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齋藤 浩一(渋谷 THE GAME) インタビュー

齋藤 浩一(渋谷 THE GAME) インタビュー

Profile of |THE GAME|


ロックやパンクロックだけでは無くレゲエやヒップホップなどのカルチャーと音を発信し続ける渋谷THE GAMEが今年2016年で13周年を迎える。 渋谷THE GAMEの歴史の中でキーポイントとなった移転や、毎年行われている周年イベントのお話をオーナー/プロデューサーの齋藤氏にお伺いしました。


齋藤 浩一(SHIBUYA THE GAME) INTERVIEW

—–13周年という不吉な数字でのインタビューになりますが(笑)。

本当は14年なんですけど(笑)。2002年にTHE GAMEっていう箱が作られて、14年なのに13年にしているのは移転の1年間を引いてるからなんですよ。

—–宮益坂時代のTHE GAMEが閉店になった後の1年間?

ですね。ライブハウスとしては活動してなかったけど、水面下で色々動いていた1年になりますね。

—–そこの1年をしっかり引くところがなんかTHE GAMEらしさが出てる(笑)。

やっぱり無かった1年っていうのが物凄く自分達にとって大事な時間で。その1年間があったからこそ今の新しいTHE GAMEとJUMPがあるわけですしね。

—–齋藤くんはTHE GAMEの経営者という立ち位置なんですか?

経営者になって10年経つけどやってる事は昔とまったく変わらないですね。ずっと現場を含めシーンを見てるし。

—–無くなってしまうライブハウスもある中で、13年ってどう?長い?

長いっていってもまだ13年って思わないといけないと思うし、まだまだこれから全然続けて行くし続いて行くって考えたら、やっぱりまだまだなのかな。

齋藤 浩一(渋谷 THE GAME) インタビュー

—–当時の移転前のTHE GAMEと移転後のTHE GAMEと何か変化とかはありますか?

良い意味で言える事と悪い意味でも言える事なんですけど、前のTHE GAMEの良さっていうのを今は作り出すのは難しくなっている感じはするかな。

—–前のTHE GAMEの良さとは?

何が起こるか分からないっていう(笑)。

—–確かに常に何が起きるか分からなかった(笑)。滅茶苦茶っていう言葉が当てはまるような(笑)。

そうね。滅茶苦茶(笑)。多分、『なんだよこの箱!』って見え方もしてたと思うし(笑)。

—–そもそもライブハウス文化とクラブ文化の中間的な文化を発信している感じではありましたよね。

あの頃は、そのライブハウス文化とクラブ文化の中間的な感じを的確に表現出来ていたかもしれない。こっちの宇田川に越して来てからは、何が起こるか分からないっていう感じは少し薄れて来てるかもしれないけど、その代わり出演してくれてるアーティストがピシっとしたとは思いますね。より緊張感のあるライブハウスになったというか。

—–昔はもっと、「パーティーしたければ何でも有り」感が強かったような感じだったと思うんだけど、それに対して月日も経ち、ライブハウスもアーティストも成長して、更にその「パーティーしたければ何でも有り」に色々なクオリティーが加わったのが今のTHE GAMEっていう印象がありますね。

それに加えてしっかりとパーティーやイベントをオーガナイズ出来るオーガナイザーも集まって来てるし、海外バンド、アーティストの来日公演がいくつも入ってくる。そうなると出演するアーティストも当然シーンでしっかりと活動しているクオリティーの高いアーティストになるから、自然と質は上がってきているのはあるかもしれないです。俺ら自身の意識っていうのも、もちろん変わって来てるっていうのもあるしね。

—–同じビルに幾つもライブハウスが存在する激戦区だし(笑)。その中で自分達のライブハウスの色を出すために何か特別やっている事はあるんですか?

やっぱりカッコイイ奴らを集めてますね。もちろん色々なライブハウスを参考にさせて貰って勉強もさせて貰っているけど、すぐに解散をするようなアーティストはブッキングしないようにしています。絶対続いていくだろうなっていうバンドをブッキングしてる。そこは直感なんだろうけど。

—–長年培って来た直感ですな。

その直感には酒が飲めるっていうのもあるんだけど(笑)。

—–そこ大事(笑)。

いつの時代でも酒で繋がれるバンドっていると思うし、THE GAME企画のイベントとかもちゃんと打ち上げは常にやってるんですね。仮に全然盛り上がらなかったようなイベントだったとしても打ち上げはちゃんと場所を移してやって交流はしている。むしろ前のTHE GAMEの方がやってなかったような。

