Norio (EACH OF THE DAYS) Interview
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名古屋を中心に日本全国だけにとどまらず最近では台湾などへ活動の場を広げ勢いの止まらないメタルコアバンドのEACH OF THE DAYS。ジャンルに囚われず様々なバンドとの交流、そしてアパレルとの交友関係など、ステージ上もプライベートもパワー全開ボーカルNorio氏にお話を聞きました。特にアメリカでのツアーのエピソードは必見。そんな彼のインタビューをお楽しみ下さい!
Norio(EACH OF THE DAYS)Interview
—–EACH OF THE DAYS(以下Each)って結成してどれ位なんですか?
5年なので6年目になりますね。
—–意外と最近なんですね!元々誰が作ったバンドなんですか?
僕が作りましたね。その前はLost Edenっていうメロデスバンドをやってて。
—–メロデス?メロディックデスメタルって事ですか?
そうです。名古屋でやってました。
—–今と同じ名古屋でやってて、その時のシーンと今のシーンって全然違うんですかね?
全然違いますね。関わってた人達も全く違いますね。昔はハードコア系と一緒にやることが多かったんです。そもそもメロデスみたいなバンドって海外にはたくさんいたんですけど、日本にはあまりいなくて。
—–そもそもそのメロデスって。海外アーティストで言うと?
INFLAMESとかARCH ENEMYとかですね。
—–という事はそんなに極端に違う事をやってたわけじゃない?
今はあの頃に比べたらもっとメタルっていうか。やってる事は結構変わったと思うんですけど、そのジャンルのくくりの中で変わった感じなのかな。昔はもっとギターソロ2分半とか(笑)。曲が6分~8分みたいな大作をプレイしてたので(笑)一回8分15秒位の曲を作ってレコーディングして。もう長いのはいいかなって(笑)
—–あは(笑)30分枠でライブやったら3曲で終わっちゃいますね(笑)でそのメロデスバンドを終わらせて?
前のバンドで実は海外からリリースしてたんですよ。イギリスのキャンドルライトレコードって所から世界流通で。ブラックメタルのレーベルなんですけどね。結局マネージメントが上手くいかずに海外ツアーとかも出来ず、バンド自体がスランプになってて。もう9年位やってたのでその時に新しい風をって思って平行してKillswitch EngageのコピーバンドとしてEachを始めたんですよ。でも結局2回位スタジオ入ってすぐにオリジナルの曲を作りたくなって(笑)。そこから地元でチョコチョコライブをやり始めてって感じですね。
—–メンバーは?
オリジナルからは結構変わったかな。ギターのTotsuと俺だけですね。
—–基本はKillswitchみたいな音がベースになってるんですか?あれってジャンルでいうと?
メタルコアですかね。MAメタルって呼ばれてて。マサチューセッツ生まれのメタルですね。アメリカでシャウトとクリーンを混ぜたスタイルを広めたのが彼らなんです。
—–なるほど。今5年活動して音源は?
音源はアルバムが一枚。シングル一枚。後はオムニバス三枚ですね。単独最後が一昨年の2011年ですね。
—–海外アーティストみたいに間が空いてますね(笑)
ですね(笑)でも今曲を作ってて。なんとか年内から年明けにはレコーディング開始して来年には出したいなと。
—–って事は来年楽しみな感じですな。それで話が変わるんですけど、そもそもメロデスをやってた頃と今ってかなりシーンが変わったと思うんですけどその辺はどう感じてますか?今ってもっとアパレルのBlack FlysだったりSRHだったりDxAxMだったりそういう音楽以外での絡みも多いですよね?
まず根本的にバンドの活動の仕方が全然違ってたというか。その当時って俺らが若かったっていうのもあって。かっこ良ければいいだろ。みたいな時期でもあって。ただ音楽ってそれだけじゃないし、それだけだとそこでストップしちゃうから。それってなんかもったいないかなって思って。今の環境は若いバンドの子達とも先輩バンドとも一緒にライブする中で、人と人が円と円になって繋がってまた新しい事が出来るっていうのが最高ですね。
—–バンドマンって特にアパレルの人達と絡まなくても活動は出来るわけで。それはアパレル側も同じな中でこうやって交流出来るっていうのは、やっぱりノリやテンションが根本合わないと交じ合わないと思うんですけど、NORIってなんか流星の如く現われたっていうか(笑)気が付いたらこういうシーンにいて(笑)このシーンっていうのは、簡単に言えばアパレルもバンドマンも一緒に遊びながらサポートし合ってるシーンの事なんですけど、いきなりバーンって現われて、気が付いたら中心にいて(笑)この人ってどこから来たんだ?っていうのが最初の印象でしたが(笑)
(爆笑)そうっすかね(笑)確かにそうかもしれないですね。昔は突っ張ってた時期もあったんでその時期だったらもしかしたら肌が合わないタイミングだったかもしれないんですけど、むしろ今までなんで知らなかったんだろって思ったりもしますね。
—–何か知るきっかけっていうのは?
