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Mr Wim フジロック2018年直前インタビュー

Mr Wim フジロック2018年直前インタビュー

どこかネジがぶっ飛んでいて、それでいてどこか可愛らしさも感じられ。でもやっぱりちょっと変態。ブレインマンションやお盆タワー等、フジロックフェスティバルの会場で強烈な個性を放つMr Wim。そんな彼が今年も苗場にやってくる!アートイベントとしてフジロックフェスティバルを捉えると、もっともっと違う遊び方が出来るのでは?Wimの脳みその中を少しだけ覗いてみました。


Mr Wim Interview

—–出身はどこになるのかな?

ベルギーのアントワープでヘントやブリュッセルにも少しの間住んだことがあるよ。あとはスイスのチューリッヒも。今はロンドンに来て13年になるかな。

—–いつアートに興味を持ち始めたの?

幼いころからいつもアートとかアーティストが凄く好きだったんだけど実際に自分がアーティストになるってことは考えもしなかったよ。幼い子が普通にするように絵を描く事は凄く好きだったけどね。

—–ヨーロッパはアートに溢れているけどどんなアートに影響を受けた?

アントワープには、16世紀から17世紀頃のヤーコブ・ヨルダーンスとかピーテル・パウル・ルーベンスのようなアーティストに触れる機会がたくさんあって。初期フランドル派辺りのね。それでお母さんとお父さんがよくミュージアムとかギャラリーに連れていってくれてたんだ。

—–それじゃー結構早い段階でアーティストになろうと思ったのかな?

いや、大学に行ってもまだ何をしたいか分からなくて。それで中国語を習って。あっ、日本語もセカンドランゲージとしてね(笑)。でも大学もなんかしっくりこなかった時に美術史に出会ったんだ。なんかすごく親近感が沸いて、自分自身の居場所のような感覚になったんだ。ちょうどそれと同時に、狂ったように絵を描きまくってて。絵を描く事はシチリアのどこかのギリシャ寺院の柱の数を数えるより全然楽しくて(笑)。もちろん美術史から学んだこともあったよ。

—–Wimの根本はヨーロッパの歴史的なアートにあるんだね。ストリートアートの影響は?

やっぱりニューヨークのグラフィティだね。すべてのストリートアートがそこにあった。パブリックアートに対する全ての観念が変わったんだ。

Mr Wim フジロック2018年直前インタビュー

—–どんなアーティストに影響を受けた?

キース・ヘリングには凄く影響を受けたよ。

—–自分自身のことをどんなアーティストって説明する?

未だに自分のことをアーティストって呼ぶことに少し抵抗があるかな。”Fartistファーティスト”ってとこかな。というか、みんな自分の事をアーティストって呼んでるけど自分自身では確信がないんだ。そもそもアートってなんだって思ったりするし。それで結局、俺が誰だってかんけいねー!みたいになって(笑)。美しい事を生み出すのが好きなだけかな。

—–初期のころはどんな活動をしてたの?

ちゃんと公の場に出したのは確か1989年でブリュッセルの空っぽなお店で友達とかとやった最初のポップアップストアかな。その1年後同じ仲間とフランスのギャラリーでグループ展をやって、個人でやった本当のオフィシャルのはSpaghettiworldっていうレストランのオープニングでやった‘New Age Entertainment’っていう作品。で、91年にはアントワープでソロショウの- drawings,murals&tattoos -をやった。その頃はスパゲッティマンって呼ばれてたよ、、、

—–スパゲッティマン、、、(笑)。アートとは関係ない仕事などにも就いたことあるのかな?

若い頃は結構運が良くて、テレビとかのステージセットの仕事とかビジュアルに関わるバイトをすることが多かったかな。

—–ヨーロッパから出てどんなところで活動し始めたの?

ロスやニューヨーク、メキシコ辺り。ロンドンに住むとより海外で活動しやすくなるよね。日本への壮大なアドベンチャーもロンドン在住だからこそ出来るっていうのもある。

—–好きな都市を3つ教えて?

もっといろんなところに旅が出来たらいいんだけど、物凄く好きなのは日本!大阪が大好き。後はメキシコのオアハカも大好きだね。人もご飯もお酒もビジュアルカルチャーも音楽も気候も。あとはベルリンはインスパイアを受けて刺激的な場所。あとはソロモン諸島、、、どこでも!

