『TOKYO SENTO Festival 2020』2020年5月26日(火)~2020年9月6日(日)at 東京都内約550箇所の銭湯
2020年の東京は銭湯が熱くする! ヤマザキマリ・大原大次郎など5人のアーティストたちが参加。約550箇所の東京の銭湯が一丸となって展開する一大アートプロジェクト。
TOKYO SENTO Festival 2020 実行委員会が企画・運営する『TOKYO SENTO Festival 2020』は、 東京都と公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京が主催するTokyo Tokyo FESTIVAL スペシャル13のひとつとして2020年5月26日(ゴー風呂の日)より開催されます。 本プロジェクトは約550箇所の東京の銭湯が一丸となって展開する一大アートプロジェクトです。
銭湯の歴史は室町時代にまでさかのぼります。 銭湯は人々が年齢や、その人のバックボーンなど関係なく、清潔を保つという大前提のもと連綿と続いてきた日本独自の“赦し”の文化の一つです。 銭湯独自の建築様式や風呂敷、ペンキ絵、タイル絵といったアートも生み出してきました。 日本独自といえる銭湯を舞台に、TOKYOを今まさに体現しているアーティストたちが2020年の東京を表現いたします。
漫画・ タイポグラフィなど、多種多様なTOKYOを現すアーティストが集結。
『テルマエ・ロマエ』のヤマザキマリ、東京2020公式アートポスターにも起用された大原大次郎、NHK Eテレ『みいつけた!』のアートディレクションを担当する大塚いちお、『生(き)の芸術』アール・ブリュットの表現者である青木尊、星清美ら5人のアーティストたちが4つの銭湯で2020年の東京を切り取ったアートを展開いたします。 ペンキ絵の監修は日本に3人しかいないペンキ絵師の一人、田中みずきが担当し、銭湯文化と様々なアートを融合させた、銭湯だからこそ出来るイベントとなっております。
このほか、アートプロジェクトに加えて、銭湯で実施するからこそ楽しめる企画をあわせて行っていきます。
『TOKYO SENTO Festival 2020』
【日程】
2020年5月26日(火)~2020年9月6日(日)
【会場】
東京都内約550箇所の銭湯
【参加アーティスト】
青木 尊(あおき たける)
大塚いちお(おおつか いちお)
大原大次郎(おおはら だいじろう)
星 清美(ほし きよみ)
ヤマザキマリ
【ペンキ絵監修】
田中みずき(たなか みずき)
【各プロジェクト詳細】
1. 銭湯アートプロジェクト
日本を代表する様々な分野のアーティストと銭湯がコラボ。
4つの銭湯と漫画、子供向け、アール・ブリュット、現代アートの4ジャンルのアーティストがコラボレーション。 2020年の東京をテーマに各アーティストが作品を描き下ろしします。
4銭湯ともに2020年5月26日より正式オープンいたします。
それぞれの銭湯アートプロジェクト実施会場で、アーティストによるイベントも実施予定。
詳細はTOKYO SENTO Festival 2020公式サイトなどで順次発表します。
1)『「みいつけた!」湯』
NHK Eテレ幼児番組「みいつけた!」のアートディレクター大塚いちおが、大人気キャラクター「オフロスキー」を含む「みいつけた!」キャラクターで銭湯をプロデュース。
参加アーティスト:大塚いちお
会場:弁天湯(吉祥寺)
開催イベント:みいつけた!フェスティバル
2)『古代バラネイオンの湯』
「テルマエ・ロマエ」「オリンピア・キュクロス」のヤマザキマリが、古代オリンピックのある日の風景と楽しさを描く。
参加アーティスト:ヤマザキマリ
会場:八幡湯(代々木八幡)
開催イベント:とりマリ&エゴサーチャーズライブ
3)『アール湯ルット』
既成の表現法にとらわれない独自の方法や発想による芸術である「アール・ブリュット」。
青木尊、星清美を中心に、「人のつながりから生まれる豊かさ」を表現。
参加アーティスト:青木尊、星清美
会場:ひだまりの泉 萩の湯(鶯谷)
開催イベント:アール湯ルットワークショップ(仮)
4)『湯覧線(ゆうらんせん)』
銭湯らしいペンキ絵と現代アートとの融合。 プロジェクションマッピングを大胆につかった現代のペンキ絵。
参加アーティスト:大原大次郎
会場:金春湯(新橋)
開催イベント:未定
※1)、2)、4)の銭湯アートに関してはペンキ絵師 田中みずきが監修したペンキ絵となります。
