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DJ メメ Interview

[2013/03/05]

DJ メメ Interview

Profile of |DJ メメ


Dub StepやAbstractなDJスタイルでありながらROCKでGRUNGEなバックグランドを持つDJ メメ。彼女が創り出す独特な空間は、常にフロアーを動かし包み込む。そんな彼女の初インタビューです。

DJ メメ Interview

—–では初インタビューよろしくお願いします。まずは出身はどちらなんですか?

出身は関西で高校2年途中から高校3年とニューヨークの高校に通ってました。

—–その頃はDJはもうやってたんですか?

全然やってなかったですね。レコードなんかは結構集めてたんですけどね。

—–ちなみにその頃はどんなレコードを?

Grand Royal周りが多かったですね。Beastie BoysとかLuscious Jacksonとか。

—–NYに住んでたんですよね?

そうですね。高校の頃に。中学の頃は1か月位オーストラリアに短期留学してたんですけど短い時間だった。NYは洋楽が好きで聞いてるうちに、だんだん歌詞の意味を理解したいなと思って。NYいこう!と決断した。Beastie Boysのill communicationって何?どういう意味?みたいな。振り返ってみるとNYにいたあの時間は今の自分にめちゃくちゃ影響してますね。
ホームステイ先のお兄ちゃんが結構、いろんなバンド教えてくれた。ステイ先はロックなんか聞いちゃ駄目です。みたいな厳格な家庭だったんですがお兄ちゃんがこっそりJimiHendrixのCDくれたり。

—–実は結構国際的な青春時代だったですね。ちなみに最初に買ったレコードもしくはCDは何になりますか?

最初に買ったのがBob MarleyのLIVE盤でしたね。

—–え?いきなり?(笑)

そうなんですよ(笑)中学生位の頃にジャケ買いしましたね。Bob Marleyって分かってなくて、Bobが横顔で写ってるジャケットだったと思います。はじめてバイトしてそのお金で初めて買う物は音がいいなって前から思ってて。お金を握りしめてCD屋さんへ行ったんですね。NYへ行く前だったので、中学校3年生か、高校1年だったと思います。特に何を買うかとかは決めていなくて。どれにしようか迷ってたら、なんかそのBobのジャケットがパワーがあったのか(笑)選んでましたね。目に飛び込んできたというか。。。そのLIVE盤の中でSoul Shake Down Partyっていう曲がお気に入りでした。

—–その頃特にレゲエにはまってたわけではなく?

今は割とDUBとかをDJでかけるのでそういうイメージがあるかもしれないですけど 、むしろNY行く前はピストルズとかPUNKを聴いてましたね。HARD COREとか。で、Johnny RottenからのThe Slits。で、Ari Up(The SlitsのVo)いってそこからNew Age Steppers。で、New Age Steppersの音のプロデュースしてるのがAdrian Sherwoodだって事が分かって、そこからLee Perryに辿り着き、、、。スタジオとCD、レコード屋両方で働いてて情報を得て掘り下げてました。

DJ メメ

—–スタジオとレコ屋両方って凄いですね(笑)

はい(笑)最初DUBとかレゲエとかああいうディレイかけたり飛ばしたりする音ってPUNKとかROCKを聴いてた頃は知らなかったので。スタジオでバイトしてる時に店長が薦めてくれたRough TradeっていうレーベルのオムニバスにNew Age Steppersが入ってて。結構そのスタジオの店長の影響も大きくて。Nick CaveとかThe Birthday PartyとかPJ Harveyとか教えて貰ったり。その店長に色々勧められていろんな音楽を知りましたね。

—–結構空間系が好きですよね?DJスタイル的にも。きっとその頃に聞いてた音の影響なのかもしれないですね?

そうかもしれないです。NYにいた頃はPink Floyd とかYESとか。プログレも沢山聞いてました。実は最初NY高校になじめなくて、、、寝る前にpink floydnの狂気聞いたら凄く癒されてる自分がいた。狂気というアルバムに安らぎを感じてたという、、。私にとって狂気は子守唄でした。歌詞も素晴らしいし、それまであのようなコンセプチャルな作品を知らなかったので感銘受けた。

—–YESも?凄い高校生(笑)

空間がある感じが好きというか。間を大事にするような。空間を埋めてる美もあれば 空間を空けてる美も、両方素晴らしいと思う。DJはストーリーを作ってく空間建築みたいな魅力を感じてます。物語を作りながら1音1音に導かれて次を選択する時もあるし。

—–確かに。今のDJスタイルもフロアーに突き刺すというよりは、包み込むみたいな感じはしますよね。元々Pink Floydとかそういうのをかけてる中で今のDub StepとかAbstractなスタイルになったのはどういう経緯なんですか?

渋谷のclubasiaのback to chillっていうGOTH-TRADさんのパーティーでレギュラーをやらせて頂いたりする中で色々と影響を受けてますね。

—–奥行きと空間は凄く大事にしてますよね。

Sound Tribe Sector 9とかMice Paradeとかインストで空間を大事にする様なバンドも好きで。

—–かといいながら、OPMみたいな西海岸Reggae Rockとかも普通に曲中に入れてきたりするよね。

そうですね。

—–この間L7のTシャツ着ながらDJやっててビックリしましたけど(笑)

あ~好きですね~。

—–なかなかL7着てこういうジャンルのDubをかける人はいないですよね。今後ですが。どういうビジョンがありますか?DJとしてを含め。

今後はギターで作っている曲とか作り貯めてる音を発表していけたらなって思ってますね。もっとDJにも織り交ぜたりしていけたらなって思います。

—–なるほど。かなり楽しみな感じですね。今日は色々なお話をありがとうございました。


~DJ メメが影響を受けたアルバム5枚セレクト~

MICE PARADE

タイトル : Collaborations
MICE PARADE 『Collaborations』


BOB MARLEY AND THE WAILERS

タイトル : LIVE
BOB MARLEY AND THE WAILERS『LIVE』


LUSCIOUS JACKSON

タイトル : in search of Manny
LUSCIOUS JACKSON『in search of Manny』


LUSCIOUS JACKSON

タイトル : FEVER IN FEVER OUT
LUSCIOUS JACKSON 『FEVER IN FEVER OUT』


PINK FLOYD

タイトル : Dark Side Of The Moon
PINK FLOYD『Dark Side Of The Moon』


Interview by kenichi kono
Photo by Yasushi SATO

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