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特集:VESTAL WATCH – Head Office Report

[2012/09/10]

特集:VESTAL - Head Office Report

PROFILE OF |VESTAL WATCH|


特集:VESTAL WATCH - Head Office Report

カリフォルニアのコスタメサ周辺エリアにはたくさんのサーフ/ボード系ブランドが密集している。サーフエリアであるハンティントンビーチから直ぐの距離にあり、そしてマーケットの中心でもあるLAからのアクセスも程良いここコスタメサ。今回は時計ブランド”VESTAL WATCH”の本社にお邪魔させて頂きました。

普段なかなか見る事の出来ない会社内。この日はちょうどイベント後の週末明けだった為、会社自体が半分休みの中、受付嬢の”Ailin”に案内して貰いました。
快く引き受けて頂いて、ありがとうございます。

VESTALは時計を中心としたブランドなので、もちろん会社内には時計を展示した大きなディスプレイが置いてあり、中には数々の新作/旧作モデル達がずらっと並んでいます。

幼な心に戻っておもちゃを見るような感覚に陥るのは、やはり様々な形の時計が色鮮やかに飾られているから。
男子なら一度は経験済み、ガンダムの超合金シリーズのどれもが欲しくなってしまうような感覚になってしまうわけですね。
あれも欲しい~これも欲しい~色違いが欲しい~もっともっと欲しい~とかなりの数と種類があるので確実に腕にFITする商品が見つかるはずです。


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お次は会社内をグルッと回りまして、こちらは時計の墓場と言いますか、なんと言いますか。
数々のパーツや不良品やサンプルだったりが山のように積まれているこのスペースで、一日中、山の中からお宝を探したい衝動に駆られました。前に買いそびれた好きなモデルが絶対に埋まってるはず。
山の中に飛び込む気持ちを抑え、そのまま倉庫へ。。。

特集:VESTAL WATCH - Head Office Report

倉庫を抜けて奥へ行くと、会社内にスケートランプ。サーフ/ボード系ブランドならではの特徴の一つですね。土地に余裕のあるカリフォルニアだからこそ成立するのであって、東京都内の会社内ではなかなか難しいですよね。バンドなどもそうなんですが、ガレージに楽器を持ち込んでバンドの練習なんていうのはこちらでは日常茶飯事。スケートの練習をするのに、満員電車に乗って1時間かけてパークに行き、行き帰りだけでヘトヘト。なんて事はまず有り得ない。バンド練習だって気軽にいつでも集まれる。幼い頃から身近にこういう環境があるってやはり羨ましいし、それ自体が体に染み付いているのも納得。技術も文化に対する認識も全体底レベルが高いのかな~。

再び中へ戻ると、ほぼお休み状態の会社内にカタカタとお仕事をする人影を発見。最後にその彼にお話を聞いてみました。


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特集:VESTAL WATCH - Head Office Report

Chris Fitzpatrick

“VESTAL WATCH”のデザイン担当/1982年生まれ/コロラド州出身/カリフォルニア在住の”Chris Fitzpatrick”。通称クリス。

5年前にこのVESTAL WATCHでデザイナとして働き始めた彼。このオフィスでは、時計のデザインの他に、広告関連や、サングラスのデザイン、SHOPの広告用の宣伝素材やカタログ製作など幅広く行っているが、やはり彼のメインのデザインはこの”VESTAL WATCH”である。

「実際に生産出来る限界範囲内で可能な限り、総合的な機能性と優れた外形の両者を活かした最終デザイン系を目指しているんだ」とクリスは語る。

あくまでも時計としての機能を保ちつつ、斬新でエッジの効いた他では中々見られない大胆なデザインの根源を聞いてみた。

「元々影響受けたのは、美術などのファイン・アート。直接時計のデザインに関係あるかどうかは分からないけど、チャック・クローズのphotoreal drawings(写真と見まちがうような超綿密に描かれたポートレート)なんかにも凄く影響を受けてるんだ。クリエイティブなインスピレーションを受けるのに凄く役立ってるよ。」

そんな彼も2010年に観光で奥さんと来日。東京、鎌倉、京都、高山、高野山などを旅した様だ。

「ほとんどツアリストの様な感じだったけど、鞍馬の火祭りや高野山や東京のストリートシーンは忘れ難い思い出だよ。それと浮世絵アートを実際に見れたのは素晴らしい経験だった。何よりも遂に日本を訪れる事が出来た事が何よりも嬉しかったな。」

常に落ち着いた物腰で丁寧で穏やかな印象の彼が持つ”繊細さ”と、急激なスピードで彼の体内と脳を駆け巡る”インスピレーション”が、この大胆で数学的で情熱的な時計を生み出すのであろう。数学的で、情熱的。背中合わせなこの両者が共存する事は中々難しい。それが現在の”VESTAL WATCH”である。


最後に彼から日本のVESTALファンに一言
「いつもサポートしてくれて凄く感謝してるよ!また日本に行く事を楽しみにしてる。STAY RAD!JAPAN!」

このVESTAL本社で、デザインの根源に出会えて話が聞けたのは凄くラッキーなタイミングでした。
青空の下今日もここコスタメサから世界中に緩~いカリフォルニアタイムを、このVESTAL WATCHを通して発信しているのであります。ここ日本で時間を見る度に少しでもカリフォルニアの空気を感じれるだけで、なんだか忙しい毎日も楽しくなりそうじゃないですか。

Report by kenichi kono
photo by u-

LINK

VESTAL WATCH -Web site-

VESTAL 2012 FALL/HOLIDAY NEW ITEM

VESTAL WATCH/CANTEEN METAL

CANTEEN METAL

SILVER
¥31,500(税込)

BLACK
¥33,600(税込)


VESTAL WATCH/HEIRLOOM

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SILVER
¥15,750(税込)

BLACK
¥17,850(税込)

GOLD
¥17,850(税込)


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