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S.M.N. インタビュー

[2015/01/28]

S.M.N. インタビュー

Profile of |S.M.N.|


2014年7月にアニメ主題歌カバーアルバムをリリースしたばかりの福岡発・破天荒メロディック・パンクバンドのS.M.N. が、dustboxのSUGA氏を共同プロデューサーに迎え待望のニューアルバム『Make Your Sunny Day』を遂にリリース!正に“Brand New 90s”!今年で活動15年目を迎えた彼らの真骨頂とも言えるニューアルバムについて、話しを伺いました!

S.M.N.
Vo/Ba 西村 浩介(以下 K)
Gu/Vo 横山 裕章(以下 H)
Dr/cho マー坊(以下 M)


S.M.N. Interview

—–まず。今年7月に発売したカバーアルバム「TOON TUNES -10 Favorite Japanese Anime Songs-」の反響はいかがでしたか?

K : 賛否両論!でも、みんな元の曲を知ってるんで、すぐに馴染めたと思いますね。やはり、皆が知ってる曲ばかりなのでS.M.N.の事を知らない人達も興味を持ってくれた印象があります。あと、子供を連れてライブに来てくれるお客さんがチラホラいました(笑)。

—–約4年ぶりとなるアルバム「Make Your Sunny Day」の制作をしようと思ったタイミングなどを教えてください。

K : 本格的に制作に向けて動き出したのは、1年前ぐらいかと…ライブに夢中になり過ぎてアルバムを作る事を考えなくなって。アルバムを制作しようと思ったのは『そろそろやない?』みたいなざっくりした理由ですね(笑)。収録曲は、作った時期もバラバラで4年前からあるやつもあれば、2ヶ月前に作った曲も有るんですよ。

—–今回のアルバムのテーマなどがあれば教えてください。

K : テーマは特にありません。強いて言えばグットメロディー!!ただ、ライブでお客さんともっと一体感が出る様に、そうなるためにはどうしたら良いかを常に考えてた気がします。まあ、オリジナルとしては4年ぶりってのも有って、かなり気合いが入りました。

—–今回はdustboxのSUGA氏との共同プロデュースですが、出会いのきっかけや、今回一緒に制作する事になった経緯などを教えて貰えますか?

K : 昔から知ってると言うか知ってくれている!ってのが大きかったと思います。俺らの良いとこも悪いとこもクソなとこも知ってくれてますし、感覚がちょっと似てるようなところが有る様に感じます。2年ぐらい前のライブで共演した時も、自分で言うのもなんなんですが、地獄良いライブしたんですよ!(笑)そん時も終わってバックヤードに来てくれて『S.M.N.はやっぱこれだよ!!最高だったよ!』って言ってくれて、この人すげぇ俺らの事見てくれてるなって思ったんです。
で、プロデューサーを立てる話が出た時に満場一致でお願いしようってなりました!

—–実際SUGA氏とはどんな作業をしたのですか?

K : 40曲ぐらいを聴いてもらって、あーだこーだ話しながら一緒に選曲する事から始まりました。居住地(関東と九州)が離れてるのもあってRECまでに4回位しか会えませんでしたね。会った時は、スタジオに12時間位籠って…試してやって、また試して変えての繰り返しでしたね。ギターのコード、コーラスワークを重点的に詰めてました。気が狂いそうになりました(笑)。

—–SUGA氏と仕事をして、SUGA氏に対して新たに発見した事、SUGA氏のフィルターを通したS.M.N.の新たな発見や変化などがあれば教えて下さい。

K : 間違いなく言えることは、前より更にあの人を好きになりました。のほほんとしたイメージが強かったんですが、始まってから集中力とアイディアが凄かったですね。ビンビンです。僕らには無いコーラスワークだったり、コードの付け方にはかなり勉強になったしビックリしました。

H : 今までに使ったことないコードを使ったり、今までに歌った事のないコーラスワークで歌ったり、ほんの少し変えるだけでこんなにも曲が変わるんだなと!

M : スタジオに入った時や、レコーディング中の姿ですね。普段はライブハウスか、打ち上げの居酒屋で会う事が殆どだったので凄く新鮮でした。サビを際立たせるアレンジ力はさすが!と感じました。SUGAさんが加わる事で、S.M.N.が更にポップになったし、自分たちがやりたかった事に近づいたと思っています!