—–前のTHE GAMEの場合はイベントが終わってそのまま箱で飲んで自然解散かそれぞれ自滅(笑)。

いつの間にか散ってるっていうね(笑)。

—–当時はかなり異色なライブハウスではあったから(笑)。

今でも異色なイメージはやっぱりあるみたいですね。

—–それはきっとさっきも話しに出た、「ライブハウスとクラブの中間」的な部分があるからじゃないですかね?実際ヒップホップとかレゲエのイベントが深夜にあって、デイタイムはバンドイベントでっていう組み方してるじゃない?だからなんか便所サンダルでは行きにくいイメージはあるかもしれないですね(笑)。

それはあるかも(笑)。お客さんもそうだけどやっぱりカッコつけて遊びに来て欲しいっていうのはありますね。

—–僕自身もTHE GAMEでLow-Cal- Ballっていうイベントをやらせて貰ってるけど、やっぱり『ビッと決めて行くぜ』っていう気持ちでいつも望んでるから、そういう緊張感って凄く大切だと思いますね。もちろんスーパーピースな空間があっても良いし、THE GAMEみたいな少し緊張感のある空間があっても良いと思うし、そういう箱の色があるっていうのは凄く良いですよね。そういうところからカルチャーって発信されると思うし。実際THE GAMEでは深夜枠のDJイベントもしっかりと随時開催されているし。

ちょっとしたDJイベントみたいなのはほとんどやっていなくて。それはそれでいいとは思うんですけど、しっかりとしたクオリティーのDJを常に呼んでるしそこの質は下げたくないというか。

—–でもそのラインは凄く大事ですよね。ちなみにTHE GAME主催のイベントはどんなのがあるんですか?

「LIVEHOUSE」ってそのまんまのタイトルのイベントをやってて、これはさっきも話しに出たけどしっかりと活動をしているバンドだけをブッキングしてて、これからもシリーズ化していくイベントになると思ってます。あとこれは実は今ヒップホップ版も考えてて。

—–それはなぜ?

クラブとライブハウスの境界線をなくしてみたいっていう気持ちが強くあって、逆にLIVEHOUSEっていうイベント名でヒップホップのイベントをやったら面白いかなって。あと、THE GAMEは基本ロックとパンクとヒップホップとレゲエの4ジャンルを強めでやってるんだけど、それぞれのジャンルにしっかりとしたレギュラーイベントがありますね。

—–基本デイタイムのイベントと深夜のイベントは一回区切っているんですか?

基本区切ってますね。通しだと酔っ払っちゃうから(笑)。グズグズになる(笑)。

—–その景色は前のTHE GAMEで散々見ております(笑)。今回の13周年のイベントもぎっしりとデイイベントと深夜イベントが出揃ってますね?日程は5月1日から?

5月1日から8日までで、昼と夜を合わせて12イベントかな。昼がバンド系のイベントで、深夜がヒップホップ。こういう組み方ってライブハウスではあまり無い特殊なやり方なのかもしれないですね。

—–ここまでメンツをしっかり揃えてっていうのはあまり無いかもしれない。今回の見所は?

深夜だとどこになるかな?

(※ここで深夜担当の吉岡氏が登場)
吉岡 : 5月6日の金曜日のFIREBALLは、個々ではメンバーにTHE GAMEに出演して貰ったことはあるんですけどFIREBALLとしては初なのでかなりお勧めですね。たくさんの人に遊びに来て欲しいです。

齋藤 浩一(渋谷 THE GAME) インタビュー

齋藤 : 昼間だったら、5月7日土曜日のLIFE IS GAME × Low-Cal- Ballのタッグイベント。

—–これは僕も主催として関わらせて貰ってるけど内容は確かに濃い!

世代をかなり跨いだメンツだから凄く楽しみだよね。THE GAMEとLow-Cal- Ballのいい所がうまく混ざってる。20年ブッキングをやってるけどこんなメンツは正直やった事がないかも。LxCxBも12年やってて歴史あるイベントだしそこと組むことで、『そうくるんだ!』って自分でも初めて思えたブッキングですね。年をとってライブハウスを離れちゃった人達とかに、『これを機会にまたライブハウス来なよ』って言いたくなる。

—–確かにそれは思う!ライブハウスに戻るきっかけにもなって欲しいですね。ちなみに、13年間で印象的な出来事ってありますか?

さっき話にも出たんですけど、やっぱり移転の1年間っていうのがどうしても忘れられない1年になりますね。

—–それっていつ頃?

