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THE SPECIALS@FUJI ROCK FESTIVAL ’12 LIVE REPORT

THE SPECIALS@FUJI ROCK FESTIVAL ’12 LIVE REPORT

Profile of |FUJI ROCK FESTIVAL|


THE SPECIALS@FUJI ROCK FESTIVAL ’12

THE SPECIALS
2012年7月28日(土) @ FUJI ROCK FESTIVAL ’12

ロックという音楽が少しでも好きであれば一度はチェックしておきたいバンドがこの”THE SPECIALS”。
このバンドはジャンルでいうと2トーン・スカと一般的に言われているわけだけれども、このバンドのリスナーは割りとパンク好きからロック好きから本格的なジャズだったりの他ジャンルの人々から愛される老舗バンドなのである。と言いつつも1977年(僕の生まれた年!)活動開始からの長い年月の間に活動休止や再結成など色々なドラマがあったわけで、更にはこのバンドの核でもある(あった)”ジェリー・ダマーズ”不在というわけであるから、2012年現在この”THE SPECIALS”がどういう風にこのフジロッカーズに浸透しているのか楽しみであると同時に、メインのグリーンステージという事もありむしろ少し不安でもあったわけである。

会場のほとんどの人が常に考えている事であろう、このメインステージをどの位置から見るかという事。これはとても重要で悩みの一つでもあり、もちろんそのバンドの好き度合いで決まるだろうし、その時のテンションや疲れ具合などでも立ち回り方は違ってくるのだろうけど、僕の中でこのグリーンステージの定位置的な場所はすでに決まっていて(内緒ですが…)そこで見ると音も悪くなく、オーディエンスも見えて、ステージはやや遠いがなんとか生身のアーティストが見えるというベストポジション的場所があるわけであります。しかし今回のこの”THE SPECIALS”は敢えてこの立ち居地を変えてまさかの一番後ろ。後ろも後ろの少し丘のように急斜面になってる部分から見たわけです。理由は全体を満遍なく見てみたかったからともちろんその時のテンションも関係しています。よってステージの動きは一切直接見ていませんのであしからず。

既に色とりどりのシートが敷き詰められてる急斜面の小さな隙間を確保し座っていると、大型ビジョンに現れた黒白の2トーンカラーの”THE SPECIALS”の文字。ライブは”ENJOY YOURSELF”でスタート。この位置から見るとステージは当然遠いので野球でいう外野席。その代わりそこから見える景色は、オーディエンスと照明が上手い具合にシンクロして物凄く神秘的で、その彼らの動きがここ苗場の地中から吹き湧き出るマグマの如くうねっている様に見えたのは、この”THE SPECILAS”が放つ2トーンの軽快なサウンドによるものだというのがはっきりと見て分かる。みんなこういう単調で軽快なリズムが大好きなのだ。グリーンステージはそんな跳ねて踊って踊って跳ねてが好きなオーディエンスで埋め尽くされていた。

THE SPECIALS@FUJI ROCK FESTIVAL ’12

そんな中早くも、軽快で少しダークなベースラインが印象的な名曲”Gangsters”が演奏され、知ってる人も知らない人も踊りまくっているだろうという事が、オーディエンスの上下の動きで勝手に想像出来る。とにかく凄いうねり方。そしてみんな楽しそうに笑顔で踊っているであろう事が、ここ急斜面でポツンと一人で立って跳ねて踊っている女性の笑顔から想像出来た。友達はあの中にいて彼女はトイレで間に合わなかったのか、敢えてここで見る事を望んだのか、彼女のストーリーがあるのだろうが、あのマグマの一粒一粒がこの女性なのだと思うと、なんだか安心してここで見ていられる気がした。

正直、大変申し訳ないのだが、ステージ上では何が行われているのかは大ビジョンモニターに写る映像以外は分からない。もはやそのモニターですら気にならなくなってきてしまったが、全然心は軽快で愉快で爽快。”Monkey Man””Rat Race”と個人的に心待ちにしていた曲が続き、このshowの山場でもある”Little Bitch”が流れると、思わず急斜面を立ち皆と一緒に”ワン、ツー”。クラブでロックというものがDJによってプレイされ始めた頃、この”little bitch”はかなりのヘビーローテーションでプレイされ、今でも我々世代のロックDJにもしっかりと継承。色褪せる事無く未だにクラブという現場で聞く事が出来る名曲中の名曲。この”ワン、ツー”で泥酔状態の朝方に何度元気を貰った事か。そして何度ショットでワン、ツーを喰らった事か…

残りはそんな思い出にふけながら、最後のアンコールまでしっかりと外野席で鑑賞。解散、再結成を繰り返しながらも活動を続けてくれるこういうバンドに感謝しつつ、世代を超えたオーディエンスがこういうバンドを現場で認識してくれる事が何よりも感慨深い。大人から子供までまた再び”ワン、ツー”って出来る日を心から願います。そしてそれがいつまでもクラブ文化で鳴り響く事も…

幾千通りものライブの見方があると思いますが、今回のこの最後方の外野席もなかなか乙なもの。生き物のような会場全体が疲れたあなたにまた息を吹きかけてくれるはずです。


Report by kenichi kono

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