—–レコーディング全体で苦戦した部分や悩んだ部分があれば教えてください。

K : アレンジは、苦労しましたね。プリプロで同じフレーズを4時間ぐらい考えたりして、皆わけわかんなくなって頭から煙でてました。レコーディングが始まって苦戦したのはヒロアキじゃないですかね(笑)。付けたことないコーラスに悪戦苦闘してました(笑)。ブースの中ではでは死んだ魚の目してましたよ。

H : コーラスですね。高いハモりと低いハモりがあっち行ったりこっち行ったりで大変でした。

M : S.M.N.は、以外とメチャクチャ速い曲ってのが少ないのですが、今回はグッと増えて体力的に辛かった!(笑)。個人(ドラム)的には、苦戦はしなかったですね。何か自分達じゃ無いみたいで新鮮で楽しかった方が強いかもしれません。

—–メンバーそれぞれお勧め曲とその理由を教えて下さい。

K : 全部っす(笑)!オススメと言うか印象深いって感じだったら、「1983」や「Thank You Always」です。「1983」は自分達が生まれ育った場所、そこで出会った仲間に、そして友人達を歌いました。地元でやってなかったら、たぶん15年もバンドできてなかったと思います。「Thank You Always」は、恥ずかしいんすけど感謝の気持ちを込めて母親の事について歌ってます。解説は、恥ずかしいんで歌詞読んでもらっていいですか(笑)?

H : 「Stars of Life」です。死んだ親父の歌だから。

M : 「1983」!!本当に15年分の感謝を込めて作った曲。みんなが持つそれぞれの故郷を思い浮かべて聞いて欲しいですね!!

—–レコーディングの面白いエピソードや秘話があれば教えて下さい。

K : SUGAさんは噂以上にカレーが好きです。僕らが疲れてる時に『はい、仙豆!!』と言ってマカダミアナッツ・チョコをくれてました(笑)。あと、『最近、体を気にして間食や食事に気を使っているんだよね~』って言ってガシガシ食たべるんですよ(笑)!!

H : DRADNATSのドラムのTONOがレコーディングに遊びに来てS.M.N.の曲を聴いて泣いてました(笑)

M : コーラス録りの時、ヒロアキが今にも天に昇るって感じの顔になってましたね(笑)!

—–なぜアルバムジャケットカバーが横山氏(笑)?

K : あれが良かったんです!他には思いつかなかったし、ブレもしませんでしたね。あの顔を見れば、楽しい気持ちになりません(笑)?

—–アルバム収録曲は既にライブでやっている?

K : 「1983」をやってます!!爆音であの歌を唄うと、すげぇ気持ち良いですね。

—–アルバムを引っさげてツアーに出るとは思いますが、どんな曲構成になりそうですか?

K : 今回のアルバムに入ってる曲を全部できたら良いなと思ってます。プラス、今までの曲も盛り込んで面白そうな感じにします。でも、S.M.N.は毎回曲順を組むから読めないですよ!いきなり新曲1曲しか演らない時とかあるかもしれないし(笑)!!

—–ライブで大事にしてる事を教えて下さい。

K : ライブに慣れないこと。同じライブにしないこと。誰よりも自分達が楽しむこと。嘘をつかない事です。

H : 空気感です!!

M : まずは、自分たちが100%楽しむ事ですね!楽しんでない人を見ても楽しい訳がないと思うので。

—–90年代のメロディックパンクに影響を受けていますが、どのような点に魅力を感じますか?

K : 細かい部分は正直わかんないです。当時の映像やファッションもそうやし、楽曲を聞いてもやっぱりカッコ良いなぁって思っちゃうんですよね。今とは、着てるもの、演ってる事、歌ってることも全く違うんですけどね。なんか、90sの人達って本当に音楽が好きなんだろうなって…LIVEが好きなんだろうなって思います。だから、カッコ良いって思っちゃうんでしょうね。

—–2015年で15周年を迎えますが、バンドを始めた当初と環境や精神面で変わったことなどありますか?

K : ん~…精神面で言うと、かなり打たれ強くなった気がしますね(色んな意味で)(笑)。色んなモン見てきたし、色んなモンに触れてきたら、そりゃ強くもなりますよ。環境に関して言えば、いい意味で変わってないですね、相変わらず最高な状況でやらせてもらってます!

H : ライブで言うと、始めた当初は自分達が楽しけりゃokって感じでした。今は、自分らが楽しむのは当たり前で見に来てくれるお客さんを楽しませたいなと思うようになりましたね。当たり前の話なんですけど(笑)。

M : 体力が無くなった位(笑)! 根本的には何も変わってないです!ライブは、どんなライブも楽しいし、自分を表現する場所だし、唯一変わったとすれば、福岡に!地元に!プライドを持ってやりだした事ですかね!