2009年の8月30日にGAMEOVERっていう閉店イベントを旧THE GAMEでやって。

—–あったあった!そのイベント名のインパクトって結構凄かった(笑)。ゲームオーバーって切ない。。みたいな(笑)。

そうそう(笑)。で、復活が2010年の8月20日だったんですけど、最初お店を閉めるっていう事自体経験がなかったし、割と直ぐに復活出来ると思って軽く考えてたんですけど実際には50~60件位物件を見たりして、思ったより全然進まなくて。ライブハウスを作るっていう難しさを知った1年でしたね。ちょっとしたライブハウスを作る物件って割りとあるんだけど、THE GAMEのやりたい事は割りとわがままだから(笑)。

—–あれもしたいこれもしたい(笑)。

BARカウンターを大きくしたいとかステージを大きくしたいとか自分達のエゴっていうよりは、『前のTHE GAMEに来てくれてた人達がテンション下がる箱はつくれないしつくりたくない』っていう想いが強くあったので。そうなるとそれなりの広さは必要だったしステージに関しては、あるバンドのメンバーが、前のTHE GAMEの時に、『ゲームはステージが小さいからやりたくない』っていうのを言ってたって話を人から聞いて。それを聞いた時に、『俺はライブハウスの男にまだなれてない』って思ったんですよ。

—–出演者のニーズを満たせてないって事?

カッコ良く言えば、『何も言わせない箱を作りたい』って事かな。って事は結局出演してくれるアーティストのニーズに対応出来るって事になるんですけどね。

—–結局ライブハウスのサイズってピンからキリまであって、小さいステージの箱でも文句を言わずにやるバンドもいると思うんですね。なぜ文句を言わないかっていうと、そこでライブをやりたいっていう付加価値とか理由がステージのサイズ云々じゃなかったりする。それは箱の雰囲気だったり、音だったり、老舗の箱で憧れだったり。だからそういうライブハウスになれば、何かがそのアーティストの要望を満たせてなくても成立しちゃうし出演したい箱に自然と思う。

そうなんだよね。それでそれを今度意識してステージを大きく取り過ぎた分楽屋が狭くなっちゃって(笑)。

—–確かに狭い(笑)。またどこかで言われてるんじゃ?

いや、楽屋に関してはあからさまにもう何回も言われてますね(笑)。

—–難しいですねライブハウスって(笑)。

ただ今は対策も考えてるからなんとかしようかなって(笑)。

—–期待しております(笑)。ちなみにこの13年間で何かトラブルとかはありましたか?

色々なカルチャーの人達が集まっている分、色々な誤解が生まれてトラブルになる事はありますね。でも、そういうのもぶつかって対処して分かり合えるように努めてます。お酒が入るとみんなヒートアップしちゃうし(笑)。

—–確かに(笑)。でもそういうのっていつの時代も必要な事だしそこで分かり合えると絆が深くなりますよね。実際色々なライブハウスを見て来てるとは思うんですけど、好きな箱とかはあるんですか?

たくさんありますよ。その中でもこの間新宿ロフトに行ったんですけど、あそこも移転したライブハウスの一つにも関わらず移転しても昔の雰囲気を保ちつつやっぱりここは最高の箱だなって改めて思いましたね。あとは、新代田のFEVER。俺は西村君がシェルター時代からの大ファンなんですよ。ライブハウスをずっとああいう形でやっているっていうのは凄く共感出来るし尊敬出来る。後は千葉LOOKの斉藤さん。名前も近いという奇跡もありつつ尊敬しているライブハウスでありライブハウスの男ですね。

—–実際、齋藤くんの目指すところは?

なんだろ。目指すっていうよりはライブハウスをずっとやっていたいんですよね。FEVERの西村さんも千葉LOOKの斉藤さんも含めずっと愛情を持ってライブハウスをやっている。そういう箱はやっぱりいい箱って言えると思う。そういう意味ではライブハウスにずっといる男は全員ファンかもしれない。

—–そもそも自身のライブハウスでの経歴はどれ位なんですか?

個人的には恵比寿ギルティーから始まり渋谷エッグマンに移って今のゲームなんですけど、何気に来年でもう20年ライブハウスに携わってることになる。

—–結構長い!人生の半分をライブハウスで過ごしてる(笑)。

確かに(笑)。

—–しかも齋藤くんは守りに入らず常に新しい事を考えたり、古い事も含め発信してますよね。それを象徴しているのが今回の周年のメンツでもありますよね。FIRE BALLが出演する日があって、RUDEBONESとかThe Cherry Cokesが出演する日があって、ETERNAL Bが出演する日があって、RUDEBWOY FACEが出演する日があってサイプレス上野が出演する日があるっていうこのゴッタ煮感はやっぱりTHE GAMEならではですよね。さて、最後になりますが今後の野望などはありますか?

