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TRIBAL CIRCUS@FUJI ROCK FESTIVAL ’12 REPORT

[2012/08/25]

TRIBAL CIRCUS@FUJI ROCK FESTIVAL ’12 REPORT

Profile of |FUJI ROCK FESTIVAL|


TRIBAL CIRCUS@FUJI ROCK FESTIVAL ’12

TRIBAL CIRCUS
2012年7月28日(土) @ FUJI ROCK FESTIVAL ’12

23:00~
OL killer
00:00~
電気グルーブ
01:00~
BUSY P
02:15~
KID MASSIVE
03:30~
AGORIA

メインアクトも終わりに近づき丸一日遊び疲れ、フジロックの食堂”OASIS”にフジロッカーズ達が集結し始める頃に始まるのがこちらRED MARQUEEの夜の部。27日は”PLANET GROOVE”28日は”TRIBAL CIRCUS”そして29日の最終日は”SUNDAY SESSION”と題され、まだまだ遊び足りない夜遊び好きなフジロッカーズを誘惑するのです。中にはこの夜の部で踊りまくる事を目的としている人々もいるので、昼間はじっと体力を温存しつつ、この夜の宴を楽しむのです。

そしてその2日目にOASISエリアで一息ついていると、”OL killer”のご機嫌なDJが心地よく鳴り響き、食欲と音欲と両方そそられつつ中へ入ったのですが…

とにかく中は想像以上に物凄い人人人!あれだけ一日遊び歩いてどこにそんな余力があるんだ?という位の熱気。前日に行われていた同じくオールナイトのイベント”オールナイトフジ”の少し緩く体を動かすディープでドープな空間とは違い、こちらは全体的にパーティームードでとにかくみんな笑顔で楽しそう。そんなパーティームードを”OL killer”の3名がしっかりと作り出し、深夜天辺を迎えた頃に登場したのが、そう”電気グルーブ”。

5000人以上の人で溢れ返っていた場内は割れんばかりの大歓声で、この方達の認知度と人気と期待度を改めて痛感しました。実際中に入れない人達もたくさんいたし、ステージ袖の関係者スペースもとにかくたくさんの人で賑わっていました。

“ハロー!ミスターモンキーマジックオーケストラ”から始まり、”ガリガリ君”や”NO”。『電気を大切にね』を連呼していたのが印象的だった”電気ビリビリ”。そして最後は富士山の衣装を身につけたピエール瀧に会場中が大爆笑だった”富士山”。これはどうやらお約束の様で、天辺から煙もしっかりと噴出し全11曲を終了。笑いながら踊ってハッピーな気分になれる彼らのライブはどんな客層でも楽しめて良いですね。そして発する音に説得力があるからこそ成立するこの音と笑いを真似する事はなかなか難しいのでは?関係者やお客さんの間では今回、彼らがベストアクトだったとも言われてる位圧巻でした。そしてそんな雰囲気の中登場したのが”BUSY P”。

TRIBAL CIRCUS@FUJI ROCK FESTIVAL ’12

エアーフランスの小さな模型のようなビニール製の置物を持参した彼は、フランス出身のDJ、リミキサー、プロデューサーと多才ぶりを発揮するアーティスト。先ほどの電気グルーブとはうって変わって彼の持つ独自なタイム感と少しダークでヘビーに攻めるエッジの利いたサウンドがこれから朝に向けてのオールナイトイベントの幕開けの様で心地良い。
ずっと彼の音からロックスピリットを感じていたが、同国出身のJUSTICE同様、どうやら彼もMETALやHARDCOREなどから影響を受けている事が着ていた”THE SUICIDAL TENDENCIES”のTSHIRTSからも見受けられる。THE SUICIDAL TENDENCIESですよ!なかなかこんなTSHIRTSを着ているDJはいませんよ。こういう別ジャンルからの発想と影響が最近のDJにも求められてるのかなと思うし、新しい音を求め飢えてるリスナーを夢中にさせるのだと思う。電気グルーブのライブを終えてもしかしたらそのまま就寝した人もたくさんいたと思いますが、ここからが夜の本番。夜遊びの時間なのです。

そしてここの音は常にキャンプサイトなどにも鳴り響き、夜の静けさの中で聞こえて来る虫の鳴き声と川のせせらぎと、漏れて聴こえる夜遊びの音がまたこのフジロックという祭りに来ている事を感じさせるのです。ちょうど夏祭りの太鼓の音が遠く微かに聞こえるように、苗場の各地でそれぞれの夜を過ごした事でしょう。


Report by kenichi kono

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