The Skatalites ＠ FUJI ROCK FESTIVAL ’14 LIVE REPORT

Profile of |FUJI ROCK FESTIVAL|

The Skatalites
2014年7月27日(日) ＠ FUJI ROCK FESTIVAL ’14

いよいよフジロックフェスティバル’14も大詰めも大詰め。残り見れるアーティストも少なくなってきた夕方過ぎの最終ラッシュの時間帯が今回のフジで一番の山場だったような気がします。THE FLAMING LIPSだって見たかったし、KELISだってLORDEだってSBTRKTも優歌団も見たかった。結局考えに考えたというよりは直感でこのThe Skatalitesを選択。もちろんこの選択に後悔は何一つ無い。むしろその時が近づけば近付く程、他のアーティストの事すら頭に浮かばない位の楽しみの一つとなったわけです。

日も暮れ始めようとしていたFIELD OF HEAVENではこれまた見たかった日本が誇る大御所も大御所スカバンド”THE SKA FLAMES”が圧倒的な存在感でオーディエンスを踊らせ、最終的にはThe Skatalitesの”Phoenix City”も演奏。彼らのThe Skatalitesに対するリスペクトの気持ちがスカのリズムに乗ってなんともピースフルな空間を生み出していました。このまま次のThe Skatalitesまで少し時間があるわけですが、それでもそのまま待機するフジ・スカロッカーズ達が多数。それもそのはず、この後はThe SkatalitesとTOKYO SKA PARADISE ORCHESTRAが控えてるわけですから、このままの勢いで最終日をスカ一色にしてしまおうって魂胆。その気持ち分かりますよ！そんなフィールド内のフードや雑貨店などはTHE SKA FLAMESの余韻と次のThe Skatalitesが待ちきれない人達で賑わっていました。

微妙に降っていた雨が止み出した頃、いやむしろもう心は晴れ晴れなので多少の雨なんて気にならない！そんな空気が会場中に満ちていた19時頃にメンバーが登場し、『もっとハッピーになりたいか～？』10からのカウントダウンが開始される。そして『フリ～～ダ～～～ム！』陽気なジャマイカから来た彼らにそんな事言われたら、もう心は100パーセント解放状態。何なんでしょうかねこの空気感は！陽気以上の言葉が見つからない位の陽気なスカの裏打ちに、フジ・スカロッカーズだけに留まらず、天を照らす照明までもがリズムに合わせて左右に揺れる。この前に出演したTHE SKA FLAMESのライブからバトンタッチされたこういう熱気の重なりがフェスの醍醐味なんですよね。5曲目の”Rivers of Babylon”辺りから太陽は完全に沈み、夜空にピカピカと光る管楽器の勇ましく軽快な音色と、椅子にやや腰掛けた状態のベーシストVal Douglasが奏でる低音が更に我々の体を自由に左右に動かす。特にスカというよりもずっしりとしたダブとレゲエ要素をしっかりと組み込んだベースラインは、レゲエタイムとコールされた際の”Bob Marley”カバー時も、彼のぶれないベースが最高に心地良い低音をだしていて、スカだろうがレゲエだろうが何も変わらない彼らのグルーブに乗って踊っていれば、1時間ちょっとなんていう時間はあっという間に過ぎて行った。

アンコールではメンバー紹介と、50年という歴史あるバンドだという事を改めて紹介。半世紀にも渡り活動を繰り返し、何人かのオリジナルメンバーも過去のメンバーも他界。それでもThe Skatalitesとして活動している彼らにフジ・スカロッカーズも賞賛の拍手を送っていた。そしてTHE SKA FLAMESのメンバーを呼び寄せ最後の大セッション。当たり前の言葉だけど、純粋に楽しい！って事、そしてこういう歴史ある偉大なバンドをこうして見れる事に素直に感動した。『The Skatalitesを見たよ』って色々な人に自慢したい気分。そんな見るものも誇りに思わせてくれるバンドはなかなか世界にはいないと思う。The Skatalites！ありがとう！このまま100年、200年という歴史を刻んで僕らをいつでも踊らせて下さいね！

• 
  Facebook
• 
  Twitter