特集:SIDE-SLIDE(KAZZ×KEISON) RELEASE PARTY at LaLa Cafe
~Local Scene~
東京でも無い。大阪でも名古屋でもない。
今、ローカルシーンが確実に盛り上がって来ている気がする。
気がするというのはまだそんなに多くのローカルを見てきたわけではないから。もしくはそういうシーンがあるという事を知らなかっただけかもしれない。ただ一つ言えるのは、地元の特色や熱や想いが背伸びする事なく自然な形で表現されている心地の良い空間が存在する事は間違いない。そこには子供も歳よりも若い世代も関係なく、有りのままの姿の地元の人々の自由を感じ取る事が出来た。
~LaLa cafe~
国道の向こう側の海の方から心地良い潮風が吹き、すぐ目の前には小さな港が見渡せる住宅街の中にあるここLaLa cafe。本場スリランカのスパイス やハーブを使用したオリジナルカレーを食べる事の出来るこのcafeは、SurfやArtなどのストリートシーンをサポートしつつ、東北被災地にもカレーを届けるなど、浜松市にある小さな海辺の街舞阪から全国へ発信している。誰かが言っていた。ここは舞阪の超僻地。
そんな兼ねてからウワサに聞いていたLaLa cafeにあのSurferでありシンガーソングライターでもあるKeisonがKazzとの音源を引っさげてやってきた。正直行くかどうか物凄く悩んだのは事実。行くのであれば日帰りというやや無謀な日程。名前も聞いた事ない静岡の小さな街。行った事も食べた事もないカレー屋。まだライブを見た事のないkeison。未体験ゾーンという未開の地に踏み入れるだけの冒険心と好奇心と何かが起こるだろうという勘だけを頼りに。。。
~TAKUYA.Y~
そもそもここLaLa cafeの情報を提供してくれたのは絵描きの山本氏。
以前等サイトでも紹介させて貰った長野県飯田市在住のサーファーであり絵描きである彼。
LaLa Curryのイメージアートを担当しつつ本日もLive paintで参加。新たなメニューであるDevil Evi(海老)を描くという。
そんな彼に駅まで迎えに来て貰い住宅街を車で進んで行く。
一見何も他とは変わらない狭い道。。。を抜けると。。。何艘もの船が揺れる小さな港が現われ、その手前の異次元空間がLaLa cafe。国道の向こう側の海の方から心地良い潮風が吹き、すぐ目の前には猟師が網の解れを直す様な小さな港。そう。冒険の目的地LaLa cafeへ辿り着いたわけです。それはロールプレイングゲームの旅の途中で偶然教会を見つけ出した様な。そんな感覚。
Profile of |TAKUYA.Y|
~Party~
今回のこのPARTYはKeison x Kazzのユニット【SIDE-SLIDE】の1stアルバム”Mahalo ke Akua(神に感謝)”
のリリースpartyと”SAVE THE 弁天花火”と題し今年で最後となってしまう花火大会継続の為のチャリティーイベント。
明るい間の夕方前の3時スタート。地元の方々と思われる子供連れやカップルなどがどこからともなく集まってくる。倉庫の様な建物の大きな扉の隙間から見えるデコレーションと小さなステージ。大きな額の中のアートを見ている様な感覚に陥りその横で実際に魂を描き入れる山本氏。2つのリアルなアートshowが始まり、SurferでありSurf Shop”Chill Out”を伊良湖に構えるマッチャン率いるマッチャンバンド。今回はドラマーMAKINO氏と2人での参加。ほのぼのとした歌声で海や恋の歌を坦々と歌う。好きな事がはっきりと分かってる人の歌は素直で純粋ですっと心に入って来る。共感するのにさほど時間は必要ない。
この後に現われた6人の天女達が踊るのはベリーダンス。
彼女達の手から天空に向けて舞う羽衣は、空気中を伝う風であり波であり響きであり、その布のうねりが幻想的で四方八方と空に打ち上げられる打ち上げ花火の様。レゲエダンスでもないポールダンスでもない、このベリーダンスが完璧にこの空間にぴったりマッチ。
少しでも想いが空気を伝い羽衣に乗せ遠くまで届きますように。
~Keison x Kazz~
そろそろ陽が落ち始めるだろう、最後のありったけの灯りを太陽が発している頃、最初に登場したのがギターを持ったKazz氏。大陸的で土臭い音が指から6弦から空気を伝ってそこにいた人々に届く。気が付けば横にはkeison氏。彼の歌声もまた空気を風を空間を震わせていた。
音で感じる空気の震えって、波のうねりだったり木々のざわめきだったり、赤ん坊の泣く声だったり、そして彼の声もまた自然界から生まれる空気の震えと同種の波形を発している。
そしてそれが特に派手な照明もないシンプルなステージ上でキャンドルの灯の揺れとともに静かに響き渡る。
LaLa Cafeという額縁の中で日々描かれているアート。今日は非現実的で神秘的で幻想的でそれでいて生身の人が発進する人間臭いアートが完成した。主催者やアーティスト、ここにいた全ての人が一枚のアートピースとして彩られ完成したこの絵に嘘や誤魔化しは何一つ無い。そしてこの小さなcafeから発進される空気の震えは確実にゆっくりと道を進み港を越え波となって海を渡り世界へ届くであろう。
海の日に体験した海辺のノンフィクション。少しでも多くの人々に伝わる事を願う。
Keison offcial web site
http://www.kobuchizawa.net/keison/
Kazz offcial web site
http://www.kazz.vg/
SIDE-SLIDE facebook
https://www.facebook.com/SIDE.SLIDE.SOUNDS
LaLa cafe
静岡県浜松市西区舞阪町舞阪2668-169
営業時間
[日~木] 11:00~20:00
[金・土] 11:00~21:00
定休日 水曜日
facebook:https://www.facebook.com/pages/株LaLaカレージャパン-楽天支店/218276938264228
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