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Mr.G (PINSTRIPER,TIKI ARTIST) MINORITY ISSUE

[2011/11/02]

Mr.G (PINSTRIPER,TIKI ARTIST)
福岡県出身。福岡県在住。PINSTRIPER/TIKI ARTISTとして活動中のMR G。大胆且つ繊細な彼のアートは、世界を股に懸けて得た経験値もさながら、彼が持つ根本的な情熱や優しさから滲み出ている様に思える。今年10月にはカリフォルニアにある”Gasoline Gallery”にてSOLO SHOWを行ったMR.G氏。そのSHOWへ向かう直前にアトリエを取材しつつお話も伺ってきました!


Mr.G (PINSTRIPER,TIKI ARTIST)

PROFILE OF |Mr.G|

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MR G氏インタビュー
2011..9.25 at fukuoka MR.G studio

 

—–まずはじめにお聞きしたいのですが、MR Gさんはピンストライパーであると同時にTIKI ARTISTでもありますが、TIKI ARTという物の説明をして頂けますか?

ポリネシアンの文化の木彫りの神様がいるんですけど、そのTIKIをモチーフにした作品をPOPに書いているんです。コンテンポラリーアートと言いますか、より民族的ではなく、もっと現代風に分かりやすく表現したアートですね。

—–という事は実際ある木彫りの像をモチーフにしてって事ですね?

そうですね。自由に自分独自のTIKIを描いている感じですね。決まりがあまり無いというか、自分が好きな様に描いてもいいというか

—–制限が無い感じなんですね?

そうですね。結局50年代位にポリネシアンレストランやハワイアンレストランやモーテルとかが流行ったんですけど、それは戦後にアメリカの景気が良くて、アメリカ人がハワイに旅行に行ってたわけですね。それで、その現地のハワイのレストランやホテルの雰囲気をそのまま本土の方に持ってきて、その時期に本土にたくさんハワイアンなモーテルとかレストランが建ったんです。その時にオリジナルのTIKIマグカップとかがたくさん作られ、出回り始めて、今それがコレクターズアイテムになったりしてて。多分そこからの流れで、お店などがアレンジして、原型もありませんし、今のTIKIアートに発展したのではないかとは思うんですけどね。

—–それではここにある(実際アトリエにある)マグカップなども色々なお店のオリジナルを集めてるわけですね?

そうですそうです。50年代や60年代のビンテージだったりですね。当時日本が敗戦国だった時、日本には昔から焼き物の文化があったので、それで日本で作られていた物もあるんです。裏とか見ると日本製だったりするんです。結構JAPANって書いてあるんですよ。

—–そうなんですね!という事はMR Gさんはコレクターでもあり、それをアーティストとして表現もしてるわけなんですね?

そこまでコレクターではないんですけど、ただ好きで自分が気に入ったのだけ買ってる感じですね。もっとストイックなコレクターは、同じものでも何個も持ってると思うんですけど、僕は色と形が気に入った時だけ買ったりしてますね。

—–もともとは木の像という事は、木を彫ってるアーティストさんも現地とかにいるわけですね?

そうですね。今もハワイで彫ってるアーティストもいますし、カリフォルニアや世界中にもいます。

Mr.G (PINSTRIPER,TIKI ARTIST) MINORITY ISSUE

—–そうなんですね。それでTIKIアーティストと同時にピンストライパーでもあるわけですが、元々は何か絵を描いてたりしてたんですか?

いや、最初からピンストを描いてましたね。昔名古屋に住んでまして、名古屋ってカスタムカーの文化が盛んなんですけど、
当時パラダイスロードとかボーダーズとかに通ってて、その時に就職して初めて自分の車”サニートラック”を買ったんですよ。それを東京のSHOWにエントリーする為に、自分で自分の車に絵を描いたりしたのが始まりですね。
その後、その事がきっかけでボーダーズに勤める事になりました。

—–それはお幾つの頃ですか?

19歳か20歳の頃ですね。絵は子供の頃から好きで漫画とか描いてたりしてたんですけどね。

—–その中でピンストに出会ったのは?

アメリカ文化がやっぱり好きで、古いアメ車とかですね。それでアメ車は最初買えないので、サニトラを買ってそれっぽくして。雑誌とか見てるとピンストライプっていうのがあって。自分でやってみようかなって思ったのがスタートですね。

—–最初の作品はどうでした?

