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ラディカルズ『RADICAL DANCE FACTiON Tour』LIVE REPORT at 渋谷CHELSEA HOTEL

[2011/12/16]
ラディカルズ『RADICAL DANCE FACTiON Tour』LIVE REPORT at 渋谷CHELSEA HOTEL ラディカルズ『RADICAL DANCE FACTiON Tour』LIVE REPORT at 渋谷CHELSEA HOTEL

Profile of |ラディカルズ|

みなさんラディカルズを知っていますか?女の子3人組のUS STYLEを継承したGIRLS PUNK BAND。今もっとも熱く、日本中を引っ掻き回している彼女達のリリースツアー東京ファイナルに行ってきました!

今回は彼女達のリリースをお祝いしに駆け付けたバンド陣やDJ陣はどれもこのシーンに10年以上も君臨する兵共達。もちろん仲間をお祝いするムードさながら、どのアーティストも当然ガチンコバトル。
このアーティストの並びを見るだけで、どんなイベントになるか想像するだけでニヤっとしてしまう感はありますが実際はそれ以上!

11/27(SUN)
渋谷CHELSEA HOTEL

【BANDs】
ラディカルズ
BOMB FACTORY
SOBUT
RED BACTERIA VACUUM
RADIOTS

【DJs】
SHiN(DxAxM/sevenneves)
MORICAWA(Low-Cal-Ball)
KenKen(Low-Cal-Ball)


この日トップバッターを飾ったのは”RED BACTERIA VACUUM”。

彼女達もラディカルズ同様スリーピースのガールズバンド。ラディカルズがUSならBACTERIAはUK PUNKやALTERNATIVEをベースにしたなんでもありROCK。彼女達には1バンド目だからってフロワーを温めるような緩いテンションや、ガールズバンド特有の色気なんて一切不要。瞬間的に着火し爆発するこのテンションはやはり彼女達の今の勢いを凄く感じました。相変わらずLIVEのクオリティーは最高級!

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お次2番手は日本発信世界基準の”RADIOTS”

PUNKというカテゴリーを定義するのはなかなか難しく人それぞれの捉え方があるし、思想があると思うけど、やっぱりこのRADIOTSはPUNK BANDと呼びたい。思想、ATTITUDE、LIFE STYLEのどれをとってもブレないで突き進むその姿勢は、もちろんこの日のライブでも随所に見られた。エネルギーを発散してステージに向かって来いっていうYOSHIYA氏の煽りと、本人自らフロワーにより近づこうとする姿勢は、見てる自分やオーディエンスの気持ちを熱くし一歩一歩ステージに惹きつけていました。そして思わず何度も拳を上に!

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お次はこのテンションのまま”SOBUT”が登場。

最近サポートにSHIFTERのYOSHIKI氏を迎えて活動しているこのバンドの音の厚みはやはり相当なもの。もちろん音の厚みは楽器だけで伝える事は出来ない。そのバンドが持つ歩みや歴史や経験値があってこそ放たれる。上半身裸で汗臭くなりふり構わず掻き鳴らす。そんなライブをやられてしまったらフロワーとステージの間の壁なんてあっという間に取っ払われ、一体感というものが生まれる。そこにいる人の数が1人だろうが10人だろうが100人だろうが100000人だろうが関係ない。そんなSOBUTのLIVEは圧巻でした!

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そしてトリ前に”BOMB FACTORY”が登場。

結成20周年!しかもメンバーは不動といういわゆるモンスターバンド。特にMCで何かを発するわけでもなく、シンプルに4人の人間が音を発しているだけなのになぜこんなに心地の良い音を出す事が出来るのだろうか?文章を読んだだけでは一見レゲエバンドか何かの様だが、当然このバンドが発する音はもちろん爆音で轟音。でも、どんなに音が歪んでも、荒くても、バラバラに発される音って塊になる事が出来る。継続は力なり。この轟音の心地よさを皆にも一度は味わって貰いたい!

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そしてそしていよいよ最後に今回の主役の”ラディカルズ”が登場!

まずはこれだけのアーティストを集める事が出来た彼女達に大きな拍手を!なかなかこれだけ個性的な面々が集まったイベントは無いと思う。どこかPUNK ROCKという一本筋の通った各々の個性を持ったアーティスト達。これも彼女達の人柄や、活動をリスペクトしての事。

最初にも書いたように今日本で一番勢いがあって熱いガールズバンドはきっとこのラディカルズであろう。もちろん女子特有の可愛さや色気というのも持ちつつも、男子顔負けの煽りやパフォーマンスは純粋にカッコ良さを感じる。まだまだ荒削りな演奏や楽曲だって、それが彼女達の持ち味の一つとして成立してしまう位の勢いと妙な説得力がある。こういう言い方はあまり好きではないし、そもそも男と女を比べる事自体が少し可笑しな事だが、男勝りなバンドとはこういうバンドの事を言うんだなって思う。

今までUS PUNKでカッコいいとされるガールズバンドは確実にメンバーにカリスマ性があって、発信力が備わっている。今日のこのライブを見て、彼女達の今後の可能性を物凄く感じた。良い意味での泥臭さを持った日本を代表するガールズバンドとしてとにかく今後が楽しみ!ラディカルズ!リリースツアーお疲れ様でした!

text by kenichi kono
photo by Tatsuya Azuma

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