要なのかもしれないですね。その中でモチベーションってみんなそれぞれだと思うんですけど、良い音楽を作りたいとか、良いライブがしたいとか、楽しみたいとか、楽しませたいとか、あると思うのですが、20年続けてきて今はどういった要素が強いですか?

20年って考えると最初のころは、SUPER STUPIDが活動を停止した後だったので音源を出せるっていうだけで良いと思ったんですよね。あくまで自分のやりたい音楽っていうのを世の中に出せるだけで十分だと思っていて、そこからライブとかができるようになっていって、そうなるとアーティストとして評価されたいっていうのが昔はありましたね。「あの人やるよね」みたいな。それが結構俺の中では好きな言葉だったんだけど、それがどんどんどんどん変わってきて、それだけじゃダメなんだなとも思ったし、欲張りなことを言ってしまうと今質問してくれたこと全部がそれになっていますね。やっぱりひとつ欠けてもダメなのかなって思いますね。20周年になってようやくそういうパズルのピースがはまってきたって感じですね。

—– リリース後のツアーの話しも少し伺いたいのですが、今回も昨年に引き続き、フルカワユタカさん、DAZEさんとのLOW IQ 01 & THE RHYTHM MAKERSで臨むわけですね。

そうですね。あと、THE RHYTHM MAKERS + という形で東名阪は渡邉忍を加えて4人バンドで周ります。

—– メンバー間での手応えや完成度はかなり仕上がっている感じですか?

メンバーはみんな最高ですよ。人良し、グルーヴ良し、最高です! あと、やってて本当に楽しいです。

—– 楽しいって実はすごい何事にも代えられないくらい大事ですよね。

そうなんですよ。だからこの年になってそれを感じられるっていうのが一番の財産なんだと思います。

—– プラスで渡邉忍さんが入ることで起こる変化とはどういった部分になるのでしょうか?

このプラスっていうのが良い意味でたちが悪くて、引っ掻き回してくれるんですよ(笑)それは演奏とかじゃなくて、なんていうかなー、凄いんですよ。本人は「3人でのグルーヴが出来上がっているから僕はふりかけみたいなもんだ」とか言ってるんですけど、一番メインのおかずになる時があるんです。控えめにすごくジョークでそういうことを言ってくれるんだけど、本当にここで一人入ることによりまた違うグルーヴが生まれますね。やっぱり渡邊忍のグル-ヴっていうのは変態なんですよ。これは最高の誉め言葉ですよ(笑)笑っちゃうんですよ、ツアー中はずっとしゃべっているし、とにかくずっと笑ってます。

—– その後の予定としては、20周年でアルバムタイトルは『TWENTY ONE』ということは当然来年以降も視野に入れている感じですよね。

分かりやすく言うと20よりもさらに未来って感じで長い目で見れたら良いなって思います。今年だけじゃないぞと、TWENTY ONEになると今度は俺50歳になるから。それも色々でかい節目だと思うのでまだまだ続くぞっていう意味は込めてますね。

—– 今までの7作も色々な想いを持って出してこられたと思うのですが、今回のこのアルバムはご自身にどういった影響を与えていくと思いますか?

ライブで名曲が何曲生まれるか、そっちのワクワクが強いですね。本当に自画自賛ですけど、響くと思いますよ。

—– では最後にこれを見てる方にメッセージをお願いします。

みんなが楽しめるアルバムが出来たと思います。もちろんこのアルバムは最高ですって毎回言いますけど、僕も納得できて、みんなも納得してくれるかなって、「このいっちゃんを聴きたかった」って… これも毎回同じこと言ってるかな(笑)

でもそれ位尽きないんですよね。なので本当に響きます、響かせます、そして踊らせます!


Interviewed by KISHIMOTO

リリース情報

LOW IQ 01 - 8th Album『TWENTY ONE』

LOW IQ 01
『TWENTY ONE』
2019.04.24 Release

01. Every Little Thing
02. Go
03. Thorn in My Side
04. Shine
05. Steal Away
06. Peace Balloons
07. Sunday Morning Sunday
08. sagashi
09. Gone
10. I’d Always Thought
11. Life Goes On
12. The Chameleons

フォーマット:CD
レーベル:MASTER OF MUSIC
規格番号:MOM9
価格:税抜価格 2,800円+税

★tvk(テレビ神奈川)「吉井さん」4 月テーマソング
毎週火~木曜日 24:00~24:30 放送


LOW IQ 01『GO』MUSIC VIDEO


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