PEPPER – LIVE REPORT at HOUSE OF BLUES Anaheim CA 2012.10.27
LAのDOWN TOWNからFREE WAYの5号線を南東に車を走らせると、多少渋滞にはまっても1時間とかからないカリフォルニア州オレンジカウンティのアナハイム。ここはディズニーリゾートがある街として知られていて、世界中からたくさんの人が集まる観光地。そんな子供から大人が楽しめるリゾート地内にあるHOUSE OF BLUES。ちょうど距離的にも、もしかしたら都内から千葉のディズニーランドまでと同じような感覚であろうか。
このHOUSE OF BLUESはライブハウスというよりは日本でいうクアトロやO EAST位のサイズのホール箱。音楽に携わってる人であれば誰もが知ってるであろう老舗の箱なのである。
しかし、場所が場所。
ホール級のサイズとはいえここに集まって来ている人々は皆カップルや家族や子供たちばかり。果たしてライヴを見に来る人なんているのか?
なんて思いながらじっとエントランス付近で待っていると…
気がついたらどこから人が集まり始め、OPENと共に中へ入るも人がどんどん溢れ出し、まだまだOPNINGのバンドがやっているというのにも関わらず既にフロアーはギュウギュウな状態。
モニターでしかライブが見れない2階にあるBARエリアもお酒を飲む人で溢れ返り、少し年を取った大人は2階席でまったり。騒ぎたいキッズはメインへ。そんな図式が妙にアメリカっぽくて微笑ましかった。
今回写真を撮る為、客席とステージの間へ移動しないと行けなかったのにも関わらず、あまりの人の多さに前に進めず。こんなにいるか。大きな体のアメリカ人相手にこちらも前に進むのに必死。なんとか辿り着いた頃にちょうど本番スタート。
本番が始まったのが22時半。日本で言う週末のヘッドライナーの時間が終わる頃にスタートするというのも車文化のアメリカならでは。
アンコール2回を含む約1時間半のセットの中には、名曲”Stone Love”や”No Control”や”Pointo and Shoot”などを披露し、最前列にはたくさんの若い女の子、フロアーの真ん中は元気の良い若い男の子、その周りをちょうどpepperと同じ様な年齢の少し落ち着いた若者達が囲み、2階席はお酒好きな大人達で賑わっていた。
彼らの出身地であるハワイの土地柄、物凄く温和でハッピーな人柄が滲み出る様なステージを駆け回る元気なパフォーマンスと同時に、物凄く神秘的で神がかった瞬間が随時見られその度に鳥肌が立った。どう表現していいか分からないのだけれども、あの普段は人懐こくって、気の利くとても優しい男であるギターボーカルの”Kaleo”に何かが宿った様に神々しく見えて拝みたくなってしまう瞬間。そんな彼を何度かステージ上で見る度に、このバンドがただの陽気なレゲーサウンドを持ったバンドではなく、その枠をも飛び越えたひとつのワールドワイドなバンドとしての可能性と、現にその一つとしてここカリフォルニアで既に立ち位置があるのだという事を実感した内容の詰まったステージだった。
前回2009年に来日してから、3年以上の月日が経った。
あの時に見たレゲーロックというカテゴライズされた中見た彼らのshowとはまた一味違ったスパイスが足されたshowを、いち早く日本え再び見れる事を強く希望する。レゲーロックはその常識とカテゴリーを越えてここまで進化する事が出来るのだ。
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