—–15年間メンバーが変わらず続けられる秘訣などがあれば教えて下さい。

K : 秘訣ですか?好きな事を好きな奴と好きな奴等の前でやってたら、14年経ってたってだけ。そんな大それたもんなんか有りませんし、これからも変わる事はないです。

H : 何でしょうね。強いて言うなら、バンドをやるために集まった三人じゃなくて、ただ友達だった三人がバンドをはじめたからかな?

M : 同じ目標を持って、それに向かって突き進む!!目指す所が同じなら、ずっと続けられるんじゃないかと!

—–読者のみなさまに今回のアルバムと今後のツアーの意気込みをお聞かせください!

K : 今回のalbumは、今まで通りなS.M.N.と新しいS.M.N.が入り混じったalbumになってる気がします。楽曲もそうなんですが、歌詞もいままでと違って近い人達を歌った曲がほとんど。ジャケや歌詞を見ながら、想像膨らまかして楽しんで頂けると嬉しいです。
レコ発は、いままでで1番日数が少ないツアーになるんですが、その分一つ一つ全力でS.M.N.を出して行きます。是非遊びに、酒飲みに、野次りに来てください。全力で対処します(笑)!

H : 是非、CDを手にとって聴いてほしいです。歌詞見ながら聴き、意外なS.M.N.の一面を想像してみたりして欲しいです。そんな聴き方したら面白いかもよ。そんでもって、ライブにきたらよかろーもん!

M : この作品は、S.M.N.史上、最高の作品だと自負しておりますので、是非聴いて下さい!S.M.N.の15年が詰まってますから!!!
また、ツアーでお近くに行った際は是非ライブにも足を運んで下さい!!楽しませる準備は出来てますから!(笑)


Interviewed by Kenichi Kono

S.M.N. – New Album 『Make Your Sunny Day』 Release

昔も今も全て呑み込んだ“Brand New 90s” 福岡発・破天荒メロディックPUNKの逆襲!!!

今作は、dustboxのSUGAとの共同プロデュースとなっており、これまでの作品とはまた一味も二味も違うよりブラッシュアップされた作品に仕上がった。どの曲も歌メロやギターフレーズを中心に全体がキラキラと輝き、聴く者を楽しませる力を持った楽曲陣!!みんなでシンガロングする絵が浮かんでくる、そんな作品であるのは間違い無い!!!

福岡の田舎にある高校の同級生がHi-STANDARDに憧れ、一度もメンバー・チェンジすること無く2015年で結成15年目を迎えるに相応しい作品が完成した。


S.M.N. - New Album 『Make Your Sunny Day』 Release

S.M.N.
『Make Your Sunny Day』
2015.01.28 Release

〔CD〕
01 Do I Know? Do You Know?
02 Promise
03 1983
04 It’s my show time
05 Wendy
06 Break A Wall!!
07 Stand Up
08 Stars of Life
09 HAPPY TONIGHT (revisited)
10 Hello
11 Fight
12 Thank You Always
13 To Have Some Fun
14 Hey! Look up and cheer!
15 Make Your Sunny Day

〔DVD〕
“1983” Music Video
“It’s my show time” Music Video
Live at Shimokitazawa SHELTER: Dec 12, 2013
 Star
 Foresight In Both Hands
 HAPPY TONIGHT

CD : CTCJ-20017/B ¥3,348(税込)
CD+DVD : CTCJ-20018 ¥2,808(税込)


LIVE INFO

【”Make Your Sunny Day” Tour 2015】

01/29(木) 福岡 Queblick (ワンマン・フリーLIVE)
02/08(日) 心斎橋 BRONZE
02/10(火) 名古屋 APOLLO BASE
02/11(水) 新宿 ACB HALL
02/14(土) 鹿児島 CAPARVOホール
02/15(日) 宮崎 SR BOX
02/16(月) 熊本 Django
02/18(水) 長崎 Studio Do!
02/20(金) 小倉 FUSE
02/21(土) 大分 club SPOT
03/27(金) 福井 CHOP
03/28(土) 金沢 vanvanV4
04/18(土) 岐阜 ants
04/19(日) 水戸 LIGHT HOUSE
04/21(火) 仙台 enn
04/22(水) 八戸 ROXX
04/24(金) 横浜 F.A.D
04/26(日) 千葉 LOOK
…and more

03/14(土) ”TENJIN ONTAQ 天神音たく” (福岡県 天神地区ライブハウス9ヶ所にて開催)

S.M.N. Official Website
http://www.smnjp.com/


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