いや(笑)全然。。。最初は道具も何を使っていいかも分からないし、ポスカとかで

—–見よう見まねでそれっぽく?(笑)

そうですね(笑)

—–ピンストって実は結構知られていないと言いますか、車カルチャーとセットといいますか、車をあまり好きじゃない人は知らなかったりするんです。実際僕の知り合いで、現代アートを描いたりする人も知らなくて、見せたら、物凄く繊細な絵に驚いていました。

そうですね。基本的にはアメリカの車文化から来たアートですね。

—–実際車は乗られるんですか?

今はちょっと乗ってないですね。前は72年式のエルカミーノだったり、何台か乗ってましたね。ダットラみたいなのとか。

—–今はお休みしてるんですね

今は、この仕事(ピンストライパーとして)をはじめて11年位で、それ以前には乗ってたんですけどね。あの頃は仕事面でもまだ不安な部分もあったので、軌道にのるまではと思ってて。今は時間に余裕が出来たら、何かいいのがあったら欲しいなとは思ってるんですけどね。

—–何か狙っているのは?

フォード・ファルコンっていうので、60年代の車が欲しいですね!

—–それには自分のピンストは描きますか?

そうですね、自分のはシンプルにですね。

Mr.G (PINSTRIPER,TIKI ARTIST) MINORITY ISSUE

—–先ほどもおっしゃってたんですが、ピンストはアメ車と深い繋がりがあるわけですけど、例えば何か他の物に描いたりもするんですか?

そうですね。ギターとかウッドベースとかスケートに描いたり、描けるものはなんでも描きますね。

—–何か変わった物に描いた事はありますか?

そうですねー、骨壷ですかね?!

—–骨壷ですか?(笑)

そうです(笑)アメリカの骨壷でアルミの削り出しで出来てるやつですね。スターリンギアっていうシルバーのブランドの関係で描きましたね。

—–やはり、音楽とかサーフとかそういう関係が多いですよね?

お客さんによっては、思いもつかない物を持ってくる人もいますけど(笑)ペンキがノリさえすれば問題ないですね。あ、あとアメリカに行った時はバンドのドラムの前のヘッドって言うんですか?そこに描いたり

—–それはかっこいい!

描いた時は全く有名かも知らなかったんですけど、後から聞いたらバックチェリー※ってバンドに描いてたり
(※1995年に結成されたカリフォルニアのロックバンド)

—–ああ、僕大好きです!

後は、直ぐに名前忘れちゃうんですけど(笑)バンド関係の人に描いたりも多いですね。

—–海外のバンドの話も今出ましたけど、海外での活動も結構しているんですか?

年にアメリカだけで3~4回位で、後はヨーロッパに行ったり、今年は3月に初めてオーストラリアにも行きましたね。

—–行く目的は基本的にはART SHOWが多いんですか?

アメリカはNASHさん※が精力的に活動してくれてるお蔭で、日本人アーティストの認知度がどちらかと言えばヨーロッパやオーストラリアよりも高く、そのお蔭もあって、ヨーロッパやオーストラリアではゲストとして迎え入れてくれる傾向にありますね。それでいい機会を凄く与えて貰っていますね。
(※https://a-files.jp/art/nash)

—–何か自分の中でポリシーと言いますか、こうありたいってありますか?

真面目にしっかりと取り組むといいますか、ストイックにといいますか、頼まれた仕事などを断らないようにして、アメリカ人の無理難題を(笑)時間内にしっかりと敢えてやろうと心掛けてますね。寝る間もなくやっているんですけど、逆にアメリカ人に、仕事に本気なんだなって思わせたいっていうのはありますよね。

—–結構彼らは無茶難題言いますよね(笑)

逆に今は慣れたといいますか、鍛えられたといいますか。修羅場をくぐり抜けてきたので余程の事が無い限り揺るがないですね(笑)それが自分の経験に凄くなっていますね。

—–好きなアーティストっていますか?

Jimmy CとかVon FrancoとかPIZZですね。この辺の人達は好きですね。TIKIアーティストなんですけど、彼らをアメリカで見た時に、TIKIを描こうと思った位影響を受けてますね。

—–TIKIとピンストはまた全く別物なんですか?

別なんですけど、TIKIをピンストで描いたりっていうのもありますね。

—–先ほど話してた個展なんですけど、今回アメリカで開くと伺いました。

10月8日※にカリフォルニアですね。LAXから近くのガソリンギャラリーで開催します。
(※このインタビューは9月末に行われました)

—–個展は初めてですか?