—–日本といえばフジロックフェスティバルでお馴染みだけど、最初に参加したのはいつ頃?

2006年かな。

—–どんな印象?

ワォ~!絶対また来たい!って思ったよ。

—–今年で何回目?

もう13回になる!

—–グラストンベリーでもアートワークをしてるけどフジロックとの違いは?

グラストンベリーはフジロックの母船みたいなもので、フジロックのルーツでもあるんだけどレイアウトもスケールも全く違う。17万5千人かそれ以上の人が疎外された街に集まって2万5000人とかのスタッフやボランティアがいる。ステージも無数にあるし5日間とにかくぶっ飛んでるんだ。1970年からずっとね!サマセットのなだらかな丘にある超巨大アートフェスだよ。

—–フジロックにはどんな特徴があると思う?

グラストンベリーは滑らかな丘だけどフジロックはアップダウンが激しい山の中。より自然に触れられて凄くクリーンだよね。もちろんオーディエンスの盛り上がり方も違うしフーリガンはほとんどない。オーストラリア人が多い(笑)。今年のオレンジコートでの‘The Unfairground’には気を付けた方が良いよ!(笑)

—–何が行われるのかな?楽しみ(笑)。初歩的な質問になるけどフジロックでは主に何をしてるの?

どこにでもいるよ(笑)。日本の神聖なる水(日本酒)を飲んで(笑)。

—–それもしかり(笑)。活動は?

昼はブレインマンションをやって夜にはThe Palace of Wonderまで行く。あとフードコートのお盆タワーも作ってるよ。そっち行ったりあっち行ったり(笑)。でも今年はブレインマンションお休みになるかもね。新たな仕掛け”ブレイン祭り”っていうのをやるよ。これ最新情報ね!

Mr Wim フジロック2018年直前インタビューMr Wim フジロック2018年直前インタビュー

—–お!それは楽しみだね!ちなみにフジロックの楽しい部分と大変な部分は?

楽しい部分は昔からの友達と会えるし、新しい出会いもあるし、ご飯もパーティーも音楽も自然も最高!大変なのはやっぱりハードワーク。とにかくやる事が盛りだくさん。最近は少し良くなったけどね!

—–フジロックでのアートは自分自身のアイデアが結構反映されてるのかな?

お盆タワーは自分のプロジェクトだよ。僕のペットのようなもの。いつも設営後の木曜日の夜のオープニングで涙するんだ。限られたバジェットの中で仕上げないといけないから大変ではあるけどね。

Mr Wim フジロック2018年直前インタビュー

—–毎回出来には満足?

いつも自分自身でも驚いてるよ。2006年の最初はpalace of wonderの外に少しのデコをしただけだったんだけど、年を重ねるうちにどんどん色々なことをやらせて貰えるようになって。キャラバンでもやって最終的にはpalace of wonder。規模もどんどん大きくなってる。自分が作った作品の場所が地球上で一番好きな場所なんだ。

—–何か失敗談とかある?

酒モンスターに何回か会ったことあるけど(笑)失敗っていうか好きだからね日本酒(笑)。

—–要するに酒でベロベロってことね(笑)。日本に来るときはいつもフジロックだけ来て帰るの?

いつもは日本の環境に慣れる為にだいたい早めに到着して(笑)、たまに最初に大阪に到着することもあるし。

—–要するに遊んでるのね(笑)。でも準備期間も大変じゃない?

片付けもあるしだいたい前後10日は滞在するかな。フジロック後は、Nagaoka Fuji Rockersを訪れて東京で1週間位過ごして帰る。で、朝霧JAMで戻ってくるみたいな感じ。

Mr Wim フジロック2018年直前インタビュー

—–日本にはフジロック以外でも来たりしてるみたいだけど、そもそも初めて日本に来たのがその2006年のフジロックきっかけ?

そうだよ。その2006年が初。来日してそのまま苗場に直行して終わって東京で一泊して帰るみたいな弾丸スケジュール(笑)。もっと滞在したかったんだけどね。東京タワーの近くのホテルに泊まってセミの”ウィームウィムウィムwimwimwimwim”って鳴き声を聞いてただけ(笑)。

—–夏の間至る処でWIMを呼ぶ声が、、(笑)

そう(笑)。でも日本は凄く魅了されてすぐに大好きになったよ。それからフジロックでもそうなんだけど頻繁に来るようになって10月の朝霧JAMも手掛けるようになって。朝霧も7年やらせて貰ってるよ。

—–実際何回位日本に来てるの?

