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SAIKO OTAKE EXHIBITION『GALAGALAGALA』2021年2月11日(木祝)~3月8日(月) at 心斎橋PARCO 10F EVENT SPACE
『目でも陶酔できる ウイスキーボトル展』2020年11月7日(土)~2021年2月28日(日)at 名古屋 横山美術館
『JOKER LIVE IN CONCERT』フィルムコンサート – 2021年2月20日(土) 21日(日)at 東京国際フォーラムホールA
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高野萌美個展『Possibilities in a Filthy Flow』2021年2月25日(木)~3月14日(日)at WHYNOT. TOKYO

[2021/02/15]
高野萌美 「ファーム (瞬く草)」 2021年 手織の布、壁材、スプレー、木製パネル 14x18cm

高野萌美 「ファーム (瞬く草)」 2021年 手織の布、壁材、スプレー、木製パネル 14x18cm


布と自己との関係性。その約束は、10年の時を経て空間へと紡ぎ出される。

WHYNOT.TOKYOでは、2021年2月25日[木]から3月14日[日]までの期間、現代美術家 高野萌美の個展「汚い川にも」を開催致します。 近年、高野はメディウムとしての布を探求し、紡ぎ、染め、織り、刺繍などの布の生産過程に自ら関与しすることで、個の営みが持つ儚さと強さを表現してきました。 彼女の実践は『美術手帖』 2021年2月号「ニューカマーアーティスト」特集にも掲載され、高野の創作への期待も高まりつつあります。

本展オープニングトークにはキュレーター・慶野結香氏をゲストにお迎し、対談のオンラインライブ配信を致します。


「私は布を通して外へ出ることができる」と作家自身が語るように、布は他者の日常や生活と関わることのできるものとして、高野の創作の中で中心的な役割を担ってきました。 グリッドで構成される布への親しみは、作家が幼少期にデジタルゲームのドット絵に心奪われた記憶とも結びつき「手の中で収まる安全で平和な世界の再現」として再解釈されながらも、布を用いた制作は自然、社会、個人という領域を横断し得ることへの希望と、世の中を前にした自己の脆弱さとが表裏一体となって共存する作家自身の内省の現れでもあります。

「汚い川にも」と題された本展は、かつて家族と暮らす家から自転車を漕ぎ出し約11kmの河川敷を往復した作家自身の経験に基づき新たに制作された約20点の作品が展示されます。 かつて彼女が川沿いを走りながら受けた風や草の匂いは、都市の中で「大いなる存在」としての自然やその聖性を身近に感じることの出来た経験として思い起こされる一方で、高速道路や工場、井戸端会議に集まる人々や路上生活者、野球少年、昼寝をする社会人、薄汚れた鳩の群れなど様々に異なるもの達がそれぞれに生きている様子を目撃していたことは、作家に世俗的なものと神聖なものとの境界線を意識させました。

自転車を漕ぐことへの没頭によって、他人との美醜を比較しがちな思春期特有の身体感覚や限られた人間関係など自身を窮屈に感じされるものから解き放たれて癒されたという遠い思い出。 暮らしの延長線上にある行為の繰り返しが自分にとっての大切な儀式のようになっていく感覚は、現在の高野の制作においては「流動的な広がり」へと作家を導く反復の手法へと還元され、それは他者への語りかけへと昇華されます。

「10年前の私はその時その広がりに約束した、『あちらの世界に向かって生きていくのだ』と。 私は今、かつての『あちら』にいるのだろうか」
– 創作のテキストより抜粋

高野にとっての手仕事は必ずしも決まった行為を正確に繰り返し反復し、厳格な精巧さを目的としたものではなく、制作におけるインストラクションとも解釈できる様な「個人的な約束」を交わす作家と作品との親密な関係性を示す行為なのです。 本展において、「布と自己との関係性」はより深く考察され、その約束が果たされるまでの時の流れは平面から空間へと紡ぎ出されていきます。


高野萌美個展『Possibilities in a Filthy Flow』

【日程】
2021年2月25日(木)~3月14日(日)