一番大きい出会いっていうのはそもそもDxAxMのSHiNさんで。ギターのPhilorはお店に顔を出したりはしてたんですけど、俺自身こういうカルチャーと一つになっていくっていう事自体意識してなかったし。前のバンドの頃は、東京行けばデスメタルとかブラックメタルとかと対バンして関西だともっとビジュアルチックな網網のシャツとか着るようなメロデスとかと対バンしてたんで、関わる人達もやはりそういう系の人達が多かったんですね。それでEachをやってく中で、若い子達の企画とかに行ったりした時に結構近い音のバンドとかも出てて。これは知らない所で何か起こってるなって思って。それで当時自分達が企画する時ってメタルバンドだけ呼んでやったりはしてたんだけど、色んなジャンルが混ざった企画をやったらもっと広がって楽しくなるんじゃないかなって思い始めて。
—–考えた方がだいぶ柔軟になっていったわけですね。
そうですね。それで一回クアトロで企画をやった時かな。こういう事をこれ以上のパワーでするにはもっと色々な所と繋がっていかないとダメだなって思って。それでダイヤモンドホールで企画する時に色々なバンドに声をかけたんですけど中々上手くいかなくて。その時に急にブッコンで相談をしに行ったのがSHiNさんだったんです(笑)
—–元々知ってはいたんですか?
挨拶はチョコチョコしてたんですけど深くは話をした事がなくて。バンドを紹介してくださいって言うよりは今こういう状態でどうやったらもっと楽しく出来るかって事を相談しにいった感じですね。
—–そこから一気に?(笑)
一気に(笑)それから一緒に酒を飲むようになって色々紹介して貰って。なんだ!こんな楽しい場所があったんだ!って(笑)俺の知ってたロンゲの奴らばかりじゃない場所でも楽しい事が起こってるじゃんって(笑)もうそこから。
—–で、この楽しさを知ってしまったと(笑)
はい(笑)だったら楽しいところいかんとダメでしょって(笑)
—–音楽やってる人って基本プライド持ってやってるから尖ってるし、アパレルも皆こだわり持ってやってるから、尖ってる物同士はなんだかんだ合う気はする。でも一昔前のメタルとかのシーンでアパレルとかが絡むってあまりなかったと思うからなんかEachを発見して新鮮というか。
同じ地元のSRHとかDxAxMなんかもそうですし、後はその先輩達を通して知り合ったBlack FlysのCrewとSHIN君のSHOPのCrucialでゲロ兄弟になって(笑)
—–あ、あの伝説の(笑)
ですね(笑)
—–酒だったりっていう共通点で仲良くなってそのまま意気投合っていいですよね。それがしかもアパレル畑と音楽畑だったら、またその出会いでパワーが倍増して何か生まれるはずだし。
バンドはバンドでカッコイイなって人達はもちろんたくさんいるし見てきてるんですけど、服作ってたりアパレル関係の人達も気合い入りまくってる人達たくさんいるじゃないですか?(笑)
—–基本的に気合い入ってますな(笑)多分そういう人達としか合わないと思う。気合の出し方なのかな?ただの体育会系?(笑)
あはは(笑)
—–どれだけドロになるかじゃないけど(笑)特殊ですよね。今はちなみにブランドは?
DxAxMとSRHとBlack Flysにお世話になってますね。
—–なんか音楽の話と少し遠ざかってしまってますが。あ、この間海外でライブをやったみたいですよね?
この間は台湾行ってました。
—–台湾!海外初ですか?
いや、アメリカもツアーもしてて。一昨年の12月に西海岸を周りましたね。
—–あ、それは初耳でしたね。
サンディエゴからはじまって、アリゾナ行ってニューメキシコ行ってそこからシアトルまで行って。最後は南下してって感じで。
—–結構周りましたね。合計どれ位のShowをやったんですか?
16日で15本(笑)
—–え?まじで?(笑)
はい(笑)もう毎日12時間移動みたいな感じで。バーで日銭を稼いでモーテルに泊まって次のバーに行くみたいな毎日(笑)
—–悲惨(笑)どこかのバンドと一緒だったんですか?
全箇所一緒に周ったAMPORAっていうバンドがいて、彼らから機材とかも借りたりして。
—–ライブ自体はどんな状況?