22回は来てるかな?

—–凄いね!好きな場所は?

苗場はもちろん。第二の故郷みたいな感じ。東京からたった2時間で新鮮な空気と森林と最高だよね。富士山が一望できる朝霧JAMの開催地も好き。大阪も東京も!

—–行きたい場所は?

長崎とか広島とか福岡はちょっとだけ行った事あるよ。フジロック後は新潟に行くし、いつかは沖縄に行ってみたい!

—–そういえば今年も2月頃東京で見かけたけど?(笑)

いたいた!去年の12月のRED KENのショウ以来今年の7月まで日本に来れないと思うと耐えられなくて来ちゃったんだ!ちょうどMadbunnyの展示会と誕生日もあったしね。来る口実(笑)。フジロックの準備なんかも兼ねて大阪もちょっと行ったよ。

※ MADBUNNY
http://www.madbunny.net

—–Madbunnyとは仲良しだけどどこで知り合ったの?

10年位前かな?ロンドンで会った。Portobelloでグループショウの準備とかをしてる頃だったかな。イカレタうさぎのように飛び周ってる愉快な日本人を見つけてさ(笑)。それが出会い!ステッカーとか交換してビール友達になってもう何年も経つね。今だって彼のブランド「bysdntcry」の下着を履いてるんだからね(笑)。

※ BYSDNTCRY.
http://www.bysdntcry.com/merchandise_underwear.html

—–(笑)。彼はどんな人?

クレイジーでグレートでピョンピョンしてて情熱的でセクシーで変態!外国人にもフレンドリー(笑)。イランのどこか片隅にいきなり行っちゃう色気さがあって、ビンビン生と死をグルグル回ってて、熱心な写真家で、仲の良い友達でスウィートハートで(笑)。彼は僕がデザインした入れ墨を入れてるよ。本当に洗練された奴だね!

—–入れ墨の文化にも凄く深くかかわっているよね?

うん。入れ墨は昔から大好なんだけど、今日本では凄く彫り師や入れ墨入れている人たちが過ごしにくくて凄く残念。でも何かアクションは起こしたいと思っているよ。

—–Madbunnyとは何かコラボとかしたことあるのかな?

大阪でDMO artsで‘Techno Break’っていうコラボをしたよ。フジロックでももちろんコラボしたし今年もするしね。2人で何かをするとマジックが起こる。1+1=3って感じ!

Mr Wim フジロック2018年直前インタビュー

—–ナイスコンビだね!今年の2018年フジロックも間近!

Mr Wim フジロック2018年直前インタビュー
Mr Wim フジロック2018年直前インタビュー

ちゃんと予定表に入ってたかな?確認しないと!(笑)って冗談だけど、行って到着して木曜のオープニングパーティーに実際いないと行った事にならないからね!そこではじめてキックオフかな!

—–今年のフジロックでは何をするか教えてくれるかな?

昼のプログラムとしてCafe de Parisで「BunnyLand」と「BrainMansion」のコンビネーションデコをするよ。天気にもよるけど和紙なんかを使ってちょっとしたこともしたいなって思ってる。その他いろいろやってるから秘密の酒バーに遊びに来てね。

—–かなり楽しみ!最後に日本のファンに一言!

愉快で美しくてジェントルな僕の大のお気に入りの日本のみんな!ステッカーを取りに来てくれよ!あ、それとその苗場で使ったブレインのセットなんかを大阪とか日本の他の土地にも持っていけたらなって思ってるよ!3日間だけじゃなんかもったいないしね!では、苗場で!

—–ありがとう!あ、その前にもう1つ質問!なんでブレインなの?

なんでかな。すべて頭の中にあって。僕たちももっと脳みそが必要で。なんでかな。

頭の中にあるからだよ。

Mr Wim フジロック2018年直前インタビュー


Interviewed by Kenichi Kono
All Photo by MADBUNNY

FUJI ROCK FESTIVAL ’18

-日程-
2018年 7月27日(金)28日(土)29日(日)

-会場-
新潟県 湯沢町 苗場スキー場

-時間-
9:00開場 11:00開演 23:00終演予定

【一般発売】
1日券 ¥20,000
2日券 ¥36,000
3日通し券 ¥45,000

※ 中学生以下は保護者同伴に限り入場無料

オフィシャルサイト
http://www.fujirockfestival.com


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