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『ムーミン コミックス展』2021年11月19日(金)~2022年1月10日(月・祝)at 横浜 そごう美術館

[2021/11/07]

『ムーミン コミックス展』2021年11月19日(金)~2022年1月10日(月・祝)at 横浜 そごう美術館


日本初公開!マンガ原画やスケッチ、約280 点を一堂に

ムーミン童話の原作者トーベ・ヤンソン(1914~2001 年)は、1954 年にイギリスの夕刊紙「イブニング・ニューズ」紙でムーミンのコミックス(漫画)連載を始めました。

主にトーベが絵と台詞を書き、弟のラルス・ヤンソン(1926~2000 年)がネタ探しと英訳を担当しました。
1959 年にトーベによる連載が終了したあと、1960 年からの15 年間はラルス一人で漫画製作を担当しました。
国を超え愛読されたコミックスを通して、ムーミン童話の世界は広く知られるようになりました。

本展では、ムーミンキャラクターズ社が所蔵する作品約280 点を日本初公開。 キャラクター設定画や習作、原画など貴重な資料を通じて、全世界で愛され続けているムーミンの奥深くも豊かな世界をお楽しみください。


『ムーミン コミックス展』

【日程】
2021年11月19日(金)~2022年1月10日(月・祝)

開館時間 午前10 時~午後8 時 事前予約不要
※12月31日(金)は午後6時閉館。 ※1月1日(土・祝)は午前9時~午後7時。
※入館は閉館の30 分前まで。
※そごう横浜店の営業時間に準じ、 変更になる場合がございます。

【展示作品】
● イントロダクション
トーベによる“ムーミン谷のなかまたち“ の紹介 _スケッチ、 原画

● 第 1 章
トーベが描いたコミックス_キャラクター設定 ドローイング、 スケッチ
第1 話「 ひとりぼっちのムーミン」
第2 話 「ムーミン谷への遠い道のり」
第3 話 「南の島へくりだそう」
第4 話 「おさびし島のご先祖さま」
第5 話「やっかいな冬」
第6 話 「ふしぎなごっこ遊び」
第7 話 「家をたてよう」
第8 話 「預言者あらわる」
第9 話 「恋するムーミン」
第11 話 「まいごの火星人」
第12 話 「ムーミンパパの灯台守」
第13 話 「ムーミンママの小さなひみつ」
第14 話 「タイムマシンでワイルドウエスト」
第15 話 「あこがれの遠い土地」
第16 話 「ムーミン谷のきままな暮らし」
第17 話 「彗星がふってくる日」
第18 話 「黄金のしっぽ」

第2章
ラルスが描いたコミックス_原画
第62 話 「古代エジプトへの旅」
第68 話 「お金持ちってめんどうくさい」
第71 話 「ムーミンたちの戦争と平和」
第73 話 「 10 個のブタの貯金箱」

その他
*資料
当時の「イブニング・ニューズ」紙、新聞印刷用原版、世界各国のムーミンコミックス など。
*映像
「ムーミントロールと 地球の終わり」(約 2 分)
トーベによる初めてのコミックスでスウェーデン語の新聞「ニイ・ティド」に 1947~8 年連載。
「ひとりぼっちのムーミン」 (約 12 分)
1954年「イブニング・ニューズ」紙に掲載された コミックスの第 1 話 作品。
*人形  (フォトスポット)
(立像 1950 年代、フィンランドのストックマンデパートのショーウインドウに飾られていた
 スノークのおじょうさんとムーミンの人形) 

*公式図録  トーベ・ヤンソン編 87 ページ、ラルス・ヤンソン編108 ページ
2冊セット トートバッグ付き 税込 2,200 円


公式図録  トーベ・ヤンソン編 87 ページ、 ラルス・ヤンソン編108 ページ  2冊セット トートバッグ付き 税込 2,200 円

公式図録  トーベ・ヤンソン編 87 ページ、 ラルス・ヤンソン編108 ページ
 2冊セット トートバッグ付き 税込 2,200 円


【料金】
一般1,200(1,000)円
大学・高校生1,000(800)円
中学生以下無料
*消費税含む。
*(  )内は、前売および以下のカードをご提示の方の料金。 [ミレニアム/クラブ・オンカード、セブンカード・プラス、セブンカード] *障がい者手帳各種をお持ちの方、およびご同伴者1名さまは無料。
*前売券は11月18日(木)まで、そごう美術館またはセブンチケット、ローソンチケット、イープラス、チケットぴあにてお取り扱いしております。

【会場】
そごう美術館
(横浜駅東口・そごう横浜店6 階)


トーベ・ヤンソン「まいごの火星人」スケッチA(1957年)(C)Moomin Characters(TM) 

トーベ・ヤンソン「まいごの火星人」スケッチA(1957年)(C)Moomin Characters(TM) digiluokitus: digioriginaali
digitointilaite: Canon EOS 5D Mark II Kuvankäsittelyohjelmisto: Photoshop cs6

トーベ・ヤンソン「まいごの火星人」スケッチB(1957年)(C)Moomin Characters(TM)

トーベ・ヤンソン「まいごの火星人」スケッチB(1957年)(C)Moomin Characters(TM)
digiluokitus: digioriginaali
digitointilaite: Canon EOS 5D Mark II Kuvankäsittelyohjelmisto: Photoshop cs6

ーベ・ヤンソン「黄金のしっぽ」習作(1958年)(C)Moomin Characters(TM)

ーベ・ヤンソン「黄金のしっぽ」習作(1958年)(C)Moomin Characters(TM)

ラルス・ヤンソン「10個のブタの貯金箱」原画(1975年) (C)Moomin Characters(TM) 

ラルス・ヤンソン「10個のブタの貯金箱」原画(1975年) (C)Moomin Characters(TM) 

ラルス・ヤンソン「ムーミンたちの戦争と平和」原画(1974年) (C)Moomin Characters(TM)

ラルス・ヤンソン「ムーミンたちの戦争と平和」原画(1974年)(C)Moomin Characters(TM)


ムーミンコミックスとは?

