品川亮 個展『LANDSCAPE』2021年4月1日(木)~19日(月)at OIL by 美術手帖
4月1日より、品川亮の個展をOIL by 美術手帖ギャラリーで開催
このたびOIL by 美術手帖ギャラリーでは、品川亮の個展「LANDSCAPE」を開催いたします。
京都を拠点として活動し、若手のペインターとして広く注目を集める品川は、もともとは油絵を学んでいたと言います。 しかし、学生時代の留学経験を経て日本画について考えるようになったことをきっかけに転向。 以降は「日本画」によって中断された「日本の絵画」を現代に再接続し、更新することに挑みながら制作を続けています。
品川は「日本画」を、元来文化としてあった「日本の絵画」を富国強兵的に西洋化したものであると捉えます。 明治以降の日本画が、東京美術学校や日本美術院といった近代教育制度のなかで発展したことにより、作品の価値がその時々の日本画の制度におけるヒエラルキーの上下に比例するという悪循環に陥っていると語り、そういった「日本画」によって中断される以前あるいは現代の、本来日本人が問うべき絵画とは何かを知るため制作を続けているのだと言います。
近年は、岩絵具や箔といった伝統的な日本画の素材や、やまと絵や琳派、狩野派などの様式を引用しながら、身近な植物を単純化して描く作品のほか、筆跡を意識的に用いて描いたシリーズを発表してきました。
本展では、品川にとって新たな挑戦である「風景」をテーマにした作品を発表します。 セザンヌが繰り返し描いたサント=ヴィクトワール山のシリーズから影響を受けたというのも、品川らしい面白さがあります。 狩野派の堅牢な構図とセザンヌの奥行き感が接続された、幅5メートルに及ぶ集大成的な大作《四季花鳥図》のほか、新たなテーマへの足掛かりとなる新作を複数発表いたします。
品川亮 個展『LANDSCAPE』
【日程】
2021年4月1日(木)~19日(月)
会期中無休
開場時間 11:00~20:00
※渋谷PARCO全館において営業時間を変更しています。
※OIL by 美術手帖の営業時間は館の営業時間に準じます。 状況に応じて変更の可能性がございます。
最新の情報は渋谷PARCO公式ウェブサイトをご確認ください。 https://shibuya.parco.jp/
【会場】
OIL by 美術手帖
(東京都渋谷区宇田川町15-1 渋谷パルコ2階)
【作品販売について】
本展出品作品の一部をオンラインでも販売いたします。 ECサイト「OIL by 美術手帖」にて、4月3日(土)16:00から公開します。
絵具や筆跡にはロマンがあります。
なんというか、見ているだけだとしても、絵を描いている!という気になり、その中に入り込めるような気になります。
そうして絵の中に入り込んでいると、左右の広がりだけじゃなくて、最近は奥行きが気になるようになりました。
もともと金箔や紙の背景には描いていないけど広がりを感じさせるものがありますが、それとは少し違う、奥への広がりです。
絵画の中で奥行きだなんて使い古されているかもしれませんが、それでも今の僕にしか描けない何かがあると信じています。
品川亮
品川亮 Ryo Shinagawa
1987年生まれ、大阪府出身。 2020年、個展「Nature’s first green is gold,」(銀座 蔦屋書店、東京)、個展「深海」(un petit garage、東京)、アートフェア「VOLTA New York」(ニューヨーク)、「ARTISTS’ FAIR KYOTO」(京都)など。 タイガー魔法瓶株式会社、ユニバーサルミュージックジャパン合同会社、マリオットホテルなどコミッションワーク多数。 日本、ソウル、台北等アジアを中心に欧米などでも作品を発表。 アカデミックな技量とともに階層化された制度に厳密に従うことで成立し、存続してきた「日本画」。 それによって中断された日本の絵画を現代に接続すべく、制作をつづける。
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