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『PHENOMENON: RGB』2019年2月23日(土)~3月11日(月) at ラフォーレミュージアム原宿

[2018/12/29]

『PHENOMENON: RGB』2019年2月23日(土)~3月11日(月) at ラフォーレミュージアム原宿


ファッション・カルチャーの分野でも活躍する気鋭のアーティストによる作品を展示「PHENOMENON: RGB」開催。YOSHIROTTEN、河野未彩、Jonathan Zawada が「RGB」の自由さを表現。

近年、アート分野において、デジタル作品の注目度の高まりとともにCG 作品を制作するアーティストが著名となり、キャンバスよりもモニターディスプレイやプロジェクションをメディアとして使用するケースが増えています。 またアート分野に限らず、スマートフォンの普及や生活環境への各種デバイスの登場により、モニターやディスプレイに目を向けている時間もより長くなっています。 これは、私たちが光の3 原色 ( = RGB ) の世界に没入する時間が長くなっているということを意味しており、「最先端」の視覚表現・体験の可能性の広がりが期待されます。

本展では、光の3 原色「RGB」をテーマにし、ファッション・カルチャー分野で著しい活躍を見せる気鋭のアーティストがメディア環境から得た発想を強烈なビジュアルで表現いたします。 グラミー受賞アーティストFLUMEのビジュアル制作や世界遺産でもあるオペラハウスへのプロジェクションマッピング制作を手掛けたオーストラリアの国民的アーティスト・Jonathan Zawada や、2018年3 月にTOLOT heuristic SHINONOME にて開催した個展「FUTURE NATURE」に代表される作品発表のほか、ファッション、音楽、広告、店舗等の空間デザインなど、幅広い分野で活躍しているグラフィックアーティスト・YOSHIROTTEN、加山雄三から水曜日のカンパネラなど、幅広いミュージシャンたちのビジュアル制作を行う視覚ディレクター・河野未彩が新作インスタレーションとともに出展。 また、各々独自の視点を持つ国内外若手アーティストたちも参加予定です。

私たちの身の回りにあるディスプレイを通して「RGB」について考える機会を創出し、さまざまな方向から捉えたその抽象的で曖昧な輪郭をラフォーレミュージアム原宿に描き出します。
気鋭のアーティストによって具現化される、最先端領域の可能性を体感いただける本展にぜひ足をお運びください。


『PHENOMENON: RGB』

【日程】
2019年2月23日(土)~3月11日(月)
11:00~21:00

【会場】
ラフォーレミュージアム原宿
(東京都渋谷区神宮前1 丁目11 番6 号 ラフォーレ原宿6階)

【参加アーティスト】
YOSHIROTTEN 〔グラフィックアーティスト〕
河野未彩(Midori Kawano) 〔視覚ディレクター〕
Jonathan Zawada 〔アーティスト〕

【入場料】無料

【問合先】
03-3475-0411(ラフォーレ原宿代表番号)
【主催】
ラフォーレ原宿

【企画制作】
ラフォーレ原宿・CALM&PUNK Gallery(GAS AS INTERFACE)

【会場デザイン、グラフィックデザイン】
YAR


「PHENOMENON: RGB」 コンセプト

赤・緑・青というたった3 つの色彩により人の視覚の世界が再現できる。 脳が解釈した光の波長をわたしたちは色として見ているのだから、その仕組みはやはり人の心を外在化させるためのテクノロジーといえる。 外在化された心はテクノロジーという乗り物を得て、とめどなくその生息域を広げた。 そのシンプルな原理で作り出されたディスプレイは、心が持つ創造の力が息づくメディアであり、今度はその再生装置そのものがこの社会を覆い尽くそうとしている。

きっかけとなったのはスマートフォンの発明だ。 ちいさなスクリーンの中にうごめくさまざまなアプリケーションが、わたしたちの視覚だけでなく、意識までをも虜にした。 あらゆる場所に偏在するようになったその存在は、ときに身にまとうものとなり、ときに建築物を覆う美しいファサードとなり、また、わたしたちのお茶の間から街角まで、あらゆる隙間に入り込み、いたるところで鮮やかな輝きを放っている。

ディスプレイの中で、人々の営みや出来事、あるいはどこかの誰かが想像で生み出したさまざまな事象が、嵐の
ようにわたしたちの日常を吹き抜けていく。 その様子をわたしたちは毎日眺めて暮らしている。 国境や時代の壁を越えて止まることなく溢れ出てくるそれらは、消費されながらも独自の文化を形成し、多様な生態系を作り出した。 とめどなく生み出される創造の力が国境や時代、あらゆるカテゴリーの境界を切り崩さずにはおかない。 それは加速する、そして増殖する力であらゆるものを民主化し、良くも悪くも、わたしたちの意識を変えていこうとしている。

