LAZY-13 (PAINTER) Interview
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現場と呼ばれるストリートにはたくさんの宝物が落ちています。人との出会いや、人に限らずこの回る世界で起こる全てのリアルな事はやはりLIVEな生活で起こっています。そんな現場で出会い開催する事を知ったイベントがこちら「TRI of KULT」。謎めいたフライヤーの奥に見えるちょっとしたお話を今回主催のLAZY-13氏に伺いました。
LAZY-13 (PAINTER) Interview
—–まずは自己紹介をお願いします。LAZY君は何をしてる人なんでしょうか?
ペインターになりますね。
—–ペインターの中でもどんなジャンルなんですか?
素材で言うと水彩とエナメルを使って、それぞれの特性を活かした2通りの作品を描いてます。テイストはAmerican Traditional Tattooとか日本の古い絵画や浮世絵とかの要素が混ざった感じの絵やイラストを描いてます。
—–結構和と洋が混ざった感じのテイストが多いんですか?
そうですね。後は特にBLACK METALの様な音楽要素やSKATE BOARDなどの横乗り系のカルチャーを盛り込んだNEW SCHOOL STYLEですね。最近はマッチのラベルみたいなのを描いたりもしてます。
—–日本酒のラベルみたいなのも描いたりしてますよね?昭和的な?
もっと古い明治とか大正の頃のビールだったりっていうのをモチーフにしたりしてますね。
—–ちなみにBLACK METALの話が出てきましたが。音もそういうのを聴くんですか?
BLACK METALに関しては音楽も聴きますが音的にというよりは、殺人や教会放火などの過激な行動やバックボーンに惹かれてまして。ああいう悪魔的なモチーフが好きで。BLACK METAL BAND特有のロゴもヤバいですね。
—–ちなみにどんな音が好きなんですか?
高校の頃からPUNKやOi、SKAにハマって。特にDISCHARGEやGBHを代表とするUK HARD CORE/PUNKですかね。マーチン履いて鋲ジャンにモヒカンみたいな。
—–今年齢が幾つでしたっけ?
34歳ですね。
—–今でもその当時の音とか聴いてます?音の好みとか変わりました?
う~ん、基本変わってないかもしれないですね。
—–ちなみに絵を描く時とかってどんな音楽を聴いたりするんですか?
結構色んなジャンルを聴いてきたので、その時によりますけど、最近は重めのGRIND COREやスラッシュメタルが多いです。
—–絵を見てもそうだけど、基本ハードなのが好きですよね?
METALだったりHARD COREだったりはやっぱりそういうのは大好きですね。
—–ちなみに絵を描き始めてどれ位経つんですか?
ちゃんと活動を始めて7年位ですかね。STEELっていうKUSTOM KULTURE系のブランドの一般公募デザインに選ばれた事がきっかけでしたね。
—–実際ああいうHOT RODだったりっていうKUSTOM KULTUREは好きだと思うんですけど実際自分で乗ったりはしないんですか?
車に描いてあるピンストだったり絵を見たりするのは好きなんですけど実際乗るとなるとメカニックとか弱いし自分でカスタム出来ないんで(笑)
—–確かに(笑)本当に好きな人は結構みんな自分でカスタムしてメカもちゃんと勉強してますよね。僕もメカニックは苦手ですね(笑)それで本題に入りますが。今回「TRI of KULT」というトリオ絵画展を開催するわけですが。簡単に今回参加の他の2名の事を説明して頂けますか?
まずは今回の会場にもなっている「Jam Framing Service & Co.」という千葉の額屋さんなんですけど。この人が物凄く面白くて。棺桶型だったりとか、星型だったり十字架だったりとかの額を作ったりしてて。いわゆる普通の額屋さんというよりは一風変わった感じなんです。しかもオーナーもカルチャー好きなので、彫師の人やカスタム系のアーティストさんなんかがオーダーをする額屋さんなんです。
—–よくある額屋さんとはまたちょっと違った感じなんですね。タダ者じゃないというか(笑)
そうですねタダ者ではないですね(笑)カスタムフレームメインなんですけど内装もやったりとか。ちょっとした家具なんかも作ったり。それともう一人が「NewterVision」。彼はイラスト的な要素の絵を描く人で。最近はビックリマンのシールの様なテイストの絵を描いて実際同じ様にシールを作ったり。あとは毒のあるアメコミの様な絵だったりを描いてる人ですね。
—–なるほどなるほど。という事はLAZY君とNEWTER VISIONさんが描いた作品をJAMさんの額屋さんで額に収めて展示するって事ですね?
今回まずはJAMさんがフレームを40点位用意してくれたんですね。それを僕たち二人で分けて、それに絵をはめていく感じですね。
—–という事は作品が40点位あるんですね。
40以上はあるかなって思います。そしてそれを壁に飾って販売もしますね。
—–販売もするですね。ちゃんとした額屋さんと一緒に何かをやるアートショウってあまり無いかもですね。しかも額屋さんでやるっていうのが説得力がありますよね。ちなみにきっかけは?
元々僕が一方的にJAMさんが好きで憧れてまして。何かのきっかけでSNSで繋がって。作品の写真などを見て頂いたんですけど、その中にハガキサイズの作品があって。こういうサイズで何か出来たらいいですねっていう話をしてる中で一度お店に遊びに行く機会があったんですね。その時にNEWTER VISIONも一緒に連れてったんです。それでJAMさんが自分のビックリマンシールを作りたいっていう話になって。そこから色々3人で話していく内に、『じゃー何かやりましょうか』ってそこからトントン拍子に話が進みました。
—–ちなみに今回はどんな絵を用意してますか?