※本アート作品は全てイベント終了後その姿を消してしまう、この期間にしか見ることがかなわない幻のアート作品です。
※各銭湯、アート作品を見るためには、無料開放日以外は入浴料が必要となります。
※無料開放日の日時などの詳細は公式サイトをご確認ください。
2. 暖簾アート
銭湯アートプロジェクトに参加するアーティスト描き下ろしのオリジナル暖簾等が約550箇所の東京の銭湯の入り口を一斉に飾り、祝祭感を創出する予定です。
3. スタンプラリー
会期中に東京の約550箇所以上の銭湯を巡って、スタンプを規定数獲得すると「TOKYO SENTO Festival 2020 特製てぬぐい」を差し上げます。 (在庫がなくなり次第終了)
※内容は変更となる可能性があります。
【企画・運営】
TOKYO SENTO Festival 2020 実行委員会
(主幹事 東京都公衆浴場業生活衛生同業組合)
【協賛】
牛乳石鹸共進社株式会社
株式会社明治
アサヒビール株式会社
株式会社ビームス
【公式webサイト】
https://tokyosentofestival.jp/
青木 尊(あおき たける)
1968年福島県生まれ、在住。
濃厚、濃密。 青木の描く絵には、そんな表現がよく似合う。 作品のモチーフには眼力が特徴的な人物が多く、演歌歌手の「八代亜紀」、悪役プロレスラーの「アブドーラ・ザ・ブッチャー」、アニメキャラクターの「ウララちゃん」と、昭和の香りが漂う。 人物以外には昆虫や大型トラックなども登場する。 これらに共通しているのは、青木が「好きなもの」だということ。 執拗に、力強く描き込まれた作品からは、モチーフに向けた青木の熱い思いが溢れだしている。
これまでの出展歴として、個展に「青木尊物産展~青木画伯が産み出した○○なもの~」(郡山ビッグアイ/福島/2005)、「unico file vol.2 青木尊大物産展 ~青木さんとわたしの関係~」(はじまりの美術館/福島/2017)、主なグループ展に「ふくしま春だより」(もうひとつの美術館/栃木/2003)、「ヒトのかたち」(るんびにい美術館/岩手/2010)、「アール・ブリュット ジャポネII」(アルサンピエール美術館/パリ/2018)など多数。
アーティストコメント:
皆さんに見てもらえるとおもうと、がんばるって気持ちになります。 ぼくの絵をご覧になってください。 まっててください。 そろそろまくがあがります。 ぼくの絵をごらんください。
大塚いちお(おおつか いちお)
1968 年生まれ 新潟県上越市出身。
イラストレーターとして、広告やパッケージ、出版など数多くの仕事をこなし、アートディレクターとして、広告や、テレビ番組のキャラクターデザイン・衣装・セット・タイトルロゴなど番組全体のデザインに携わる。 担当番組にNHK Eテレ「みいつけた!」など。 Jリーグ川崎フロンターレのファミリーアートディレクターとして、グッズやイベント関係のデザインを担当し、2015年シーズンユニフォームをデザイン。 2018年にNHK 連続テレビ小説「半分、青い。 」オープニング映像のイラストを担当。 東京ADC賞受賞、カンヌライオンズや D&AD awardsなど海外の受賞も多数。
アーティストコメント:
銭湯に入ると、体がきれいになるだけではなく、リラックスしてなんだか心まできれいになる気がします。 世界中がスポーツに熱狂し、たくさんの人が海外からやって来るこの時期に、そんなリラックスできる空間を、僕がキャラクターデザインやアートディレクションで担当する「みいつけた!」でさらに特別な空間にできるなんて最高です。 小さな子どもたちも、忙しく働く大人の人たちも、日本にやって来た海外のみなさんも、ここに来て、お風呂で元気になってもらえたら嬉しいです。
みなさん、「みいつけた!」のキャラクターと銭湯で会えること楽しみにしていてください。
大原大次郎(おおはら だいじろう)
1978年神奈川県生まれ。 グラフィックデザイナー。 エディトリアル、VI、宣伝美術、パッケージデザイン等に従事するほか、展覧会やワークショップを通して、言葉や文字の知覚を探るプロジェクトを多数展開する。 近年のプロジェクトには、重力を主題としたモビールのタイポグラフィ「もじゅうりょく」、スケートボードに彫られた文字を身体と環境要因によって変化させていく彫刻「文字に乗る」、写真家・ホンマタカシによる山岳写真と、登山家によるルート図を再構築したグラフィック連作「稜線」、音楽家・蓮沼執太とラッパー・イルリメと共に展開する、発声と書字のパフォーマンス「TypogRAPy」などがある。 受賞にJAGDA新人賞、東京TDC賞。 「東京2020公式アートポスター」のアーティストの一人として選出。