THE GAMEがもう少しシーンを作って発信していける箱にしたいっていう想いがやっぱりずっと根本にあって、THE GAME発信の音楽レーベルを作りたいとは思ってます。ライブハウス発信のレーベルもたくさんあるけど、メジャーも一目置くようなインディーズレーベルを作るのが理想的ですね。それとこれは常に変わらないんですけど、しっかりとした意識を持ったライブハウスとしっかりとした意識を持ったアーティストが揃った上で、昔からのTHE GAMEの特徴でもある「何が起こるか分からない」っていう感覚を大事にしていきたいなって思います。基本的なスタンスは変わっていないけど、自分達が成長する事で携わってくれるアーティストも変わってくと思いますしね。


Interviewed by Kenichi Kono

SHIBUYA THE GAME

〒150-0042 東京都渋谷区宇田川町4-7 トウセン宇田川町ビル2F
TEL:03-5456-5038
http://www.shibuyathegame.com


PICK UP EVENT

『LIVEHOUSE vol.004』

SHIBUYA THE GAME 13TH “THANXXX
『LIVEHOUSE vol.004』
2016.05.01(sun)

OPEN / START 17:00/18:00
ADV / DOOR ¥2500/¥3,000※別途1drink¥600

-ACT-
POP DISASTER
NOISEMAKER
Survive Said The Prophet
Septaluck
ENDER
WONDERSTRUCK

-DJ-
MORICAWA(LowCalBall)


『NEW LIFE vol.5』

SHIBUYA THE GAME 13TH “THANXXX
『NEW LIFE vol.5』
2016.05.05(thu)

OPEN / START TBA / TBA
ADV / DOOR ¥2,400/¥2,900 ※別途1drink¥600

-ACT-
ETERNAL B
ANARCHY STONE
Castaway
KIDS IN LOVE
and more!!


『Moromymen meets TOKYO GOGO ROCKERS★』

SHIBUYA THE GAME 13TH “THANXXX
『Moromymen meets TOKYO GOGO ROCKERS★』
2016.05.05(thu)

OPEN 23:30
DOOR 2500/1D W/F 2000/1D

-MOROMYMEN MC-
MASSTUCKER

-MOROMYMEN LIVE-
JESSE
MaryJane
RUDEBWOY FACE
T.O.P.
三島
(a-z)

-MOROMYMEN DJ-
CAN
DIAMOND NUTS & SQUEEZE
GEORGE
IZUMI
RYO
TSUBASA
8MAN
(a-z)


『ROCK IT RUDIE’S』

SHIBUYA THE GAME 13TH “THANXXX
『ROCK IT RUDIE’S』
2016.05.06(fri)

OPEN / START 17:00 / 18:00
ADV / DOOR ¥2,500/¥3,000 ※別途1drink¥600

-ACT-
JAWEYE
トライアンパサンディ
twe step glory
LANDFORCE
JUST CHRONICLE
…and more!!

-DJ-
KOHKI(BRAHMAN)
LIONHEAD
RUDIE’S CREW


『UPTOWN FRIDAY 10TH ANNIVERSARY PARTY!!』

SHIBUYA THE GAME 13TH “THANXXX
『UPTOWN FRIDAY 10TH ANNIVERSARY PARTY!!』
2016.05.06(fri)

OPEN 0:00
DOOR 3600/1D ADV 3100/1D
e plus:2500/D別(発券中)

-SPECIAL GUEST LIVE-
FIRE BALL

-HOST SOUND-
BIG BLAZE WILDERS
GLADIATOR with SOUND SYSTEM
IMPERIAL
RHYME SQUARE

-FOOD-
GOOD WOOD TERRACE


『LIFE IS GAME × Low-Cal-Ball』

SHIBUYA THE GAME 13TH “THANXXX
『LIFE IS GAME × Low-Cal-Ball』
2016.05.07(sat)

OPEN / START 17:00
ADV / DOOR ¥3,000/¥3,500 ※別途1drink¥600

-Act-
THE CHERRY COKE$
COCOBAT
RUDE BONES
UZMK
Praise an Inglorious End
COKEHEAD HIPSTERS
-Guest DJ-
OHNO(FLJ)

-DJ-
Low-Cal-Ball CREW (MORICAWA KenKen 祭林竹彦 u-)

-MC-
Nick(LxCxB CREW)

-TeKiller Ladies-
ari.Pink


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