過去に2回SOLO SHOWはサンタモニカのカフェでやったりしてて、ガソリンでやるSOLOは初めてですね。日本人アーティストを集めてというのは今まであったんですけど、ガソリンでのSOLOは初めてになりますね。

—–今はかなり忙しい時期なのでは?

そうですね。締めきりを昨日終わらせて送ってきました(笑)

—–もちろん現地に行かれるんですよね?

そうですね。まずレセプションがあるので、一週間前に行って告知をしたり、ロングビーチでCAR SHOWがあるのでNASHさんと一緒にブースを出して宣伝しつつという感じですね。

—–結構緊張感はありますか?

当日は人が来てくれるかなーとか、人が来てくれたら今度は作品が売れるかな?とか。これが売れなかった時が凄くドキドキしますね(笑)

—–そのレセプションでは何か描いたりは?

今回は話をしたり絵の説明をしたりですね。

—–でも、音楽でいう向こうでのワンマンSHOWみたいな感じだと思うのでかなりの晴れ舞台で、いいですね!

ありがたい話ですよね。

Mr.G (PINSTRIPER,TIKI ARTIST) MINORITY ISSUE

—–それでは、最後にちょっとお聞きしたいんですけど、今後の3~4年後ってどうあっていたいってありますか?

やっぱり常に新しい事にチャレンジして、自分の座右の銘なんですけど、”走らなければならないときは、走らなければならない”って矢沢永吉なんですけど(笑)大好きで(笑)。とにかく突っ走っていたいっていうのはありますね。新しい事にチャレンジして。後は、まだあまりやっていないと思うんですけど、スタジオとしてやっていきたいっていう夢もあるので。スタジオに他にスタッフがいて発注を受けて、一般の仕事として考えた時に、もっと仕事内容も広がり新しいスタイルが生まれると言いますか。このまま一人でやっていくのももちろん大切な事なんですけど、その内マンネリ化するのかな?というのがありまして。他の人がやらないような事をやりたいなと思っています。

—–あと、スクールもやってますよね?定期的にやってるんですか?

そうなんですよ!今年は暫定的に始めたんですけど、福岡が偶数月で僕が、8,10,12が愛知県で誠さんがやって、小田原でもやってたりで、全国で毎月何かやっているという感じですね。来年ももちろんやっていくんですけど、一回受けた人がまた次も受けたくなる様なカリキュラムを模索してる所ですね。

—–授業を受けない間は、自分で創作活動して、また戻って来てアドバイスを貰ったりとかですね?ピンストライパーじゃない人ととかも体験するんじゃないんですか?

結構来ますね。イラストレータで絵を描いてる人とか

—–新しい発見が出来そうですよね

東京に来てた女性の人は、イタリアンレストランとかにチョークで描いたりするのあるじゃないですか?あれを描いてる人が来たりとか、塗装屋さんだったり、バイクのビルダーだったり多種多様ですね。

—–そういう文化交流は理想的ですよね。今福岡在住ですが、現在世界を含め色々な場所を見てきてるとは思いますが、やはり福岡は発信地として考えていますか?

現在の福岡はというと、地元の人も盛り上げて頑張っている方々も沢山いらっしゃいます。
そして他県出身の人も沢山いて、その人たちが福岡を盛り上げているという現状もあります。
本当にありがたいことです。
近くに北九州と言う街があります。大先輩のKINGRAT氏の地元で非常に地元の繋がりが強いなという印象があります。なのでいつも盛り上がっている感じがします。
ですから地元福岡から地元出身の僕がガンガン世界に発信して福岡の盛り上げに 少しでも関わっていけたらと思って頑張っています!

—–今後も作品を楽しみにしています!今日はお忙しい中ありがとうございました!

Report by kenichi kono

MR.G 出展EVENT

カスタムカルチャー・シティー

カスタムカルチャー・シティー
日時:11月6日(日)
AM10:00~PM5:00
場所:小田原アリーナ駐車場

神奈川県小田原市をホームタウンとする、ガソリンギャラリー、K.K.pro代表のNASH氏と、パンプキン・サリーがタッグを組んで開催して来たカスタムカルチャー・シティーが、今年も開催される事に決まりました!カーショー・モーターサイクルショー・ピンストライプデモ・バンドライブ e.t.c……

お問い合わせ:パンプキン・サリー
TEL 0465-42-6996
HP http://www.pumpkinsally.com/


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