アーティストコメント:
幼い頃から銭湯が大好きでした。 浴室に響く洗面器のカポンという音や、勢いよく注がれるお湯、蛇口の手触りや石鹸の香り、大きな湯船とゆったりと過ごすさまざまな人たち。 少しドキドキしながら
も、ほっとひといき見上げると、そこには湯気で色づいた穏やかなペンキ絵の風景が広がっていました。 もし、このペンキ絵が突然動き出したらどうでしょう。 海に浮かぶ船がゆっくりと水面に線を描
いたり、雄大な山が木々を揺らしながら模様を描いたり、風が雲を運びながらいろいろなかたちを彫刻したり。 ペンキ絵に描かれた水平線や稜線、遊覧船や鳥の軌跡、木々や雲のかたちが、歌うように、おどるように、あらたな絵や文字に姿を変えながら風景を紡ぎ出す。 そんな風景と出会える小旅行を、湯船にゆったりと包まれながらお楽しみいただけたら幸いです。
星 清美(ほし きよみ)
1972年福島県生まれ、在住。
星 清美の作品は、そのほとんどがクレヨンで描かれている。 制作は、彼が通う事業所・ビーボで、作業の合間などに行われている。 モチーフの多くは動物で、時に図鑑を見ながら(チラリと目をやる程度)、または何も見ずに作画する。 動物たちは皆、彼独自のディフォルメがなされている。
紙に向かうと彼は、躊躇なくクレヨンをすすめる。 紙にクレヨンを溶けこませるかのように、力強く、リズミカルに、一心に塗り込む。 色を選ぶ際もよどみなく、そのさまはまるで、はじめからその色でぬられることが決まっていたかの様である。
これまでの出展歴として、主なグループ展に「東北をつなぐ みちのくの恵み」(もうひとつの美術館/ああ栃木/2012)、「アール・ブリュット☆アート☆日本2」(かわらミュージアム/滋賀/2015)など。
アーティストコメント(サポートスタッフ代筆):
「こんなに大きな絵は初めての経験ですこし不安もありますが、描くことは大好きなので一番好きな動物の絵を思いっきり表現できたらいいなと思っています」
ヤマザキマリ
漫画家・随筆家。 1967年東京都出身。 1984年に渡伊、国立フィレンツェ・アカデミア美術学院で油絵・美術史などを専攻。 1997年漫画家デビュー。
『テルマエ・ロマエ』で第3回マンガ大賞、第14回手塚治虫文化賞短編賞受賞。 エジプト、シリア、ポルトガル、米国を経て現在はイタリア及び日本に在住。
平成27年度芸術選奨文部科学大臣賞受賞。 平成29年イタリア共和国星勲章コメンダトーレ綬章。 東京造形大学客員教授。
アーティストコメント:
銭湯は子供の頃から慣れ親しんできた、私にとって今の自分を司る大切な日本の風俗文化です。 私は今回の東京の2020年をあらわすスポーツイベントそのものに対しては、特別盛り上がっているわけではありませんが、この機会に海外から日本を訪れる多くの人が、今回のために新調されたものばかりではなく、または未来的なものばかりでもなく、銭湯のようにむかしからある、ありのままの日本の土着的風習を通じて、情報で象られたものとは別の、本質的な日本の素顔を知ってもらいたいなと強く感じています。
田中みずき(たなか みずき
1983年生まれ。 明治学院大学在学中に銭湯ペンキ絵師・中島盛夫氏に弟子入り。 大学院修了後、出版社編集業等を経て、アートレビューサイト「カロンズネット」元編集長。 2013年より夫の「便利屋こまむら」こと駒村佳和と銭湯のペンキ絵を制作。 通常の銭湯でのペンキ絵制作のほか、展覧会、イベント、ワークショップなど多くのかたにペンキ絵を使って銭湯に関心を持って頂ける活動を模索中。 出展歴として「田中みずき銭湯ペンキ絵展」(新潟県「農舞台」, 2014年)、越後妻有アートトリエンナーレ「今日の限界芸術百選展」(新潟県「農舞台」, 2015年)など。
アーティストコメント:
2020年東京には国内外から様々な方がいらっしゃり、銭湯を楽しんで下さる機会も増えると思います。 今回、多様性があるアーティストの皆さんの作品を銭湯で楽しんで頂けるよう、微力ながらお手伝いできればと思っています。
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