僕に関してはTATTOOっぽいモチーフだったりメタルっぽい感じだったり。マッチラベルみたいなのがあったり。ただNEWTER VISIONに関しては分からないですね。まだお互い見ていないので(笑)
—–でもビックリマンもそうだけどキャラクターモノとか怪獣系とかは男だったらみんな好きだよね。マニア心を擽るというか。しかも西洋と和の混ざった感じは魅力を感じますよね。今回のフライヤーも凄いセンスですし。
ありがとうございます。昭和だったり明治だったりの古い和のノリと、それこそ西海岸だったりの西洋のカルチャーが上手く融合出来てるんじゃないかなって思いますね。
—–なんかこういうのが実際昔日本のサブカルチャーであったんじゃないかって思わせる感じですよね。なんか想像できますね。どんなアートに実際影響受けてるんですか?
一番はやっぱりTATTOO ARTが大きいですね。アメリカだったりの。後はGRAFFITIやLOWBLOW ART。それこそPusheadだったりCOOPとかKozikとかそういう所から入って。ここ最近は狩野派や浮世絵師などの日本の伝統絵画にも影響を受けてます。
—–なるほどね。しかしこのフライヤーはいいですよね(笑)僕は個人的にかなり惹かれましたね。タイトルもばっちりですし。
KULTって言葉はどうしても付けたくて。JAMさんと話してたらTRIって3を表すんだよって事になって「TRI of KULT」にしました。
—–オカルトのカルトでもあってカルチャーのカルトでもあって。絶妙なネーミングセンスとフライヤーセンスですね。
裏面も結構こだわってて。謎めいた感じにして詳細をあまり書きたくなくて(笑)
—–そう!だからインタビューしようと思ったんですよ(笑)詳細が知りたくて。この前LAZY君と某クラブで会ってこのフライヤーを頂いて。なんじゃこれはって思って色々聞いたら面白そうだったので。これはちゃんと聞かないとって思いまして今日インタビューしてます(笑)ちなみに今までCDのジャケット描いたりとかの経験は?
ありますね。PUNK系のBANDやHIP-HOPのアーティストのジャケをいくつか。代表的なBANDをあげるとNO☆GAINのジャケットを描きしましたね。かなり前ですけど。テイストはもっと西海岸直球系でしたけど。
—–そういう西海岸!みたいなのはやっぱり好きなんですよね?
好きです。やっぱりああいうカルチャーに影響を受けて通ってきたからこそのこの日本の良さみたいなのを表現したいですね。
—–直球は直球で面白いかなって思いますけど、こういう自分なりにアレンジした発想ってやっぱり惹かれますね。日本人で日本で生きてるっていう部分を大切にしつつ、今まで培ってきた西洋の文化の影響なんかのテイストを出せていくのが真のオリジナルというか。
まさしくその通りですね。
—–それで開催が3月23日から?
23日に俺がペイントのデモをやってOPENINGのPARTYが24日になりますね。開催が4月27日までになります。
—–場所が千葉県市原市。結構遠いですか?
結構遠いです(笑)
—–ですよね(笑)電車に揺られて行く価値はあると思うので絶対に行きたいですね。これが開催が27日までですが、その後の予定は?
3月30日に横浜でBLACK CHASER主催のイベントに出て。31日が越谷のARTSHOWです。横浜が作品を一日で仕上げるみたいなイベントになります。
—–こんな事やってみたいみたいなのはありますか?
そうですね~自分の絵が物体になるというか2次元になるというか。例えばスケートデッキだったりとかそういう風な事も出来たらいいなって思います。フィギュアとか。
—–額から2次元に飛び出る感じはいいですよね。
後はビールが好きなので。ビールのラベルを作ったり。ビール関連グッズなどお酒関係はちょっと色々作っていきたいです。
—–なるほどなるほど。まずはこの「TRI of KULT」 がんばってください。楽しみにしてます。今日はありがとうございました。
「TRI of KULT」 JAM×LAZY-13×NEWTER VISIONトリオ絵画展
2013年 3月23日ヨリ4月27日マデ
●3月24日(日)OPENING PARTY
●4月27日(土)CLOSING PARTY
額装師「JAM」ニヨリ造リ出サレタ額ニ「LAZY-13・NEWTER VISON」ノ二人ノアーティストガ作品ヲ落トシ込ム
空前絶後のトリオ絵画展
奇想ナ三人ガ造リ出ス世界ヘ・・・
※初日の3月23日にはLAZY-13によるペイントのデモンストレーションも予定しております。当日のオーダーも承ります。
●ワンポイント¥3,000
「NewterVision」
http://newtervision.blogspot.jp/
「LAZY-13」
http://lazy13.exblog.jp/
Jam Framing Service & Co.
〒290-0056 千葉県市原市五井5505
TEL 0436-21-8731
FAX 0436-21-8858
営業時間:10:00~19:00
定休日:毎週火曜日
電車:JR内房線五井駅西口徒歩15分
車:高速館山道I.C.下車五井方面約10分(白金通り沿い)*P8台
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