その光る板がもたらした文化は、創造という行為を物質という重さから解放した。 それは現代に作り出された広大な遊びの領域である。 この途方もない自由さの中で何が可能なのか? その問いに答えることは、これから出現する新しい創造者にとって大きな仕事になるだろう。

本展示は「PHENOMENON: RGB」と銘打ち、RGB という仕組みが作り出すその現象に着目する。 あまりに広大で深いそのテーマを表現するため、今回はRGB の自由さを体現するような、アートやデザインといったカテゴリーを股にかけるクリエイターたちが集結することになった。 新世代の創造者である彼・彼女たちは、いまや第二の自然となったそのメディア環境から得た発想を作品として形にしている。 この展示は、そんな彼らが、あらためて物質の世界と想像の世界を行き来しながら、現代のリアリティを変容させつつある、その現象の持つ可能性を展示として可視化する。 それはRGB という存在の、より不確かで曖昧な輪郭を描く試みとなるだろう。

— 庄野祐輔(編集者)

YOSHIROTTEN 〔グラフィックアーティスト〕

YOSHIROTTEN 〔グラフィックアーティスト〕

東京をベースに活動するグラフィックアーティスト。 グラフィック、映像、立体、インスタレーション、音楽など、ジャンルを超えた様々な表現方法での作品制作を行う。 また国内外問わず著名ミュージシャンのアートワー
ク制作、ファッションブランドへのグラフィック提供、広告ビジュアル制作、店舗空間デザインなど、アートディレクター、デザイナーとしても活動している。 ロンドン、ベルリンでの個展を経て、2018年3月、TOLOT heuristicSHINONOME にて大規模個展『FUTURE NATURE』を開催。 400 坪に及ぶ空間を用いた巨大インスタレーション作品から立体、映像、グラフィック作品を制作し、過去最大規模の個展となった。 また、GASBOOKより作品集『GASBOOK33 YOSHIROTTEN』を発売。

http://www.yoshirotten.com/


HYPEFEST Visual identity

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TRIP TO AIRMAX CAVE Interactive map

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G-Shock 35th Anniversary Key Visual

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河野未彩(Midori Kawano) 〔視覚ディレクター〕

河野未彩(Midori Kawano) 〔視覚ディレクター〕

音楽や美術に漂う宇宙観に強く惹かれ、2000 年代半ばから多くの作品を発表。 グラフィックデザイン/映像/プロダクトを媒体とし、さまざまな素材を使った作品を制作している。 パーソナルプロジェクトとして「RGB_Light」を制作。 2017 年には東京にてキャリア初となる個展を実施、京都でも巡回展が開催された。 加山雄三から水曜日のカンパネラまで、幅広いミュージシャンたちのビジュアル制作も行い、2018 年夏には表参道のビルを一棟丸ごとジャックしたマネキンユニットFEMM のライブ・エキシビジョンのアートディレクション&デザインを手がけ話題を呼んだ。

https://www.md-k.net/


FEMM「DOLLHOUSE」展示アートディレクション&空間デザイン・メインビジュアルデザイン

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水曜日のカンパネラ 「ガラパゴス」ジャケット・デジタルブックレット(web)デザイン

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WWD vol.2023 カバー

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Jonathan Zawada 〔アーティスト〕

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カルトファッションブランドTSUBI や 2000 年代後期に一世を風靡したエレクトロムーブメントの主要レーベル MODULAR のAD などからグラフィックデザイナーとしてのキャリアをスタート。 2010 年にはロンドンファッションウィークスポンサーのもと、バックステージをテーマにしたコミック「Petit Mal !」をHsane Sakkeus とMarkVassallo とともに発売。 同年中期からファインアートの世界により接近し、世界中で展覧会を開催。 グラミー受賞アーティストFLUME のビジュアル制作を手掛けたほか、2018 年5 月にシドニーの街全体を使った世界最大級の光と音楽とアイデアの祭典、「ヴィヴィッド・シドニー」で世界遺産・オペラハウスへの15 分間のプロジェクションマッピング制作を担当した。

http://zawada.art/


‘METAMATHEMAGICAL ’ Lighting of the Sails of the Sydney Opera House for Vivid Sydney 2018/Photo by Daniel Boud

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Mark Pritchard - The Four Worlds

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