モニターも無ければリハも無い様な環境で。夜の9時頃到着して、そこから酒盛りして、1時頃にライブ始めて2時には誰もいないみたいな(笑)一気に片付けて移動して、朝の6時頃にモーテル泊まって昼からまたずーーっと移動(笑)で、夜の20時~21時に着いてメシ食って酒飲んでの繰り返し(笑)
—–過酷ですな。経験値は溜まりそう(笑)
照明も無い所は、豆電球が3本位垂れてて(笑)ウチはパーカッションがいるから6人なんだけど、入りきらない所もあって。一回パーカッションが物置き場でライブやった時があって(笑)
—–まじっすか(大爆笑)それどういう状況?一応見えてるの?(笑)
いや、もう真っ暗で(笑)ウチのパーカッションのYoshimiは全然怒る様な性格じゃないんですけど、その日のモーテルでさすがにキレタ(笑)
—–(大爆笑)
『モニターとか無いとか当たり前だし、照明がちょっと当たらないとかは仕方がないけど。。。物置は違うと思う!!!!』って(大爆笑)
—–はははは!
『うん。ごめん』って言って(笑)
—–でもどうしようもないわけでしょ?(笑)
セッティングしてる時にどうしてもステージに立ちたかったみたいで、そのパーカッションのYoshimiが『ギターがこっちで~』とかやってたんですけど、どう考えても見た目的におかしいでしょってなって(笑)結局やっぱパーカッションでしょって(笑)
—–ははは!
しかもそのパーカッション周りにペダルとか置いてあって(笑)
—–客席からは?
一応薄く暗くは見えて(笑)
—–なんかいる?みたいな(笑)
あいつ何やってんだ?位の感じですね(笑)物置だから後ろに物がいっぱい置いてあるし(笑)
—–それでキレテ(笑)
そうそう(笑)『それは違うと思う!!!』って言われてもね(笑)『ホントごめんね』って言って(笑)どうしようもないわけだし(笑)
—–面白いですねそれ(笑)そんな経験してるなんて知らなかったですね(笑)で、この間は台湾?
ですね。台湾の野外のフェスに出させて貰って。ビルに囲まれてる街のど真ん中の公園にステージを組んで。
—–ジャンルは?
もうオールジャンルで。メタル系は俺らとあと数バンドだけだったんですけど、イベント自体が5年目で。しかも俺らが初海外バンドっていう環境で。
—–おお!それは凄い!
国内のPOPSだったりメタルだったりロックだったり。メッチャ盛り上がりましたね。人も2000~3000人いて。
—–そんなですか!
もう黄色い声が凄かったですね。ロックスター気分を味わいましたね~(笑)でも帰って来て同じ様にやったら、ちょっと違ったね~(笑)う~~ん。。やっぱこれが現実だよね~って(笑)
—–そうなんだ(笑)盛り上がるんだ~!
また来年リリースしたらツアーで行きたいですね。
—–アジアのシーンは熱そうですね。しかもなんかみんな繋がってそうだから一つ繋がったら他も行きやすそうな感じしますね。
ですね。中国とか韓国とかパッケージにしてアジア攻めれたらいいですね。
—–他にどこか行きたいところある?
もちろんまたアメリカは行きたいけど個人的にはヨーロッパの寒い方とかもいいですね。元々聴いてた音がスウェーデンとかフィンランドとかそっちなので。ダウンロードフェスなんかも出たいですね。
—–今って基本タイバンは何でもありでしょ?
ですね。基本あんまり気にしてはいないですね。ジャンルで固まるライブもあっていいとは思いますけど、それだけで終わったらいかんな~とは思いますね。そこで終わっちゃうから。5年後10年後の先を見た時に色んなところで牌は広げておきたいですね。
—–なんだかんだそういう柔軟なバンドがアパレルと繋がったりしてる現状はありますよね。という事で今後の予定は?
年内レコーディング着手出来たらして、来年リリースしたいなって感じです。3年ぶりの音源になるのでがっつりいきたいなって思ってますね。
—–楽しみにしてますね。リリースも無いのに実際このインタビューのタイミングはなんだったんだって話ですけどね(笑)
春位にインタビューの話が持ち上がってましたけどね(笑)やっとですね(笑)
—–僕はこういうのが好きなんで(笑)プロモーションじゃない方がフラットに話が聞けるし肩の力抜いて話せるしってことで(笑)今日はありがとうございました!(笑)
Photo by cazrowAoki
EACH OF THE DAYS – LIVE SCHEDULE
2013/11/23 豊橋 club KNOT
2013/12/01 福岡 LIVEHOUSE CB
2013/12/20 名古屋 今池3STAR(出演キャンセル)
2013/12/22 渋谷 Cyclone(出演キャンセル)
EACH OF THE DAYS offcial web site
http://eachofthedays.com/
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