営業時間:13:00-19:00

開廊日:木、金、土、祝 *水曜日は完全事前予約制となりますので、info@whynot.tokyo 宛にメールでのご予約をお願いします。

休廊日:日、月、火
お問い合わせ又は時間外のご予約:info@whynot.tokyo

◆オープニングオンライントーク◆
登壇者:高野萌美(現代美術家) ゲスト:慶野結香(国際芸術センター青森・ACAC学芸員)
進行:高屋永遠(WHYNOT主宰)
ゲスト:慶野結香(けいの・ゆか)
開催日時:2021年2月23日 18:00 – *配信後もご覧頂けます。
Youtube 配信URL: https://youtu.be/-l-CG575wxg

【会場】
WHYNOT. TOKYO
(東京都目黒区五本木2-13-2 1F)
http://www.whynot.tokyo/

「内と外。 手のひらに収まる安全で平和な世界と、外の大きな世界。 不確かな世界と脆弱な自分。 デジタルとフィジカルの世界の行き来。 – 中略 -これから周りも自分の生活もどんどん変化していく。 私はその時々で自分なりの儀式を見つけ、日常に潜む『大いなる何か』の存在のために手を動かすだろう」

– 高野萌美
高野萌美 「グラヴィティ」 2021年(写真は作品の一部) 布、糸 サイズ可変

高野萌美 「グラヴィティ」 2021年(写真は作品の一部) 布、糸 サイズ可変

高野萌美 「雑踏を行けるのはあなたとだから」 2021年 アクリル、スプレー、パステル、刺繍した布、木製パネル 15.8x22.7cm

高野萌美 「雑踏を行けるのはあなたとだから」 2021年 アクリル、スプレー、パステル、刺繍した布、木製パネル 15.8×22.7cm


高野萌美|Moemi Takano

現代美術家。 1993年、神奈川生まれ。
幼少期に親しんでいたコンピューターグラフィックスのピクセルによる図画との類似性から布の経糸と緯糸が織りなすパターンに興味を持ち、布が抱える社会・文化的背景と美術史が混交する地点を模索している。

【学歴】
2015 年 ロンドン大学ゴールドスミスカレッジ(イギリス) ファインアートコース修了

【個展】
2020年 I’d Rather Be Your Travel / WHYNOT. TOKYO(目黒 東京)
2019年 いちばん幸福な休暇の支度 / トキワビル 303-a (横浜 神奈川)
2017年 内爆する風景 / 岩崎ミュージアムギャラリー (横浜 神奈川)
2017年 Intangible Surface / Spring Valley Brewery Yokohama (横浜 神奈川)

【グループ展】
2020年 The Inevitable / why not. tokyo (目黒 東京)
2020年 今ここ、小さな自由 / why not ? (目黒 東京)
2019年 巣くう芸術家たち / Art Base Garden OBAEN – 大庭園 / (藤沢 神奈川)
2017年 ART TAICHUNG 2017 / Millennium Hotels and Resorts (台中 台湾)
2017年 青春嶺 / 科元藝術中心 (台中 台湾)
2016年 SIXTY / LUBOMIROV / ANGUS-HUGHES (ロンドン イギリス)
2016年 On The Threshold II : Formal Presence / オリエンタル博物館 (ダラム イギリス)
2015年 On The Threshold / オリエンタル博物館-ダラム大学、帝京大学 (ダラム イギリス) 【レジデンス】
2018年 Arquetopia, Natural pigment instructional residency / (クスコ ペルー)
2016年 BankART Artist in Residence /BankART1929 (横浜 神奈川) 【その他】
2019年 plastic island / secondhand frontier (展示企画) / トキワビル 303-a (横浜 神奈川)
2018年 Art of Islamic Pattern Summer School (Intensive) / (ロンドン イギリス)


オープニングオンライントーク ゲスト|慶野結香(けいの・ゆか)

キュレーター。 1989年生まれ、神奈川県出身。
東京大学大学院学際情報学府修士課程修了。 専門は近現代美術・ 芸術文化の展覧会史と展示論。
2014-2016年秋田公立美術 大学助手(アートマネジメント)、2017-2019年サモア国 立博物館(Museum of Samoa)でプログラムマネジメントと太平洋地域の芸術文化の調査に従事。 2019年より青森公立大学 国際芸術センター青森(ACAC)学芸員。 主な企画に『 いのちの裂け目―布が描き出す近代、青森から』(ACAC、2020年)など。


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