SIPMOC LIVE at HOUSE OF FLYS in COSTA MESA
Profile of |BLACK FLYS|
カリフォルニアを代表するアイ・ウェアー”BLACK FLYS”。
その本拠地とも言えるコスタ・メサにあるのがこの”HOUSE OF FLYS”。
ここHOUSE OF FLYSで日本は千葉代表、アンダーグラウンドなシーンで活動しているレゲー・スパニッシュ・パンクバンド”SIPMOC”のライブが行われた。
フリーウェイの55号線をひたすら南に下り、NEWPORT BEACHにぶつかる手前の右側に見えてくるのがこの”HOUSE OF FLYS”。
このロゴの存在感はさすがKING OF EYE WEAR。
ここは日本ではなくカリフォルニアに来たんだっていう事を再認識させられる。
さてさて。ライブの前に店内を覗いてみましょう。
このHOUSE OF FLYSは都内原宿にもありますが、こちらコスタ・メサにありますのはサイズ的にはその2倍はありますでしょうか。広々とした店内にずらっと横並びになっているサングラス達。これを見るとFLYSって感じがしますね。子供心に色彩豊かな飴玉をどれにしようか迷いながら選ぶ感覚を思い出します。童心に帰ってしまうんですね。
その子供心を常に持った多趣味のオーナーJACK氏が好きな自転車なども店内に展開していて、大人になりきれない大人達が更にはその子供達を連れてくるような、そんなイメージが湧いてきます。歴史あるブランドの特徴でもありますね。
そんな店内になんと無理矢理ステージというかスペースを作りまして、今回SIPMOCのライブが実現しました。
カリフォルニアの文化に多大な影響を受けた千葉のバンドがここコスタ・メサで、しかもあのHOUSE OF FLYS内でライブが出来るという奇跡。本人達も感慨深いものがあったのではないでしょうか?
見ているこちらも色々な想いが駆け巡り、様々な人の顔が思い浮かび印象的なライブになったと思います。
– セットリスト –
1:99 Beach Skank
2:Pasion Silenciosa
3:湾岸線の弾丸《Route357 MAGNUM》4:Tequila
5:とどめ刺すSoundkilla《EL ESCORPION》
6:煙のライセンス
7:Re:夕暮れモノクローム
8:Sunnyside Walkers
9:電撃バップ
10:Don’t worry be happy
全10曲をプレイし通した彼らの顔には、何か夢の一つをやり遂げたような自信と清清しさが見えた。
西海岸文化が日本へ入ってきたその当時。それはいつだったのかはっきりとは分かりませんが、マイノリティーながらも徐々に様々な人々がこの文化に憧れこの地に立つ事を夢見てきた。
少しづつ少しづつこのカリフォルニアの温度を感じ近づく為に、背伸びをし努力だってたくさんしてきたはず。それでもなかなか届かないこのカリフォルニアの空。しかし今回このSIPMOCのライブを見て、背伸びなんて必要ないし、そのままの素のニュートラルな自分達でこそ、この土地で受け入れられ認められるんじゃないかなって思いました。もちろんそれは、決してシーンに流されず自分達の芯を貫いている彼らだからこそ成立する事なんですがね。カリフォルニアの空が少しだけ近づいた。
そんな一日でした。
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