ムーミン童話の世界をコミカルに、時に社会風刺のエッセンスを加え、漫画という形式で表現したムーミンコミックス。 その歴史は、1947 年から2 年間、フィンランドのスウェーデン語系新聞「ニィ・ティド」紙に『ムーミントロールと地球の終わり』が掲載されたことに始まります。 1954 年になると、イギリスの夕刊紙「イブニング・ニューズ」紙で連載がスタート。 トーベとラルスの姉弟共作にはじまって、1960 年からはラルス一人での制作となりました。 1975 年まで続く「イブニング・ニューズ」紙の連載はイギリスにとどまらず、スウェーデン、デンマーク、母国フィンランドの新聞、さらに最盛期には40 か国以上、120 紙に転載されました。 読者は1200 万人にのぼり、ムーミンの人気は爆発的なものとなりました。 その波及効果は、オリジナルであるムーミン童話の児童文学シリーズにも及び、次々に世界各地で翻訳・出版されました。 ムーミンコミックスをきっかけに、トーベは児童文学作家としての国際的な名声を不動のものにしたのです。

日本でも2000 年から、筑摩書房より「ムーミンコミックス」(訳:冨原眞弓、全14 巻)が出版されています。


作家紹介

トーベ・ヤンソン Tove Jansson  (1914- 2001 年)

トーベ・ヤンソン Tove Jansson (1914- 2001 年) (写真左)

フィンランドのヘルシンキに生まれ、15 歳から芸術家としてのキャリアをスタート。 画家、小説家としても活躍します。 1945年から 25 年にわたって手がけた「ムーミン」の小説シリーズは世界各国で多くの読者に親しまれています。
1954 年、コミックスの連載を始めると、20 カ国以上で翻訳・出版され、ムーミンの人気を決定的なものにしました。

ラルス・ヤンソン Lars Jansson (1926- 2000 年)(写真右)
トーベの末弟。 15 歳の時に冒険小説『トルトゥーガの宝』でデビュー。 「ムーミンコミックス」の連載が始まると、トーベとともに漫画の制作や英訳に関わり、1960 年から 1975 年は一人で連載を続けました。 また、日本の TV アニメ『楽しいムーミン一家』では、企画から制作にいたるまでトーベとともに監修者を務めました。

ムーミンコミックス連載全73話 の内、
1話~13話と18話はトーベが制作、
14話~21話はラルスが筋書きを担当しトーベと共同制作、
22話~52話は、ラルスが担当しました。


見どころ

1.日本初公開 トーベとラルスの貴重な原画やスケッチ

大半が失われたとされる原画の中で、現存する貴重な作品を初公開します。

2.ラルス・ヤンソンの功績

テキスト英訳やネタ作りでトーベのコミックス制作を支え、さらにトーベ降板後ひとりで15年間描き続けたラルスの功績は多大です。 本展では、ラルスの未邦訳の3話分の原画と、『ムーミンたちの戦争と平和』を全点展示します。

3.トーベとラルス姉弟の作風の違いと特徴

トーベ   丸みを帯びた顔と体型のムーミン。
画家でもあるトーベのコマは、一コマだけで見ても小説の挿絵のように絵画的です。
ラルス  鼻が少しとがり角張った顔で表情はくっきり、体型は少しスリムなムーミン。
次のコマへの場面転換が効果的で、漫画的要素が強まりました。

4.トーベとラルスの工夫_新聞漫画独特の制約が生んだムーミンの世界

●お決まりごと
約50~100回の長い連載で構成された一つのストーリー。 各ストーリーの始まりと終わりをしめすために、初回のコマは「ムーミンのおしり」から、最終回は「Finis」の言葉でしめくくるのがお決まりでした。
会場入口ではムーミンのおしりのコマが大集合してお迎えします。

●テーマ

「夕刊紙を読む大人」が読者のため、一日の疲れを癒すような娯楽が求められました。 季節感を意識しながら、時事ネタや社会風刺などがユーモアをまじえて小気味よく展開されています。
ストーリーの起承転結とともに、掲載当日1回分でも楽しく、さらに次回も読みたくなるという「連載漫画」として秀逸の構成になっています。 (新聞社からの注文は「掲載1回に1度の緊張と弛緩」の繰り返し)

●キャラクターデザイン

ムーミンパパのシルクハット、ムーミンママのエプロンなど、キャラクターを一目で判別しやすいアイデアを採用。 鉛筆スケッチと掲載版を比較すると、表情などをどう変化させたかがよくわかります。
悪いことばかりしているスティンキーやスポーツ万能のブリスクなど、コミックスのみに登場するゲストキャラクターは、個性的な風貌で、ハプニングや笑いを招くスパイスの役割を担っています。

●コマ枠の境界線の装飾

シンプルな直線以外に、モチーフを使った装飾的・芸術的な境界線(枠線)を用いています。
トーベの作品には、ハンモックをつっている木、ステッキ、風船の紐などが登場、ラルスも見て楽しい境界線(枠線)を多用し、ボクシングのグローブやペン、音符やホースなど効果的に使われています。

●直筆スケッチならではの線の美しさ、細かく重ねられたタッチと濃淡、絶妙な曲線
紙質の良くない新聞紙にきれいに印刷するために単純な線になっている部分が、直筆のスケッチでは豊かな描線で表現されています。

◆ムーミン コミックス展 公式ホームページ
https://moomin-comics.jp


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